逗子・葉山版【10月4日(金)号】
設置予定地で笑顔を見せる運営委員のメンバー

池子小 夢のツリーハウス設置 地域連携、11月完成目指す

 逗子市立池子小学校(池子/内田源一郎校長)校門を入ってすぐの園芸コーナーに「夢見るツリーハウス」を作るプロジェクトがスタートした。子どもたちの「遊具が欲しい」という願いが保護者、地域も巻き込んだ同校50周年記念の一大事業に発展。同校の保護者団体、池小キッズサポーターが中心となり、11月末の完成披露を目指す。資金調達のためのクラウドファンディングにも挑戦中だ。

 児童の学校への要望を集める児童会・運営委員会が設置する目安箱に「遊具が欲しい」という願いが寄せられた。朝会で児童たちにデザインを呼び掛けたところ、デッキ・ブランコ・滑り台・ボルダリングなどのアイデアが上がってきた。この児童たちが描いた絵を、図工の出前授業に来ていた縁で、東京都市大学建築学科の学生がデザインし、ツリーハウスのイメージが完成。同校50周年の記念事業として動き出した。

 制作にあたっては費用が掛かることからクラウドファンディングの案が浮上。また、学校として、単に遊具を作るのではなく地域との関わりも見据えて、池小キッズサポーターと連携することも決まった。

 クラウドファンディングのページを作成した同団体ITサポーター代表の川戸笑子さんは「子ども時代の経験や思い出はやがて社会貢献につながります。このプロジェクトは子どもたちの未来を育むための大切な一歩。未来を創るこの歩みにご協力をお願いします」と呼びかける。目標金額は300万円。返礼品には児童らの感謝の動画付きメール、池子小のシンボル「たぬき」のデザインTシャツ、エコバッグ、マグカップ、キャップなどを用意。

 児童が制作したチラシやポスターによる広報活動もきょう4日からスタート。11月に3・4年生が木材を裁断、1・2年生が塗装し、5・6年生が組み立てを行う。基礎部分はキッズサポーター・お父さんの会が協力。11月23日(土)の池子やま文化祭か、12月3日(火)のIkegoアートフェスでの披露を目指す。

 内田校長は「このツリーハウスが拠点となって子どもたちと地域の人たちの交流が生まれたらすてきだと思う」と期待を寄せた。

 クラウドファンディングへの協力は「池子小ツリーハウス」で検索し、CAMPFIREのページから。

イベントのメインビジュアル

逗子アートフェス 市制70周年、芸術で祝う 音楽、展示など25企画

 芸術文化活動による地域活性を目的に2013年から開催されている「逗子アートフェスティバル」が10月5日(土)から同27日(日)まで行われる。今年は逗子市制70周年記念事業として実施。逗子文化プラザホール、池子の森自然公園400mトラック、旧逗子高校など市内各所を会場に全25企画が催される。逗子アートフェスティバル実行委員会主催。

 フェスは5日、6日(日)の池子の森自然公園400mトラックでの「池子の森の音楽祭」(有料企画)を皮切りにスタート。ロック、レゲエ、パンク、アコースティックとさまざまなジャンルの音楽を楽しみながら、30以上の出店、子どもも参加できるワークショップなど、家族で楽しめる。

 旧逗子高校武道場で12日(土)〜14日(月)、19日(土)・20日(日)、26日(土)に行われるのは「余白露光」と題した、切絵、映像、音楽によるインスタレーション(空間構成)展示。中央に置かれたテルミンに近寄ると音の変化が楽しめる。各日午後2時からは専門家によるテルミン演奏が披露される。

 同日に3年連続で写真甲子園に出場した逗子葉山高校写真部による作品も展示される。

 最終日の27日に逗子文化プラザで企画されているのは「ラップでココロカルクfrom逗子」(有料企画)。午後2時からの市民交流センター第2会議室でのワークショップは精神科医やラッパーから教わり、自分のRAPを作る。希望者は夜のライブに出演もできる。さざなみホールで午後7時開演のライブは8組のアーティストが出演。昨年末行われた「NIKKEI RAP LIVE VOICE」で審査員特別賞を受賞した、市内在住の「マイクラおかん」も登場する。

