八王子版【10月24日(木)号】
軽可搬ポンプ操法による放水訓練に取り組む出場メンバー

八王子市消防団女性隊 都大会に初挑戦 訓練重ね 目指すは優勝

 女性消防団員からなる八王子市消防団女性隊(谷秀美隊長)が、10月26日(土)に渋谷区の東京消防庁消防学校で開催される「第52回東京都消防操法大会」の女性消防操法の部に多摩地域の代表として初出場する。優勝チームは全国大会への出場権が得られることもあり、出場メンバーが週末に熱の入った訓練を重ねている。

 消防団員が日頃の訓練の成果を確認するとともに、消防技術の向上や士気の高揚を目的に開かれている同大会。都内から代表5チームが出場する女性消防操法の部では、車両が侵入できないような狭い場所でも使用できる軽可搬ポンプを使い、1隊4人編成で「操法始め」の号令からホースの延長、放水で的を倒し解散するまでの時間や器具の取り扱いの正確さなどを競い合う。

二足の草鞋

 都大会出場メンバーは、指揮者が谷隊長、1番員が木村七海さん、2番員が高坂美月さん、3番員が坂本香澄さん、4番員が小高麻耶さん、補員が五味久子さん。いずれもフィットネスジムや防災用品メーカー勤務などの本業を持ち、仕事・家庭と消防団活動を両立している女性たちだ。

 大会に向けた訓練は今年2月頃から開始し、土日に2〜3時間程度、館町の館クリーンセンターで実施。消防団の副団長らが指導し、市内12の消防分団が輪番で訓練をサポートしている。訓練を統括する市消防団の椙田一男副団長は「みんな真面目に訓練に取り組み、操法の基本は十分にできている。自信をもって大会に挑み、この経験を通じて後進の指導ができるくらいに成長してもらえれば」と期待する。

全国出場に意欲

 1秒でも早く、正確な操法を行うために訓練を重ねているメンバー。心がけているのは「一人ひとりが違う動きをしながらも、一つの目標に向かって息を合わせること」(高坂さん)という。コミュニケーションも大切にしており、休憩時間にはグルメやトレーニングの話題などで盛り上がるのだとか。1番員として放水を担う木村さんは「優勝して全国大会へ進み、そこでも活躍したい」と力強く抱負を語った。

(左から)初宿市長、西さん、根岸さん

西さん・根岸さんペア 全日本で4種目制覇 ブラインドダンス選手権

 市内在住のブラインドダンサー西梨沙さん(41)と、ダンスパートナーの根岸浩人さん(50)のペアが9月に江東区で行われた「全日本ブラインドダンス選手権大会」に出場。ワルツやルンバなどを含む4種目で優勝を果たした。優秀な成績を収めたことを初宿和夫市長に報告するため10月11日、八王子市役所を訪れた。

 ブラインドダンスは、視覚障害者が参加する社交ダンス。同大会では、女性が視覚障害者の「パートナー部門」と男性が視覚障害者の「リーダー部門」があり、2人はパートナー部門に出場。どちらも一般の競技会と変わらないルールで行われている。

 9月23日に江東区にあるホテルイースト21東京を会場に行われた第18回大会には19組が出場。ワルツ、タンゴ、チャチャチャ、ルンバの4種目で演技を披露し、すべての種目で優勝した。同大会で4種目すべてで優勝を果たしたのは西さん・根岸さんのペアが初めてだという。西さんは「喜びよりも驚きの方が大きかった。ベテランの方々が出ていたので、優勝は難しいのではと思っていました」と話す。

 西さんは5歳のころに目の病気が発覚。進行性で、24歳の頃には白杖を使うように。現在は強度の弱視と診断されており、視界は真っ暗ではないが目の前に分厚い曇りガラスがあるような感覚だという。

信頼が育むペアの実力

 西さんと根岸さんがペアを組んだのは約5年前。ガイドヘルパーとして活動する根岸さんとともに八王子視覚障害者福祉協会のブラインド社交ダンス同好会に所属。各々研鑽を磨きつつペアでも練習を積み、2人は一般の競技会にも参加。多くの大会で優秀な成績を収めるほどの実力を磨いてきた。

 ブラインドダンス選手権ではこれまで、ラテン系のルンバとチャチャチャでは優勝経験があったが、ワルツとタンゴのスタンダード系では3位が最高位だった。「今回、全日本選手権のスタンダードは頑張りたいねと2人で話していました」と根岸さん。

