神奈川区版【10月17日(木)号】
現在の青木小の学区と周辺の小学校

青木小学校 不足教室対策で説明会 年内に検討部会設置へ

 横浜市教育委員会は10月11日、近隣のマンション増加などで教室不足が今後見込まれている青木小学校=桐畑=の保護者などへの説明会を同校で開催した。説明会では通学区域見直しや仮校舎建設などの対応策を議論する検討部会を今後設置することが示された。

 東急東横線反町駅から徒歩3分の距離にある青木小学校は、同駅周辺から北部は栗田谷、西は沢渡や鶴屋町までが通学区域に入る。

 市教委によると今年5月1日時点で、同校の児童数は783人(一般743人・個別支援学級40人)で、一般学級は全24クラス。市では1校あたり12〜24学級を適正規模校としている。敷地面積は市内でも狭い部類の9288平方メートルで、現在一般教室として使える部屋は25教室分。これまでにも毎年のように一般教室対応の改修をしている。

学区内でマンション急増

 今回の説明会では学校計画課の職員が同校を取り巻く現状や今後の取り組みを説明。

 それによると、学区内では市教委が把握する範囲で今後、マンション新築など900戸以上の住宅増が見込まれる。それを踏まえると、5年後の2029年には一般学級の児童数が800人、学級数が26となり、現在使用可能な教室数を上回る可能性が浮上している。施設面では仮設校舎を設置した場合、校庭のスペースを確保できず運動会や授業の実施に支障をきたすとみられる。

 7月には同校の学校運営協議会から市教委へ「いたずらに教室改修を繰り返すのでなく、問題を解消するためのありとあらゆる手段を検討した上で対応策を提示してほしい」との趣旨の意見書が出されている。

住民・保護者らで対応策議論

 その上で市教委からは、今後の取り組みとして同校を対象にした「学校規模適正化等検討部会」を設置し、地域住民や保護者、学校関係者によって不足教室への対応策の方向性を検討していくことが示された。

 具体的には、通学区域の見直しや、仮設校舎設置など施設面での対応について議論していく。市教委では年内には第1回の検討部会を開催したいとしている。

 これらを踏まえての質疑応答では、仮に学区変更となった際の日程や個別の事案に対する質問などが寄せられた。

 出席した同校の保護者からは「早期に結論を出してほしい」「子どもたちのメンタルに影響しない形で進めてほしい」との声が上がった。

 なおこれに先立ち9月まで開催された「斎藤分小学校・二谷小学校建て替えに伴う学校規模適正化等検討部会」では、青木小の学区見直しにより小規模校である斎藤分小で児童数増の可能性があることから、学校統合を行わず斎藤分小は当面存続する趣旨の意見書がまとまっている。

新調された懸垂幕

交通安全詐欺対策 反町公園の懸垂幕を新調 区内児童が標語考案

 反町公園にある防犯広報塔の懸垂幕が新調された。交通安全と詐欺防止の2つの幕の標語は、区内の小中学生から公募。小学5年生の男女2人のスローガンが採用された。

 反町公園の国道1号線沿い(横浜銀行アイスアリーナの前)にある防犯広報塔は、1981年に寄付金を元に神奈川区防犯協会が設置したもの。それ以来、交通安全や詐欺への注意喚起などの標語が懸垂幕として掲げられてきた。

 今回は看板の老朽化に伴い、2012年以来の更新。標語の原案は区内の小中学生から公募を募り、神奈川警察署や神奈川区防犯協会、神奈川区企業防犯連絡協議会などで選考した。

 選ばれたのは、浦島小学校5年の小笹縁さんと中丸小学校5年の高島杏奈さん。小笹さんは『詐欺用心!一人であわてずみんなに相談』の標語を考案した。「家族と相談して火の用心のようにリズム感がよくなるようにした」と思いを語る。『笑顔でつながる「神奈川区」携帯に夢中にならず周り見て‼』を考えたのは高島さん。「バスや電車でもスマホを見ている人が多いと思って。選ばれて光栄」と笑顔を見せた。10月7日にはお披露目式を開催。防犯協会の石渡祥男会長と企業防犯連絡協議会の桐ヶ谷修幸会長から感謝状が贈呈された。桐ヶ谷会長は「子どもたちの参加で地域の一体感にもつながる。事故や犯罪の危険が身近にあることを再認識してほしい」と話した。

