川崎区・幸区版【10月11日(金)号】
市役所の男性育休取得率の推移

川崎市役所 男性育休取得、初の5割超 事例共有化などで好循環

 川崎市役所職員の男性育休取得率が、57・8%(2023年度)となり、初めて5割を超えた。一方、市内の民間企業・事業所の取得率は低く、「10%未満」が約7割を占めており、課題となっている。

 市は独自の行動計画の下、25年度までに部署によって取得率50%以上、85%以上を目標に掲げ取り組みを進めている。

 その一つが17年度から毎年開催している「イクボスアワード」。上司の育休に対する好事例を部下が推薦、投票で表彰者を決めるなどし、機運を高めている。

 また、管理職への研修も実施。外部講師を招き、育休者の業務を部署全体で補うことで業務効率化につながることなどへの理解も深めてきた。

 育休期間中は、代替職員の任用も行うことで、休業中のフォロー体制も整えている。また、育休を取得した職員の体験談を聞く場も設け、不安払拭にもつなげている。

 こうした取り組みにより、19年度は10・3%だった取得率は22年度には37・4%に上昇。翌年度には20ポイント近く伸び、57・8%となった。そのうち取得期間は「1カ月以上半年未満」が最も多く、約5割を占める。市の人事部担当者は「育児休業取得を検討している男性職員本人と、その上司などへの地道な取り組みが着実に浸透してきている」と話す。

民間は「10%未満」多く

 一方、民間企業の取得率は市の労働状況実態調査(23年度)によると、「10%未満」が全体の半数を超えている。大企業では約6割、中小企業では約7割が「10%未満」の取得率だった。22年度に比べ改善傾向にあるものの、環境整備が進んでいない状況だ。

 男性の育休取得の課題として、人手不足も一因となっている。市男女共同参画センター(すくらむ21)の脇本靖子館長は「業務分担の調整や効率化などにより、体制を整え、男性が育休を取得しにくい職場の雰囲気を解消し、どの労働者にとっても制度を利用しやすいことが必要。男性が育児参加することの意義を考えてほしい」と述べる。

返礼品として出品されるバス

ふるさと納税 返礼品に「市バス」 市交通局「目玉商品に」

 川崎市はふるさと納税の返礼品に、市内を運行していた「バス小型車」や行先を表示する「LED方向幕」などの市バスの付随品などの出品を決め、10月2日に発表した。10月上旬にはふるさと納税の各ポータルサイトに順次掲載を始めている。

 出品が決まったのは、多摩区内を運行していたバス小型車2台。寄付金額1300万円の返礼に1台を贈呈する。

 車両年式はいずれも2011年度で、全長約7m、車幅約2m、高さ約3mで、運転手1人、乗客35人が乗ることができる小型バスだ。11年9月に開館した「藤子・F・不二雄ミュージアム」(多摩区)の来館者を登戸駅(JR、小田急線)から運ぶ直行バスとして導入されたが、ミュージアム人気の高まりとともに、より大型のバスが必要となり、役目を終えた。走行距離は9万1500Kmと10万800Km。大型自動車第一種免許があれば一般ドライバーでも運転は可能だが、「旅客」を運ぶ場合は大型二種免許が必要になる。

 車両以外にも、70万円の寄付に対する返礼品として、バスの行先を知らせる「LED方向幕」を、行先のデータや電源変換機などとセットで出品。廃車となったバスの部品や、実物のバス停標識も出品する。

 考案した市交通局の担当者は「全庁的な取り組みが続く市のふるさと納税の『目玉商品』を考えるうえで、交通局としても話題になるものを考えた」という。

 返礼品として出品するには、総務省が定める「地場産品基準」に適合する必要があるが、市は「基準5」の「広報目的で生産されたキャラクターグッズやオリジナルグッズ」に類するものに当たると判断。総務省の担当者によれば「バス車両を返礼品に出品するのは珍しい」という。