 西さんによると、ダンスホールでは速いスピードで移動するため、視覚に障害があると恐怖を感じる。そのため、リードしてくれるパートナーとの信頼関係が何より大切だという。

 今後の目標について2人は「練習が楽しい。これからも勝ち負けにこだわらず、楽しく踊りたい」と揃って答えた。

プロリーグへの参入を目指し設立した「NISHI SATOアローレレディース」の主将を務める 鳥海 由佳さん 市内在住 28歳

「負けず嫌い」が原動力

 ○…目指すは女子サッカープロリーグである「WEリーグ」への参入。WEリーグ経験者として、「求められる技術や役割は大きい」と主将の顔をのぞかせる。メンバーの技術レベルは個々それぞれ。一気に引き上げるのではなく、まずは「チームづくりから」。発足から約8カ月、9月に行われた都女子3部リーグの初公式戦では14対0で快勝。その後も2戦2勝し、出だしは好調、といったところだ。

 ○…兄と姉が習っていたことから、自然とボールを蹴っていた。両親、そして妹もプレーヤーの「サッカー一家」だ。学童期は松が谷FCで練習に励み、中高大と所属チームで着実にレベルを上げ、WEリーグの大宮アルディージャVENTUSで1シーズン経験を積んだ。小学生の頃から放課後はすぐにクラブに向かい、土日も当たり前に試合。「サッカー以外のことはあまりしてこなかった」というくらい、ボールとともに生活してきた。

 ○…だが、ケガと隣り合わせでもあった。大宮アルディージャ時代はケガで4回手術をし、アスリートとして先が見えない状態に陥ったことも。そんな中でも、ともにリハビリを耐え抜いた仲間と出場したシーズン最終節で、自身WEリーグ初のゴールを決めた。試合には負けたが、「辞めないでよかった」と思えた瞬間だった。「ケガは、悪いことだけじゃない」。そういって自身を奮い立たせるのだ。

 ○…マイペースだが負けず嫌い。「この人に競り負けるくらいならもっと練習してやる」。これがモチベーションの源でもある。一方で、オフの日はアウトレットモールや温浴施設へ「よく行く」一面も。ペットの小型犬・パピコを可愛がっており、散歩が息抜きのひとつだ。

人形供養で焼香をあげる参列者ら

セレモア 感謝祭で人形供養 恒例イベント盛況

 市内で多様な葬祭業を幅広く手掛ける(株)セレモア八王子本社(粕谷良社長/大横町)が10月19日、恒例イベント「大感謝祭」を行った。新鮮野菜や果物の即売会、グルメ屋台が並んだ会場には約1500人(主催者発表)の人が訪れた。

 恒例の参加無料の人形供養祭では、日本人形やフランス人形、ぬいぐるみなど、溢れんばかりの人形が集まった。僧侶の読経が始まると、参列者らは順番に焼香を行い、長年親しんだ人形に別れを告げた。

 孫とひな人形を持参した岡本雅代さん(56)は「娘の健康などを願ったものだったので、役割は果たしてくれたなという思いがある。捨てるなら供養をした方がいいなと持ってきました」と話した。

 粕谷社長は「地域の方への感謝を込めたイベント。スタッフと触れ合う機会にもなる。今後も変わらず想いを込めて続けていきたい」と話した。

90周年記念のオリジナルヘッドマークを付けた列車

八高線 全線開通から90周年 31日まで記念イベント

 JR八王子駅と群馬県の高崎駅を結ぶ「八高線」が、今年10月に全線開通から90周年を迎えた。JR東日本では、90年の感謝を込めた記念イベントを10月31日(木)まで開催している。

 90周年記念のオリジナルヘッドマークを取り付けた列車が期間限定で運行中。ヘッドマークは八高線エリアで働く社員がデザインしたもので、全2種類。「90」の数字を笑顔のように見せたものと、沿線の歴史や特産品、行事などを盛り込んだデザインがあり、それぞれ列車の両端の先頭車両に掲出されている。

 5つの駅を巡る「重ね捺しスタンプラリー」も開催中。八王子駅、拝島駅、東飯能駅、高麗川駅、高崎駅でスタンプを重ねて捺していくと1つのイラストができあがる。すべてのスタンプを集めると、景品引換駅(八王子駅、高崎駅)で90周年オリジナルグッズがもらえる。数に限りあり。また八王子駅、拝島駅、箱根ヶ崎駅、高麗川駅の構内に沿線の幼稚園・保育園の児童が描いた塗り絵も展示されている。