 神奈川署管内では9月末時点で、交通事故は277件(前年比39件増)。二輪車の事故が増えており、交差点での左右確認の徹底を同署は呼びかける。特殊詐欺被害は前年15件減の25件だが、被害額は約3億7200万円。SNS型やロマンス詐欺など手口が多様化するなか、「電話でお金やキャッシュカードの話が出たら詐欺と思って」と喚起する。

10月18日に神奈川公会堂でコンサートを開くかながわウカレレおやじ〜ず代表の 川澄 操さん 松ケ丘在住 77歳

最終目標はワイキキ公演

 ○…「♪おれたちオヤジーズ ウカレレオヤジーズ おれたちがうたえば あしたがやってくる」-。「Aloha」と書かれた帽子を被り、仲間が作詞作曲したオリジナルテーマソングをウクレレでかき鳴らす。神奈川区で活動するウクレレグループ「かながわウカレレおやじ〜ず」の代表を引き継いで2年。仲間からは「チャオさん」の愛称で親しまれる。

 ○…建築関係の仕事に長年従事していたが、70歳を迎え「家でゴロゴロしてないで何かしたら?」との妻の言葉を受け、区民活動支援センター主催のウクレレ講座参加した。楽器は未経験だったが、それから7年。「家でゴロゴロは相変わらず」と笑うが、一緒に講座を受けた仲間や新たに加わったメンバーと共に、ハワイアンや昭和の名曲を毎週演奏する。レパートリーは150曲まで増えた。

 ○…単独公演としては今回初めて公会堂ホールの舞台に立つ。「みんな顔がこわばっていたよ」と下見でステージに立った時の様子を振り返る。地元練馬区の小学校時代の友人も招待予定だ。11月も湊フェスタや反町地域ケアプラザの文化祭に出演するほか、要望があれば区内各所に駆け付ける。「演奏を聞いて青春を思い出して『また頑張ろう』と思ってほしい。みんなに喜んでもらって、おやじ〜ずのファンになってくれたら」

 ○…神奈川公会堂での公演は、前代表が語った目下の目標の一つ。でも「本当の目標はね…」と口を開く。「最終目標はハワイのワイキキで演奏すること」。テーマソングの歌詞にある「♪ワイキキの浜辺にウクレレもって 小粋に歌えば」の実現は夢のまた夢かもしれないが、歌詞の続きにはこうある。「でも夢はこれから 思い描けば 明日はやってくる」

講師の石川准教授

神奈川RC 非常食の無料配布も 防災セミナー参加者募集

10月26日(土)東神奈川で

 奉仕団体の神奈川ロータリークラブ(宇都章一会長)は「大規模災害に備えよう〜今できる災害への備え 能登半島地震から学ぶ〜」と題した防災セミナーを開催する。日時は10月26日(土)午後6時30分から8時30分まで。

 会場は東神奈川駅西口徒歩1分、サクラピアビル(ミスタードーナツの入る建物)4階の「横浜セネックス」大会議室。参加無料。

 元日に発生した能登半島地震や、8月の南海トラフ地震臨時情報発表など、地震災害への備えに関心が高まっている。

 神奈川ロータリークラブでは、「地域住民に防災への意識を高めてもらうことで安心・安全を提供したい」との思いから今回「防災と減災」をテーマにセミナーを企画した。

ゲーム形式で備えを学ぶ

 講師は都市防災や復興まちづくりの研究教育が専門の石川永子氏(横浜市立大学准教授)。災害時に被災者が実際に直面した様々な「二者択一」の場面に焦点を当てる「クロスロードゲーム」を体験しながら、今できる備えを学ぶことができる。