 そのほかイベントの詳細は「逗子アートフェスティバル」で検索し、ウェブサイトで確認。

行政相談員総務大臣表彰を受賞した 小林 壽志(ひさし)さん 逗子市久木在住 72歳

「ボランティアの塊」

 ○…国の行政に関する苦情や相談を受ける行政相談員としての長年にわたる功績から、9月に総務大臣表彰を受賞した。「ボランティアでやってきたことで表彰されたことはびっくり」と名誉には頓着しない。それでも「授賞式の時に、滅多に行けない皇居に妻を連れていけたことは良かった」と喜びを口にした。

 ○…いろいろなボランティアの仕事で市役所に顔を出すうちに、市職員から勧誘を受け、2005年に行政相談員になった。観光協会、青少年相談員、交通安全協会、防犯協会、町内会長、久木小・中の評議員、久木神社総代など30近い団体の顔役。「地域の活性化には人のつながりが重要」と話し、地元の先輩たちに良くしてもらったこともあり、「あれもこれも」と頼まれるうちに、「ボランティアの塊」になってしまった。

 ○…久木で生まれ育った。高校卒業後は地元で父が営んでいた町工場に就職。「新幹線の部品を製造していた」と誇らしげな顔。10年ほど前に土地の返却のために工場は閉じたが、今は自宅で機械設計の会社として継続している。趣味はカメラとドライブ。妻の田舎の和歌山に行く途中で、京都・奈良に立ち寄り、神社仏閣の写真を撮る。愛用するのはニコンの一眼レフだが、最近はスマホで撮ることも増えた。金閣・銀閣、仁和寺などがお気に入りだ。

 ○…行政相談員をはじめボランティアに定年はない。「年齢的には後進に譲らなきゃならないけど、青少年指導員などはこどもの日の『砂の芸術』とか、活動が面白くてやめられない」。交通指導員も長年やっていてるが、花火大会の時は警備に駆り出されるため、音しか聞いたことがないという。「花火はちゃん浜辺で見てみたいね」といたずらっぽく笑った。

葉山駅伝 「健脚自慢」集まれ! 12日から参加チーム受付

 葉山町陸上競技協会が主催する第40回葉山町民駅伝大会(中川六郎実行委員長)が12月8日(日)に開催される。それに伴い、同協会は10月12日(土)から18日(金)まで参加チームを募集する。

 参加資格は葉山町在住・在勤・在学、隣接地域で町民の推薦のある人。参加費は小学生・中学生・ファミリーチームは4000円、一般総合・一般女子は6000円。

 レースは一色小学校をスタートし、周辺道路を周回するコース。1部(小学生・ファミリー・一般女子の部)は9・9キロメートル、2部(一般総合・中学生の部)は11・4キロメートルで、5人1組のチームでタスキをつなぐ。

 申し込みは同協会ウェブサイトの申し込みフォームから。

 当日は午前8時10分開会。1部は午前9時スタート、2部は10時スタート。雨天決行。

 昨年は115チームが参加、沿道の観客総数は2200人を数えた。

 同協会では同時にボランティアも募集中。詳細は同協会ウェブサイトで確認。

二次元コードにスマホをかざして支払い

文化祭もキャッシュレス 逗子葉山高「夕凪祭」で

 逗子葉山高校(逗子市桜山/會田勉校長)で9月27・28日に行われた「夕凪祭」で、模擬店などでの支払いに初めてスマートホン決済が導入された。使われたのは「au PAY」で、利用者はあらかじめアプリをダウンロードし、店頭に用意された二次元コードを読み込み、支払いを行った。

 対応を行った生徒からは「支払いが楽になるのは良いが、使い方がよく分かっていない人もいたので、もっと普及が必要だと思う」と課題を指摘する声もあった。

 會田校長は「これまで文化祭での支払いは金券を使っていたが、印刷などのコストの問題もあったので、スマホ決済を使用してみた。初めて使うという人もいると思うので、キャッシュレス化の普及に一役買えるのでは」と導入のいきさつを語った。

