八王子版【11月14日(木)号】
東照宮の表参道で木遣を奉唱する八王子消防記念会の会員ら

八王子消防記念会 日光東照宮で木遣奉唱 66年ぶり、はしご乗りも

 八王子消防記念会が10月16日、日光東照宮(栃木県)で木遣を奉唱し、はしご乗りの演技も披露した。同所での奉唱・演技披露は1958(昭和33)年10月以来、66年ぶり。今年、八王子市と日光市の姉妹都市盟約締結から50周年を迎えるのを機に行われた。

 八王子消防記念会は1957(昭和32)年結成。江戸町火消の流れを汲む八王子市消防組を前身とし、とび職を中心とした会員が集い、消防の歴史と文化の伝承に精進している。中でも、重い木材などを引くときのかけ声から生まれた作業唄「木遣」は、市の無形民俗文化財(郷土芸能)に指定されている。

 当日朝、約45人の会員らは、新しい竹で作り直した4間(約7m20cm)のはしごと、火消し組の旗印の纏(まとい)を大型トラックに載せ出発。日光東照宮で正式参拝した後、秋季大祭の行事として行われた流鏑馬の会場で奉唱した。「海外の方など、たくさんの人前で披露できた。厳かな場所で身が引き締まる思いだった」と話すのは副総代の青木孝志さん(71)。同じく副総代の坂本幸夫さん(73)も「名誉なことで感激した。今後の人生で二度とない機会」と話した。東照宮からは同会へ感謝状と記念品の日光杉が贈られた。

 東照宮との縁は、江戸時代に幕府の家臣団として千人町に暮らしていた「八王子千人同心」から始まる。千人同心は東照宮の防火と警備のため、「日光火の番」を務めた。境内や町内を見回り、火事になれば消火活動にあたるなど、重要な役割を担った。現代まで文化財が燃えずに残ったことなどをたたえて境内に建てられたのが「八王子千人同心顕彰碑」だ。

 顕彰碑の除幕式に同会が参加し、木遣を奉唱したのが66年前。当時22歳で参加した吉水利夫さん(88)によると、少数精鋭の60人で訪れ、1から10番組までの纏をふりながら参道を歩いた。父の清太郎さんが木遣師を務め、木遣とはしご乗りを披露したという。吉水さんははしご乗りを任された当時を振り返り「緊張しないようにって演技前に肩を揉まれた記憶があるよ」と思い出を語る。

 安藤謙治会長(79)は「会員減少など課題はあるが、日本遺産に認定された八王子の伝統文化の一翼を担っている自負がある。これからも、木遣の保存・継承に全力で努めたい」と話した。

記念式典で式辞を述べる樫崎会頭

八王子商工会議所 創立130周年を祝う 240人集い、盛大に

 八王子の経済発展のために活動する総合経済団体・八王子商工会議所(第19代 樫崎博会頭)が今年、130周年を迎えた。11月8日には、京王プラザホテル八王子で記念式典と祝賀会を開催。来賓や関係者ら延べ約240人が会場に集い、節目を盛大に祝った。

 式典に先立ち、130年の歩みをたどる動画が流され、続いて日本商工会議所の小林健会頭や東京都の小池百合子知事から寄せられたビデオメッセージが披露された。開式後、式辞に立った樫崎会頭は、創立からこれまでの歴史や直近の事業などを振り返り「慢性的な人手不足や仕入れ価格の高騰、事業承継など企業を取り巻く経営課題は複雑化している。(中略)八王子は学園都市であり産官学の連携により新技術の研究開発、新事業を創出するための優れた土壌を有している。また、高尾山などの豊かな自然と地域の伝統文化を背景とした観光振興など、八王子の可能性は計り知れない。本会議所の使命は一貫して地域に根差し、企業の成長を支援すること。八王子の特徴を最大限に生かし、引き続き地域経済社会の発展のために邁進してまいります」と述べた。

