青葉区版【10月31日(木)号】
支持者らと万歳をする江田氏

衆院選神奈川8区 立憲・江田憲司氏が勝利 三谷氏は比例復活

 第50回衆議院議員総選挙が10月27日に投開票され、神奈川8区(緑区・青葉区)では、立憲民主党の前職、江田憲司氏(68)が約12万票を獲得し、8選を果たした。一方、小選挙区で敗れた自民党の前職、三谷英弘氏(48)は、前回、前々回に続き比例代表南関東ブロックで復活当選した。共産党新人の飯田能生氏(62)は及ばなかった。

 3候補者の獲得票数は、江田氏が11万9971票、三谷氏は9万5832票、飯田氏が1万7558票だった。三谷氏は惜敗率79・8%で比例復活となった。

 2005年から連続当選を続ける江田氏。今までは投票が締め切られた午後8時直後に情勢調査や出口調査の結果から当選確実の報道がされる「ゼロ打ち」での勝利が続いていたものの今回はならず。青葉台の事務所に集まった支持者は午前0時49分に出た当確報道まで開票を見守った。

「本気の政治改革を」

 支持者の前に笑顔で現れた江田氏は高らかに万歳。政治改革への意気込みを聞かれ、「私は初当選以来、企業団体献金を1円も受けない、資金集めパーティーもしない、どの業界団体、利権圧力団体の組織支援も受けない。自らにクリーンな政治姿勢を課して厳しく律してきた。そんな私だからこそできる本気の政治改革をしっかり実現していきたい」と語った。

三谷氏「ほっとした」

 小選挙区では敗れたものの、比例で復活当選を果たした三谷氏。1時46分に当確報道が出ると、藤が丘の事務所に詰め掛けた30人以上の支持者から歓声が上がった。あいさつでの第一声は実感を込めた「ほっとしました」。選挙戦を振り返り「比例復活がこんなに悔しいものだと、今回実感した。次の選挙に向けて今日からがスタート。次こそは小選挙区で当選することを自分の使命として全力で活動していく」と抱負を語った。

 8区の投票率は58・73

%(前回比0・52ポイント減)。青葉区単独の投票率は60・35%(同0・48ポイント減)で市内18区で最も高い結果だった。

青葉区制30周年 記念特集 未来へつなごう 青葉の魅力

 青葉区は1994(平成6)年11月6日に誕生し、まもなく区制30周年となる。3日(日・祝)には区内最大級のイベント「青葉区民まつり2024」=中面で特集=が総合庁舎周辺で行われる他、4日(月・休)には記念式典が青葉公会堂で行われる。記念事業は今後も続くが、大きな節目を迎える。

 人口増と街の発展が著しかった港北区と緑区を4分割し、再編成することで生まれた青葉区と都筑区。公募されて決まった「青葉」の名の通り、緑ゆたかで洗練された街並みが広がり、今では30万8千人が暮らしている。

 記念すべき30周年を盛り上げようと、思いが込められたキャッチフレーズは「未来へつなごう 青葉の魅力」。ふるさとや地域の絆を誰もが感じられるよう、今年に入ってからさまざまな記念事業が行われてきた。横浜美術大学に通う山口凜々花さんが考案した記念ロゴマーク=右写真=もイベントに花を添えた。

井端監督の講演やテレビ収録も

 9月には区内在住で野球日本代表「侍ジャパン」トップチーム監督の井端弘和さんの特別講演会やTV番組「開運!なんでも鑑定団」の人気コーナー「出張鑑定」の公開収録も行われた。いずれも会場となった青葉公会堂に多くの区民が集まっただけではなく、「青葉区」の名を全国に広める機会となった。

 区民や企業・団体、行政が紡いできた青葉区の歴史。これからも「住みつづけたい・住みたいまち 青葉」であり続けられるよう、歩みは続く。

30年前に制作された青葉区誕生記念ドラマ『青葉物語』でプロデューサーを務めた 市来 利之さん 桂台在住 68歳

地元と、人と、繋がる人生

 ○…今から30年前、青葉物語ドラマ委員会に所属し、青葉区誕生記念オリジナルドラマ『青葉物語』の制作に参加。(株)東急ケーブルテレビジョン(現・イッツ・コミュニケーションズ(株))からの人材派遣や機材の手配など、プロデューサーとして尽力した。「平凡な日々の繰り返しの中で、これほど印象に残るものはない。関われて幸せ」と当時を回顧する。

 ○…子ども時代を町田市で過ごした。早稲田大学政治経済学部で学び、1981年に東京急行電鉄(株)に入社。翌年、(株)東急ケーブルテレビジョンに配属され、番組制作等に携わってきた。印象深いのは、東急嶮山スポーツガーデン(現・あざみ野ガーデンズ)で行われていた年1回の区民参加ゴルフ大会の中継番組。「実況が付いて中継されるなんて普段ないからみんな緊張して。そんな中で”天才小学生”が登場したり」と目を細める。

 ○…妻と息子との3人暮らし。休日の楽しみはゴルフと、飼い犬と遊ぶことだ。犬か猫なら「犬だね」と即答。「柴犬で、茶色、小型…」と、こだわりの理由は中学生の頃の飼い犬アリス。リードもいらない賢さだったという。以来それにあやかって代々同じ名前を付け、今のアリスは4代目。性格は違うがみんなかわいい愛犬だ。

 ○…20代で青葉区に移り住み、およそ40年。仕事はもちろん、プライベートでも人との繋がりと信頼関係を大事にし、「地元にどれだけ入っていくか」に向き合ってきた。取締役会長の肩書を背負う今、社員に語るのは「目先ではなく5年後、10年後を見ること」。常に先を考え、現在の自分を省みて「地元を大事にするイッツコムらしいやり方」を次代にに引き継いでいく。「それで、みんながハッピーだったら僕は嬉しいね」

Profile/2歳3カ月よりヴァイオリンを始める。コンサート活動以外にもボランティア活動、講演会やラジオのパーソナリティーを務めるなど、多岐にわたり活躍する。人気、知名度共に日本を代表するヴァイオリニスト。2025年にデビュー50周年を迎える。