ビジネスプランの発表に耳を傾ける受講者

逗子創業スクール 集大成で事業計画発表 63人が受講

 逗子市、逗子市商工会、金融機関などからなる逗子創業支援ネットワークが主催する「逗子創業スクール(全5回)」の最終講座が9月26日、逗子市役所で行われ、10人の受講者がビジネスプランの発表を行った。

 本業がデザイナーだという浅野由衣さんは寿司職人として起業すると発表。飲食店メニューのデザインなどする中で、飲食業にも興味を持ち、日本独自の文化で自身も寿司好きなことから寿司職人を目指すという。出張形態をとり、法人・個人のイベントやインバウンドも念頭に置く。今後、学校に通い技術を学び、来年1月の開業を予定している。

 他にもパーソナルトレーニングジム、ブックカフェ、出汁の販売、小学生を対象としたフリースクール、幼児から小学生対象のアート教室など、多様なジャンルの発表が行われ、参加者からはそれぞれの発表者に対し、収益のあげ方、商品の価格設定についてなど質問が相次いだ。

 浅野さんは「逗子で起業を考えている人が多くいると分かって励みになった」と語った。

 同スクールは市内で創業を考えている人、創業間もない人が対象で、ビジネスプランの作成、マーケティング戦略、資金調達、web・SNS戦略、人材確保・育成などについての講座を行い、63人が受講した。

 スクール修了者は▽創業支援融資の融資利率引き下げ▽創業関連保証の特例等▽会社設立時の登録免許税の減免▽日本政策金融公庫の新規開業資金の貸付利率の引き下げ▽小規模事業者持続化補助金の創業枠での上限額アップなどの特典が受けられる。

協定書を手にする桐ケ谷市長(左)と小平支店長

逗子市 支援物資、受入れ体制整備 佐川急便と協定

 逗子市は9月24日、大規模災害などが発生した際、食料や生活必需品などの物資の安定供給を図る防災協定を佐川急便(株)と締結した。

 市内には物資を保管する大きな倉庫がないことから、同社が管理する横浜市金沢区内の物流倉庫を拠点とし、避難所などへの配送を行う。

 桐ケ谷覚市長は「倉庫がない逗子において佐川急便との提携は心強い限り。しっかりと連携を図り、いざという時にスムーズに物資を届けられるようにしていきたい」と語った。

 佐川急便の小平英昭神奈川支店長は「宅配便はすでに社会インフラ。支援活動を通して社会的責務を果たしていく」と述べた。

(上)逗子駅前で演奏を披露する聖和学院幼稚園の園児(下)葉山警察署一日署長を務めた増田アナ

逗子警察・葉山警察 イベントで事故防止喚起 園児、アナが活躍

 秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)に合わせ、逗子警察署(志原光徳署長)と葉山警察署(柳川謙司署長)は9月26日、それぞれ啓発イベントを開催した。

 逗子署はJR逗子駅前広場で聖和学院幼稚園のマーチングバンドが保護者や通行人が見守る中、グリーングリーン、ルパン三世などを披露。演奏が終わると大きな拍手に包まれた。その後、園児たちはヘルメット着用を呼び掛けるチラシや反射材、ポケットティッシュなどが入った啓発物を通行人に手渡し、交通安全を呼び掛けた。

 逗子署によると今年に入り9月25日までで同署内での人身事故は105件(前年比1件減)発生。その内、高齢者の割合は40%以上を占めるという。

 葉山署は葉山町福祉文化会館で町内の幼稚園・保育園児を対象に「交通安全教室と音楽鑑賞会」を開催。テレビ神奈川の増田美香アナウンサーを一日警察署長に招き、園児からの質問を受けたり、交通安全教育隊による寸劇や神奈川県警察音楽隊による演奏、プロマジシャン前田知洋さんによるマジックショーを行ったりした。

 葉山署管内では同じく今年に入り、80件(前年比ス1件減)の人身事故が起こっているという。事故件数は速報値。

 今年7月に警察庁が行った自転車ヘルメットの着用率調査によると、神奈川県は8・9%で41位だった。1位は愛媛県の69・3%。

熱演する出演者たち

市民劇「奪還せよ!HT―1」 町民役者が熱演 総勢100人が参加

 葉山町制100周年記念事業として9月21日、葉山町福祉文化会館で市民劇「奪還せよ!HT―1」が上演された。環境問題と地元愛をテーマにした同作品は、葉山在住で湘南国際村センターを拠点とする公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の研究員、金振さんが監督、脚本を務めた。