 来賓の祝辞、田辺隆一郎名誉会頭に花束が贈られた後、副会頭らからDXやGXの推進など、それぞれの担当事業の報告が行われ、式典は閉式。

 続く祝賀会では、八王子祭囃子連合会が迎え囃子を演奏。開会後、八王子消防記念会の木遣の音頭をきっかけに、初宿和夫市長や萩生田光一代議士、地元選出の都議らと鏡開きで乾杯した。八王子芸妓衆も登場し、盛り上がりに華を添えた。

産業振興に貢献

 八王子商工会議所は1894(明治27)年8月17日に創設。全国で41番目の誕生となった。今年107年目を迎える八王子市制よりも長い歴史をもつ。江戸時代、甲州街道の宿場町として栄え、織物業を中心に発展を遂げた八王子。同会議所は戦後復興、高度経済成長期など、産業と経済の発展に貢献してきた。直近10年は中心市街地の活性化を中心とした事業を展開。特に、混乱を極めたコロナ禍での職域接種は全国に先駆けて実施された。年々、会員数を伸ばし現在は4780会員が所属している。

石川県輪島市でボランティア活動を行った市民団体のリーダーを務めた 工藤 裕子さん 東浅川町在住 41歳

復興の遅さ、現地で痛感

 ○…「いまだに倒壊したままの家屋がある」。現地に入り、目に入ってきた光景に息をのんだ。また、家屋に入り込んだ土砂は作業を難航させる。「地震に豪雨、重なってしまうとこうなってしまうんだ」と復興の遅さを実感。そんななか、一緒に現地へ赴いた仲間とともに2日間、被害に遭った民家の土砂かきなどに尽力した。

 ○…八王子保健生活協同組合(はちせい)に勤めており、普段は市内の病院で調理師をしている。全国にネットワークがあり、医療や福祉に密着している組合だ。13年前の東日本大震災時は、病院内で現地ボランティアの募集があった。気持ちはあっても休みの調整がしづらいのが社会人。「職場で呼びかけてくれたのが良かった」。手を挙げ、宮城県南三陸町へ。その後、防災士の資格も取得した。

 ○…被災地には、日本各地からボランティアが集まる。『やってあげてる』と押し付けがましかったり、逆に過度に献身的な人は「現場には1人もいない」という。信念があり、前向きで、活動的な人が集まる。今回の派遣事業でも、「復興の手伝いをしたい」という八王子市民14人が集結。モチベーションの高い人たちと出会えること自体が、ボランティア活動を続ける理由なのかもしれない。

 ○…市内で生まれ育ち、社交的な姉と比べて「おとなしい」と言われてきた。一方で「頑固なところもあります」と苦笑する。能登半島と同レベルの地震が八王子で起こったら、「人口が多い分、混乱も大きくなるのでは」と予想する。「行政などが何かしてくれるのを待っているだけではなく、自分たちで用意できるものは備えておきたい」。日頃の防災対策の大切さを、より一層感じたのだった。

3ポイントシュートで活躍した土居光選手

ビートレインズ 打倒立川 多摩ダービー開催 11月29日(金)・30日(土) 市民デーホーム戦

 プロバスケットボールB3・東京八王子ビートレインズは11月29日(金)、30日(土)の2日間、本拠地エスフォルタアリーナ八王子(狭間町)で立川ダイスと対戦。今季特別企画として「多摩ダービー〜立川だけには負けたくねえ」を開催する。

 クラブは「相互クラブ間でさまざまな企画を実施します」とし、JR東日本八王子統括センターと立川統括センターなど、企業間でも多摩ダービーを予定している。

 立川とのこれまでの戦績は4勝4敗。11月29日は午後7時20分、30日は午後3時、試合開始。八王子市民デーとして特別価格のチケットも購入可能。

岩手に2連敗

 11月9・10日の2日間、エスフォルタアリーナで行われた第7節ホーム戦で、ビートレインズは岩手ビッグブルズに2連敗を喫した。今季首位の岩手に対し、初日はSFの土居光選手(今季加入)が3ポイントシュートを続けて決めて食らいついたものの75―80で惜敗。翌日は54―82と惨敗。ビートレインズの今季成績は3勝9敗で、17チーム中15位となった。

