逗子・葉山版【11月1日(金)号】
式辞を述べる山梨町長

葉山町 式典で100周年祝う 山梨町長、次世代に向け決意

 葉山町が2025年1月1日に迎える町制施行100周年を祝う記念式典が10月26日、葉山町福祉文化会館ホール(堀内)で行われた。来賓や招待客ら約350人が出席し、節目を祝った。

 式典は葉山中学校・南郷中学校吹奏楽部の演奏、葉山町合唱連盟による国家・町歌の斉唱で幕を開けた。

 あいさつに立った山梨崇仁町長は、「御用邸のまち」としての品格が人々を引き寄せ、葉山の誇りを築きあげ、町を発展させてきたと強調。文化芸術、学術、商業、マリンスポーツが盛んな海、三浦アルプスと呼ばれる二子山山系など、「色とりどりのカラーをもつ葉山は三浦半島の庭のような存在で癒しの空間として発展してきた。これからも住む幸せ、人もペットもより素敵に楽しく生きるウェルビーイングを実践できるまちを目指す」と次の100年に向け決意を示した。

 来賓として浅尾慶一郎環境大臣をはじめ、桐ケ谷覚逗子市長、姉妹都市・群馬県草津町の黒岩信忠町長、御用邸友好都市・静岡県下田市の松木正一郎市長などがあいさつ。

 桐ケ谷市長は「葉山と逗子は一体。これからも連携し、暮らしの中に安全安心のあるまちとして先輩の葉山を見習う」と敬意を表した。

記念事業も紹介

 式典では100周年記念事業として行われたマンホールデザインコンテストと葉山ロータリークラブ主催の作文コンクールの表彰式も行われた。

 マンホールデザインは中学生以下の部門で町田凜花さん、一般の部では浅田晴之さんが最優秀賞として表彰された。

 作文では小学生の部の最優秀賞は林昇平さんの「トビウオと明日へ」、中学生の部の優秀賞は林凪花さんの「美しい葉山を守るために」が選ばれ、ほかの入賞者と共に表彰を受けた。

 また100周年記念ロゴマークの作者・野崎茉里さんとPR大使のアオウミムシのキャラクター「Myusy(ミューシー)」も紹介された。

3選を決め喜ぶ早稲田氏(中央)

衆院選神奈川4区 早稲田氏、盤石の3選 前職・山本氏は落選

 第50回衆議院議員選挙が10月27日に投開票され、神奈川4区(横浜市栄区・鎌倉市・逗子市・葉山町)は、立憲民主党の前職・早稲田夕季氏(65)が3期連続で小選挙区を制した。一方、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘された自民党の前職・山本朋広氏(49)は支持が広がらず、比例でも落選して議席を失った。

 午後8時4分、早稲田氏の支援者約30人が詰めかけた由比ガ浜公会堂(鎌倉市)に当選確実のニュースが伝わると、会場は歓声に包まれた。直後に本人が姿を現すと、大きな拍手が送られた。2017年・21年に続き、3選を果たした早稲田氏は、「地域でお支えいただいたみなさんの力があったからこそ、勝利することができた」と感謝を口にした。

 自民党の「政治とカネ問題」への不信感もあり、早稲田氏は前回から3万票伸ばし、9万6874票を獲得。「統一教会問題、裏金政治からまっとうな政治へ」を掲げて戦い、「政治の信頼に対する国民の審判が下ったと思う」と述べた。

 普段から地元のイベントなどに顔を出し市民の声を拾う早稲田氏は「苦しい、声をあげられない方たちに支援を届けていきたい。政治があるから暮らしが良くなったと思える日本をつくっていきたい」と締めた。

 6期目を目指した前職の山本氏は旧統一教会と断絶宣言した上で、「カルトにNO!」「裏金にNO!」と信頼回復を訴えたが、小選挙区に続いて比例でも落選。事務所を通じてコメントを出し、支援者への感謝とともに「結果が伴わなかったのは私の不徳の致すところ」と陳謝した。