ヴァイオリニスト 青葉台は私の青春そのものデュランティとの出会いも 千住 真理子さん

 私は6歳の時に青葉台に移り住みました。家族の介護を機に都内に引っ越しましたが、2010年まで40年以上住んでいました。引っ越した当時は家の裏に山も残っていて。青葉台はどんどん発展していきましたが、私もヴァイオリンを練習して、賞を取って、演奏してと、自分自身の成長と重なります。本当に自分の青春そのものです。

 子どもの頃は家に冷房がなく、暑い日には窓を開けて練習していたので、その音は近所に聞こえていました。さぞご近所迷惑だっただろうな(笑)。でも当時は、隣近所みんな家族という雰囲気があり、何か言われることもありませんでした。今でも家族ぐるみのお付き合いをしています。

 私のヴァイオリンはストラディバリウスの「デュランティ」と言います。縁があってお譲り頂く前に、初めて出会った場所がフィリアホール。ヴァイオリンはホールで弾かないと音が分からないので、無理を言ってホールを開けてもらったのです。弾いた瞬間に感じた印象は今でも忘れられません。

 青葉台はおしゃれで文化的で自然も豊か。美味しい物もいっぱいあって、イタリアンの「グリーンハウス」で家族でよく食事をしたのも思い出です。

 来年、デビュー50周年を迎えます。地元のフィリアホールで記念コンサートを開催できたら、と思っています。

Profile/中学、高校とJFAアカデミー福島、2021シーズンからは日体大SMG横浜に所属し、なでしこリーグでプレー。攻守にわたって味方を助けるプレーを披露する。ポジションはMF。今シーズンからWキャプテンの一翼を担っている。気分転換は色鉛筆で絵を描くこと。

サッカー選手 青葉から世界へ活躍を地域に届けたい 渡部 麗さん

 私は京都府出身で、大学進学を機に青葉区で一人暮らしを始めました。初めて青葉区に来た時の印象は、「すごくのどかな街」。横浜と言えばみなとみらいなどのイメージが強くて、田園風景に驚きました。でも交通の便が良くて、人も温かくていい街ですよね。

 地域のイベント参加や小学校等でのサッカー教室など、日体大SMG横浜の選手として地域の方と関わる機会が多いです。桜台公園で行われた焼き芋会では、皆さんがたくさん話しかけてくださって、楽しく交流できました。一緒に作った焼き芋もすごくおいしくて、良い思い出です。

 5歳でサッカーを始め、小学1年生の頃からプロを目指していました。夢を追って入った日体大で学んだのは「熱く、泥臭く」。先輩方の魂を受け継ぎ、日体大らしい「泥臭さ」で頑張っています。キャプテンの役目を果たすのは簡単ではないけれど、常にその在り方を考えてプレーしています。

 今後の目標は、世界で活躍する選手になること。青葉区に知らせが届くぐらいのプレーをしたいです。イベントに呼んでくださったり、試合があるとスタジアムに駆け付けてくださったり。地域の皆さんと触れ合うたびに、応援されているんだなと強く感じます。そんな皆さんに、離れていても元気や喜びを届けられたら嬉しいです。

Profile/慶應義塾大学在学中の1962年にデビュー、卒業後劇団四季に入団。NHK大河ドラマ『草燃える』『元禄太平記』の他、『犬神家の一族』『細雪』『ビルマの竪琴』など映画出演多数。作家、司会者、クイズ番組の解答者としても活躍。2009年NHK放送文化賞受賞。

俳優 緑が残り、住みやすい街絵画教室は今年で20年に 石坂 浩二さん

 ご縁があって川崎市との市境辺りに土地を買い、1999年から住んでいます。土地を買った頃はまだ青葉区ではなく緑区。自然が残っていて川もそのまま。田園のようなところでした。それから開発が進みましたが、今でも緑が残り、住みやすく気に入っています。近所には鉄塔があって、その辺りは昔ながらの田舎道。犬の散歩によく通っています。富士山がきれいに見えて四季を感じられるのもいいですね。

 青葉区制10周年記念事業として、私が講師を務めるボランティア絵画教室「HEY ART CLUB」が始まりました。公共施設で今も続いていますが、20年という月日が経っていますのでみんなフランクな付き合いです。今はあおば美術公募展で特別審査委員も務めています。近年は特に若い人のレベルが上がってきたと感じています。

 熱心に続けているのがプラモデルの製作で、愛好家メンバーとプラモデルクラブ「ろうがんず」を結成して活動しています。毎年の作品展を行う会場は、たまプラーザテラス内のプラーザホール。今年も11月2日と3日に開催します。タンク・ジオラマレースもあるので、ぜひ遊びにお越しください。

 区民の皆さんから推薦された美味しいお店を認定する事業にも関わりました。そこで知った何軒かは今でもプライベートで通っていますよ。

日体大・國學院大 ドラフト指名に歓喜 寺西投手、坂口投手

 「2024プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が10月24日に都内で行われ、青葉区内にキャンパスのある日本体育大学の寺西成騎(なるき)投手がオリックス・バファローズから2位指名を、國學院大學の坂口翔颯(かすが)投手が横浜DeNAベイスターズから6位指名を受けた。

向上心胸に長い活躍を

 寺西成騎投手は石川県能美市出身の右腕。MAX153Km、質のいいストレートを中心にバッターを抑える投球で、3年春には首都大学野球で最高殊勲選手、最優秀投手に選出されている。

 当日、野球部員など約200人が見守る中始まったドラフト中継。緊張した様子でモニターを見つめていた寺西投手は名前が呼ばれると、湧き上がる歓声に包まれ安堵の笑みを浮かべた。会見では「怪我無く長く活躍できる選手になりたい。一日も早くオリックスの一員として力を発揮できれば」と決意を語った。

 4年間の大学生活を振り返り「怪我で登板できない時期もあったが、熱く指導していただいた」と同大学野球部の辻孟彦投手コーチに感謝を述べた寺西投手。「向上心を大事に、現状に満足せず頑張る。お世話になった青葉区にも良いニュースを届けたい」と力強い表情で話していた。