 また新たな返礼品としては、市外在住者を対象に、市立井田病院で実施する「人間ドック」の日帰りコースや、診察の対象を「膵臓」や「乳がん」などに限定した「そこだけドック」なども出品する。人間ドックを返礼品にする自治体は横浜市や東京都八王子市など複数あり、先行事例を参考にしたという。市の担当者は「ふるさとの両親へのプレゼントなどにも活用して頂きたい」と期待を込めた。

大日本プロレスの看板レスラーの一人として活躍する 橋本 大地さん 麻生区在住 32歳

父の背を追い、我が道拓く

 ○…2団体を渡り歩き、大日本プロレスに入団したのは8年前。今では看板レスラーの一人としてリングに上がる。地方興行や商店街プロレスなど距離の近さで知られる大日本。「ファンとの交流を大切にしつつ、これからも盛り上げていけたら」と意気込む。

 ○…横浜市青葉区出身。青葉区内の小、中学校を卒業した。「破壊王」の異名を持つ父、橋本真也の息子だが、「プロレスラーになりたいとは思ってなかった」と話す。転機は中学1年で訪れた父の死。脳裏に浮かんだのは「父のあとを継がなければ」という使命感だった。母の反対を押し切り、高校進学とともに入門。勉学と両立しながら練習生として心身を鍛える日々を過ごす。「先輩が付きっきりで指導してくれたけど1日が長く感じて大変だった」と振り返る。デビューは高校卒業の4日前、2011年3月6日。「張り詰めた空気に緊張した。リングから初めて見た景色は今でも忘れない」

 ○…デビューから13年。父と同じ環境に身を置き、改めて気付いたのはその偉大さ。「カリスマ性があったし、魅せ方も上手かった。一時代を築いた凄い人でした」。大日本で唯一の2世レスラーとして「父の背を追いつつ、自分らしさも出していけたら」と先を見据える。得意技は父と同じく「DDT」だ。

 ○…危険と痛みがつきもののプロレス。これまで3回骨折した。特に覚えているのは、天龍源一郎のパンチを顎に受けた衝撃。「大好きなシュウマイが食べられなくて、病院に行ったら折れてて」と笑う。昨春結婚し、1歳3カ月になる息子がいる。「かわいくて仕方がない」と覗かせるのは父の顔。3世については「やりたいなら止めはしない。おすすめはしないけど」と苦笑した。

若宮八幡宮社殿(右)と限定御朱印

水鳥記語り継ぐ 10月13日 若宮八幡宮で

 江戸時代に大師河原で行われた酒飲み合戦を描いた「水鳥記」を語り継ぐ「第30回水鳥の祭」が、若宮八幡宮(川崎区大師駅前/中村博行宮司)で10月13日(日)に開催される。水鳥の祭実行委員会主催。午前10時から午後5時。

 「水鳥記」は慶安2年(1649年)、池上太郎右衛門幸広とその一族14人が、江戸の医者で儒学者の茨木春朔(盃名 六位酒官地黄坊樽次)とその仲間16人との間で行った酒飲み合戦の物語。

 開催当日は神事が午前10時から行われる。福島の語り部・島村艶子さんによる水鳥記語りと親子紙芝居は10時30分、午後1時に行われる

 お神酒抽選会も開催。参加には抽選券が必要で山門前住吉、評判堂、松屋総本店、松月庵、わらび餅大谷堂、津田屋、雷神堂、みかど冨士原商店、城亜、つぼ焼き芋甘い和で買い物をすると、抽選券が配られる。配布時間は午後4時まで。

 当日は水鳥の祭限定の御朱印も受け付ける。

 問い合わせは若宮八幡宮【電話】044・222・3206。

親子で今昔体験

 東海道かわさき宿交流館(川崎区本町)で10月20日(日)と11月3日(日・祝)、「親子で今昔体験」が開かれる。午前10時から11時45分。

 茶道講師による礼儀作法やおもてなしの心を学ぶほか、芸者集団「まつ乃家」による踊りや鳴り物の演奏鑑賞、講話など。対象は川崎区内在住・在学の小学4〜6年生とその保護者。1組500円。先着20組40人。申込みは下記から。