新人2氏も及ばず

 新人で日本維新の会から立候補した加藤千華氏(26)、参政党の津野 照久氏(57)も及ばず。現役銀行員として選挙に臨んだ加藤氏は「多くの方に期待していただいてありがたかった。現役世代として、これからも頑張っていきたい」。租税や社会保障費負担の軽減を訴えた津野氏は、「他の候補者との政策の違いを明確にできなかった」と反省を述べた。

 4区全体の投票率は、前回を2・58ポイント下回る59・12%。県内20選挙区では最も高かった。

ビオリストとしてペットと一緒に聞くチャリティー音楽会で演奏する 木村 章子さん 葉山町堀内在住 46歳

音楽で人を幸せに

 ○…「家でビオラを弾いていると猫が近寄ってきて、ひとしきり撫でると満足して去るんです。けれど、また戻ってきての繰り返しで」―。奏でる音にペットを引き付ける何かがあるのか。葉山仙光院から出演依頼されたペットも一緒に聞けるチャリティ音楽会。何か縁を感じるものがあった。

 ○…3歳上の姉の影響で小1からバイオリンを始めた。中学に入り、人の声に近い音がしっくりくる感覚からビオラに転向。子どもの頃はコミュニケーションをとるのが苦手だったが、自己表現がうまくできるのが音楽だった。長らく自分のために弾いていたが、子どもを産み、守るものが出来たことで、人のために演奏するという考えに変わっていった。そして演奏家として活動する中、「心に響いた」「やっと泣けた」などの感想を聞き、「音楽で人を力づけることが自分の使命」と思うようになった。

 ○…葉山町出身。「子どもの頃はセミやヤゴを捕ったり、海で遊んだりと自然を満喫してました」と懐かしむ。中学では吹奏楽部に入り、ホルンを担当したが、将来を見据え、自分の音楽に専念するために1年で退部。高校時代は個人レッスンに励み、東京音楽大に進学した。卒業後はいくつかのオーケストラの契約団員を務めたり、楽器店の音楽教室で講師を務めるなど、音楽家として活動してきた。

 ○…これまで何度も楽団のオーディションに落ちて、子どもを食べさせていくために転職を考えたこともある。それでも、音楽の持つ力・魅力は何事にも代え難く、演奏することは決してやめられなかった。先日、念願叶って、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の正式団員になった。仕事と子育てに邁進する日々が続く。

はやまるタクシーとあいさつする山梨町長

乗合タクシー運行開始 葉山・長柄地区で実証実験

 葉山町が交通不便地域の解消を目的に導入を目指す乗合タクシー「はやまるタクシー」の実証運行が10月21日、長柄地区を中心とした地域でスタートした。

 当日の出発式で山梨崇仁町長は「葉山にふさわしい公共交通を目指していく第一歩としたい」とあいさつ。タクシーの運行を担う京急葉山交通(株)の菅原繁取締役は「安全安心をモットーに運行していく」と意気込みを語った。

 同タクシーはAIオンデマンド型乗り合いタクシーで、利用者からの事前予約に応じてAI(人工知能)が最適な経路を判定し、運転手はその順路に従い運行する。AIアプリは(株)建設技術研究所が開発した。

 車両は10人乗りのワゴン車で乗客定員は8人。利用者は電話かスマートフォン・パソコンから乗車30分前までに予約をし、乗降ポイントの表示場所で待機する。

 料金はバス停から300メートル以上離れているなどの交通不便地区内の利用は200円で、町役場、図書館などの地区外へは300円。小学生はいずれも100円。未就学児は無料。地区外間の利用は不可。