 また、参加者には簡易トイレや非常食、保存水などの防災グッズが無料配布される。

 申し込みは応募フォーム(二次元コードからアクセス可能)または、代表者の氏名、居住の区、参加人数を明記し【メール】bocchi@mbr.nifty.comへ。定員50人で先着順。

坂本社長(右から2人目)ら

神大寺Beer the First ブドウの皮をビールに 市内3店と共同開発

 余剰食材を使ったクラフトビールを開発・販売する神大寺の(株)Beer the First(坂本錦一社長)は、このほど市内にある3店と連携した新たなクラフトビールを販売する。

 同社では以前から(株)高島屋横浜店=西区=と、パンを原料としたビールなど環境に配慮した商品開発を共同で行ってきた。今年は「地元感を全面に、オール横浜で行こう」と春先にプロジェクトを始動。目をつけたのが、同店とつながりのあった横濱ワイナリー=中区=でワインの製造過程に生じるブドウの皮だ。市内で無農薬で育てられている同店のブドウの皮を原料に生まれたのが、「YOKOHAMA Vineyard Ale」。皮の香りを生かしたワインのような風味を楽しめるのが特徴だ。ビールの製造は醸造所が併設するレストランREVO BREWING=同=が担い、高島屋横浜店で本数限定で販売される。

 ビールは、赤ワインをベースにしたルージュと白ワインを素にしたブランの2種類。素材の香りが引き立つよう鮮度に注意して製造されており、坂本社長は「ルージュはサワー系で少し酸味がありブランはフルーティーで飲みやすいのが特徴。ぜひ飲んで違いを実感してもらいたい」と話す。

 商品は、10月23日(水)に地下1階和洋酒売場で販売開始。限定1250本、売り切れ次第終了となる。「ラベルデザインも横浜の街並みとブドウの粒をイメージしたものになっている。地元感満載のビールを楽しんで」と坂本社長。

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3人が壇上で表彰された

防犯功労者を表彰 公会堂で地域安全のつどい

 神奈川区防犯協会などによる「神奈川区地域安全のつどい」が10月11日、神奈川公会堂で開かれた。

 同日からの安全・安心まちづくり旬間(20日まで)に合わせ、防犯活動などに携わる地域住民らが来場。「決意表明」として地域安全に対する決意を新たにしたほか、久保田剛神奈川警察署長による区内の特殊詐欺被害状況の説明があった。

 防犯功労者に対する表彰状・感謝状の贈呈も行われた。全国防犯協会連合会から防犯栄誉銅章を贈られた佐藤久弥子さん(88)は、女性防犯隊として20年以上活動。郵便局での振り込め詐欺への注意喚起などを定期的に行っている。佐藤さんは「特別なことをしているわけではないが、出来る限り声を掛けていきたい」と話した。

児童たちとともにプレーする熊谷さん(中央)

幸ケ谷小 車いすバスケ選手来校 6年生児童と交流

 幸ケ谷小学校で10月10日、車いすバスケットボール選手の熊谷昌飛さんによる6年生への出前授業が行われた。

 23歳の時に仕事中の事故で車いす生活となった熊谷さんは、(一社)日本車いすバスケットボールアカデミーの代表理事として、全国各地で小中学生に車いすバスケを体験する出前授業を行っている。今年度、同校の6年1組が総合学習で「誰もが暮らしやすい社会」について学んでいることから、今回の出前授業が実現した。

 授業では熊谷さんが、競技用と生活用車いすの違いや、競技用車いすの操作方法などを説明。その後児童は実際に車いすに乗り、バスケの試合を体験した。最後に熊谷さんは「車いすに乗るようになって感じたのは、困ったときに声を掛けてくれる人の優しさ。障害のあるなしに関係なく、自分のことばかりにならず、相手のことを考えて行動できる人になってください」と呼びかけた。