「ハロウィーン気分を味わって」

ひまわり交通 ハロウィーン柄車両走行中 10月31日まで

 ひまわり交通(幸区神明町・村木緑代表取締役)毎年恒例の「ハロウィンタクシー」の運行を始めた。10月31日まで走行する。

 今年は乗客用のドアに、小さなオバケたちが楽しく「トリックオアトリート」と迎える様子や魔女が月夜を優雅に飛んでいるイメージが描かれている。また、ボンネット部分は夜中に黒猫たちが密会するダークなイメージを持ち合わせたデザインがあしらわれている。「暑い夏が続いていたことから、全体的に明るくポップなイメージをさせたデザインにした」と村木祐治専務取締役。秋と言えばハロウィーン。「期間中イベント気分を味わっていただければ」とも語る。

設置された「時計塔」の前に立つRC関係者

川崎中央RC 「時計塔」を寄贈 富士見公園に

 10月19日にリニューアルオープンする富士見公園(川崎区富士見)に、「時計塔」3基が設置された。「川崎中央ロータリークラブ」(RC/石田幸兒会長)の創立40周年の記念事業として寄贈した。

 同公園が10月19日から開催される「全国都市緑化かわさきフェア」のメイン会場の一つとなることから、「地元の奉仕団体としてお役に立てれば」との思いから寄贈を決めたと同クラブ創立40周年記念事業実行委員会の青木松枝委員長は説明する。「時計塔」の選定にあたっては市との協議で決めたという。

 時計塔の高さは5mでポール部分の中央部にはRC名を記したプレートが取り付けられた。公園内のエントランス広場、インクルーシブな遊びの広場、芝生広場に設置された。

 同クラブでは来春に40周年の記念式典を実施し、福田紀彦市長に今回の寄贈の目録を手渡す予定としている。

川崎駅前仲見世通商店街 安全、安心対策に力 清掃、防犯カメラ設置など

 川崎駅前仲見世通商店街振興組合(松丸裕司理事長)は安心して買い物ができる商店街づくりの一環で清掃活動や防犯カメラ、車止めポールの設置などに取り組む。

いいじゃんでは屋台村

 10月19日(土)、20日(日)に開催される川崎駅東口6商店街の合同イベント「いいじゃんかわさき」に参加する同商店街は、こうした安全、安心対策に余念がない。

 いいじゃんかわさきでは、同商店街は東田公園に屋台村を開設し、様々なグルメを販売する。エンタメステージも設け、ゴスペル、和太鼓、合気道、ダンス、キッズダンスなどのショーを披露。また、スリッパ卓球大会も開催される。

 詳しくは同商店街ウェブサイト(https://www.kawasaki-nakamise.jp/)で確認できる。
イベントのポスター

川崎市交通局 市電開通から80周年 10月14日 誕生イベント

 川崎市交通局は10月14日(月・祝)、飛鳥ドライビングカレッジ川崎(川崎区下並木97)でステージや体験ができる「川崎市交通事業80周年バースデーイベント」を開催する。午前9時30分から午後3時30分。

 戦時中の1944年に、労働者を臨海部まで運ぶために市電(川崎市営軌道)が開通してから今年で80周年。50年には市バス、51年に架線の電気を動力として走行するトロリーバス(無軌条電車)が開業するなど、市ではさまざまな交通事業を行ってきた。

 今年、川崎市市制100周年と共に交通事業80周年を迎え、市交通局ではこれまでの日頃の感謝を伝えると同時に、一緒に祝おうとバースデーイベントを企画。ステージでは、80周年記念事業広報アンバサダーを務める吉本興業所属のお笑いタレント・バイク川崎バイクさんが出演。世界大会3連覇を果たしたダブルダッチチーム・REG☆STYLEが市バスの音源を組み込んだパフォーマンスを披露する。

