大和版【11月8日(金)号】

大和市男性職員 育休取得7割に迫る 全国トップクラスの水準

 大和市が男性職員を対象に実施する「育児応援プロジェクト」は、2024年10月で開始から2年が経過した。23年度は新たに育児休業が取得可能となった男性職員32人のうち、22人が育休を取得し、育休の取得率は68・8%で前年度の46・7%から22・1ポイント上昇した。

 市は、育休の取得制限緩和などを盛り込んだ改正地方公務員育児休業法の施行に合わせ、22年10月、このプロジェクトを開始した。

 担当の市人財課では、収入面や職責の面で育休取得をためらう職員が一定数いることを想定し、「育児応援リーフレット」を作成した。

 リーフレットは育休中の給与額のシミュレーションや育休を取得した経験のある職員の体験談などを掲載しており、育休取得への意識改革や職場の理解を進めている。

 管理職を対象とした年1回の動画による研修会も実施しており、育休を取りやすい職場環境を整えている。実際に育休を取得した職員は「職場の理解があったからこそ、取得できた。年々育休が取りやすい職場環境が整ってきているのでは」と振り返る。

 同課担当者は「育休を取得するには対象者の意識改革と環境整備が重要。新たに設定された2028年度までに取得率85%以上という目標を早々に達成し、100%を目指していきたい」と話した。

改正道交法 酒気帯びにも罰則 自転車の取締強化へ

 道路交通法が11月1日に改正され、自転車運転中に携帯電話等を利用する「ながら運転」の罰則強化とともに、新たに「酒気帯び運転」が罰則として設けられた。大和警察署(森田仁志署長)では、啓発や周知に努めていく。

 1日より、自転車運転者講習の受講命令の対象となる危険行為に「運転中の携帯電話使用等」と「酒気帯び運転」が追加された。

 運転中に携帯電話等で通話したり画面を注視する「ながら運転」はこれまでの「5万円以下の罰金」から「6カ月以下の懲役、または10万円以下の罰金」に厳罰化。事故などを起こした場合は「1年以下の懲役、または30万円以下の罰金」が科せられる。

 新設された「酒気帯び運転」は、従来は酩酊状態で運転する「酒酔い運転」のみが罰則の対象だった。法改正により「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」が科され、酒を提供した飲食店や同乗者も懲役や罰金の対象となる。

約3割を占める

 今回の法改正の背景には、携帯電話等の使用を起因とした交通事故の増加や、自転車の酒気帯び運転による死亡・重傷事故率が高まっていることが関係している。

 大和警察署交通第一課によると、今年1月1日から9月30日までに市内で発生した交通事故は430件。そのうち自転車が関係する事故は122件で、もっとも多い地域は下鶴間だった。

 現在、同署は市と連携した自転車教室などを実施。同課担当者は「法改正をきっかけに、自転車事故の抑制につなげていきたい」と話している。

大和駅周辺で行われた「HALLOWEEN PARADE」を企画した 高木 俊さん 中央在住 42歳

「遊びの天才」大和を元気に

 ○…大和駅前の16の保育園に通う園児と保育士およそ680人が参加したハロウィーンパレードを企画・運営した。「当初は保育園の一イベントとして考えていたので、ここまで大規模になるとは思っていなかった」。自身も仮装のため20年ぶりに金髪にして当日に臨んだ。「園児たちはハロウィーンを楽しみ、大人には園児たちを見て元気になってもらえた」と手ごたえを感じている。

 ○…鎌倉市大船出身。幼少の頃から自分でルールを作り、遊びを考えるのが得意だった。天体好きが高じて小学生ながら天体観測会を企画したこともあったという。「我ながら遊ぶことの天才だった」とにっこり。小学2年生から高校までは野球に打ち込み、朝から晩まで白球を追いかけた。ポジションはキャッチャー。「配球を組み立て、試合を作っていくのが楽しかった」