 予約はスマホ・パソコンから二次元コード(要アカウント登録)か、予約センター【電話】0800・170・6600。

駐車場が有料となった葉山ステーション

葉山ステーション 駐車場を有料化 買い物客は45分無料

 葉山の観光拠点・買い物スポットでもある「葉山ステーション」(長柄)の駐車場が10月31日から有料化された。

 2016年9月のオープン以来、同施設の駐車場は無料で利用できたが、この1年くらいの間に買い物をせず、駐車だけしてよそへ出かけてしまう人が増え、週末などは買い物客が駐車できないケースが増えていた。

 同施設を運営する葉山町商工会は「もともと有料化は考えていなかったが、買い物をされるお客様の利便性を考えるとやむを得ない」と苦渋の決断を強いられた。

 店舗利用者には買い物レシートで45分間無料になる割引サービスを行う。

 駐車台数は約70台。駐車料金は平日30分220円。土日祝30分330円。営業時間は午前8時30分から午後7時30分で、水曜は休業。

子どもに人気だったショベルカーでのスーパーボールすくい

子どもが重機体験 建設お仕事展で

 葉山町の建設4団体(葉山町住宅協会・葉山町商工会工業委員会・逗子葉山建設業協会・神奈川県建築士事務所協会湘南三浦支部)による建設お仕事展実行員会主催の「建設お仕事展」が10月26日、葉山町役場周辺・花の木公園で行われた。

 建設の仕事を知ってもらおうという趣旨で各団体が企画を実施。

 神事協湘南三浦支部は旧東伏見宮葉山別邸の保存についてなどのパネル展示、葉山町住宅協会と商工会工業委員会は巣箱づくりなどの工作体験や積み木遊び、檜チップ積めを行った。

 逗子葉山建設業協会のショベルカーによるスーパーボールすくいは子どもに人気で、繰り返し乗る姿も見られた。重機が好きだという長柄在住の高田健慎さん(8)は父親に誘われてイベントに参加。「重機の中でもショベルカーが好きなので乗れてうれしかった。スーパーボールすくいも面白かった」と企画を楽しんでいた。

 実行委員会は「楽しんでもらえて何より。来年以降については今回の検証をしたうえで行えれば」と意欲を見せた。

5年前のステージ=提供

合唱コンサート 障害者と共に20余年 ラ・リュミエール 5年ぶり

 声楽家の堀口みどりさんプロデュースの「ラ・リュミエール コンサート」が11月17日(日)、逗子文化プラザなぎさホールで開催される。

 20年ほど前から小坪の生活介護事業所「もやい」の利用者とステージを共にしてきた同コンサートだが、コロナ禍で合唱指導ができず2019年を最後に中断。今年は5年ぶりの開催だが、「もやい」からの出演はなく、堀口さんが代表を務める「逗子ヴォイストレーニングの会 ベルヴォワ」「ポップス・アンサンブル」の2グループのみ出演する。

 堀口さんは「また『もやい』での指導を再開し、一緒にステージを作りたい」と語った。

 午後1時30分開演。入場無料、全席自由。

 (問)ラ・リュミエール【携帯電話】080・1353・7791(田村さん)

葉山町文化祭のPRをする伊東会長

葉山町文化協会が30周年 11月3日に記念フェス

 現在、開催中の葉山町文化祭(10月16日〜11月17日(日))を葉山町教育委員会と共催する葉山町文化協会(伊東宥子会長)が創立30周年を迎えた。

 同協会は11月3日(日)、葉山町福祉文化会館ホール(堀内)で記念フェスティバルを開催する。葉山町防衛協会の協力で、海上自衛隊横須賀音楽隊が演奏を披露。また同隊と葉山中学校、南郷中学校の吹奏楽部の生徒がコラボし、『アーセナル』『宝島』を演奏する。