 市バス初となるオリジナルカラーのミニカーや一日乗車券の販売、市バスの廃材を使ってキーホルダーなどを作成するワークショップ、重さ約10tのバスとの綱引きや、運転席乗車体験、市電をデザインしたラッピングバスを初披露するなど、企画が満載。同局の担当者は「記念すべき節目を皆さまと一緒に祝い、市の交通事業に対し身近に感じてもらえれば」と呼び掛けている。

 詳細については、市バス公式ウェブサイト。

ピンク色にライトアップした本庁舎

10月はピンクリボン月間 川崎市 乳がん検診など啓発

 10月は乳がんの早期発見・早期治療を目指す「ピンクリボン月間」。川崎市は10月9日まで市役所本庁舎(川崎区宮本町)をピンク色にライトアップし、市の検診制度など乳がんに関する知識の普及啓発をアピールした。

 日本では女性の9人に1人が乳がんになると推計される。乳がん患者は30歳代から増え始め、働き盛り世代のがん死亡原因のトップを占めるが、早期発見で治療すれば9割以上が治ることから、国は40歳以上の女性に乳がん検診を勧めている。

 川崎市では、40歳以上の女性市民は2年に一度、市内の登録診療機関で問診とマンモグラフィによる検診を千円で受診できる。さらに今年度4月1日時点で40歳の女性市民には、無料で受診できるクーポン券を送付している。

 2023年度に乳がん検診をうけた女性市民の割合は51・4%で、市の総合計画の「第3期実施計画」で目標に掲げた50%を超えた。一方で市が実施する乳がん検診の実績(22年度)をみると、対象者約23万人に対し受診したのは2割未満の約4万6千人。無料クーポンの対象者に限れば、利用者は1割にとどまり、制度が周知されているとは言い難い。

 市の担当者は「対象者には引き続き乳がん検診の重要性を訴えていく」としている。

麻生区在住・書家 笠原秋水さん書道展 17日からミューザで

 麻生区在住の書家・笠原秋水さんが主宰する秋水書道会による秋水会書展が10月17日(木)〜20日(日)、ミューザ川崎4階で開かれる。午前10時〜午後5時(17日は午後2時から、20日は4時まで)。入場無料。

 笠原さんと会員らの作品が展示される。19日(土)午後2時から作品『ちいさい秋みつけた』について笠原さんがギャラリートークを行う。

(問)笠原さん【電話】&【FAX】044・966・3038

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川崎市議会

川崎市議会議員32人 8年ぶりに海外視察 経費高騰、一人120万円

 川崎市議会議員の海外視察が8年ぶりに実施されることが、9月12日の市議会本会議で決まった。32人の議員が3組に分かれ、10月20日から11月10日にかけてアジア、オセアニア、ヨーロッパを視察する。

 川崎市議会は地方自治法や市議会会議規則の規定に基づき、海外視察を実施してきた。市の記録によれば初回は1984年の北米視察。ほぼ4年に一度は実施してきたが、2020年度はコロナ禍で見送った。

 前回(16年)は、29人が2組に分かれてアジアとヨーロッパを視察し、計2320万円(一人当たり80万円)を支出。今回は32人で計3840万円(同120万円)の支出が見込まれる。経費に含まれるのは旅費と宿泊費、現地の移動費などで、円安やロシアのウクライナ侵攻などの影響で旅費が大幅に高騰したため、経費が前回の1・5倍程度に膨らんだ。

 今回はアジア視察団が10月20日からシンガポール、ベトナム、中国を回り、経済産業施策や環境エネルギー施策などを調査。続いてオセアニア視察団が11月2日からオーストラリアとニュージーランドを訪ね、多文化共生社会や社会福祉などを調査する。ヨーロッパ視察団は11月3日からデンマークとイギリスを訪問し、社会保障やICT施策、まちづくり施策などを調査する行程という。

 市の担当者は「調査の目的は市政の課題解決につながり、市民生活と市政の発展に寄与すること。目的を十分達成できる視察となるよう取り組んでいく」と話している。海外視察の報告書は帰国から2カ月以内に公表される。