 ミニバスの経験があるという男子児童は「思っていたより簡単に車いすを動かしてプレーできた。自分の固定観念にとらわれず、チャレンジしてみるのも大事だなと思った」と振り返った。

うらしま荘で練習中のメンバー

あす公会堂でコンサート かながわウカレレおやじ〜ず

 神奈川区内で活動するウクレレグループ「かながわウカレレおやじ〜ず」があす10月18日(金)、神奈川公会堂で結成7周年のコンサートを開催する。午後1時30分開演(開場30分前)、入場無料。ハワイアンソングの「カイマナヒラ」のほか「夜空の星」「東京ブギウギ」「泣かないで」など昭和歌謡を中心に20曲以上を演奏予定。

 代表の川澄操さん=人物風土記で紹介=らメンバーにとって、公会堂での単独公演は今回が初めて。区民活動支援センターの講座をきっかけに会が立ち上がって7年。月4回、老人福祉センター横浜市うらしま荘や区役所で練習しながら、老人ホームや地域ケアプラザなどに出向いて演奏をしているが、目標の一つにしてきたのが神奈川公会堂での演奏会実現だった。

 メンバー18人のうち、最年長は90歳、最年少は70歳という人生のベテラン揃いだが、ウクレレならぬ「ウカレレ」を合言葉に、演奏を楽しむことを心掛けている。

イベントのポスター

かなっくホール 相撲甚句に聞きほれる 10月30日、入場無料

 相撲甚句の愛好者が集う「第3回全国相撲甚句愛好者大会」が10月30日(水)、かなっくホールで開催される。主催は一般社団法人横浜相撲甚句会(那須健二会長)。午前11時30分開演で終演は午後4時20分。入場料は無料。定員は200人で当日先着順となる。

 相撲甚句とは、江戸時代から続く伝統芸能で力士の土俵歴や地方の観光名所などを盛り込んだ七五調の囃子歌。「あ〜どすこい、どすこい」と独特の合いの手が入る。

園芸博甚句も

 当日は全国から13団体・愛好者80人が集い、定番の甚句からオレオレ詐欺防止を啓発するキャンペーン甚句など幅広く披露する。今回は「相撲甚句でGREEN×EXPO2027を応援しよう」をテーマに、国際園芸博覧会にちなんだ甚句の披露も予定している。

 また、元力士の大岩戸さんによるゲスト講演「大相撲・ウソのようなホントの話」も。

 問い合わせは、同会の菅野さん【電話】090・7800・6559

神輿の前で笑顔を見せる子どもたち

松見町西寺尾八幡神社 例祭で境内賑わう 初の秋開催

 松見町西寺尾八幡神社で10月5日と6日、例祭が行われた。

 例年は8月に開催されていたが、猛暑の影響を避けて秋開催となった今年の例祭。初日はあいにくの雨空となり、境内の舞台でのお囃子も短時間での実施となった。天気が回復した2日目は、関係者らによる式典を執り行った。前日に続くお囃子や神楽も披露。また今回が初めての試みとなるキッチンカーの出店もあり、多くの地域住民が来場して境内は活気と笑顔に包まれた。

 同神社氏子総代会の岡谷博代表は、「2日間でたくさんの方の来場に感謝。子どもたちも多く、祭りを楽しみながら、お囃子や神楽などの伝統文化にも触れてもらうことができてよかった」と振り返った。

笑顔の職員ら(提供写真)

けやき荘 インドネシア文化を満喫 現地出身職員と交流

 社会福祉法人孝楽会が運営する特別擁護老人ホームけやき荘=菅田町=で10月9日、「憩いの夜」が開催された。

 これは、同施設で活動するインドネシア出身の特定技能第1号生との親睦会。当日は、1〜3年目の計6人と施設の職員らが、昨年末にオープンした隣接する地域交流拠点の「けやきっさ」で、インドネシアの料理や踊りを楽しんだ。同法人の永野博之事務局長は、「若くして遠い異国の地で頑張ってくれているので、故郷を感じられる機会を作りたかった。日本の職員にとっても海外の文化を知るいい経験になった」と振り返る。