2桁勝利目指す

 坂口翔颯投手は最速153Kmを誇る右腕。キレのあるストレートと多彩な変化球を投げ分け、試合を作る。1年秋には、最優秀投手、投手ベストナインに輝いた。

 ドラフト当日は、野球部の部員に囲まれながら中継を見ていた坂口投手。6巡目になり選択を終了する球団も出てくる中、名前が発表されると周りの部員からは「おー!」と雄たけびが上がり、坂口投手は目に涙を浮かべていた。

 会見で坂口投手は「もう選ばれないかと、半分諦めていた。ほっとした」と感想を述べた。また、ベイスターズで憧れの選手はいるかとの問いには「石田裕太郎選手」を挙げ、「自分と同じく、下位指名でも活躍している石田選手のように1軍で投げられるようになりたい」と展望を話した。続いて、プロ1年目の目標を聞かれ、「2桁勝利」と意気込んだ。

ジャケット写真

秦基博コラボアルバム 11月20日、リリース

 秦基博さん初のコラボレーションアルバム『HATA EXPO ―The Collaboration Album―』が11月20日(水)にリリースされる。

 スピッツの草野マサムネさんやsumika、又吉直樹さん、リサ・ローブさん、back numberらとのコラボ楽曲を全10曲収録。秦さんは「素晴らしい皆さんとコラボができて夢のよう。宝物のようなアルバムを楽しんでいただければ」と話している。

 価格は初回限定盤(CD/Blu―ray)が税込5500円、通常盤(CD)が3300円。なお、初回限定盤のBlu―rayには、秦基博さんと草野マサムネさんのクロス・インタビューが収録されている。

千住真理子さん 10年ぶりベスト盤 来年デビュー50周年

 長らく青葉台に居住するなど、青葉区と縁が深いヴァイオリニストの千住真理子さん。千住さんは来年2025年のプロデビュー50周年に向け、今年9月に10年ぶりとなるベスト盤『BEST&RARE』=写真=を発売した。

 2002年以来共にする愛器ストラディヴァリウス”デュランティ”での録音音源を中心に、ヴァイオリン名曲の数々を選曲。また、”RARE”としてデビュー間もない頃の音源も収録されている。ジャケット画には長兄、千住博さんによる肖像画を使用している。2枚組2Dケース仕様。

アフリカ学ぶ学生募集 市、開発会議へ向け

 横浜市は来年8月に横浜で行われる「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」に向け、大学生らがアフリカについて学び、事業のアイデアを考えてもらう企画の参加者を募集している。

 この「横浜からアフリカにつながる学生プロジェクト」は、国際社会で活躍できる人材の育成を目指すとともに、学生が将来のキャリアについて考えるきっかけを提供していくのが目的。参加者は11月30日から約半年間、アフリカについて学び、来年5月に動画でその成果を発表する。

 対象は大学や大学院、短期大学、専門学校などの学生。個人か6人以内のグループで、環境や教育、ジェンダー、観光、農業・食糧など12のテーマから選択し、専門家からのアドバイスを受けながら関心のあるテーマについて学んでいく。

 募集は11月15日(金)まで。定員は先着で60人程度。詳細は市TICAD9特設サイト(https://ticad9.city.yokohama.lg.jp/event/327)。問い合わせは市国際局【電話】️045・671・2068。

地域のアート手仕事展 たまプラーザ

 たまプラーザ駅徒歩6分「ギャラリーきのわ」(美しが丘2の18の5)で11月6日(水)から10日(日)、「冬隣りの5人展」が開催される。午前11時から午後5時(最終日4時まで)。

 たまプラーザ近郊で活動する作家5人が開く「文化祭」。絵画やぬいぐるみ、炭を使った陶器、アクセサリー、バッグ、ファッション小物など各々の「好き」が詰まった作品を展示・販売する。(問)【携帯電話】090・4764・6858

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区制30周年記念事業 『青葉物語』を特別放送 制作陣に当時を聞く

 今から30年前の1994年、青葉区誕生を記念して制作された「区民による、区民のための」オリジナルドラマ『青葉物語』。その全4話が11月2日(土)、3日(日)、イッツコムチャンネル11chで特別放送される。

 青葉区が誕生した当時を記録し、魅力を広く届けようと、93年5月に区民・区役所・(株)東急ケーブルテレビジョン(現・イッツ・コミュニケーションズ(株))の三者共同で「青葉物語ドラマ委員会」を結成。オーディションや演技、撮影機材の講習等が行われ、企画、出演、脚本、演出、撮影、編集の全てに区民が関わった。ロケ地もほぼ全てが区内だ。制作当時の話を、同委員会の委員長を務めた西田由紀子さんとプロデューサーを務めたイッツ・コミュニケーションズ(株)取締役会長の市来利之さん(桂台在住)=人物風土記=に聞いた。

みんなが主役

 「区民参加者は340人以上。一人ひとりにしっかり役割があった」と西田さん。役者や撮影班はもちろん、小道具や衣装作り、撮影交渉等の裏方も含め、まさに「全員が汗水流し、情熱を燃やして作り上げた」。主婦や会社員から音楽家、画家まで様々な人が非日常の体験を共有し、輝いていたという。

 3、4カ月をかけて決めた作品のテーマは、青葉区の魅力と課題。「歴史やプライバシー、自然との共生など、現代にも通じる題材ばかり。放送を見て当時の風景を懐かしむと同時に、今の青葉を振り返るきっかけにもなると思う」と西田さんは語る。

世代超えた信頼関係

 当時、(株)東急ケーブルテレビジョンに勤めていた市来さんは、サポートに徹する区役所の姿勢に「これならいける」と感じたそう。「区民参加と言いつつ行政主導になっては意味がないから」と語る。制作では人材や機材の手配等、会社との調整役を果たした。「機材の使い方はうちのスタッフが教えた。参加者はみんな興味津々だったね」と話す。