ホームレス支援「CoE」 「楽しく」活動、広がる輪 リヤカーでおむすび配布

 「かながわ若者生き活き大賞(キララ賞)」を受賞した川崎市のホームレス支援団体「CoE」。毎週木曜日の夜、若者たちがリヤカーに炊飯器を積み込み、JR川崎駅界隈のホームレスにおむすびとみそ汁を届けてきたこの活動も10月で4年目に入った。代表の濱野怜さん(24)が活動のモットーに掲げる「明るく楽しく、かっこよく」が共感を呼び、支援の輪が広がっている。

 9月のある木曜日の夜。川崎駅前の仲見世通商店街を、濱野さんと副代表の神領(しんりょう)龍生(たつき)さん(22)がリヤカーを引きながら、目的地に向かって歩き始めた。炊き立てのごはんが入った炊飯器二つと熱湯入りのポットなどを詰め込んだリヤカーは重さで車輪がギシギシと鳴り、道行く人の目を引く。濱野さんは「ここにいる人にも、ホームレスの存在を知って欲しいので」。あえて繁華街を通る理由だ。

 一つ目の配布場所、市教育文化会館前に到着すると、数人のホームレスが待っていた。「よお!」と元気に近寄るのは真栄城(まえしろ)保さん(61)だ。ホームレスだったがCoEの支援で「脱路上」生活に転じ、今は生活保護を受給して暮らす。恩義を感じ、手伝いに加わった。

 神領さんがおむすびを握り、濱野さんは人数を数えながらホームレスの人々に声掛けをする。真栄城さんは配る係。この日はさいたま市在住で立教大学の大学院生の一澤直希さん(24)も初めて加わった。ニュースで「CoE」の活動を知り、研究も兼ねてやってきたという。

 食事を配り終えると、次の場所へ移動する前に、濱野さんも神領さんも全員に「グータッチ」を交わして回る。まるで友人同士のようだ。

「助ける」より信頼

 濱野さんが大事にすることの一つに「信頼関係」がある。2021年10月に活動を始めた当初は「助ける」意識が強かったが、様々な事情で路上生活を送る人たちを無理やり「脱路上」させる手法は「押しつけ」だと思い到った。そのため当事者が困りごとなどを相談しやすい関係をつくるため、コミュニケーションを切り替えた。

 夜回り二カ所目の配布場所、稲毛公園に着くと、すでに15人ほどが待っていた。50年近く路上生活を続ける男性(73)は「りっちゃん」の名で呼ばれる常連だ。

 「温かいご飯とみそ汁をもらえるなんて、ありがたいよね」と男性。CoEの活動初期からこの界隈にいるといい、「最初は2人だったよ」。口コミが広がり、別の場所からも集まるようになったという。ホームレスかどうかが微妙な人も散見されるが、「生活に困る空腹な人には食べてもらう」と濱野さん。神領さんも「線引きは難しい。困っているなら支えたい」と語る。空腹で「おむすびが小さい」とこぼした人もいたが、濱野さんは「それで来なくなることの方が嫌なので。コメを多く炊いて、大きくした」と笑う。

 この活動を続ける上で、濱野さんは「明るく、楽しく、かっこよく」をモットーにすえた。試行錯誤も続いたが、最近では農家からコメが届いたり、配布場所の一つである川崎駅前のバス停で「頑張って」と現金を渡してくれる人もいる。友人たちも食材を寄付してくれたりする。

 支援の輪が広がることに、濱野さんは手ごたえを感じている。「支援って特別なことじゃないってことが、色々な人に響いていると思う」
準備が進むイベント会場

「全国都市緑化かわさきフェア」 3コア会場で10/19開幕!

