川崎区・幸区版【11月1日(金)号】
だるまに目入れする田中氏(右)

衆院選 自民 田中氏が10選 維新 金村氏は比例復活で2選

 第50回衆院総選挙が10月27日に投開票され、神奈川10区(川崎区・幸区)は、自民党前職の田中和徳氏(75)が10回目の当選を果たした。日本維新の会前職の金村龍那氏(45)が比例復活で2選。立憲民主党新人の鈴木光孝氏(42)、共産党新人の片柳進氏(47)は議席を獲得できなかった。

 自民・田中氏は当確後のあいさつで「選挙中に風向きが変わる大変な選挙だった。国民の皆さんの怒り、民主主義の重さを改めて噛みしめた」と神妙な面持ちで語った。「政治とカネ」の問題に関心が高まった今回の選挙。最終盤には自民党が非公認とした候補の党支部に活動費2000万円を支出した問題が報じられた。田中氏は街頭で配布するビラも途中から「知り合いしか受け取ってくれなかった。党の政権公約集についてもこれまでの選挙では足らなくなるが今回はほとんどはけなかった」とも振り返った。「国民の皆さんの負託にこたえる責務がある。まして10回目の当選。責任を果たしていかねばならない」と気を引き締めた。

 「世代交代」を掲げ、田中氏に約6000票差まで迫った維新・金村氏は当確の報を受け、「議員として活動していけることに少しほっとしているが、地元の皆さんにとっては、まだまだ修行が必要だと言っていただいているのだと思う」とあいさつ。

 同党が推薦した斎藤元彦前兵庫県知事によるパワハラ疑惑の影響などで維新としては逆風の選挙だったが3年間、地域や駅頭での顔の見える活動で地力をつけてきた自負はあった。選挙終盤、富士見公園で演説すると人だかりができ、手応えを感じたという。「しっかり汗をかいて、川崎に金村ありと、成長させていただけるよう頑張る」と力を込めた。

 立民・鈴木氏は「賃金高水準、教育高水準、生活高水準」を掲げたが、選挙戦終盤は裏金問題に決着をと訴えた。「もう少しいろいろできることがあったのかと思うが力不足。この経験を糧にしたい」と支援者を前にあいさつした。

 共産・片柳氏は市議を務めた経験から多摩川水害対策などを主張。「高齢者も若者も守る社会保障の充実や米国言いなり政治、大企業優先政治を切り替え」と他党との違いを訴えた。熱い支援の声が寄せられたが及ばなかった。

投票率は県内ワースト

 10区小選挙の投票率は51・73%で県内ワースト。選挙区内各区の投票率は川崎区は48・26%、幸区は56・32%だった。

覚書を手にする赤坂区長(右)と福田署長

幸区幸警察署 高齢者捜索に防災無線 市内7区で初めて

 幸区(赤坂慎一区長)と幸警察署(福田博之署長)は認知症高齢者の徘徊などによる行方不明者が発生した際、区内23カ所に設置されている防災無線を活用した情報提供の呼びかけを10月24日から本格実施する。同日には、幸区役所区長室で同事業に関する覚書が締結された。防災無線を活用した認知症高齢者の捜索は市内7区で初。

 放送の対象となる事案は【1】高齢者または迷子で警察に捜索願の届出があり、防災無線の放送について届出人の承諾が得られるもの【2】凶悪事件の被疑者逃走、不審火、振り込め詐欺など区民に対する注意喚起を呼びかける必要があるもの―の2パターン。捜索願などが出され、事案が発生すると幸署から幸区危機管理担当に共有され、防災無線で幸区内全域に一斉に流れる。

試行期間に効果

 両者は6月から試行的に同事業を行っており、これまでに4件の事案が発生。そのうち、6月28日に発生した事案が、防災無線で放送した約50分後に発見されたという(ほか3件は区外で発見)。福田署長は「発見までに丸一日かかることもあるので50分は早い方。元気な方は都内まで行ってしまうこともあり、川などで溺死するケースもある。早期発見で事故防止につながれば」と話す。