 参加者層は中学生から80代まで様々。「みんな対等に交流していた」と市来さん。意見をぶつけ合ってより良いものを目指し、時には互いの判断に委ね、「信頼関係で成り立っていた」と制作を振り返った。

 放送内容は、2日に第1話「大山の見える街」と第2話「SOSの届く街」、3日に第3話「タヌキと住む街」と第4話「公園の多い街」を予定。両日午後6時から8時。視聴方法、詳細、問い合わせは下の二次元コードから。

消防操法技術訓練会 区内企業、横浜市で2位 緑山スタジオ・シティ

 2024年度横浜市消防操法技術訓練会が10月17日に横浜市消防訓練センター=戸塚区=で行われ、青葉区緑山の(株)緑山スタジオ・シティが2位を受賞した。

 自衛消防隊の消防技術向上と士気の高揚を目的とし、消火設備の使用のスピードや正確さを競う同訓練会。屋内消火栓操法I(女性)、屋内消火栓操法II(男性または男女混成)、小型ポンプ操法の3部門がある。今年は横浜18区から、各区の訓練会を勝ち抜いた代表41隊205人が参加した。

 屋内消火栓操法IIに出場した(株)緑山スタジオ・シティ=上写真(提供)。昨年も同部門に出場したが結果が振るわず、悔しい思いをした。雪辱を果たすため、今年は週1回の練習で精度を高め、本番はミスせず練習通りを意識して挑んだという。

 同社では年2回の防災訓練に加え、定期的な防災対策会議や構内パトロールを実施し、防災について考える時間を設けている。同社の藤原猛徳スタジオ管理部長は「有事の際には初期消火をしっかり果たし消防隊に引き継げるよう、防災意識を深めている。来年は優勝を目指したい」と話していた。

放水訓練の様子=同署提供

消防署 震災に備え遠距離送水 ホース延長訓練

 青葉消防署(宇多範泰署長)は10月20日、日本体育大学横浜・健志台キャンパス内で遠距離送水訓練を実施した。同署消防隊や消防団などおよそ50人が参加した。

 遠距離送水は地震火災発生時、断水やがれき等で消火栓が使用できない場合に複数のホースを繋いで遠距離にある川や池、防火水槽等から送水し、消火にあたるもの。1月に発生した能登半島地震でも同様の事態が発生し、火災被害が拡大。海水をくみ上げるなどの消火活動が行われたという。

 当日は同キャンパス内に設置した簡易水槽から20mのホース35本を延長し、約700mの送水を行った。送水中に水圧が下がらないよう、途中4カ所で加圧ポンプを使用。迅速な消火活動には、水源、加圧ポンプ、放水地点間の連携が重要になる。参加者らは無線でコミュニケーションをとり、現場の状況把握を図った。宇多署長は「大規模震災に備え、地域との連携をより一層強めていく」と話していた。

秋の青葉区を巡る 11月24日までスタンプラリー

 青葉区内の15カ所を巡る「デジタルスタンプラリー」が11月24日(日)まで行われている。スマートフォンがあれば、誰でも参加可能だ。

 このイベントでは、秋色に染まった区内の公園や寺社などを巡り、スタンプを集める。スタンプを集めると豪華景品が当たる抽選に応募可能。集めた数に応じて、景品も豪華になっていく。

 景品は、パーフェクト賞で青葉区特産品(5000円相当)、図書カード(5000円分)。その他、区のマスコットキャラクター「なしかちゃん」がデザインされたキーホルダーやタンブラーなども。

 参加する際は、徒歩や自転車、バスなど、環境に配慮した移動手段の利用を呼び掛けている。

 問い合わせは、青葉区区政推進課【電話】045・978・2217へ。

左から中島隆雄区長、岩谷会長、宇多範泰青葉消防署長

新荏田連合 7年間無火災を達成 細やかな活動で意識向上

 新荏田連合自治会(岩谷力会長)が9月5日をもって7年間の連続無火災を達成し、横浜市長表彰を受けた。表彰は10月21日、青葉区連合自治会長会の冒頭に行われた。

 横浜市の連続無火災の表彰は、世帯数ごとに達成期間を設定している。同連合が該当する5千世帯未満では2年間で区長表彰、その後1年経過ごとに消防局長表彰、横浜市長表彰と続く。

 「特別なことはしていない。地域の皆さんの防災意識が高いおかげ」と岩谷会長。同連合では週数回、青パトや徒歩で防犯パトロールをしている他、防災訓練では放水や消火器の使用方法の確認、煙体験等も実施。AEDや発電機の使い方、安否確認訓練等、火災に限らず細やかな活動を通して、防災意識向上や地域のつながりづくりに取り組んでいる。表彰を受け、岩谷会長は「ここまで来たら10年間無火災を目指したいね」と笑顔を見せた。

横浜国際プール

プロバスケ横浜BC 青葉区民30人を招待 区制30周年を記念

 横浜市がホームタウンのプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)」は、青葉区制30周年を記念して横浜国際プール=都筑区=で開催する試合に区民を招待する。

 今季はフィンランド代表チームの指揮をとるラッシ・トゥオビ氏がヘッドコーチに就任した横浜BC。新体制でチャンピオンシップ進出を目指して戦っている。

 対象試合は11月6日(水)のアルバルク東京戦(午後7時5分開始)、9日(土)・10日(日)の越谷アルファーズ戦(ともに2時5分開始)。抽選で各試合に15組30人を招待する。各試合とも席種は2階自由席。希望者は申し込みフォームから必要事項を入力し、11月4日(月)までに申し込みを。当選者には、横浜BCからメールで連絡がある。

佐藤光展氏

心の病のリカバリーとは 参加費無料の公開講演会

 公開講演会「専門家まかせにしない〜みんなで創るメンタルヘルス〜」が11月15日(金)、横浜市健康福祉総合センター内の社会福祉センターホール(中区)で行われる。病気や対人関係に悩む人らの自殺予防のため、電話相談などの活動を続けている「社会福祉法人横浜いのちの電話」の主催。午後6時30分から8時30分。医療ジャーナリストでOUTBACKプロジェクト共同代表を務める佐藤光展氏が講師となり、治療期間が長期化する傾向にある心の病のリカバリーについて学ぶ。参加費無料。定員300人(先着順)。

