逗子・葉山版【10月18日(金)号】
神奈川県選挙管理委員会の衆議院議員小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数より試算

本紙が試算 「1票の格差」県内で1.5倍に 10月27日投開票衆院選

 10月27日(日)投開票の衆院選について、神奈川県内の「1票の格差」は最大1・5倍となることがわかった。タウンニュース社が県選挙管理委員会の9月2日時点の衆議院議員小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数を基に試算した。

 今回の衆院選は全国的な「1票の格差」を是正する「10増10減」の新たな区割りとなり、神奈川県は2増の20区で実施される。

 「1票の格差」は、選挙区によって有権者の数が違うため、議員1人を選ぶ票の価値に差が生じる問題のこと。

 県内で最も登録者数が多いのは15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町)の45万3601人。最も少ないのは7区(横浜市港北区)の29万9595人で、「1票の格差」は最大で1・51倍となる。言い換えると県内では7区の1票が最も重い。

 逗子市・葉山町を含む4区は33万1515人で1・368倍だった。

前回より格差拡大

 前回2021年の選挙で「1票の格差」を有権者数で試算したところ、旧15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町、二宮町)と旧4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)間で1・42倍だった。試算上、新区割りで県内格差は広がることになる。

【選挙人名簿登録者と有権者】「選挙人名簿登録者数」は、選挙人名簿に登録されているすべての人の数。この記事では国外に在住する「在外登録者数」も含めて試算した。「有権者数」は、選挙人名簿登録者のうち、投票当日にその選挙で実際に投票ができる人を抽出し、失権者、基準日以降の死亡者など投票できない人を除いた数。

旧郷土資料館

蘆花記念公園 民間活力活用で再生を 逗子市が青写真提示

 逗子市は10月5日、老朽化などで一部施設が長らく使用されていない蘆花記念公園のグランドデザイン(案)を発表した。公園内の各施設単体ではなく、長柄桜山古墳群を含めたエリア一帯の未来の設計図を描いている。

 蘆花記念公園(桜山)は風光明媚な逗子の自然風景などの趣を享受できる公園として市民に親しまれてきたが、一部施設は老朽化などから長く使用されていない状態が続いている。その一方で、近接する長柄桜山古墳群第一号墳の整備が完了し公開されたことで、ビジターセンターや公衆トイレの整備などが望まれている。また、近隣住民からは津波避難対策や備蓄など防災機能の向上を望む声もあり、これらを踏まえ、古墳群も含めたエリア活用のグランドデザインを描くこととなった。

 市は今年3月から地域住民、公園利用者に呼びかけ、公園内施設見学会やワークショップを複数回行い、グランドデザインを検討。

 そこでは、観光や移住促進につながる市の魅力向上、市民の満足度向上に寄与するもので、市による施設整備・維持管理ではなく、民間による独立採算が望ましいとの提言があった。

 施設別の利活用の主なアイデアは次の通り。▽旧脇村邸=レストラン・カフェ・文化的サロン▽旧郷土資料館=古墳ビジターセンター・公衆トイレ・レストラン・カフェ▽旧野外活動センター=災害時の一時避難所・備蓄庫・宿泊施設・キャンプ場▽第一第二休憩所=集会施設・宿泊施設・貸室・アトリエ▽その他(古墳・ハイキングコース・炊事場・駐車場など)=ハイキングコースの再整備・野外炊事場の再整備・バーベキュー場

 今後は11月8日(金)から12月6日(金)までパブリックコメントを実施。同時期に市の事業査定・予算査定。また民間事業者の参画の可能性を探るサウンディング市場調査も10月中に実施する。

今年5月から逗子アートネットワーク(ZAN)の共同代表を務める 上藪 英二さん 逗子市新宿在住 61歳

アート好きなチャレンジャー

 ○…アートによる地域活性を目指す逗子アートフェスティバル(ZAF)の企画運営を担うZANの共同代表を務める。昨年は蒐集品の映像作品を展示する企画者として参加。今年は一転して役所との交渉、企画者との調整、広報活動などの裏方に徹する。「現代美術の愛好家でもあるので、その普及にもつながれば」と思いを語る。