 幸署によると、区内での行方不明高齢者数は昨年は62人、今年も9月末時点で33人発生している。防災無線を使った認知症高齢者の捜索は川崎市内では幸区が初で、神奈川県内では19市中、15市が実施している。赤坂区長は「市内7区で初の実施となったが、他の区にも良い影響が出れば。防災無線が地域で支え合う見守り活動の一助になってほしい」と思いを込めた。

 試行期間中の放送では、話す速度や声質などによる聞き取りづらさを指摘する声もあったという。区危機管理担当は「地域とより連携を強化し、運用しながらより改善に努めていく」としている。

元JUDY AND MARY(ジュディ・アンド・マリー)のドラマーで、溝口駅前でのステージ設置プロジェクトに奔走する 五十嵐 公太さん 高津区在住 61歳

誰もが音楽、楽しめる場へ

 ○...「仮にたった5cmの高さでも、上がればそこは特別な場所。ものすごい興奮やドキドキ、楽しさ、責任を体験できる」。"ステージ"という場所が生み出す特別な体験を皆にしてもらい音楽や自分の存在を肌で感じてほしいと熱く語る。約1年前から溝口駅前のステージ設置を地元関係者らと構想。準備会会長として奔走し完成イベントは目前に。「色んな人が発信する場になれば」

 ○...『そばかす』などの名曲を生み、絶頂の人気で解散まで駆け抜けたJUDY AND MARY(ジュディ・アンド・マリー)のドラマー。東高津小、高津中を卒業し、高校生活で憧れたバンド活動はまさかの校内禁止だったが「ダメと言われたらやりたくなる」。学外バンドでドラムと出合い熱中した。プロのバンドの厳しさも経験しジュディマリは自身3度目のメジャーデビュー。人気の中も実力を上げるためバンドは「少しずつ」舞台を広げる道を選び次第にその勢い、実力は最高潮に。「毎日が楽しみでしょうがなかった」。武道館やスタジアムいっぱいに人が広がる光景も「広さを感じない」。ステージは培った自信を反映した。

 ○... 地域活動の契機は5年前の台風。区内での浸水被害で黙々と片付ける人々に「手伝いたいのに繋がりがなく声をかけられなかった」。もどかしさを感じていた頃、社会奉仕団体の川崎西RC(ロータリークラブ)への加入が分岐点に。地域と繋がりが広がり「すごく面白い。自分が何に満足するか見つけるきっかけにもなった」

 ○...現在はドラムとバイオリンのデュオにも邁進し、能登の被災地へのチャリティーライブも開催。音楽を通じ社会や誰かに貢献することが今の活動であり目標だ。「川崎は人と人が近くエネルギーがある。音楽のまち・かわさきを溝口から盛り上げていけたら」

中原区役所内に開設されたおくやみコーナー

市内7区役所 おくやみコーナー開設 遺族の手続き負担を緩和

 川崎市は家族の死去に伴う手続きをワンストップで完了できる窓口「おくやみコーナー」を7区役所に設置し、10月15日から運用を開始した。

 市では高齢化社会に対応するため、今年4月には「おくやみガイドブック」を大幅リニューアルし、各区役所に配布。今回新たに開設された「おくやみコーナー」では、故人に関する手続きの確認▽手続きに必要な持ち物の案内▽遺族による申請書の作成支援などを、遺族の来庁時に一括して行う。

 コーナーを利用できるのは各区に住民登録があった故人の遺族などで、専用のコールセンター(【電話】044・200・1500)で予約が必要だ。予約時に故人の情報をヒアリングし、コーナーの担当スタッフが関係部署と調整のうえ、来庁時までに必要な書類や情報を整えて手続きを支援する。

 市は窓口業務とコールセンター業務を、「ガイドブック」の制作を手掛けたITメディア企業「鎌倉新書」(東京都中央区)に委託。同社では想定される相談内容を担当課と共有し、遺族の来庁時に速やかに手続きが完了するための研修を重ねたという。同社の自治体DX推進グループマネジャー・川口慶真さんは、「例えば幼子を抱えて夫に先立たれた女性が来庁する場合、必要なら児童手当の窓口などにもつなげられるよう、不安に寄り添う窓口サービスを目指す」と語る。