 問い合わせは同法人事務局【電話】045・333・6163(受付/平日・午前9時〜午後5時)。

受賞の喜びを語る和田さん

日本被団協和田さん 「被爆者の言葉が核抑止に」 ノーベル平和賞受賞で喜び

 今年のノーベル平和賞の受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)。本紙では、同協議会の事務局次長を務める和田征子さん(81)=鶴見区市場上町在住=に受賞の喜びや、被爆者たちのこれまでの苦労、若い世代や今後の活動への思いを聞いた。

 「これまで何度もから騒ぎがあり諦めかけていたけれど、連絡をもらった時は驚いたし、本当に嬉しかったですね」と言葉を噛みしめながら喜びを語る和田さん。「被爆者がずっと証言を続けてきたことが受賞理由になり、核兵器ではなく私たちの言葉が、核の使用を阻止する抑止力になったのだと、ノルウェーのノーベル委員会が評価してくれてありがたい」

 被爆者たちが1956年に全国組織として結成し、核兵器の廃絶や被爆者の救済を訴える運動を続けてきた日本被団協。和田さんは1歳10カ月の時、長崎の爆心地から2・9Kmの自宅で被爆した。当時の記憶はないが被爆した両親や親族から当時の話を聞いて育ち、また、被爆者が社会から差別を受け続け、隠れるように生活してきた実情などを知り、40歳頃から被団協の活動に積極的に参加するようになった。「その頃はまだ証言できる先輩方が多くいたけれど、段々少なくなってきてしまった。被団協の平均年齢も86歳になった。今でも私が青年部って可笑しいでしょう」と肩を落とすが、「でもね、一緒に活動してくれる学生なども出てきてくれた。発信力はあるし、本当に心強い」と若い世代の協力を喜び、継承にも力を入れていきたいとする。

「過去の話ではない」

 これまで数々の国際会議などに出席し、核兵器廃絶を訴えてきた和田さん。被団協の事務局次長だけでなく、横浜市原爆被災者の会会長なども務め、慰霊祭や講演会などを行っている。

 ノーベル平和賞受賞によって改めて被団協の運動が評価されることを願いつつ、今後も政府に核兵器の廃絶と被爆者の救済を訴え続ける。世界唯一の戦争被爆国でありながら、核兵器禁止条約に参加していない日本。和田さんは「これまで被爆者の先人たちがどれだけ苦労したか。核使用は過去の話ではない。使用のリスクは高まっているし、私たちが証言することで悲惨さを伝え、核は絶対に使ってはいけないということを今後も伝えていきたい」と語った。

『アオバノココロ。』披露 30周年記念合唱団

 第2駐車場特設ステージでは、午後0時20分から青葉区商店街連合会青葉区合唱団「ココロシンフォニー」が登場。

 同合唱団は、青葉区制30周年記念関連事業「みんなの合唱曲プロジェクト」で誕生した、区内の子どもたちで構成される合唱団。青葉台在住のウクレレ歌手・HACHIさんを中心に練習を重ね、9月16日にお披露目を迎えた。同月末には日体大SMG横浜のホーム戦のハーフタイムショーに出演し、今後も地域の様々なイベントで活動を予定している。

 歌うのは、HACHIさんが作詞・作曲を手掛けた青葉区制30周年記念楽曲『アオバノココロ。』。「30歳になった青葉区から区民へのメッセージ」をテーマに、年月を経ても変わらない大事なことを綴った曲だ。

会場でスタンプ集めよう 参加者にキャンディ配布

 「30周年特別企画!スタンプラリー」が午前10時から午後3時(景品がなくなり次第終了)まで行われる。参加無料。

 スタンプラリーポイントは会場内、【1】第1駐車場【2】第2駐車場【3】スポーツセンター【4】公会堂【5】区民ホールの計5カ所。回る順番は自由だ。

 スタンプを集めた後は、ゴールの第1駐車場本部へ。

 ゴールした人には、青葉区のマスコットキャラクター、なしかちゃんの顔がデザインされたオリジナルキャンディがプレゼントされる(先着500人)。台紙は各スタンプラリーポイントに用意されている。

第1駐車場の様子(昨年)

区制30周年祝う区民まつり 11月3日 総合庁舎周辺で

 青葉区内最大級のイベント「青葉区民まつり」が、11月3日(日・祝)に区総合庁舎周辺で開催される。午前10時から午後3時まで(荒天中止)。今年は区制30周年ということでスタンプラリーなど特別企画も実施される。

 「地域の力〜共に進もう心の絆を青葉から〜」をテーマに、青葉ふるさと協議会(久保田実会長)が主催し、青葉区民まつり運営委員会(鳥屋尾彰委員長)の主管で行う区民まつり。

 第1駐車場は63の飲食などの模擬店や体験コーナーが並ぶ。アルコール提供もあり。例年人気なのは「東急宝市」。東急グループ各社(社員)が提供した品物を格安で販売しているので、掘り出し物を見つけてみては。

 第2駐車場には特設ステージが設置され、青葉音頭や合唱、ダンスなどジャンルもさまざまに行われる。爆上戦隊ブンブンジャーショーは10時40分と2時20分に実施。加えて今年は区制15周年(2009年)時に預かった、保護者から児童に宛てた手紙約600通を発送する「夢のなしかちゃん便」の発送記念セレモニーが10時15分に行われる。第2駐車場にも22の模擬店や体験コーナーが出店する。

各会場で催し

 公会堂では小学生や中学生の音楽発表が行われ、スポーツセンター第2体育室では「スポーツゾーン」と題して体力測定やさわやかスポーツに参加できる。区役所1階の区民ホールでは各種展示や和楽器、和太鼓、歌などのパフォーマンスも。区民広場では青葉区郷土芸能保存連合会によるステージが10時から11時30分まで行われる他、JTによる清掃活動の参加者受付も実施。青葉土木事務所では人気の苗木の無料配布が10時から行われる他、正午からミニ講座「犬のお散歩マナーとしつけ」も開催。また、青葉区薬剤師会によるモバイルファーマシー(災害時移動薬局)も展示している。その他、スポーツセンター第1体育室では健康フェスティバルも同時開催される。