愛される路線に

 10月5日と6日には八王子駅で限定駅弁やグッズ販売、撮影スポットなどの記念イベントが催され賑わいを見せた。JR東日本八王子支社の担当者は「八高線は、日頃よりご利用頂いている皆様、地域の皆様に支えられ90年を迎えることができました。これからも皆様に愛される路線であり続けるために、その魅力を発信していきます」と話している。

<PR>
11月末まで入居金特別価格
11月末まで入居金特別価格
小山ヶ丘の介護付有料老人ホーム
介護・医療サポートを受けながら、「ゆとりある生活を送ることができる」との声を集める介護付有料老人ホーム「シニアレジデンス町田」(小山ヶ丘)が現在、入居金特別価格... (続きを読む)
初日、最多得点を決めたチャールズ・アレン・ギルJr.選手

ビートレインズ 埼玉に1勝1敗 サブアリーナ、満席に

 プロバスケB3・東京八王子ビートレインズが10月18・19日の2日間、エスフォルタアリーナ八王子(狭間町)のサブアリーナでさいたまブロンコスと対戦。初日は90―82、翌日は62―77で1勝1敗となった。

 初日は7点差を追いかける展開となったが第3クォーターで同点に追いつき、タレン・サリバン選手と大金広弥選手の3Pシュートで点差を引き離した。今季加入のチャールズ・アレン・ギル・ジュニア選手がチーム最多22得点をあげ、逆転勝利。翌日も10点差が縮まらない前半戦から、第3クォーターで同点に追いつくも第4クォーターでシュートが決まらず敗退となった。

 2日目のハーフタイムショーではお笑いタレントのはなわさんが登場。ブロンコスの試合会場でもおなじみの楽曲「ニュー咲きほこれ埼玉」と「はちおうじのうた」を披露し、会場を盛り上げた。

 第4節を終え成績は3勝5敗で、17チーム中12 位。また、2年後のBリーグ改革時に昇格条件の1つとなる来場者数は初日は915人、翌日は1408人とサブアリーナは満席となった。年間目標3万9000人まであと、約3万人。残りのホーム戦はあと20試合。

次のホーム戦は11月9・10日

 次戦は11月9日(土)、10日(日)、岩手ビッグブルズと対戦。エスフォルタアリーナ八王子で、9日は午後5時、10日は3時に試合開始。

 チケットや無料招待の詳細はウェブサイトへ。

合言葉でお菓子をゲット

59店舗がお菓子を用意 はちおうじハロウィン

 仮装した子どもたちがお菓子を求めて商店街を巡る「はちおうじハロウィン」が、10月27日(日)に八王子駅周辺で催される。午前11時から午後2時まで(お菓子がなくなり次第終了)。雨天決行。参加無料。

 地域の子どもたちに喜んでもらおうと、八王子駅周辺の商店主らが実行委員会を組織して開催している恒例のイベント。昨年は約5000人が参加した。今回は京王八王子駅周辺から八幡町周辺までと、JR八王子駅南口のエリアで実施。参加59店舗を訪れて、店員に合言葉「トリックオアトリート」と伝えるとお菓子がもらえる。

 対象は小学生までの子どもで、18歳以上の保護者の同伴が必要。仮装をしなくても参加できる。小磯道夫実行委員長は「知らなかった店、気になっていた店など、ぜひ色々なお店を回ってお店の人と仲良くなってほしい。交通ルールを守り、挨拶を忘れずに楽しい一日を過ごしてください」と話している。

 参加店などは公式ウェブサイトで確認できる。問い合わせは【電話】042・627・0188。

昨年開催時の様子=JR八王子駅南口

JR八王子駅でイベント 10月26日 ファミリーフェス

 放課後の居場所づくりや子ども食堂、フードバンクなど、市内でさまざまな子育て支援活動に取り組むNPO法人dattochi home(ダットッチホーム)が10月26日(土)、「ファミリーフェス in はちおうじ"みんなのキャンバス"」を開催する。会場はJR八王子駅南口すぐのサザンスカイタワー八王子1階東側広場や2階のとちの木デッキ、北口すぐのセレオ八王子北館9階セレオガーデンなどJR八王子駅周辺。