 緑を大切にし、緑を守り、緑豊かなまちづくりを進めるため、毎年全国で実施されている花と緑の祭典「全国都市緑化フェア」。第41回の今回は、市制100周年を迎えた川崎市で、10月19日(土)〜11月17日(日)と、来春の2025年3月22日(土)〜4月13日(日)に開催される。富士見公園・等々力緑地・生田緑地をコア会場に、ガーデン展示や各種イベントなどが企画されている。

▽富士見公園

 リニューアルし開会式が行われる会場。エントランス広場には高さ約3m・幅17mのフラワーゲートが登場。工業都市という歴史と環境都市への移り変わりを、工場のモチーフやコスモスなどの花畑で表現した大規模なメインガーデンが見どころ。夜間はライトアップし幻想的な空間を演出する。

▽等々力緑地

 正面広場では4500枚もの木製パレットにより、ゲートやガーデン、木陰のトンネルなどエコロジカルな木質空間を創出。視覚や聴覚などの五感で体感・体験できる仕掛けにも注目。週末には催し物広場で、全国のさつまいもが並ぶ「超芋まつり」やカレーなどの食コーナーも登場する。

▽生田緑地

 市内随一の森林が広がるエリアの魅力をいかし、竹材のアーチや灯籠によるエントランスゲート、藍染めや霧を使ったインスタレーションによる「メタセコイア林」の特別演出など、アートにつながる風景が楽しめる。生田緑地ばら苑では期間限定の企画も。

 福田紀彦川崎市長は「各公園の特徴をいかし、見どころはそれぞれある。特別な時間を過ごして」と来場を呼び掛けている。詳細は二次元コードから。

開催を告知するポスター

鋼管通で ジャズとワインの夕べ コントラバス奏者出演

 「フランスからの風〜ジャズとワインの夕べ」と題したコンサートが10月19日(土)、川崎区鋼管通にある若手アーティストたちへの開放空間「川崎ファクトリー」(渡辺治建築都市設計事務所内)で行われる。午後7時から。6時開場。同ファクトリー主催。

 フランス・パリに在住するコントラバス奏者で同ファクトリーでも度々活動するスズキケンタローさんの川崎凱旋コンサート。演奏者がフランスで撮影した写真や、持ち寄りの写真から即興で⾳を奏でる。ハプニングセッションにも期待。「現代ジャズの演奏、パリの暮らしや⾳楽活動にまつわるトークとワインとおつまみをお楽しみください」と主催者。ピアニストの山元彩さんもゲスト出演する。料⾦は1000円からの投げ銭。予約、問い合わせは、川崎ファクトリーへ電話もしくはメール。

【電話】044・344・3640/【メール】kawasaki-factory@owat.net

ボッチャを体験 川崎マリエンで無料教室

 川崎マリエン体育館(川崎区東扇島)で11月16日(土)、ボッチャ体験教室が開かれる。

 パラリンピックの正式種目でもあるボッチャは、障害のあるなしに関わらず、一緒に競い合えるスポーツ=写真。マリエンで初開催となる体験教室では、経験も知識も不要。コーチが基礎から教えてくれる。

 午後1時から午後3時。参加無料。ボッチャに興味があれば誰でも参加可能。定員15人(応募多数時は抽選)。持ち物は体育館履き用シューズ、タオル、飲み物。申し込みは件名「ボッチャ体験教室申込」とし、【1】名前【2】年齢【3】電話番号【4】住所【5】メールアドレスを明記し【メール】jigyou.kakari@kawasakiport.or.jpへ(11月8日(金)必着)。(問)マリエン【電話】044・287・6009

幸区の鉄道、魅力発信 12日 ミニ新幹線乗車など

 幸区の鉄道の魅力にふれるイベント「鉄道でハグくむ幸2024」が10月12日(土)に鹿島田駅周辺(鹿島田1の10の40)で開かれる。

 ドクターイエローのミニ新幹線乗車体験やジオラマ作成ワークショップ、ホーム非常停止ボタンの展示などの鉄道イベントのほか、飲食ブースも楽しめる。午前10時から午後4時。