 1日から4日(月)にかけては同館大会議室でパネル展も実施。文化協会所属16団体の活動を写真で紹介する。

会員増強が課題

 同会は1994年、前身の葉山町文化団体等連絡協議会から発展する形で創立。当初は20団体以上あり、会員数は1500人を誇った。30年を経る中で、会員の高齢化などもあり、現在は所属団体16、会員は約500人まで減少。その一方で昨年、「葉山で童謡をうたう会」が新たに入会するなど、明るい兆しもある。伊東会長は「文化祭の開催など、活動を継続していくためには会員の増強が一番の課題」と力を込める。

 伊東会長は葉山町合唱連盟に所属。協会の創立当初は会計、その後第2代会長を務めるなど精力的に活動を続けてきた。9年前に再び第5代会長に就任。「30年あっという間だった。福祉文化会館での発足式を昨日のことのように思い出す。とにかく走り続けてきた。今の夢は葉山町歌を町民皆が歌えるようになること」と笑顔を見せた。

芝居のPRをする有友さん

演劇『グレイッシュとモモ』 「ありのままの自分信じて」 葉山在住 有友さん出演

 小劇場などを根城とする激弾BKYU(ゲキダンビーキュー)が12月1日(日)、『グレイッシュとモモ2024inはやま』を葉山町制100周年事業として葉山町福祉文化会館で上演する。

 同作の原案はミヒャエル・エンデの『モモ』。心に葛藤を抱く時間泥棒のナンバーゼロがモモと出会い、大切な「心の時間」に気付いてゆく―。

 葉山在住でジジ役の有友正隆さん(56)は「私がこの芝居と出合ったのは29歳の時でした。ひどく落ち込んでいた時でしたが、『ありのままの自分でいい』と気づかされ、世界が明るくなりました」と一観客だった当時を振り返り、観劇を呼びかける。

 午後2時開演(開場1時)。料金3000円(全席自由)。

 チケットについてなど、問い合わせは有友さん【電話】046・854・9409。

草をかじるアヤメ=どうぶつむら提供

名前は「アヤメ」 披露山公園・サルの赤ちゃん

 披露山公園(逗子市新宿)の猿舎で5月に生まれた雌のサルの赤ちゃんの名前が「アヤメ」に決まったことが10月21日、逗子市のウェブサイトで発表された。

 市は9月中、花の名前にちなんだ名前を募集。応募総数223件の内、25件と最も多かった「アヤメ」に決定した。他にはスズラン、タンポポ、ツツジなどの投票が多かったという。

 アヤメは5月頃に咲く花。株式会社どうぶつむらの飼育責任者・吉村俊幸さんは「ちょうど生まれた季節の花で可愛らしい名前がついてよかった」と話した。

公演告知のチラシ

市民劇団なんじゃもんじゃ 『ガラクタとペガスス』 11月8・9・10日公演

 逗子市民・在勤者を中心に構成する逗子市民劇団なんじゃもんじゃ(石井昭子代表)は11月8日(金)・9日(土)・10日(日)、逗子文化プラザさざなみホールで第48回公演『ガラクタとペガスス』を上演する。第72回逗子市文化祭参加作品

 「家族の歴史を見つめてきたガラクタたちが、私たちに問いかけるものは何か。両親の形見の品と、人間が巻き起こす心温まるドタバタコメディをお楽しみください」と石井代表。

 8日は午後7時から、9日は午後2時と6時から、10日は午前11時からと午後3時からの全5公演。

 前売り券、当日券ともに2500円。全席自由。逗子文化プラザホール窓口で販売中。

 問い合わせ・予約は同劇団【電話】046・873・7529(石井さん)。

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葉山にこにこ保育園 老いも若きも50mダッシュ 参加者を募集

 「食と遊び」を柱とする葉山にこにこ保育園(長柄/松尾真弓園長)は園創立20周年を記念して11月23日(土)、「第1回にこりんダッシュハーフ50mタイムトライアル」を開催する。同園は当日に向け、参加者を募集している。