 ○…考古学が好きで30歳のころ古美術蒐集を始めた。8、9年前からは現代美術の絵画に惹かれ、若い作家の応援に注力。ただ、飾る場所など物理的制約もあり、今は映像作品に興味が向く。災害、戦争、LGBTQなど社会的テーマをもった作品を好み「昨年のZAFの展示で共感を得られたことはうれしかった」と笑顔を見せる。

 ○…大阪府出身。負けず嫌いな性格で、高校では器械体操、大学ではアイスホッケーを未経験で始めるなど挑戦者気質を持つ。大学2年で腰を痛めてからはアルバイトに精を出し留学資金をためた。帰国子女の友人らと映画『ブレードランナー』を見た時、自分だけ理解できず「勉強しなきゃ」と奮起。夏休みを利用して3カ月米国へ。留学期間を終えても帰国せず、そのまま欧州を1カ月半旅行。「家族に報告していなかったので、行方不明だと大騒ぎになって警察に届けられそうになった」と笑う。

 ○…大学卒業後は外資系銀行に就職。週に3日はタクシーで帰宅するような忙しさだった。仕事漬けからの脱却を考え2001年に逗子に移住。時間がゆったり流れ、駅に着けば潮の匂いがし、心のスイッチのオンオフが出来る。海岸から見る富士山が好きで、魚が美味しいところも気に入ってる。今はZAFを通して「逗子を身近に美術・芸術のあるまちにしたい」と意気込む。

チラシを手にPRする磯実行委員長

業界4団体が協力 建設の仕事知って 10月26日 町役場周辺で

 葉山町の建設4団体からなる「建設お仕事展実行委員会」(磯昭弘実行委員長)は10月26日(土)、葉山町役場周辺・花の木公園で、町民に建設の仕事に親しんでもらうイベントを開催する。

 構成団体は葉山町住宅協会、葉山町商工会工業委員会、(一社)神奈川県建築士事務所協会湘南三浦支部、逗子葉山建設業協会。各団体はそれぞれ災害に対する取り組みを行う中、互いに協力することでさらなる災害時の体制構築の礎を築こうという狙いもあるという。

 住宅協会と商工会工業委員会は工作体験を実施。巣箱作りやタイルコースター、ステンドグラス調キーホルダー、スクラッチアートなど。

 神事協湘南三浦支部はパネル展「旧東伏見宮葉山別邸の保存を考える」「逗子亀岡八幡宮改修を考える」と耐震相談会(無料)を行う。

 建設業協会が行うスーパーボールすくいではショベルカーの操作が体験できる(無料)。

 また、葉山町内の飲食店が各種パイ、グリルチキン、サバサンド、お弁当などの出店で参加者の舌を楽しませる。

 同イベントは葉山町制施行100周年記念事業として行われる。時間は午前10時から午後3時。雨天決行、荒天中止。

過去の舞台

コントラバスヒーロー 生演奏と迫力舞台 11月4日 文化プラザで

 三浦半島のご当地ヒーロー、コントラバスヒーローが逗子に初登場。11月4日(月)に逗子文化プラザさざなみホールで「コントラバスヒーローショー 逗子文化プラザホールを救え」が上演される。

 プロのコントラバス奏者、地代所悠さんが2022年秋に始めた音楽の生演奏とヒーローショーを合体させた舞台。「普段あまり聞く機会のない生演奏の面白さ、魅力、迫力を身近に届けたい」との思いで始めた。

 これまで横須賀市の猿島での公演をはじめ、数多くのイベントに出演してきたなか、今回の逗子公演は、会場の逗子文化プラザからのオファーで実現した。

 出演はコントラバスヒーロー(地代所さん)、ソリスト伯爵(松岡大海さん)、コントラバスヒーロー楽団。

 午後1時からと3時からの2回公演。3時からの公演はまだチケットに余裕あり。料金は中学生以上500円、小学生以下は無料。チケットは逗子文化プラザホール窓口で販売中。