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今年最後のヤミ市場 10月19日、六角橋商店街

 六角橋商店街で10月19日(土)、「ドッキリヤミ市場」が開催される。これは、毎年4月から10月まで(8月を除く)の第3土曜日に午後6時20分から9時30分ごろまで行われている地域の名物イベント。商店街内各所のステージでは様々なパフォーマンスが行われるほか、地元店舗による飲食の販売も楽しめる。

登録マークの見本(市提供)

ハマの元気ごはん 提供店登録制度を新設 横浜市、健康づくり促進へ

 市民の健康寿命延伸を目的に、横浜市は今年度から2035年度までを期間とする計画「第3期健康横浜21」に取り組んでいる。同計画には新規テーマとして「食環境づくり」が盛り込まれ、新たに「ハマの元気ごはん提供店登録制度」を創設。10月1日から運用を開始した。

 「第3期健康横浜21」は、市の総合的な健康づくりの指針と位置付けられている。「生活習慣の改善」などへの取組に加え、健康への関心の有無にかかわらず、誰もが市内のスーパーマーケットなどで栄養バランスの良い食事を選択できるようにする「食環境づくり」も推進されている。

 市によると新計画策定の背景には「栄養バランスの良い食事をする市民の減少」がある。市は策定に向け、21年に「健康に関する市民意識調査」を実施。その結果「1日2回以上、主食・主菜・副菜全てを毎日食べる人の割合」が、42・8%だった前回(16年度)調査時点より8・5ポイント減少し、34・3%だったことが分かった。

 調査結果や国が定めた目標値などをもとに、市は「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上、ほぼ毎日食べている市民の割合」を、32年度までに50%以上にするとの目標を設定。達成に向けた取組の一環として同制度を開始した。

登録マークを交付

 この制度は「1食あたりのエネルギーが450〜650キロカロリー未満」など、市の基準を満たしたメニューや弁当などを「ハマの元気ごはん」とし、提供する市内店舗を登録するもの。店舗は市の電子申請フォームなどから申し込み、申請された書類を市や区の管理栄養士らが確認して登録の可否が決まる。カロリー数や野菜の量などにより6つの登録基準があり、登録店舗には「登録マーク」を交付。マークを店内に掲示するなど商品のPRに活用できる。また、市はHPなどを通じて登録店舗を積極的に周知していく。

 市によると、10月4日時点で64店舗が登録。市健康推進課の岩松美樹課長は「制度を運用し、皆さまがハマの元気ごはんを利用することで食生活が健康的なものになることを願っています」としている。

車いすのイレブン、ピッチに YSCCと南区の団体が企画

 サッカーJリーグの試合が行われるニッパツ三ツ沢球技場の天然芝のピッチに、車いすの子どもら11人がエスコートパーソンとして選手と共に入場した。

 これは10月5日に行われた明治安田J3リーグ、YSCC横浜対FC琉球での一コマ。YSCCと、一般社団法人ジャパンバリアフリープロジェクト=南区=が合同で実施した。

 YSCCによると、車いすユーザーは通常芝生の保護などを理由にピッチ上に入れないことがあるというが、今回はクラブが施設と交渉し実現した。選手の集合写真にも一緒に写った参加者からは「臨場感があって新鮮」「客席で見るよりも広い」「選手の視点を感じられてうれしい」といった声が上がった。

 この日はエスコート以外にも、神奈川区在住で両足に麻痺がある黒野小春さん(高校2年生)がYSCCの選手紹介アナウンスを担当。黒野さんはスタジアムDJの折原亘さんから「いつもの10倍のテンションで」などと助言を受けながら、選手一人ひとりの名前を読み上げた。

 企画した同プロジェクトの山田ベンツさんは「関係者の皆様のおかげで、子どもや保護者にとってかけがえのない経験ができた。彼らの人生がより良いものになってくれれば」と話した。