 対象は5歳(年長)から100歳まで。定員100人。72歳で女子70〜74歳の部・100メートル日本記録(15秒44)保持者の松尾園長も走る。

 松尾園長は「走ることが好きな子どもはもちろん、運動する機会が減っている大人たちが、体を動かすきっかけになってくれたら」と開催の目的を話す。

 同年齢か近い年齢で2レーンを使用し計測。タイムアタックで順位を決定する。3位まで表彰。参加者全員に参加賞と記録証が渡される。

 会場は長柄小学校グラウンド。(雨天時は体育館で25m走に変更)。受付午前9時。競技開始は10時から。

 参加費は20歳以上は200円(保険料含む)。募集人数は100人。

 申し込みは同園に氏名、住所、連絡先、生年月日、性別を連絡。当日参加も可。

 (問)葉山にこにこ保育園【電話】046・875・2324

練習中の木村さん(右)と沢村さん=仙光院提供

チャリティーコン 犬と一緒に音楽鑑賞 11月10日、仙光院で

 葉山町長柄の仙光院と、犬を介した地域との交流事業を行う(一社)0ne for Wanは11月10日(日)、同寺院で「生きとし生けるもの 心をつなぐ チャリティー音楽会」を開催する。

 同寺院の本堂で犬と一緒に音楽を楽しむコンサート。出演は神奈川フィルハーモニー管弦楽団の木村章子さん(ビオラ)=人物風土記で紹介=とサウンドセラピストの沢村幸江さん(クリスタルボウル)。

 午後2時開演(1時30分開場)、3時30分終演。事前予約制。いす席40席、犬同伴席20席(大型犬3頭迄)。

 チケット料金2500円(収益から経費を除いた全額を動物保護団体に寄付)。

 問い合わせ、申し込みは同寺院【電話】046・875・2007。

慰霊碑に玉串を奉納する草柳さん

小坪砲台事故遺族会 割タイトル 現場近くに慰霊碑建立

 終戦直後の1945年10月20日に小坪地区で起きた、洞窟砲台内での爆発事故。79年たった今年の同日、小坪砲台事故遺族会は事故現場の洞窟の崖下で、新たに建立した慰霊碑の除幕式と慰霊祭を行った。

 神事の後、事故で兄を亡くした遺族会会長の草柳博さん(88)をはじめ、桐ケ谷覚逗子市長、逗子の歴史を学ぶ会の今泉良一会長、池上慎吾小坪小学校校長ほか、地域の関係団体の代表ら12人が玉串奉奠(ほうてん)を行った。

 草柳さんは「79年前、兄を含め、たくさんの小学生が亡くなった。今回、皆さんの多大なる協力のおかげで念願の慰霊碑が建立できた。前の(移動された)慰霊碑は鍵がかかり中に入れなかったが、ここに建ったことで花をあげることできるようになった。ありがとうございます」と感謝を述べた。

 桐ケ谷市長は「長らく葬り去られていた事故が、慰霊碑が建ったことで、はっきりした形で歴史に残せるようになった」とあいさつした。

 慰霊祭の後は近くの小坪小学校地区コミュニティーセンターで、逗子の歴史を学ぶ会主催の講演会が行われた。

 同会は事故を後世に伝えるために、小坪小学校に記録集を寄贈したと発表。池上校長は「戦争は二度と起こしてはならない、犠牲者も出してはいけないという思いをしっかり持って、いただいた本を教材として使い、これからも語り継いでいく」と決意を述べた。

スズキヤの移動スーパー(右)と警察のアクティブ交番(左)

移動スーパーで防犯啓発 スズキヤと逗子署コラボ

 逗子市内で移動販売を展開しているスーパースズキヤと逗子警察署は10月18日、全国地域安全運動(10月11日から20日)に合わせ、小坪7丁目付近の販売場所で、防犯啓発活動を行なった。

 スズキヤは会計時に買い物客にチラシやウエットティッシュなどの入った啓発グッズを手渡し、警察は待機したアクティブ交番で、特殊詐欺を防ぐための迷惑電話防止機能付き電話の案内や、窓の二重ロックの重要性などについて説明を行なった。