 問い合わせは同ホール窓口【電話】046・870・6622。

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遊び場の意見を出す子どもたち

葉山の遊び場いまむかし 3世代マップ制作中

 葉山町で子どもたちに関わる活動をしている有志が集まり、子ども・親・祖父母、3世代それぞれの子ども時代の遊び場を地図にまとめる「3世代遊び場マップ」の制作を進めている。

 企画の発起人、「HAYAMA居場所プロジェクト」共同代表の羽柴亜紗子さんは葉山への移住組。葉山での遊びの原体験がないため、子どもたちがどこで遊んでいるのかよく知らなかったという。「葉山は3世代葉山育ちという家族も多くいる。おじいさん、おばあさん世代の豊かな自然の中で遊んだ経験を聞き、子の世代に伝えることで、多世代交流にもつながればと思う」とマップ作りの意図を話す。

 9月30日には羽柴さんと一色小PTA会長の春日泰宣さんが、子どもたちのボアランティア組織、葉山ジュニアリーダーズの中学生メンバーに小学生時代に遊んだ場所のヒアリングを行った。「森戸海岸で水切り」「主馬寮(しゅめりょう)公園でバドミントン」「花の木公園の山の上に秘密基地」など、出てきた場所を付箋に書き、地図に張り付けていった。今後も各地域で子どもたちへの調査を続けていく。

 羽柴さんらは既に葉山町社会福祉協議会や自治会などを通じ、大人たちへの聞き取りも進めている。「今も自然が残る葉山は、意外に遊ぶ場所は昔と大きく違わないかもしれない」と話す。

 マップはA1サイズ(16折り)の両面カラー。来年3月の完成を目指す。
ステージであいさつする藤井さん

ピンクリボン啓発 「乳がん早期発見を」 クラファンも呼びかけ

 乳がんの早期発見の大切さを啓発する活動を行うNPO法人乳がん経験者団体HAPPY FOREVER(藤井ともみ代表)が10月14日、逗子市の亀岡八幡宮で「ピンクリボン祭り」を開催した。

 代表の藤井さんが2022年10月に自費でマンモグラフィ検診車を招致し、乳がん検診のイベントを企画したのが始まり。今回で関連イベントは3回目。昨年のイベントではマンモ検診を受けた人で実際に乳がんの早期発見につながったケースがあったという。

 会場では逗子市の保健師による乳がんセルフチェック指導やピンクリボンづくり、健康関連グッズ販売のブースのほか、地元飲食店のキッチンカーや屋台も並び会場を盛り上げた。

 特設ステージでは地元のキッズダンスチームやフラダンスの披露のほか、HAPPY FOREVERのメンバーによるトークショーなどが行われた。

 藤井さんは「30代40代の若いママさん世代にも自分事として捉えてもらうきっかけにしてほしい。今回は資金が足りず、マンモカーを呼べなかった。募金・クラウドファンディングを呼び掛けて資金を集めて、来年は実現したい」と意気込んだ。

 来年のマンモカーのための寄付はクラウドファンディングサイト「READY FOR」から「HAPPY FOREVER」で検索。目標金額は110万円。締め切りは10月31日(木)午後11時。

 毎年10月1日から31日の1カ月間は「乳がん月間」で、全国各地で乳がんの早期発見・早期治療を啓発するピンクリボン運動が行われている。

まんだら堂やぐら群

中世の「やぐら」を公開 10月19日から12月16日

 逗子市と鎌倉市をまたぐ国指定史跡「名越切通」にある「まんだら堂やぐら群」が、あす10月19日(土)から12月16日(月)までの土・日・月・祝日に限定公開される。

 「やぐら」は中世の墳墓で鎌倉とその周辺地域に見られる特殊な遺構。逗子市教育委員会によれば、13世紀後半から15世紀いっぱいまで、やぐら内部に石塔を据えて納骨、供養が行われていたと考えられている。