 市の担当者は「各課に分かれていた手続きを一カ所で行うことで、行政サービスの向上も目指したい」としている。

 コーナーの開設時間は平日の午前9時〜正午、午後1時〜午後4時。

右から石川さん、半井さん、湯浅さん、福田市長

ブレイキン市長表敬 パリ五輪の活躍を報告 金メダル・AMIさんら

 パリ五輪のブレイキン女子で金メダルを獲得した湯浅亜実さん(ダンサーネーム・AMI)と同競技男子で4位に入賞した半井重幸さん(同・Shigekix)が10月22日、福田紀彦市長を表敬訪問した。当日は日本代表コーチの石川勝之さんも出席し、3人がパリ大会での競技を振り返り報告。福田市長を交えて歓談も行われた。

 市内で活動する両選手らを応援しようと、パリ大会の競技の際は市内でパブリックビューイングも開催した川崎市。福田市長は「パリ五輪のブレイキンの位置づけは国民的にも大きく、2人がすごい活躍をしてくれたことに心から感動しているし感謝もしている」と語った。

 湯浅さんは「嬉しい結果と一緒に帰って来られて良かった。いろんな人のサポートでここまで来た」とあいさつ。大会前は質を上げる練習が中心だったことから、しばらくは、ブレイキンの楽しみの一つである、自分の踊りの動きを作り出す期間として「より一歩成長できる機会にしたい」と語った。

 また、半井さんは川崎市がブレイキンやストリートカルチャーを支えてくれたことが推進につながったと感謝。大会に加え「ブレイキンやそのカルチャーを愛するものとして皆さんにその魅力を伝えていけたら」と話していた。

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開催告知のポスター

楽しく防災、防犯学ぶ 11月9日、大師公園で

 大師公園で防災や防犯について学ぶイベント「大師でゆるっとまるっとパーク大作戦」が11月9日(土)に開かれる。主催は川崎市、共催は同公園の指定管理者(株)石勝エクステリア。

 火災の煙を実際に感じる煙ハウスや土のうづくり体験、災害救助犬のデモンストレーション、防災にまつわるパネル展示が行われる。親子でお弁当作りを楽しむワークショップやドラム缶を使った焼き芋体験、防犯対策を身につけるフラフープジャンプ、すり抜けランニング、振り払いランニングも企画。レーザー銃や音響を使ったサバイバルゲーム、ハンドメイド品の販売やワークショップなどのマルシェのほか、キッチンカーも並ぶ。川中島小学校3年生が考案した企画もある。開催時間は午前10時から午後3時。雨天時は10日(日)に順延。詳細は、ウェブサイト(大師公園 〈検索〉)を参照。

マーコールの餌やり体験(昨年、川崎市提供)

秋の動物園まつり 11月4日 餌やり体験など

 夢見ヶ崎動物公園(幸区南加瀬)で11月4日(月・休)、「第19回秋の動物園まつり」が開催される。

 10月6日にオープンしたパークセンターを活用した動物クイズラリーやバックヤードツアー(1日3回、現地で抽選制)やマーコール餌やり体験(1日2回。各回50人程度、餌がなくなり次第終了)、ポニー乗馬など動物たちと触れあえるイベントを実施。キッチンカーの出店もあり飲食も楽しめる。

 午前10時から午後3時。雨天中止。当日は園内の駐車場は利用不可。

再整備の意見募集

 今年で50周年を迎えた同園。施設の老朽化や来園者ニーズに対応できていないなどの課題が生じていることから、再整備を進めている。それに伴い、同園の市ウェブサイト上で再整備に関する市民の意見を募っている。詳細は同園【電話】044・588・4030へ。

講師の米田かおりさん

ドボルザーク学ぶ講座 カルッツかわさきで

 没後120年となるチェコの作曲家・ドボルザークについて学ぶ全2回の講座が11月27日(水)と12月18日(水)、カルッツかわさきで開かれる。

 第1回は「『チェコ』の作曲家としての時代」、第2回は「国際的な名声に包まれた時代へ」をテーマに、昭和音楽大学講師の米田かおりさんが解説。ミニコンサートも行われる。