 ○…大学卒業後はパソコンスキルを生かし、家業の経理や事務を担当。その後はウェブデザイナーとして独立した。32歳の時に友人から「オハナ保育園(大和東)で働いてほしい」と誘われ、大和市へ。現在は家族、愛犬2匹とにぎやかに暮らしている。プライベートでは、家族や友人たちとキャンプに出かけ、ハイボールを片手に焚き火の炎を眺めるのが楽しみの一つとなっている。

 ○…今回のハロウィーンパレードを成功させる上で、地元企業や店舗の協力は欠かせなかった。「イベントに賛同してくださった方たちに多くの園児がいることを知ってもらえた。子どもたちを見守ってもらい、事故や犯罪防止につながれば」と願っている。今後は「園児だけでなく、誰もが楽しめるイベントを開催できれば」。持ち前の企画力で大和を盛り上げ、地域の人たちに恩返しをしていく。

正午を過ぎ市職員や家族連れでにぎわいを見せる=5日・だれでも広場

市役所にキッチンカー 職員提案で試験導入

 大和市役所の「だれでも広場」に11月から、キッチンカーが試験的に出店を開始し、昼休みを迎えた市職員や市役所を訪れた市民らにカレーやパスタ、ピザなどを販売、好評を博している。

 この取り組みは市職員の提案で実施された。市の敷地を有効活用し、食堂を持たない市役所からランチの機会を地域に提供しようというのが主な狙いだ。

 11月5日、正午をまわると市の職員や家族連れが次々にキッチンカーに集まり、注文を開始した。行列もできる人気ぶりで、広場に設置されたテーブルではランチに舌鼓を打ちながら談笑する人の姿も見られた。

 この日、キッチンカーを利用した市職員の今村俊太さん(27)は「温かい料理が食べられるのはありがたい。この取り組みが、にぎわいの創出にもつながればうれしい」と期待する。

 出店は11月が火・木・金曜日の午前11時〜午後2時。12月は未定。市産業活性課によると、2カ月間の利用状況などを踏まえ、今後の方針を検討していくという。

1・2年生を対象に行われた

外交官が出前授業 高校生に英語で

 「EUがあなたの学校にやってくる」と題した出前授業が10月31日、大和高等学校(石井富佐子校長)で1・2年生を対象に行われた。

 在日フランス大使館のマリー・ウール参事官が同校を訪れ、EU(欧州連合)の役割や外交官の仕事などについて英語で解説した。

 出前授業は、EUが青少年に海外に関する知識を得てもらおうと全国で実施している取り組み。

 石井校長は「全国から応募がある中、縁あって大和高校が選ばれた。世界の課題や進路、語学など生徒には学びが多かったのでは」と話した。

満席となった会場の様子

国際RC2780地区 大和で本会議を開催 およそ1千人が集う

 国際ロータリー第2780地区「2024〜25年度 地区大会」が10月19日・20日に開催された。20日にはシリウスで本会議が行われ、県内各地で活動するロータリークラブのメンバーらが一堂に会した。

 世界規模の奉仕団体であるロータリークラブ(RC)の第2780地区は、横浜・川崎を除く県内のクラブで構成され、大和田園RC(開保津昭彦会長)の佐々木辰郎ガバナーが舵取り役を務める。

 当日はおよそ1千人が来場し、黒岩祐治知事や古谷田力市長ら来賓も駆け付けた。地区大会決議採択などが行われたほか、集まった各地のRCメンバーらが互いに絆を深めた。

パレードを楽しむ参加者

大和駅前でハロウィーン 保育園児ら約680人が参加

 大和駅周辺の保育園が合同で10月31日、「HALLOWEEN PARADE」を開催した。園児や保育士らを合わせて約680人が参加し、思い思いの仮装をして駅周辺を練り歩いた。