 特別支援学校の教員経験があるYSCCの西山峻太選手は、以前から「SHUNTA#25 SEAT」として障害のある子どもと家族を試合に招待している。この日も出場時に車いす席から声援を受けた西山選手は「入場の様子をスタジアムや中継で見た方が少しでも何かを感じたり、障害や特性のある方に会った時に優しい心で接してくれるきっかけになってほしい」と話した。

詳細は市のウェブサイトでも確認を

10月19日・20日 横浜市役所にフォトスポット設置

 横浜市は10月19日(土)、20日(日)に市役所=中区本町=で行われる子ども向けイベント「わくわく!こどもデー in 横浜北仲フェス〜市役所でHappy Halloween〜」に合わせ、環境にやさしいフォトスポットを市役所3階のグランドロビーに設置する。

 「グリーンハロウィン・フォトブース」と題したフォトスポットは、ブライダルイベントなどで使用後にやむを得ず廃棄されてしまう花「ロスフラワー」を使ったドライフラワーで装飾。平戸中学校=戸塚区=出身で、市内でアップサイクルなどの取り組みを実践している高校生4人組「Z to A」による手作り仮装グッズも用意される。家族や友人と共に仮装し、思い出に残る写真を撮影できる。

 イベントは両日とも午前10時から午後4時(ブース受け付けは午後3時45分まで)。入場無料。フォトスポットに関する詳細は市脱炭素・GREEN×EXPO推進局脱炭素ライフスタイル推進課【電話】045・671・2661へ。

 

昨年開催時の様子

入場無料 きのこ好きの祭典 10月26、27日にMMで

 きのこ好きによる、きのこ好きのための祭り、「ヨコハマきのこ大祭2024」が、10月26日(土)、27日(日)にみなとみらいMMテラスで開催される。ヨコハマきのこ大祭実行委員会の主催で、今回で11回目。

 会場では、きのこをモチーフにしたアクセサリーやアート作品、生鮮きのこや加工品が展示・販売される。マッシュルームの摘み取り体験やきのこをテーマにしたステージパフォーマンス、きのこアート作りのワークショップも楽しめる。

 なめこを栽培するスマホアプリのキャラクター「なめこ」(26日)、「もっときのこを食べようプロジェクト」の公式キャラクター「なめじろう」(27日)なども会場に登場。21日(月)〜27日(日)にはMMテラスの協力飲食店で、きのこコラボメニューが提供される。

 入場無料。午前11時から午後5時30分。詳しくは公式サイト(https://kinoko.yokohama/)。

アフリカにつながるプロジェクト 参加希望の学生募集 横浜市、TICAD9へ向けて

 横浜市は来年8月に横浜で行われる「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」に向けて、大学生らがアフリカについて学ぶ機会を作り、事業のアイデアを考えてもらう企画の参加者を募集している。

 この「横浜からアフリカにつながる学生プロジェクト」は、国際社会で活躍できる人材の育成を目指すとともに、学生が将来のキャリアについて考えるきっかけを提供していくのが目的。

 参加者は11月30日から約半年間、アフリカについて学ぶセミナーを受けたり、グループワークを行い、来年5月に動画でその成果を発表する。

 対象は大学生や大学院、短期大学、専門学校などに在学する学生。個人か6人以内のグループで参加する。環境、教育、ジェンダー、観光、農業・食糧など12のテーマから選択し、専門家からのアドバイスを受けながら、関心のあるテーマについて学んでいく。

 募集は11月15日(金)まで。定員は先着で60人程度。詳細は市TICAD9特設サイト(https://ticad9.city.yokohama.lg.jp/event/327)。問い合わせは市国際局【電話】️045・671・2068。