 開催時間は午後2時から。チケットは各回500円で全席自由。定員は150人。申し込みは、カルッツかわさきチケットセンター【電話】044・222・5223。

躍動感ある踊りも披露されるプンムルノリ

プンムルノリ復活 11月3日、桜本商店街で

 桜本商店街(川崎区桜本)の「日本のまつり」で名物だった韓国・朝鮮の伝統芸能、プンムルノリ(農楽)が11月3日(日・祝)に復活する。民族衣装を身にまとった演者たちがチン、ケンガリ、チャンゴ、プクと呼ばれる伝統打楽器を叩きながら商店街を練り歩く。

 プンムルノリは2019年まで行われていた日本のまつりに欠かせない催し物の一つ。商店街イベントが途絶え、プンムルノリの演奏が町から聞こえなくなった中、毎年パレードを楽しみにしていた人たちや演者たちから「プンムルノリをやりたい」との声が自然発生した。有志たちが集まり、「桜本プンムルノリ」と銘打ってパレードを行うことになった。

 開催当日は、プンムルノリの演奏チームや子どもたちがパレード。また、地域に暮らす在日コリアンのハルモニ(おばあさん)が楽しくリズムに乗りながら踊る姿も見られる。商店街内のパン工房「アンダンテ」を午後2時に出発。さくら小学校前の桜川公園まで練り歩く。雨天時は中止。問い合わせは【電話】044・276・6127。

受賞者(上)と特賞の作品

防火ポスターで表彰式 臨港工場消防協

 秋の火災予防運動を強力に推進するため、臨港工場消防協議会が会員事業所などの関係機関に作成を呼びかけた防火ポスターの表彰式が10月11日、臨港消防署(川崎区池上新町)で行われた。14事業所から27点の応募作品の中から特賞2点、一席2点、二席2点、中学生部門賞1点、小学生部門賞1点、臨港工場消防協議会会長賞1点、臨港消防署長賞1点が選ばれた。

 このうち特賞受賞の2作品は、秋と春の火災予防運動で広報用ポスターとして使用される。同協議会関係者は「目に触れる機会があれば、ぜひ足を止めご覧いただきたい」と語る。

 臨港工場消防協議会は臨港消防署が管轄するエリア内の工場火災を未然に防ぐため、1960(昭和35)年に設立し、100会員事業所で構成されている。

作家の高橋秀実さんと対談する東さん(左)

書評家・東えりかさんに聞く㊦ 読書週間 川崎の今を知る本

 第78回読書週間では11月9日まで、各地で読書イベントなどが開かれる。宮前区在住の書評家・東えりかさんも、川崎市制100周年を記念したトークイベントを地元で開催する。東さんが薦める「川崎を知る本」の後編をお送りする。

 読書週間は1947年に始まった。敗戦の傷跡が残る中、「平和な文化国家を作ろう」という機運のもと、出版界や書店や新聞・放送業界が協力し、11月の「文化の日」を軸に指定したものだ。

 読書週間は戦争の歴史への反省から始まったが、東さんは「国や地域のつらい歴史を知ることも大切なこと」と語る。「川崎も『怖い』とか『危ない』とかいったイメージで語られがちだが、それも川崎の歴史なので」と挙げたのは、時代が異なる事件を追った2つのノンフィクション作品だった。

 2006年刊行の奥野修司さん著『心にナイフをしのばせて』(文春文庫)と、17年刊行の石井光太さん著『43回の殺意』(新潮文庫)だ。

川崎が憧れの街に

 『心に〜』は1969年、高校生が同級生を殺害した事件の「後日談」を追ったルポルタージュ作品。著者は被害者の遺族の苦悩と、更生して成人となった加害者の内面に迫る。一方の『43回〜』は15年2月、中学1年生の少年が川崎区の多摩川河川敷で殺害された事件の背景を追った。「どちらもつらい事件だが、時代の世相が背景にある。一読の価値はある」と東さんはいう。