 このイベントはオハナ保育園の高木俊さん(42)=人物風土記で紹介が駅周辺の16園に声をかけて開催に至った。

 当日は「ハッピーハロウィーン」の掛け声とともに、園児たちがプロムナードをシリウス側から大和駅に向かってスタート。地域住民や保護者らが温かく見守っていた。

 高木さんは「子どもも大人も楽しんでもらえて良かった」と話していた。

100周年ピアノを演奏 ミニコンサート開催

 今年で創立100年を迎えるウイスタリアピアノは、11月9日(土)と10日(日)に大和スカイビルのユザワヤ1階で「街角ミニミニコンサート」を開催する。両日ともに午前11時30分からと午後2時からの2部制。

 藤田侑里さん、高橋洋咲さんがピアノを担当。フルートは小池美和さんが務め、「ブルーパステル」や「赤とんぼ」などを披露する。

 コンサートで使用される創立100周年記念のピアノは、ストリートピアノとしても設置され、コンサート以外の時間は誰でも弾くことができる。(問)ウイスタリアピアノ【フリーダイヤル】0120・410・978。

商品を眺める参加者=提供

バザーで地域貢献 社協に寄付

 NPO法人地域家族しんちゃんハウス(館合みち子理事長)はこのほど、西鶴間しんちゃんハウスでケアラーズカフェを開催し、地域住民ら約50人が来場した。バザーも同時開催され、売上金2万円を市社会福祉協議会に寄付した。

 館合理事長は「いつもとは違うカフェでしたが地域貢献できて良かった」と話していた。

(左から)橘田会長、古谷田市長、清水代表

食の支援へ協定を締結 市内企業・団体が

 「県央大和ケータリング協会」(橘田武会長/大和東)と、移動販売事業などを展開する「キナリノ縁株式会社」(清水麻美子代表/上和田)はこのほど、市と「災害時におけるキッチンカーによる炊き出し等の実施に関する協定」を結んだ。

 同協会の橘田会長は「できる限りのことを協会としてさせていただく」とコメント。同社の清水代表は「能登半島地震の際、炊き出しに参加し、被災者の方から感謝のお声を頂いた。もしもの時のために協力させていただく」と話した。

産業フェア 3会場で明日から

 市内の商・工・農業などを広くPRする催し「やまと産業フェア2024」(主催/大和商工会議所)が11月9日(土)・10日(日)、同会議所・中央1号公園・やまと公園を会場に開催される。午前10時〜午後3時30分。

 親子で楽しめる多彩な企画のほか、やまと公園のメインステージでは大和阿波おどりや吹奏楽演奏なども予定。

(問)同会議所【携帯電話】090・7274・9594。

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体操通して健康に 10日に体験教室

 神奈川高齢者体育会大和支部(後藤栄子支部長)は、11月10日(日)に桜丘学習センター3階で健康体操教室の無料体験レッスンを開催する。午前10時〜正午。

 当日は「ラジオ体操第一」などの準備体操から始まり、リズム体操の「お久しぶりね」やフォークダンスの「朝はどこから」などを初心者にもわかりやすく指導してくれる。

 予約不要。先着60人。運動靴と飲み物、タオル、運動できる服装の用意が必要。

 後藤支部長は「体操を通して健康寿命を延ばすための教室です。男性も大歓迎ですので、ぜひお気軽にご参加ください」と話している。

(問)後藤支部長【電話】046・267・1896。

展示会の様子=提供

平和描く作品並ぶ 国際アートフェスタ

 やまと国際フレンドクラブ(長谷部美由紀会長)が主催する絵画コンクール、第17回「やまと国際アートフェスタ『守りたい、平和な世界』」の展示がこのほど、シリウス1階ギャラリーで開かれた。

 市内の小中学生から377点の応募があり、来場者およそ1300人が平和な世界をテーマに子どもたちが描いた作品を鑑賞した。

 長谷部会長は「平和な世界への子どもたちの思いが詰まった展覧会になりました」と話した。

古谷田市長に目録を渡す長沢会長(右から4人目)