 午前10時から午後3時まで。入場無料。JR逗子駅バス乗り場6番、亀が岡団地循環「緑ヶ丘入口」下車徒歩8分、または「亀が岡団地北」下車徒歩5分。

来場者数の減少が続く逗子海水浴場=7月26日撮影

逗子市 海の家、来夏も時間延長へ 夕涼みにニーズ

 逗子海岸近隣の自治会、町内会や海の家など関係団体らでつくる逗子海水浴場の運営に関する検討会が10月10日、市役所であり、今夏の報告が行われた。

 今年、試行的取り組みとして行われた「海の家の営業時間延長(午後8時から9時)」について市は、「夕涼みのニーズに応え、来年度以降も効果的な期間に限定して実施していくことが望ましい」と継続の意向を示した。時間延長の18日間で約5000人の利用があり、分散帰宅にもつながる効果も見られた。利用者からは継続を求める声がほとんどだったという。

 一方、「海の家による試行イベント」については「一定の効果はあったが、チェック・運営体制や音楽以外の検証不十分という課題があるため、試行を重ねて、十分な検証結果をもとに、検討していくことが望ましい」と慎重な姿勢を示した。

 今夏の逗子海水浴場は6月28日から9月1日の66日間運営され、来場者数は約21万4900人だった。昨年比で5300人減(マイナス2・4%)、コロナ禍前の2019年と比べると11万9900人減(マイナス35・8%)となった。熱中症警戒アラートが35日発表されるという記録的猛暑と、南海トラフ地震臨時情報の発表、台風7号・10号の接近が主な減少の要因としている。しかし、週末の天気が良かったことや、夕方からの来場者が多かったことで微減にとどまったと分析した。

仲睦まじいラクダさん(左)ともも子さん

モロッコ人男性が挑戦 市役所前でキッチンカー

 逗子市池子在住のモロッコ人、ラクダさん(35/本名サンフィ・アノア)が逗子市商工会のキッチンカー貸出制度の「ドリームキッチン」を利用し、今月9日から水・木・金曜日(午前11時30分〜午後2時)に市役所前でモロッコ料理を提供している。期間は12月末まで。

 用意するのはモロッコの代表的な料理、「タジン鍋」風の弁当「チキンと野菜のカレー煮込み」(1100円)。ターメリックライスに、ニンジン・ジャガイモ・鶏肉・プルーンのカレー煮込み、付け合わせにモロッコ風焼き鳥かザアールク(ナスのスパイス炒め)が付く一品。モロッコビールやモロッコワインなども合わせて販売する。

 ラクダさんは日本人の田巻もも子さん(55)と結婚し2020年に来日。これまで製造業に就いていた。日本にはモロッコ人が少ないことから、「モロッコを知ってもらいたい」「仲間を作りたい」「純粋にモロッコ料理を楽しんでもらいたい」、こうした思いから一念発起。外国人では初めての挑戦となった。

 今後、市内では10月20日(日)の逗子市民まつり、同26日(土)・キリガヤ祭、同27日(日)・逗子マリーナのハロウィンなどのイベントにも出店を予定している。

 ラクダさんは「逗子は海・山があり、空気が良くてモロッコに似ているところもあり気に入っている。商売を成功させ、将来は大きな庭付きの家を買って牛、犬、猫などの動物と一緒に暮らしたい」と夢を語った。

説明会には多くの住民が参加した=11日、市役所

三浦半島中央道路 渋滞緩和、災害時対策を強調 桜山・長柄区間の事業説明

 逗子市・葉山町・横須賀市の連携を強化し、国道16号や国道134号の渋滞緩和を目的とした三浦半島中央道路。1993年に都市計画決定され、2004年に県道27号(湘南国際村入口交差点)から県道311号(南郷トンネル入口交差点)の区間は開通し利用されている。