 来場者数は2日間で3884人。今季目標のホーム戦来場者数3万9000人達成まであと約2万6000人。残りのホーム戦は18試合を予定している。

 チケットなどの詳細情報はホームページまたはSNSへ。

温かみのある灯り

大栗川に3万灯

 大栗川沿いに約3万本のキャンドルを灯す「大栗川キャンドルリバー」が、11月16日(土)に大栗川公園をメイン会場に開催される。点灯は午後4時から8時まで。雨天時は17日(日)に順延。

 会場には、地元のイタリアンジェラート専門店のキッチンカーが出店。幻想的な光景と一緒にジェラートやコーヒーが楽しめる。主催の由栗交流会(実行委員会)は「地元の子どもたちにとって良い思い出になり、その子どもたちをサポートする大人もみんなが仲間となって、イベント以外でも挨拶が飛び交うような街になれば」と展望する。詳細は公式ウェブサイトで。

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「三都絆祭」で披露される伝統芸能(右から、八王子車人形、苫小牧市の千人隊踊り・千人隊御会所太鼓、日光市の雅楽)

週末に2大イベント 三都絆祭(さんときずなさい)・いちょう祭り

 紅葉色づく今週末、市内では2つの大きなイベントが催される。11月17日(日)には八王子市・苫小牧市・日光市の姉妹都市盟約50周年を記念した「三都絆祭」、16日(土)と17日には恒例の「いちょう祭り」が開かれる。

三都絆祭

 八王子駅近くの東京たま未来メッセ、えきまえテラスを会場に午前10時から午後4時まで開催。

 ステージでは3都市の伝統芸能の披露をはじめ、八王子市内のクラブチームによるダブルダッチや一輪車の演技、市内の学生による合唱や書道パフォーマンスも予定されている。

 会場には物販や飲食、体験など40以上のブースが出展。苫小牧市の銘菓「よいとまけ」などのお土産品を販売するブースや、3都市の食材を使用した海鮮丼などを味わえるグルメブースも多数。体験ブースでは、苫小牧市と日光市のプロチームにちなんだアイスホッケーのシュート体験、「日本一予約の取れない工場見学」で有名な八王子市内の島田電機製作所の「1000のボタン」押し体験、各市のものづくりを体験できるオープンファクトリーも。3都市のゆるキャラも登場してイベントを盛り上げる。会場内をめぐるスタンプラリーもある。

 また会場内で来場者に市独自の電子通貨「桑都ペイ」の500ポイントをプレゼントする。

いちょう祭り

 1979年からスタートし、今年で45回目。八王子の四大祭りの1つでもある。両日午前9時から午後4時30分(最終日は4時)まで。

 高尾駅前から多摩御陵参道まで甲州街道を進む鼓笛隊パレードをはじめ、陵南会館や陵南公園など複数の会場でステージ発表や約300の飲食・物産店などが展開される。通行手形を購入して小仏関所から追分関所までの関所をめぐり、集めたスタンプの数に応じて福引参加や景品がもらえる「関所オリエンテーリング」、和太鼓のチャリティー演奏と体験もできる「太鼓まつり」も。

 イベントの詳細は、各公式ウェブサイトで。

ジャビットカップで準優勝したみなみ野ファイターズのメンバー

ファイターズ準V報告 市長に健闘伝える

 市内野球チーム「みなみ野ファイターズ」が10月30日に八王子市役所を訪れ、大会の健闘を初宿和夫市長に報告した。

 同チームは、8月から9月まで都内の野球場などで行われたジャビットカップチャンピオン大会2024で準優勝を収めた。

 初宿市長に「強さの秘訣は」と尋ねられると、浦尾哲監督は「技術的なことより、『今のメンバーで野球できるのは今だけ』とよく言っている」と答えた。

 決勝戦では先取点を取ったが、逆転され2対1で負けてしまった同チーム。主将の大塚航希さんは「できれば優勝したかったが、東京ドームで試合ができてうれしかった」と話した。