贈呈式に参加した(左から)市スポーツ協会の山口宏会長、山中市長、岡選手、村尾選手、藤波選手、鈴木太郎市会議長

オリンピック・パラリンピックメダリスト6人に横浜市がスポーツ栄誉賞 体操・岡慎之助選手ら

 パリオリンピックとパラリンピックでメダルを獲得した横浜市ゆかりの選手6人が「横浜市スポーツ栄誉賞」を受賞し、10月10日に市役所で贈呈式が行われた。

 受賞者は、体操で3個の金メダルを獲得した岡慎之助選手、フェンシング男子フルーレ団体金メダルの飯村一輝選手、柔道男子90kg級銀メダルの村尾三四郎選手、レスリング女子68kg級銅メダルの尾崎野乃香選手、同53kg級金メダルの藤波朱理選手、パラ陸上男子400m銀メダルの福永凌太選手の6人。

 岡選手は都筑区の星槎国際高校横浜出身、飯村選手と尾崎選手は港北区の慶應義塾大学に在学中、村尾選手は青葉区の桐蔭学園高校出身、藤波選手は青葉区の日本体育大学に在学中、福永選手は日体大大学院在学中。

 贈呈式には、岡選手、村尾選手、藤波選手の3人が出席した。

 岡選手は「メダルを獲得できて、見ている皆さんに少しでも元気や勇気を与えられたと感じている」、村尾選手は「たくさんの方に応援していただき、力になった。これで終わるわけはいかないので、(2028年の)ロス五輪へ向けて全力でやっていきたい」、藤波選手は「初めてのオリンピックだったが、応援のおかげで皆さんの力と一緒になって戦えた感覚だった」とそれぞれ語った。

 出席した山中竹春市長は「子どもたちをはじめ、多くの人に夢と希望を与えてくれた」と選手に感謝の言葉を述べた。

女子バスケットボールWリーグの試合に市民400人招待 11月16、17日の富士通対シャンソン戦

 横浜市は11月16日(土)、17日(日)に横浜武道館で行われる女子バスケットボールトップリーグの「Wリーグ」の富士通レッドウェーブ対シャンソン化粧品シャンソンVマジックの試合に各日100組200人の市民を無料招待する。

 市民にトップレベルのバスケットボールを身近に感じてもらう機会を提供する狙いがある。

横浜出身の宮澤選手も

 Wリーグの2024―25シーズンは10月11日に開幕。富士通レッドウェーブは川崎市を拠点に活動。昨シーズンの覇者で連覇を目指す。泉区で生まれ育ち、県立金沢総合高校=金沢区=出身の宮澤夕貴選手がキャプテンを務める。

 試合は両日とも午後3時開始。招待席は1階エリア指定席でエリア内は自由席。応募は10月31日(木)まで、横浜市の特設サイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/sports/taikai-event/wleague.html)で受け付けている。申込多数の場合は抽選。

 当選者には11月7日(木)午後5時までにメールで連絡があり、当日は当選メール画面または印刷した紙の提示が必要となる。

子どもが体験できる企画も

横浜の職人技を体験できる「よこはま技能まつり」 11月3日、関内駅そばで

 さまざまな職人による実演や作品の展示販売などがある「よこはま技能まつり」が11月3日(日・祝)午前10時から午後3時30分まで、関内駅そばの横浜市技能文化会館などで行われる。主催は横浜市技能職団体連絡協議会(ハマ技連)、横浜市が共催。

 同まつりは、衣・食・住に関わる横浜の技能職の魅力を広く伝える目的で行われており、今年で43回目を迎える。

 畳職人の指導を受けながら畳表の素材を使ったストラップ作りやワイシャツのアイロンがけ体験などが行われる。国産杉を使ったコースター作りなど、事前予約優先のプログラム(一部有料)もある。

 ステージでは、鳶木遣りや着付けの実演などが披露される。ほかに、ホテル特製のビーフカレーや畳製品、組子製品などの販売も行われる。

 一部のプログラムは大通り公園で実施。会場近くにキャンパスがある関東学院大学が11月2、3日に行うイベント「関キャン fes.2024」と連携する。

 事前予約優先プログラムは10月11日(金)午後8時から専用サイト(https://hamagiren2024.peatix.com/)で受け付け。問い合わせはハマ技連【電話】045・650・5811(月、水、金曜日午後1時〜5時)。