義援金を寄託 市全国県人会連合会

 大和市全国県人会連合会(長沢牧人会長)は5日、9月に発生した能登豪雨の災害義援金を大和市に寄託した。同日、同会の長沢会長ら8人が古谷田力市長と面会し、目録を手渡した。

 同会では能登豪雨を受け10月11日、大和駅周辺で義援金を呼びかける活動を会員43人で行い、9万5198円の善意が寄せられた。浄財を市長へ届けた長沢会長は「多くの市民の方々のご協力に感謝。少しでも被災地のお役に立つことができれば」と話した。

 同会は、故郷を共にする市民らが所属する各県人会で構成される。市によると、市内には43県人会があり、能登豪雨が発生した石川県の県人会も含まれる。

シルフィード 惜敗も健闘 女性応援企画が好評

 大和市内を拠点に活動する女子サッカーチーム「大和シルフィード」が10月26日、大和なでしこスタジアムでFC今治レディースと対戦した=写真。チャンスを作るもゴールは遠く、0対1で敗れた。

 1998年の創設当初から、女性が活躍する機会を広げていきたいという思いを根底に活動してきた同クラブ。10月がピンクリボン月間だったことから、この日は無料の乳がん検診など「女性活躍応援イベント」も実施され、好評だった。

 沖山雅彦監督は「悔しさを忘れず、最後の戦いである皇后杯へチーム一丸となって戦います」と話した。

家計簿の大切さとは 11月19日 シリウスで

 大和市や相模原市、座間市などに住む会員が集まる「相模友の会」が11月19日(火)、シリウス6階の生涯学習センター調理室で「家事家計講習会」を実施する。

 講習会は「家計簿はパートナー〜今とこれからの暮らし〜」と題し、40・50代の教育や介護、住まい、70・80代の保健衛生費などから家計簿の大切さや生活の時間について学ぶことができる。

 午前10時〜11時30分まで。資料代400円。子どもとの参加も可能。

 申し込みは同会ホームページ、または【電話】042・742・0071へ。

各地の稲門会長らが登壇

250人集い発展誓う 早大県支部大会

 早稲田大学校友会の「県支部大会」が2日、レンブラントホテル東京町田で開かれ、およそ250人が出席した。今年は大和稲門会(宮崎顕会長)と相模原稲門会の主管で行われた。

 支部大会では、宮崎会長らによる寄付金の贈呈などが行われた。続く懇親会では、大和稲門会の会員である古谷田力大和市長が乾杯の音頭をとり、出席者らは母校の発展を誓い合った。早大応援部やチアリーダーによる演技なども披露され、懇親会に花を添えた。

 会の最後には、次回の主管を務める鎌倉稲門会に大会旗が継承された。

秋の恒例行事に2万人 南林間文化祭

 秋の風物詩として恒例の「南林間文化祭」(主催/南林間地区まちづくり協議会)が10月27日、南林間駅西口周辺で開催された。地域住民ら約2万人が来場し、にぎわった=写真(提供)。

 「ゆったりとふれ合って、文化と笑顔花咲く南林間」をテーマに行われ、地元自治会や大和商工会議所南林間支部、市社会福祉協議会、南林間地区たすけあい協議会などが協力した。

 駅前のメイン会場ではマーチングバンド演奏やダンスなどが披露されたほか、地元の南林間中学校や大和西高校の生徒による出し物などもあり、会場を盛り上げた。

 主催した同協議会の森園廣子会長は「子どもも大人も秋の恒例行事を楽しんでもらうことができて良かった」と話した。

幅広い世代が参加した

「共助」の姿勢学ぶ 中福田自治会が防災訓練

 大和市中福田自治会(森稔会長)が10月27日、市内福田の「ちびっこ広場」で防災避難訓練を実施した。およそ30人の地域住民が参加し、消防署員や地元の消防団員から消火器やAED(自動体外式除細動器)の使い方などを教わった。

 同会の森会長は「いざという時、皆が協力しあう『共助』の姿勢が大切。訓練などを通して住民同士の絆を強くしていければ」と話した。