 神奈川県・逗子市・葉山町は10月11日、これに続く県道24号線(逗子警察署入口交差点)までの約1キロメートルの桜山・長柄区間についての事業説明会を逗子市役所で行った。

 県などは元日に発生した能登半島地震の際の沿岸地域の被害による物資輸送が困難な状況を想定し、半島中央部を走る道路の重要性を強調した。そのうえで、三浦半島における道路の渋滞状況、災害時の脆弱性、道路計画、トンネル工事、環境への影響(大気汚染・水質汚濁・騒音・振動・地盤沈下など)、完成後の周辺道路の交通量の変化などについて説明を行った。

 説明会に参加した住民からは「道路の拡幅について」「トンネル工法について」「トンネル工事による地盤沈下はないのか」「地下水脈の流れに影響はないのか」といった質問がなされた。

 今後、関係機関との調整を経て、25年度以降に都市計画説明会を行い、用地取得後、着工。工事期間は15年から20年を想定しているという。

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いのちと平和、考える 九条の会が上映会

 「いのちと平和を考える映画祭」と題した上映会が10月24日(木)・28日(月)に逗子文化プラザさざなみホールで開催される。逗子・葉山九条の会の主催。

 上映作品は『戦雲(いくさふむ)』(三上智恵監督/132分)と『映画 〇月〇日、区長になる女。』(ペヤンヌ マキ監督/110分)。

 『戦雲』は2015年から8年かけ、沖縄・南西諸島をめぐり取材を続けてきた三上監督の渾身のレポート。迫り来る戦争の脅威だけでなく、過酷な歴史と豊かな自然に育まれた人々の暮らしや祭りを映し出した作品。上映は24日午前10時からと28日午後2時から。

 『映画 〇月〇日、区長になる女。』は、2022年に行われた人口57万人、有権者数47万人の杉並区長選で、187票差で現職を破った岸本聡子氏と、彼女を草の根で支えた住民たちに密着したドキュメンタリー。上映は24日午後2時からと28日午前10時から。

 各回前売り1000円、当日1200円、高校生以下500円。チケットは逗子文化プラザほかで販売中。

 (問)富塚さん【携帯電話】046・878・6044

成年後見ボランティア募集 参加無料の講座開設

 認知症などで判断能力が不十分な人が、不利益を被らないよう保護・支援する「成年後見制度」。鎌倉市、逗子市、葉山町で同制度の利用を支援するNPO法人湘南鎌倉後見センターやすらぎは10月30日(水)と11月2日(土)の2日間、市民ボランティア募集講座を鎌倉婦人子供会館で開催する。参加無料。

 身近に頼れる親族がいない高齢者や障害者をサポートする後見ボランティア。地域貢献や老後の参考にしたいと、さまざな人が活躍している。

 講座では「地域を支える成年後見」と題し、制度の概要や活動内容を紹介。同センターは、「弁護士など専門家のバックアップのもと、利用者を支援します。ぜひ参加を」と呼びかける。

 両日とも午後2時から4時まで。各回定員15人。申し込み・問い合わせは同センター【電話】0467・23・9515。

昨年の逗子沖縄まつり

沖縄文化楽しんで 10月19日 亀岡八幡宮で

 沖縄の文化、島唄、食を通して、楽しく、おいしく「平和」を感じてもらう「逗子沖縄まつり」が10月19日(土)、亀岡八幡宮境内で行われる。午前10時から午後7時。18日(金)は午後5時から前夜祭も行う。

 2014年に始まった同イベント。毎年好評の「泡盛ブース」では30酒造の銘酒を用意。出店は沖縄グルメを楽しめる店をはじめ、約10店が並ぶ。特設ステージではエイサーやダンス、沖縄ポップス、沖縄民謡などが披露され、トリは逗子在住のシンガーソングライター・東風平高根さんが務める。MCは2020年度泡盛の女王・東星香さん。