 同大会は約1200チームが参加した55の地区大会で優勝したチームで争われた。ファイターズは昨年の八王子市少年野球新人戦大会で優勝するなど、実力派のチームだ。

2階の中庭を見渡せる店内

庁内喫茶室、40年の営業に幕 今後の利活用は「未定」

 八王子市役所の2階にある喫茶室が、11月29日をもって41年の営業に幕を閉じる。

 庁内には地下1階にも飲食物が食べられる広い食堂があるが、そことは異なり、中庭に隣接する約40席のこじんまりとした喫茶室。両方とも一般市民の利用可能だ。

 1983(昭和58)年に、現在の住所である元本郷町に移転した本庁舎。当時の資料によると、開庁時からこの場所で喫茶室が開かれていたという。

同期との語らいに

 コーヒーやトースト、サンドイッチなどの軽食が注文できる喫茶スペースとして、長年職員の食事処や来庁した市民の休憩所として親しまれてきた。利用したことのある職員の1人は、「同期の仲間とランチするのに使った。落ち着いた雰囲気だし、閉店は寂しい」と話す。

 この喫茶室で34年間働く女性従業員は、「私と同じくらい、30年以上ほぼ毎日通っている常連の職員のお客様もいる」と話す。また、この喫茶室は地下の食堂と運営会社が同じ。昔、職員が食堂で慰労会を行うのに、20人前のサンドイッチを何皿も作って運んだこともあるという。

 現在は営業時間が縮小され、午後3時には店を閉めている同店。原材料費の高騰などを背景に閉店が決まり、営業は残すところ約2週間だ。このスペースの今度について、市役所担当者は「どう利活用するかは未定」と話している。

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毎年人気の「光のトンネル」

南大沢 街包む幻想的な光 三徳プラザ商店会 1月9日まで

 南大沢にある三徳プラザ商店会で「イルミネーションフェスタ」が始まった。一帯に飾り付けられたイルミネーションの幻想的なきらめきが、買い物客や訪れる人の目を楽しませている。

 2007年から始まり、毎年少しずつ装飾や演出を変えるなど工夫を重ねている同所のイルミ。楽しみに市外から訪れるリピーターも多い。

「天使の羽」が登場

 星が輝くクリスマスツリーや、時間で色が変わるハートのミニツリー、光のトンネル、レーザーやプロジェクターを使った光の演出などが楽しめる。また壁面で光る翼のオブジェの前で写真を撮ると羽が生えたように見える映えスポットも新登場。前任の山田大輔さんから運営を引き継いだ並木稔実行委員長(八王子南大沢五郵便局長)は「地域に根差す活動で、引き続き皆様に喜んでもらえれば」と話す。

 2025年1月9日(木)まで実施。点灯は午後4時30分から10時まで。

記念講演会のチラシを手にするスタッフ

「やまゆりサロン」100回記念 東京医科大学八王子医療センター リハビリの可能性 知って 11月30日に無料講演会

 日本人の2人に1人は罹患するとされる「がん」。館町にある東京医科大学八王子医療センターで11月30日(土)、「希望をつなぐ がんリハビリテーション 〜その可能性と力」と題した講演会が開かれる。がん患者のしゃべり場として開いてきた「やまゆりサロン」が100回を超えたことを記念して開かれるもので、誰でも参加できる。

 講師は慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室の辻哲也教授。同センターは「治療中や治療が一段落しても、その人らしく生活するために大切なリハビリについて、がんリハの第一人者の先生をお招きしてお話をしていただきます。どなたでも気軽にご参加ください」と呼びかける。