 逗子署の署員は「移動スーパーの利用者は高齢者も多いので、特殊詐欺予防についての啓発に丁度よく、協力は助かる。最近市内では自転車の盗難が増えていたり、横浜では強盗事件が発生したりしているので、合わせて注意してもらいたい」と呼びかけた。

 スズキヤの移動スーパーは今年1月に開始した、買い物困難地域の住民に向けたサービス。11カ所から始まった販売場所は現在30カ所まで拡大。11月からは葉山町内でのサービスも開始する予定だという。

わんわんパトロール隊 割タイトル 隊員増加で認知も拡大

 逗子小学校児童の保護者と地域住民で犬を飼っている人たちからなる「逗子小わんわんパトロール隊」が10月18日、合同パトロールを行った。

 普段は犬の散歩のついでに登下校中の児童の見守りや、気付いたことなどを警察に報告する活動をしている個々の隊員が、この日は13組参加。午後4時に同小を出発し、通学路のなかで交差点など危険な個所を重点的に、約30分間パトロールした。

 同隊はPTA活動が縮小する中、子どもたちの安全安心のために活動したいという保護者を中心に今年6月に発足。ある参加者は「入隊してからは散歩をするときに意識して周りを見るようになった」と話す。発足時は約20頭だったが、現在は67世帯79頭まで増えた。「登下校中の子どもたちが『わんわんパトロールだ』と声をかけてくれることもある。随分認知が広がってきた」と島佳寿子代表。

 自治会から認知症などで徘徊する高齢者への配慮もお願いしたいといった要望もあるという。

「デジタル終活」 vol.28 人生100年時代今から始める終活のススメ

 終活において「自分しか知らないことはNG」が鉄則です。エンディングノートにすべて記入していれば問題はないのですが、スマホやパソコンの普及でお金にかかわる取引きをデータ管理している人が増えています。せめてログインができるようにしておかないと相続トラブルに発展する可能性は大きく、パスワード解除を専門業者に依頼すると時間とお金がかかります。一般的にパスワードは20万円以上、解除は半年以上といわれ、あきらめてしまう遺族も多いようです。

 本人がデジタルライフを維持しているうちに関係性のあるパスワード、IDなど必ずメモに残し伝えておきましょう。特に解約しないと毎月自動引き落としされてしまう会員制のアカウント情報(ネットフリックスなど)や、ネット銀行、ネット証券などの契約が要注意。原則として本人しかアクセスできないルールですが、利用している会社名だけでも分かれば、相続人が手続きできます。スマホに保存している写真、メール、LINEのやり取り、連絡先など処分するもの、残してほしいものの分類も併せて伝えておきたいもの。本人の訃報を伝える時、スマホの電話番号のみでは故人との関係性がわからず、ショートメッセージでやり取りしたという話も聞きました。

 家族を困らせないためにもデジタル終活は重要と言えます。

星座にまつわるエトセトラ 「小惑星と星の王子さま」

 サン=テグジュペリの『星の王子さま』には、小惑星が出てきます。王子さまが自分の星を離れ、いろいろな星で仕事をさせてもらい、勉強をしようと巡った星たち。小さな星ばかりで、一人しか住んでいません。王さま、うぬぼれ男、呑み助に実業屋、点燈夫。最後に巡ったのは年寄りの地理学者の住む星。そこで地球の見物を勧められます。地球は小惑星ではありませんが。地球にたどり着くまでの小惑星の番号が書かれています。この番号の小惑星はちゃんと存在します。この物語を書いている「ぼく」は王子さまの星は「B612」だと確信しますが、この星もあるのです。小惑星番号の46610を16進数(1〜9までの数字とA〜Fまでのアルファベットを使って数を表す)で表すと「B612」になり、まさに王子さまの故郷とされる小惑星と一致することから命名されたのです。