 同じ15年の事件を扱いながら、『43回〜』とは趣が異なる1冊も挙げた。音楽ライター・磯部涼さんの『ルポ川崎』(新潮文庫)。「川崎のイメージを、若者の憧れの街へと変えた名著」と称賛する。『ルポ川崎』は、事件に関わった少年たちが生きる街を歩き、街から立ち上がる「路上文化」を描き出した。

 「工業地域特有の環境や、構造的な貧困と階層社会に負け続ける親たち。ヒップホップが生まれたアメリカのダウンタウンと重ね合わせ、川崎から世に出たヒップホップアーティストたちの群像を見事に描いている」と東さん。事実、作中の「BADHOP(バッド・ホップ)」はヒップホップ界のカリスマとなり、今年2月の解散コンサートは超満員だった。

 最後に東さんは、萩坂昇さんの『かわさきのむかし話』(北野書店)を推薦した。「日本中にある昔話が川崎でも語り継がれてきたことは、意義深い」。萩坂さんは、1950年代後半から市内の民話や昔話の聞き取りを続け、本を手作りし、学校を回って販売した時期を経て、70年に『かわさきの〜』を出版した。

 以後も昔話の本を書き続け、2003年に他界した。今年は萩坂さんの生誕100周年。甥の萩坂心一さん主宰の「かわさき民話を愛する会」では、9月に中原区で記念イベントを開催した。心一さんは「昇さんの『川崎をふるさとと呼べる街に』『昔話は心のごちそう』という思いを継承していく」と話している。

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緊張のスタート直後の様子

中学校駅伝競走大会 男女120チーム、健脚競う 塚越(男女)、川中島、日吉が県大会へ

 地元中学生の運動系部活動の集大成となる「川崎市中学校総合体育大会」(市総体)。その最後を飾る「駅伝競走大会」が10月25日、中原区の等々力陸上競技場と等々力緑地公園周回コースで行われた。

 男子77回、女子39回の歴史を誇るこの大会。今年も川崎市内の中学校から計120チーム(男子59校、女子61校)が参加した。同大会に向けて、陸上部を中心に、他の部活に所属する生徒を加えたスペシャルチームを編成する学校も多く、この駅伝はいわば「総力戦」となっている。

 退会は各校での選抜を勝ち抜いた精鋭たちが女子5区間、男子6区間でタスキをつなぎ、健脚を競い合った。

県大会はあす2日

 男子は上位9チーム、女子は上位6チームに県大会への出場権が与えられる。川崎区、幸区では男子が2位=塚越中(幸区)、6位=川中島中(川崎区)、9位=日吉中、女子が2位=塚越中(幸区)に入賞。11月2日(土)に横浜市で行われる県大会へと駒を進めた。

 大会結果は次のとおり。【男子】1位西中原中▽2位=塚越中▽3位=宮崎中▽4位=白鳥中▽5位=東橘中▽6位=川中島中▽7位=稲田中▽8位=南生田中▽9位=日吉中【女子】1位=中野島中▽2位=塚越中▽3位=平中▽4位=西中原中▽5位=稲田中▽6位=野川中

イアン・ダイヤー氏の指導を受ける参加者

ビーチバレー石島選手 米国指導者を招き練習会 川崎マリエンで

 川崎市在住で、バレーボール男子元日本代表でビーチバレーボールに転向した「ゴッツ」こと石島雄介選手が10月23日、川崎マリエンで練習会を行った。

 アメリカで指導歴の長いイアン・ダイヤー氏の来日の機会を捉え、練習会を企画。石島さんによると、日本のビーチバレーボールは海外に比べて10年遅れているという。本場アメリカの指導者から吸収し、レベルアップを図るのが目的。

 開催当日は石島選手のほか、SNSの呼びかけに応募した大学生やビーチバレーボールの愛好家らが参加した。イアン・ダイヤー氏によると、ビーチバレーボールは5年前と今とでは変わっているとし、練習の中で強いマインドを築くためのトレーニングなどを伝授した。