 問い合わせは逗子沖縄まつり実行委員会【携帯電話】050・3740・0415(げんさん)。

逗子マリーナでハロウィン パレード参加受付中

 リビエラ逗子マリーナ(小坪)で10月27日(日)、ハロウィンイベントが開催される。株式会社リビエラ東京の主催。

 子どもたちがお気に入りの仮装をして「トリック・オア・トリート」を合言葉に、小坪地域の店舗などのキャンディースポットを巡る「ハロウィンパレード」(要事前予約/参加費600円)は先着200人。

 小坪近辺の店舗が開くマルシェ「小坪うみかぜテラス」とコラボした「小坪シーサイドハロウィンマルシェ」も同時開催。他にもワークショップやフードドライブなども実施する。 

 パレードの申し込みはリビエラ逗子マリーナの公式ウェブサイトのフォームから。10月23日(水)に締め切り。

 (問)リビエラ逗子マリーナ【電話】0467・23・0028

 

 

現新4人の争いか 衆院選 神奈川4区

 10月15日公示、27日(日)に投開票が予定される衆議院議員選挙。神奈川4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)では、前回(2021年)の小選挙区を制した早稲田夕季氏(65・立民)と比例復活した山本朋広氏(49・自民)の2人に加え、新顔で銀行員の加藤千華氏(26・維新)、美容サロン経営の津野照久氏(57・参政)が出馬を表明している。

(10月7日起稿)

 政権交代を掲げる立憲民主党の早稲田氏は、「統一教会問題、裏金政治からまっとうな政治へ。国民に寄り添う政治へ変えたい」。物価高対策として、時限的な消費税5%減税や食料品ゼロ税率、国が中小企業を支援しつつ最低賃金2千円を目指したいとする。子どもや若者支援も重点政策に3期目を目指す。

 前回、4区で4度目の比例復活を果たした5期の自民党・山本氏。接点が指摘された旧統一教会とは、「一切の関係を断つ」と断絶を誓う。かつて防衛副大臣在任中に実感した「不平等な日米地位協定」の改定にも意欲を見せ、「運用面から改善したい」と訴える。その他にも、経済活性や憲法改正に触れる。

 日本維新の会から出馬する新人・加藤氏は「心と懐がうるおう日本」を掲げ、活力ある経済のために観光事業が重要とし、宿泊税導入や消費単価の増加を主張する。現役の銀行員として選挙に挑戦するが、さまざまな人が政治参加しやすいように、「選挙休暇が取得できるように制度確立が必要」とする。

 参政党の新人・津野氏は美容サロンを営み、落選した昨年4月の横須賀市議選に続いて2度目の出馬へ。租税や社会保障費負担の軽減を目指し、「国民の義務を果たした人たちに手厚い保障を」と声を大にする。避難所で雑魚寝の状況を改める災害対策の推進や、LGBT理解増進法の廃案にも注力していく考えだ。

 前回4区は早稲田氏が最多の6万6千票、後に参議院議員となった浅尾慶一郎氏が6万3千、山本氏が4万7千と続いた。投票率は61・70%。

星座にまつわるエトセトラ 「秋の日は釣瓶落とし」

 秋の日暮れは、井戸の水を汲むための桶とそれを繋いだ綱、「釣瓶(つるべ)」が一気に水面に向かって落ちるように早いと言う意味で「秋の日は釣瓶落とし」と言われます。これについては、「薄明」時間が関係しているという説があります。「薄明」とは、太陽が沈んだ後も、上空の大気が太陽光を散乱して光り、すぐに暗くならないことを言います。私は日没後1時間くらいで星が見える様になりますと、お話ししています。その薄明の時間は季節によって違います。一番長いのは6月で2時間くらい。短いのは9月10月で1時間半ほど。薄明を意識している人がどれほどいるかわかりませんが、実際には暗くなって時計を見たら、まだこんな時間?という方も多いのでは。日々いろいろなことに追われて、夕暮れ時を楽しめなかったら、「秋の夜長」を楽しんでみてはいかがでしょう。