 鳥屋尾委員長は「区制30周年で行う区民まつりなので、ふるさと意識を育む機会になれば。子どもたちに楽しんでもらえたら」と話している。

昨年の様子

ごみ拾いで街をきれいに JT主催の清掃活動

 区民まつりで昨年初めて実施され、好評だった「ひろえば街が好きになる運動」(ひろ街)が今年も開催される。午前10時から。

 これは、日本たばこ産業株式会社(JT)が行っている市民参加型の清掃活動。ごみを『ひろう』という体験を通じて、『すてない』気持ちを育てたいという願いから2004年にスタートした。全国各地でこれまでに延べ2800回以上開催され、200万人以上が参加している(2023年12月31日時点)。

 当日は、区民広場を拠点に、まつり会場および周辺でごみ拾いを行う。事前の申し込みは不要で誰でも参加可能だ。

 参加の流れは、【1】区民広場の「ひろ街」テントに行き、受付で清掃アイテムを受け取る【2】会場や周辺のごみを拾ってごみ袋に集める【3】テントに戻りごみを分別する。先着でJTオリジナルグッズのプレゼントも用意されている。

はしご車体験など盛り沢山 青葉消防署ガレージ前

 青葉消防署は区民まつり当日、同署ガレージ前を会場にさまざまな体験イベントを開催予定だ。

 人気のはしご車搭乗体験は、午前の部10時から11時、午後の部2時から3時。参加希望者はそれぞれ9時30分から40分まで、1時30分から40分までの間に青葉消防署正面入口前集合。各回抽選20組限定、1組最大3人。未就学児は保護者同乗。

 その他、消防車や救急車などバッテリーカー乗車体験(小学生以下対象/3歳以下は保護者同乗)や、家庭防災員による非常食アルファ米の試食体験、よこはま防災e-パークのクイズをプレイできる。

爆上戦隊ブンブンジャーが登場 第2駐車場 特設ステージ

 例年、区民まつりで子どもたちの人気を集めているヒーローショー。今年は現在テレビ朝日で放送中(日曜・午前9時30分から)の「爆上戦隊ブンブンジャー」が登場する。観覧無料。

 会場は第2駐車場特設ステージ。開催時刻は午前10時40分から11時10分までと、午後2時20分から50分までの2回開催(1回30分)。

昨年の様子

運動に親しもう 第2体育室でスポーツゾーン

 青葉スポーツセンターの第2体育室では「スポーツゾーン」と題して、体力測定や「さわやかスポーツ」などが体験できる。主管は青葉区スポーツ協会。

 毎年人気のスポーツゾーン。体力測定では握力や体前屈、瞬発力の測定などを行う。

 一方、さわやかスポーツでは、ボッチャなどのニュースポーツを体験できるほか、輪投げやストラックアウトも実施。大人から子どもまで誰でも楽しめるイベントになりそうだ。

同日開催 健康フェスに参加を 第1体育室で

 青葉区民まつりに合わせて「健康フェスティバル」が青葉スポーツセンター第1体育室で行われる。11月3日(日・祝)午前10時から午後3時。主催は青葉区健康フェスティバル実行委員会。

 会場内では青葉区医師会による血管年齢測定や在宅医療事業の紹介と相談、歯科医師会による「親と子の歯科体験コーナー」と題した型取り体験が行われる。また、青葉区保健活動推進員が健康チェックとして骨密度測定や握力測定、長座体前屈測定を実施。また、青葉区食生活等改善推進員会による食育パネル展示や食生活診断、地域ケアプラザによる地域福祉保健計画「青葉かがやく生き生きプラン」の展示などもあり。その他にも多く団体が出展しているので、区民まつりと合わせて楽しんでみては。

Profile/宮崎県生まれ、横浜育ち。2006年11月シングル『シンクロ』でデビュー。2014年、映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌『ひまわりの約束』が大ヒット。2024年11月20日、自身初のコラボレーションアルバム『HATA EXPO -The Collaboration Album-』をリリースする。

歌手 青葉区で過ごした思い出と音楽と―― 秦 基博さん

 青葉区には、小学2年生から高校生までの約10年間住んでいました。つつじが丘小学校、谷本中学校を卒業しています。少年時代は野球を習っていたので、区内の公園やグラウンドにもたくさん行きましたね。青葉台のミトミスポーツさんにはよく通っていました。中学生の時はバスケ部で、ジョイマン(芸人)の2人と一緒でした(笑)。最近はないですが、中学時代の友人とは青葉台で飲んだりしていました。

 音楽に触れたのは、12歳ぐらいだったかな。兄が持っていたギターを借りてみたら、ハマって。弾き語りの練習とかしているうちに曲作りもするようになりましたね。プロになってから出した3rdアルバムに収録されている『アゼリアと放課後』という曲は、住んでいた街の景色も歌詞の中に入っています。2017年に谷本中で記念ライブをしたのも思い出深いです。

 住んでいた時に感じた街の印象は、「のどかな住宅街」。緑と自然が多くて、「青葉」の名前がすごくしっくりくる。ただ、久しぶりに青葉台に行ったときは、覚えていた景色と変わっていて驚きました。駅前もすごくにぎやかになってて、人も多くて。

 今年30周年を迎えるとのことですが、これからも変わらず魅力ある街でいてほしいと思います。

中小企業向けに横浜市が省エネ診断セミナー 11月29日、横浜情報文化センターで

 横浜市は中小企業に向けた「省エネ診断セミナー」を11月29日(金)に横浜情報文化センター6階情文ホール=中区=で行う。

 セミナーでは省エネ診断の活用方法や、具体的な改善事例を紹介。省エネ診断を活用すると、CO2排出量を「見える化」でき、コストをかけずに運用改善や設備投資について専門家からアドバイスを受けられる。セミナー終了後は、希望者を対象に省エネ診断予約会と脱炭素経営相談会も実施する。市は「脱炭素化は、光熱水費などのコスト削減、企業価値向上による取引先拡大・人材確保などの経営改善にもつながる」としている。