 練習に参加した女性は「非常にためになった。刺激的な時間でした」と笑顔を見せた。

ボンバーさんライブ 11月2日 川崎区鋼管通で

 川崎区鋼管通にある若手アーティストたちへの開放空間「川崎ファクトリー(渡辺治建築都市設計事務所内)」でシンガーソングライターのボンバードラミさんによるライブが11月2日(土)に開かれる。渡辺治建築都市設計事務所が主催する。

 「草虫宇宙」がテーマ。エレキベースを務める越智泰彦さん、アートディレクターのノリエモンさんも出演する。「ナチュラルで楽しく、格好いいボンバーさんの宇宙を素晴らしい歌声でお楽しみください」と主催者は呼びかける。

 ライブは1000円からの投銭制。終了後には参加者の一品持ち寄り食材と飲み物でひと時を楽しむ。開演時間は午後6時30分、開場は6時。問い合わせは、川崎ファクトリー【電話】044・344・3640。

参加者に挨拶する坂本支部長

オストミー協会 社会的な理解促す 初の催しに250人

 日本オストミー協会川崎市支部主催の落語鑑賞会が10月9日、エポックなかはらで行われ、約250人が訪れた。

 人工肛門や人工膀胱で生活する人「オストメイト」について理解を深めてほしいとの思いを込めて企画された初の催し。鑑賞会に先立ち行われた講座では、ストーマと呼ばれる装具の説明や、全国に約23万人・川崎市内に約2千人いるオストメイトが年々増加傾向にある現状について触れた。

 一方、認知度が低く「公衆浴場や障害者専用トイレの利用時は、誤解や外見で判断されがち」など、生活上の悩みについても共有。その後は3人の落語家が登場し、会場に笑いを届けた。同支部長の坂本純さんは「多くの人にご来場いただき、関心をもってもらえて良かった」と話した。

コスモス会が展示販売会

 布製の手作り雑貨などを作る地域サークルの「コスモス会」が11月1日(金)から7日(木)まで、旧中島中盛会(商店街)の旧小泉洋品店で展示販売会を開催する。入場無料。

 時間は午前10時から午後3時30分まで。正月用飾り、干支飾り、袋物などを展示する。

二次元コードから申し込み可能

健康と食考える講演 11月14日 エポックなかはらで

 「健康と食を考えるつどい」と題した健康講座が11月14日(木)、エポックなかはらで開かれる。主催は川崎市栄養士会。乳酸菌飲料効果や、好きな食べ物を増やすための保育士と栄養士の連携した取り組み、入院センターでの栄養士の関わりをテーマにした講演が行われる。また、東京2020オリンピックにも出場した、「ゴッツ」の愛称で知られるビーチバレーボールの石島雄介選手(トヨタ自動車)も登壇し「汗は人を裏切らない〜終わりなき挑戦」をテーマに語る。アマチュア落語家清流亭いしあたまさん創作の川崎市制百周年を記念した落語「今も昔もこれからも」を、川崎区役所職員でかわさき落語倶楽部代表の喜楽亭笑吉さんが演じる。

 午前10時開場、午前11時開演。講演は11時30分から午後1時50分。参加費は無料。要事前予約。申し込みはウェブサイトから。問い合わせは、神奈川東部ヤクルト販売(株)(川崎区田島町)【フリーダイヤル】0120・8960・39。

溝口駅前ステージ完成へ 11月9日・10日にイベント

 溝口駅前のキラリデッキに、地域の人や団体らが利用できるステージを設置し”音楽のまち・かわさき”の活動促進を目指す「ここから未来プロジェクト」が始動する。ステージは間もなく完成予定で11月9日(土)・10日(日)には、川崎市市制100周年とステージ設置を記念した音楽&ダンスイベント「ここから未来フェスタinみぞのくち〜あなたも街の音楽家」が開催される。

 賛同する地元企業・団体などで構成される「ここから未来プロジェクト推進協議会準備会」の会長として準備にあたってきたのは、高津区出身で元JUDY AND MARY(ジュディ・アンド・マリー)のドラマー、五十嵐公太さん=人物風土記で紹介。7月に有志らと同準備会を発足させ実現に向け動いてきた。

 催しは同ステージで9日午前10時45分〜、10日10時50分〜で両日午後5時半前後終了予定。地元で活動する人や団体等プロ・アマチュア問わず出演。詳細はHP(ホームページ)(【メール】https://kokokaramirai.jp)