 焼き菓子やクレープなどの飲食物や、手作り雑貨などが販売されるほか、チェロ演奏体験や カチューシャ作りなどのワークショップが25店出店する。そのほか、プチ縁日や保護犬ふれあい譲渡会、健康測定会やステージイベントなども行われる。

 同イベントは、「子どもと出かけたいけど遠出は大変」という子育て世帯に向け、八王子を中心とする企業や商店、手づくり作家たちで協力してつくりあげているイベント。2014年からスタートし、今年で10周年になる。実行委員長を務める田口直美さんは「会場がJR八王子駅前で利便性がいい。ぜひ家族で遊びに来て、秋の1日を楽しんで」と来場を呼びかけている。

 イベントは午前10時から午後4時まで。雨天開催(一部変更する場合あり)。

 詳細は「みんなのキャンバス」で検索。

販売する防災弁当

学祭で最先端災害食 帝京大学ゼミが販売

 帝京大学八王子キャンパス(大塚)に通う学生たちが、10月26日(土)・27日(日)に行われる学園祭で「最先端災害食」弁当を販売する。

 企画したのは、同大の朴井晃ゼミナールの学生たち。賞味期限などを理由に廃棄されていたアルファ米やさば照焼缶などの非常用備蓄食材を企業などから譲り受け、弁当箱に盛り付け温めて販売する。フードロス削減と災害時の非常食体験を行う狙いがある。

 1個250円で販売(うち50円は協力団体に寄附)。学園祭「青舎祭」は両日午前10時から午後5時まで(27日は4時まで)。同弁当は「ぼくいキッチン」として1000食限定で販売する。

 問い合わせは同ゼミの下山さん【電話】070・4791・1117。

はちおうじピンクリボン スカイランタン(R)で乳がん啓発

 乳がん検診の大切さを知ってほしいと市内で活動する「はちおうじピンクリボン」が10月14日、片倉町の片倉つどいの森公園で「スカイランタン(R)」イベントを行い、約600人が参加した(主催者発表)。

200個夜空へ

 10月の「乳がん月間」にちなみ、ピンク色の灯りをともした200個のランタンが広場に集結。午後6時へのカウントダウンが始まると「3、2、1!」の掛け声の後、一斉に空へと上がっていった=写真。

 参加した磯間純子さん(52)は「台湾のランタン祭りを知っていたので、ぜひ参加したいと思った。ピンク色がキレイ。乳がん検診に行ってないので、これを機に行かなきゃと痛切に感じました」と話していた。

 主催者代表で東海大学八王子病院乳腺外科医の鈴木育宏教授は「昨年より周知されたという手応えを感じる。興味をもって参加してくれた人が多い。ただ、がん経験者の関心の方が高い気もする。予防や検診を40代など若い世代に届けるなど、今後も啓発を進めていきたい」と話した。

市内でライトアップも

 医療関係者らで構成される「はちおうじピンクリボン」は今月、このほかにもマルベリーブリッジや東京たま未来メッセなど市内各所をピンク色にライトアップ。座談会やセミナー開催など精力的に活動した。

アローレレディースのメンバーたち

開幕、3連勝 犬目町の女子社会人チーム

 今年犬目町を拠点に設立した女子サッカーチーム「NISHI SATOアローレレディース」が10月13日にインターセプト(三鷹市・清瀬市)に勝利し、開幕から3連勝を飾った。

 ホームである文化杉並学園八王子グラウンド(犬目町)を会場に、12対0で完勝したアローレレディース。浅田真理奈選手が6得点、主将の鳥海由佳選手=人物風土記で紹介=が4得点、加登友佳選手が1得点、オウンゴール1得点、と攻撃陣が最後まで手を緩めなかった。

 同チームは「初めて相手より人数が少ないという数的不利な状況だったが、一人ひとりがたくさん走り闘っていたので、勝利に結びつくことができた」と勢いに乗る。

目標はプロリーグ

 アローレレディースは、八王子市内で男子サッカーチーム「アローレ八王子」を運営するNPO法人はちきたSC(犬目町/紙本諭代表)がこの春立ち上げた新チーム。女子のプロリーグであるWEリーグへの参入を目指している。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
記者の質問に答える田中さん

「経験生かしたい」 競泳田中さん、教育委員に

 2000年シドニー五輪の競泳メダリスト・田中雅美さんが、10月1日付けで八王子市の教育委員に就任した。同日にJ:COMホール八王子で行われた市制施行記念式典に参加した後、報道陣に抱負などを語った。