 参加無料。午後2時30分から4時。定員先着50人。11月28日(木)まで横浜市電子申請・届出システムから申し込みを受付中(定員に達した場合、期日前に締め切る場合あり)。詳細は市経済局中小企業振興課【電話】045-671-4236。

手作りキャンドルホルダー もえぎ野地域ケアプラザ

 もえぎ野地域ケアプラザで11月30日(土)、オレンジライトワークショップが開かれる。午前10時から11時30分。参加無料。

 牛乳パックを使ってキャンドルホルダー作りに挑戦する。講師は、やさしい街あざみ野実行委員会。「親子参加も大歓迎!」

 先着8組、事前申し込み制。申し込みはもえぎ野地域ケアプラザ【電話】045・974・5402、または直接窓口へ。11月11日(月)受付開始。

子どもも楽しい寄席 すすき野で開催

 楽笑友の会による「中里すすき野楽笑寄席」が12月1日(日)、すすき野地域ケアプラザで開催される。午後2時から3時45分まで。青葉区を中心に落語や講談などを行っている同会。当日は落語「親の顔が見たい」、講談「東京オリンピック」など、小学生から楽しめる演目で笑いを届ける。オープニングにはマジックショーも行われる。参加費500円、18歳未満無料。事前申込制、先着40人。申込は同ケアプラザに来館、または【電話】045・909・0071へ。11月2日(土)午前10時受付開始。

衆院選 横浜市内の投票率1位は青葉区 全体では前回下回る

 与党が過半数割れとなった今回の衆議院選挙の投票率は全国で53.85%と戦後3番目の低さだった。

 横浜市内の投票率は全体で55.49%で3年前の前回選を0.58ポイント下回った。区別では青葉区が60.35%で前回に続いて最も高かった。2番目に高かったのは、前回まで選挙区が2つに分かれていた都筑区。今回は区全体が川崎市宮前区とともに1つの選挙区(19区)となった。前回2番目の栄区は減少幅が最も大きく、3番目だった。最も低かったのは南区で51.44%だった。

青葉区制30周年 お祝いの記念コンサート 12月1日に青葉公会堂で

 青葉公会堂で12月1日(日)、「祝! 青葉区制30周年記念コンサート〜集まれ! 愉快な歌仲間〜」が企画されている。

 歌あり笑いありのバラエティー要素があるイベント。青葉区出身のお笑いコンビ「ジョイマン」=写真=の他、ロックバンド「ZYYG」や音楽評論家で作詞家の湯川れい子さん、歌手の北川大介さん、Bro.KORNさん、太鼓集団「鼓粋」など多数登場する。

 企画したのは区内在住歴40年で、元放送局プロデューサーの川原愼さん。区制30周年という節目に、地域に根付いた文化、娯楽の場として盛り上げたいという。

 開演午後2時、4時30分終演予定(途中休憩あり)。全席指定5500円。売上の一部は区内福祉施設に寄付する。

 チケット【電話】050・5236・4945(10時から8時)、【メール】aobaku30concert@gmail.com

レシートキャンペーンで当たる「横浜・畜産加工品セット」のイメージ

「食べて・参加」して横浜の「農」プレゼントをもらおう 地産地消月間の11月に2つのキャンペーン

 横浜市では、多くの野菜が旬を迎える11月を地産地消月間と定め、横浜の農業の魅力を発信しようと、2つのプレゼントキャンペーンを行う。

レシートで横浜のおいしいものプレゼント

 1つ目は、市が市内産農畜産物を取り入れて地産地消を推進する飲食店を認定している「よこはま地産地消サポート店」でのレシートキャンペーン。11月1日(金)から30日(土)までの期間中にサポート店を利用すると、利用金額に応じて抽選に参加できる。2,000円以上の利用で5人に「横浜・畜産加工品セット」、500円以上の利用で30人に「横浜・ティータイムセット」が当たる。応募は11月1日から12月8日(日)まで。応募方法、対象店舗などの詳細は市のキャンペーンサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/manabu/receipt.html)で確認を。

公式インスタのフォロー&「いいね!」でもプレゼント

 2つ目は「横浜農場Instagramキャンペーン」。横浜農場Instagramは、市が市内の農業の魅力を発信するために運営している。横浜農場公式Instagramをフォローし、指定の投稿に「いいね!」をした人を対象に、抽選で計40人に横浜産の農産物セットがプレゼントされる。11月1日から30日まで。詳しくは市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/manabu/yokohama_farm.html)で。

たまプラ どこコレ?開催中 昔の写真から現在地を探る

 たまプラーザで昔に撮影され、場所が特定できない写真を展示し、地元の人の経験と知恵によって現在地を特定していくイベント「どこコレ?inたまプラーザ」が10月28日(月)まで開催されている。どこコレ?inたまプラーザ運営事務局が主催。

 第4回を迎える同イベント。地域に対する愛着の醸成や世代を超えた住民同士のつながりの創出を図り、たまプラーザがより暮らしやすい魅力的な街になるためのきっかけを作ることが狙いだ。開催場所はコミュニティ・コア(美しが丘1の8の1/CO-NIWAたまプラーザ1F/たまプラーザ駅徒歩4分)で午前11時から午後4時まで。参加無料。

バドミントンS/Jリーグ横浜大会に市民50組100人を招待 12月8日、横浜武道館

 横浜市は、横浜武道館=中区翁町=で12月8日(日)に開催される「バドミントンS/Jリーグ2024横浜大会」に抽選で市民50組100人を招待する。日本代表選手も出場予定の白熱した試合を観戦できるチャンスだ。

 対戦カードは午前10時から、NTT東日本対山陰合同銀行(女子)、午後2時から(女子の試合終了20分後に開始のため、目安時間)、NTT東日本対日立情報通信エンジニアリング(男子)。