川崎市 「身近な景観」を募集 撮影ツアーも開催

 川崎市は現在、お気に入りの場所や自慢したいところなど、市民の「身近な景観」の動画や写真を11月30日(土)まで募集している。

 市制100周年を機に、身近な景観に目を向け改めて魅力を発見し、川崎の景観に愛着を持ってもらおうと市まちづくり局が企画した。

 対象となる作品は市内を撮影した動画(5秒以内)または写真。誰でも応募可能。集まった作品はつなげて動画を作成し、来年3月ごろに市ウェブサイトなどに公開予定という。

 各区の景観スポットを訪ねる撮影レクチャー付きのツアーも開催。撮影は自身のカメラやスマートフォンで行う。

 作品の募集要項やツアー詳細は市ウェブサイト(「川崎 あなたの身近な景観」で検索)へ。(問)市まちづくり局【電話】044・200・3022

ヤマト運輸のEV(同社公式サイトより)

電力の地産地消を実現 ヤマト運輸の高津営業所

 事業所内で消費する電力を再生可能エネルギーの「地産地消」方式で賄うヤマト運輸の高津千年営業所が10月16日、川崎未来エナジー(株)からの電力供給を開始した。川崎未来エナジーが民間企業に対して電力を供給するのは初めて。

 川崎市は2050年の脱炭素社会の実現に向け、脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を策定し、22年には環境省が定める「脱炭素先行地域」に選定された。これを受けて市は高津区で集中的に脱炭素の取り組みを進めるため、民間企業と共に「脱炭素アクションみぞのくち」を推進。再生可能エネルギーの普及と地産地消の促進を目指し、民間事業所への太陽光発電設備の導入などに取り組んでいる。

 今回はこの「アクション」の一環として、川崎市と川崎未来エナジー(株)、ヤマト運輸(株)(本社・東京都中央区)の3者の官民連携により、電力の地産地消を実現させた。具体的には、高津千年営業所では屋根に設置した太陽光発電設備に加え、川崎未来エナジーから供給される再生可能エネルギーを活用することで、集配車両(EV)25台の電力と営業所内で使う電力の全てを、市内で発電した再生可能エネルギーで賄う。電力の「地産地消」の取り組みは、同社としても「初の試み」という。

 川崎市が51%を出資する川崎未来エナジーは今年4月から営業を開始。市内の家庭ゴミなどを3カ所の廃棄物処理場で焼却することで、1時間あたり110ギガワットの電力を発電し、うち60ギガワットを市立学校や区役所に供給、余剰分はパートナー企業を経由して市内の個人宅などに供給している。

 市の担当課は「今後も民間企業と連携のうえ、脱炭素の取り組みを進めていく」としている。

選手のロッカールームを見学

GO!GO!!フロンターレ

11月10日あさお青玄まつり

 昨年4年ぶりに開催された「第12回あさお青玄まつり」が、今年も11月10日(日)に麻生グラウンドと青玄寮で開催される。川崎フロンターレ麻生アシストクラブ主催。

 普段は絶対に入ることができない麻生グラウンドの天然芝で、フロンターレが誇るスクール・普及コーチにサッカーを教えてもらう「こどもサッカー教室」や選手たちが過ごすクラブハウス見学ツアー、青玄寮見学ツアーを実施(いずれも事前予約制)。運がよければ選手に会えるかも...!?

 グラウンド会場では和太鼓演奏やフロントールズの演奏、選手のグッズが当たる抽選会を開催。また、選手のサイン会も実施されるので、憧れの選手とふれあうチャンス(午前11時から先着各回50人を予定)。ほかにも、アトラクションや飲食コーナーもあり、丸一日楽しめそうだ。

 入場無料。午前11時から午後3時(11時30分開会式)。小雨決行。事前募集受付期間は11月6日(水)午後8時まで(抽選結果は11月8日(金))。申し込み方法や、イベント詳細は川崎フロンターレ公式ウェブサイトへ。

画像はいずれも川崎フロンターレ