 地球の環境破壊により火星に移住していた人類は火星でも環境破壊を繰り返した。人類の存続のために「葉山」に残された火星を救うとされる宝物「HT―1」を回収しに主人公が過去の地球にタイムスリップをするという物語。

 役者は一人を除き全て金さんがスカウトして集めた素人の町民。衣装や音楽、舞台美術などの裏方もほとんど一般町民のボランティアだ。物語の山場で登場する宝物「HT―1」は南郷中学の生徒が制作した廃材を利用したオブジェ。この舞台を作り上げるにあたり総勢約100人がかかわったという。

 舞台あいさつで金さんは、製作に携わった人たちとの絆に時折、涙ぐみながら、「また来年もやりましょうね」と呼びかけた。

葉山ウォーク 名誉町民ゆかりを歩く 参加者を募集

 葉山まちづくり協会が主催するまち歩きイベント「葉山ウォーク」。12回目の10月19日(土)は、葉山町制100周年の節目として「名誉町民ゆかりの地を巡る街歩き」と題し、初代町長の伊東春義、葉山ゆかりの文豪・堀内大學、味の素創始者・鈴木三郎助(2代・3代)の足跡をたどる。

 午前9時30分に鐙摺バス停を出発〜鐙摺山・伊東祐親供養塔〜海宝寺・須賀神社〜葉山アリーナ(鈴木三郎助胸像)〜鈴木家稲荷神社〜諏訪神社〜清浄寺〜森戸神社(昼休憩)〜堀口大學邸〜葉山図書館(堀口大學資料館)〜光徳寺〜光徳寺の旧鐘〜葉山小学校(鈴木三郎助寄贈体育館)〜花の木公園を巡り、午後2時45分解散予定。雨天の場合は翌20日(土)に変更。

 同ツアーは3月に開催した第11回が好評だったためのアンコール企画として実施される。

 参加費は1000円。事前申し込み制、定員20人(先着順)。

 申し込み・問い合わせは同協会【電話】046・876・0421/【メール】office@hayama-npo.or.jp。

秋のビーチに光の海 1・5万個のキャンドルで

 逗子海岸の秋の風物詩「Zushi Beach Candle」(逗子葉山青年会議所主催)が9月21日に行われ、ビーチは日が沈んでからも光の芸術を楽しむ多くの人でにぎわった。

 中央海岸付近から東方面に、逗子市制70周年・逗子葉山青年会議所60周年・葉山町制100周年それぞれのロゴマーク、イルカ、ヨット、翼の図柄のほか、メジャーリーグ・大谷翔平選手が前日に達成したホームラン51本―51盗塁を祝うデザインなど、1万5000個のキャンドルが海岸を照らした。

 特設ステージでの音楽やダンスパフォーマンス、飲食など13の屋台も会場を盛り上げていた。

 海岸沿いの歩道から海岸を見下ろし、「SHOHEI OHTANIだって」など声を上げ楽しむ人も見られた。

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星座にまつわるエトセトラ 「紫金山・アトラス彗星」

 間もなく四半世紀ぶりに肉眼で見える彗星(ほうき星)「紫金山・アトラス彗星」に期待が膨らみます。彗星は太陽系の仲間で、寒いところからやって来るのでほとんど氷です。よく汚れた雪だるまと表現されます。それが太陽に近づいてくるとそのエネルギーで中のチリが噴き出し彗星の特徴である「尾」ができるのです。では、いつ、どこで見られるのか?太陽に一番近づいたのは、9月27日。日の出前の早朝東の空の低いところ。とても見つけにくい場所でした。その後、10月12日(土)頃から夕方の西の空に見えるようになります。12日は明るい金星の少し左の方にあります。そして、日に日に少しずつ高く、やや南寄りに斜めに登っていく感じです。、今年10月15日(火)は十三夜です。この日の月の出は15時50分。月明りがまぶしいかもしれませんが、お団子をおともに彗星も探してみませんか。