 田中さんは北海道出身。15歳での親元を離れ、八王子学園八王子高校(台町)や中央大学多摩キャンパス(東中野)に通い、練習に励んできた。八王子を「第2のふるさと」と話し、「微力ではあるが、自分の経験を八王子の教育に生かしていきたい」と意気込みを話した。

 教育委員は、教育や学術、文化などに関し見識をもつとされる人が市から任命されるもの。市によると田中さんは「スポーツや部活動改革についての助言」などを期待しての任命だとしている。

 任期は2028年9月30日まで。

催し満載のイベント

伝統の「お十夜」 大善寺で11月2日

 大谷町の大善寺で11月2日(土)、伝統行事の「お十夜」が開かれる。午前10時から午後5時まで。

 お十夜は浄土宗の法要の一つで、お経が10日間続くことに由来する。大善寺のお十夜法要は、江戸時代に八王子城の戦没者の追悼供養を兼ねて営まれるようになった。同寺が大横町にあった昭和30年代までは八王子を代表する祭りとしてにぎわい、関東三大十夜の一つとして名を馳せた。移転を機に一時途切れたが近年、有志が復活させた。

奉納演芸やマルシェも

 十夜法要が午前10時にスタート。午後1時には読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんによる講演、2時15分からカンジヤママイムのパントマイム、3時からアラカンセッションのバンド演奏が披露される。人気のお楽しみ抽選会は正午と午後4時の2回実施。戦国時代に八王子城主を務めた北条氏照の大型版画の展示、切り株サンタ作りのワークショップもあり、フードやハンドメイド品を扱うマルシェも行われる。

 当日はJR八王子駅北口(ドスパラ前)と大善寺を往復する無料送迎バスが約30分間隔で運行される。詳細は大善寺のウェブサイトで。問い合わせは同寺【電話】042・642・0716。

甲冑武者による勝どき(昨年)

元八王子町 甲冑武者が城跡を行進 10月27日 北条氏照まつり

 戦国時代に八王子城を築いた北条氏照の雄姿を今に伝える「第13回八王子北条氏照まつり」が、10月27日(日)に元八王子町の八王子城跡で開催される。元八王子地区町会自治会連合会(野崎忠行会長)が主催。午前10時から午後2時まで。雨天時は11月3日(日)に延期。

 見どころは勇壮な甲冑武者隊のパレード。八王子をはじめ北条氏ゆかりの小田原市、伊豆の国市など各地の北条武者隊も参加した約180人の行列が会場内を練り歩く。高尾山薬王院の山伏による法螺貝や会場を巻き込んだ勝どきなども行われ、戦国時代の気分を味わえる。和太鼓や吹奏楽、バトントワリングやダンスのステージもあり、飲食物などを扱う模擬店も出店する。

勇将を偲ぶ

 氏照は戦国時代の末期に小田原に本拠をおいた北条氏の4代目当主、氏政の弟。滝山城、八王子城の城主を務め、戦上手で外交手腕にも優れた才能を発揮して北条氏の勢力拡大に貢献した。豊臣秀吉の関東征伐で北条氏が降伏すると、兄・氏政とともに切腹した。墓所は氏政とともに小田原駅近くの商店街の一角にあるほか、家臣が建立した供養塔が八王子城跡の近くにある。

 まつりは氏照の活躍を後世に伝えるとともに、地域の歴史や文化的遺産の継承を目的に開催。昨年は約1万人が来場した(主催者発表)。実行委員会は「催しを通じて人の出会いと協働を促進し、地域の絆をより強めることで、有事の際に支え合える関係を構築できれば」と話している。

 当日は臨時駐車場となる元八王子中学校と会場を結ぶシャトルバスも運行する。問い合わせは【携帯電話】090・8084・7173。

手づくり作品展 南大沢で

 高齢者福祉施設の利用者が作った物品や書道などを展示する「ふれあい作品展in南大沢」が11月6日(水)から8日(金)まで南大沢文化会館の展示・多目的室で行われる。

 出展するのは、絹の道デイサービスセンター、くらら南大沢、デイサービススマイル、デイサービスやまびこ、デイサービスゆぎの里、ニチイケアセンター由木、福寿園みなみ野、ベストライフ京王堀之内、南大沢ホロス由木。

 時間は午前10時から午後4時(6日は正午から、8日は午後3時まで)。

 問い合わせは主催の八王子センター元気(八王子市高齢者活動コーディネートセンター)【電話】042・627・9179。