 招待対象は、横浜市内在住の人。応募は横浜市特設サイト(https://shinsei.city.yokohama.lg.jp/cu/141003/ea/residents/procedures/apply/6d259ee0-eea8-4e51-b78a-ab1f7cbe5dbf/start)から。

申し込みは11月22日まで

 申し込みは11月22日(金)午後5時まで受付中。申込多数の場合は抽選となる。当選者には11月29日(金)午後5時までにメールで連絡がある。

 席種は2階スタンド席で、未就学児は膝上観戦なら申込不要。

 問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局スポーツ振興課【電話】045-671-4566。

ガイドボランティア入門講座 11月にすすき野で開催

 障害のある人が外出する際に、目的地まで付き添い、サポートするガイドボランティア。11月16日(土)と30日(土)にその入門講座が、すすき野地域ケアプラザ(青葉区すすき野1の8の21)で行われる。現在参加者を募集中。無料。

 募集対象は青葉区在住・在学・在勤者。16日は発達障害のある人への支援を、30日は視覚障害のある人への支援を学ぶ。時間は16日が午前10時から正午まで、30日が2時から4時まで。どちらかだけの参加でも可。また、ガイドボランティアへの登録も自由。申込は同地域ケアプラザまで電話。締切は11月9日(土)、定員20人で応募者多数時は抽選。【電話】045・909・0071

 

 

おばあちゃん先生の子育てコラム 第49回 「小さい秋みいつけた」

 スーパーの野菜コーナーに、パックにきれいに詰められたあざやかな黄色の菊の花みいつけた!暑さ指数だの猛暑だのと10月に入っても...。「やっと♪小さい秋、――みいつけた」。秋色のお味噌汁をお子さまと一緒に作ってみませんか。

 作り方はまず、お鍋にいつものお味噌汁と同じ量のカツオ節のだし汁を煮立てます(顆粒状のだしの素でも可)。具には油あげ。細切りにするのは、ママの役。菊の花を"花びら"にほぐすのは、小さなもみじの葉っぱのような手のお子さまの役。花びらをサッと水洗いして、油あげと一緒にお鍋に入れれば、ハイ出来上がり!「ふぅーふぅー」して召し上がれ。

 そして花、食べちゃうのです。この食卓からは、コスモスの花、リーンリーンとこおろぎの声、夜道のお空のお月さま黄色くて大きい、涼しくなってきたね...と秋を連想する会話が続きます。

 乳幼児は視覚優位で、聴くよりも見る方がわかりやすく、理解しやすいと言われています。でも、見えていなくても、聴こえていなくても、想像力は旺盛。お化けなんてないさ!お化けなんてうそさ!と大声で歌ったのに、「先生、ろうかの電気つけて、お化けがくるからー」とどなっていますから。ご家庭で、いろんな秋見つけのおしゃべりをしましょう。

日本被団協事務局次長の和田征子さん  ノーベル平和賞受賞が決まり、新聞やテレビ、ラジオなどの取材、出演依頼が数多く舞い込んでいるという

横浜「注目の人」インタビュー ノーベル平和賞受賞 日本被団協事務局次長・和田征子さん「被爆者の言葉が核抑止に」

 ノーベル平和賞の受賞が10月11日に決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)で事務局次長を務めているのが、鶴見区市場上町在住の和田征子さん(81)。ノーベル平和賞受賞を機に、さらに精力的に活動を続ける和田さんに話を聞いた。(取材=2024年10月18日)

諦めかけていた受賞

 ――ノーベル平和賞の受賞が決まり、改めて今の心境を教えて下さい。

 「これまでも推薦されていたことは分かっていましたが、受賞に至らず、諦めかけていました。受賞の連絡をもらった時は驚き、本当に嬉しかったです」

 ――今回、受賞した意義をどのように感じていますか。

 「今の世界の状況を考えて選ばれたのかなと思います。受賞理由を読むと、私たちのこれまでの活動を高く評価してくれたものでした。本当にありがたいことです。(非核三原則を提唱した)佐藤栄作元首相が1974年にノーベル平和賞を受賞してから50年。当時、この受賞は物議を醸しました。それから50年目の受賞は皮肉にも感じます」

 ――自身の被爆体験を教えて下さい。

 「長崎の爆心地から2.9Kmのところにある自宅で1歳10カ月で被爆しました。当時の記憶はありませんが、被爆した両親や親族から話を聞いて育ちました」

被爆者の意識 ずっとある

 ――どのような経緯で日本被団協の活動に携わるようになったのでしょうか。

 「私の中に被爆者という意識はずっとありました。米国で生活していたことがあり、向こうでは第二次世界大戦や原爆の話はできませんでした。帰国して、何かをしなくてはいけないと思いました。被団協で多くの被爆者の先輩方の証言を聞くうちに、自分も活動に参加したいという思いが強くなり、40歳頃から積極的に活動するようになりました」

若い世代の活動も

 ――横浜市原爆被災者の会の会長なども務めていますね。

 「横浜でも慰霊祭や講演会などを行っています。日本被団協のメンバーの平均年齢は86歳です。80歳を超えた私が『青年部』なんておかしいでしょう。活動資金は、皆さんからの募金で賄っています。資金が少なく、全国にいる被爆者に被団協の本部がある東京に呼ぶことも大変です。ただ、最近は二世、三世の若いメンバーもいて、グッズ販売などを通して活動資金を確保し、活動を継続しようと努力している姿は頼もしく感じます。一緒に活動してくれる学生なども出てきて、発信力もあり、心強いです」

国家補償を強く求める

 ――政府に訴えたいことはありますか。

 「核兵器の廃絶とすべての被爆者への国家補償を強く求めています。また、日本は核兵器禁止条約に参加すべきです。これまでの被爆者の先人がどれだけ苦労したか。核使用は過去の話ではありません。世界で使用のリスクは高まっています。私たちが証言することで悲惨さを伝え、核は絶対悪、絶対に使ってはいけないということを今後も伝えていきたいです」