 当日だけでなく今後も、区内の鉄道ビュースポット8カ所をめぐるクイズラリー(10月28日(月)まで)や鉄道のフォトコンテスト(12月12日(木)締切)もある。詳細は幸区役所企画課【電話】044・556・6612へ。

福田市長に要望書を手渡す持田会長と副会長ら

市全町連 市へ要望書提出 川崎区、幸区からは9件

 川崎市全町内会連合会(持田和夫会長)が9月24日、来年度の予算編成に対する要望書を福田紀彦市長に提出した。

 要望書は、同連合会が毎年9月に各区の町内会自治会の要望をまとめて市長に提出しているもの。持田会長は「厳しい財政状況だと思うが、当連合会の活動へのご理解をいただきたい」と述べ、福田市長は「継続要望は取り組みを進め、新規についても検討していきたい」と応じた。

 川崎区連合町内会は「町内会・自治会等住民自治組織への活動支援」「国道409号線(川崎縦貫道路)整備計画の早期実現」「JR川崎駅周辺の回遊性の向上と安全確保」「羽田空港の機能強化に伴う新飛行ルートへの対応」「青少年指導員、スポーツ推進委員、民生委員児童委員の推薦基準等の緩和」の5件の継続要望を提出した。

 幸区町内会連合会は「JR川崎駅南口改札の設置」「幸区域におけるかわさき多摩川ふれあいロードの延伸整備等」「鹿島田、東小倉、小倉1―1地区の地域コミュニティ活動拠点の整備」「震災発生時における日吉地区の災害活動拠点の整備」の4項目を継続要望した。

KKPコース

川崎競輪場 魅力紹介コーナー 九ちゃん通信

KKPコース拡張

 川崎競輪場の施設がリニューアルされている。BMX&スケートボード施設・川崎競輪パーク(KKP)ではコースが拡張。アールと呼ばれる滑走面が3面増設され「今までより長いコースを楽しむことができます」と同競輪場スタッフは語る。

 10月13日(日)にはリニューアルイベントを開催。無料スケボースクール(【1】午前10時15分頃〜【2】10時55分頃〜【3】11時35分頃〜)、パフォーマンス披露(午後0時45分頃〜)、BMX一本橋渡り(午後1時15分〜、1時45分〜)を行う。スケボースクールに参加するには予約が必要でウェブサイトで受付けている。

 西ステージ前に敷かれていた人工芝も786平方メートル拡張。今まで以上に多くのイベントが楽しめるようになった。

11日から14日までレース開催

 同競輪場は10月11日(金)から14日(月・祝)まで、「第10回大阪・関西万博協賛競輪 全国都市緑化かわさきフェア開催〜川崎市制100周年記念〜」(GIII)レースが開催される。期間中、シャボン玉ショーやものまねショー、お笑いイベントのステージ、肉グルメが味わえる。

「米麹ミルク」などを使ったコラボメニュー

GO!GO!!フロンターレ

マルコメとFRO CAFEがコラボ

 2018シーズンからオフィシャルパートナーとして協賛する「マルコメ(株)とのコラボメニューが、川崎フロンターレオフィシャルカフェ「FRO CAFE」で10月31日(木)まで期間限定で販売されている。

 今回のコラボでは5月25日の柏レイソル戦「マルコメエキサイトマッチ」で試飲などを行った「米麹ミルク」を中心にオリジナルメニューを展開。豚と鶏の出汁に米麹ミルクを加えまろやかでコクのあるスープにし、具だくさんのちゃんぽんに仕上げた「コク旨具沢山ちゃんぽん」(1100円)など食欲をそそるメニューばかり。デザートの「黒ゴマバナナミルクFROート」(850円)や「ほうじ茶プリンモンブラン」(980円)などもぜひ食べておきたい一品だ。

 コラボメニューのいずれかを注文すると先着1000人に「米麹ミルク」を一人一本プレゼント。さらに先着で「marukome×フロンターレオリジナルステッカー」もプレゼント!問い合わせは併設のアズーロ・ネロ【電話】044・767・6111へ。

画像はいずれも川崎フロンターレ