 午後2時から3時まで。申し込み不要で入場無料(駐車場は有料)。要マスクの着用。問い合わせは同センター【電話】042・665・5611。

おしゃべりで前向きに

 やまゆりサロンは月に1回、がん患者や家族が自身の体験や思いを自由にしゃべり合い、支え合う交流の場として2015年に始まった。コロナ禍以降は対面だけでなくオンラインも活用しながら開催を続け、今年5月に100回を迎えた。

 参加者からは「症状を話すだけでも気が楽になる」「参加すると心が軽くなる」などの声が出ている。サロンの立ち上げ時から運営に携わる同センターがん相談支援室の渋谷弘子さんは「続けて来られたのは、院内のさまざまな職種の協力、会場づくりなどを手伝ってくださる参加者の皆様のおかげ。入院患者が参加しやすい環境を整えるなど、これからも継続していきたい」と展望する。

工夫を凝らしてプレゼンする東京純心女子の増田さん

第4回私立中学プレゼンテーションコンクール 「探求し伝える力」を披露

 八王子市近隣の私立中学校10校の中学1年生による合同発表会「八王子市私学プレゼンテーションコンクール」。第4回の発表会が11月2日、八王子市学園都市センター(旭町)イベントホールで行われた。

10校の代表生徒が登壇

 この取り組みは私学の認知度向上などを目的に、各校の広報担当者らが集い2021年にスタートさせた。「探求学習」の一環として、各自で八王子に関するテーマを設定し、自ら調査・研究。結果や提案などを人前で発表する。今年の参加中学校は八王子実践(台町)、啓明学園(昭島市)、工学院大学附属(中野町)、明星(府中市)、共立女子第二(元八王子町)、中央大学附属(小金井市)、明治大学付属八王子(戸吹町)、八王子学園八王子(台町)、穎明館(館町)、東京純心女子(滝山町)、の10校。

 各校の代表生徒が自分たちで作成したスライドを使って順番に発表。審査員により市長賞1校、ベストプレゼンター賞1校、優秀賞8校が選ばれた。

 発表後、審査委員からは「どれを選べばよいか悩むくらい、皆さんレベルの高い素晴らしい発表だった」「スライドや話し方など、あらゆる面で毎年向上している」と講評された。

 市長賞を受賞した共立女子第二の女子生徒4人は「狙っていた賞に選ばれてうれしい。4人で同じ部活なのでチームワークがよかったのでは」と話した。また、ベストプレゼンター賞を受賞した近藤暦さんは「飛び跳ねるような気持ち。動画を工夫したので達成感がある」と話した。

 発表会の動画は11月25日(月)、プレコンのウェブサイトで公開される。

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手作り体験イベント 八日町で 

 八日町の「乙女ヤアミアン店」で11月17日(日)、ハンドメイド体験イベント「第7回ワークショップDAY」が行われる。

 かぎ針編みでつくるオーナメント作り=写真=など、クリスマスの季節にぴったり。また11月29日(金)・30日(土)は同所でハンドメイドマーケットも開催。アクセサリーやキャンドル、ビーズアクセサリー、編み物雑貨、布小物などに加え、ハーブティーや焼き菓子、占い、包丁研ぎもあり。

 両イベント共に、午前11時から午後4時まで。問い合わせは同店【電話】042・622・3518。

市役所で行われた報告会(1番左が新奥さん)

ボラ活動を市長に報告 能登半島支援 市民グループ

 10月11日・12日に能登半島で復興支援を行った災害ボランティアらによる活動報告会が11月8日、市役所で行われた。

 市民ボランティアらが市社会福祉協議会の職員らと共に向かったのは石川県輪島市。今年元日に起こった能登半島地震に加え、9月の豪雨による被害も重なった同地区。一行のリーダーを務めた工藤裕子さん=人物風土記で紹介=を筆頭に、被災者宅での土砂かきや災害ごみの仕分けなどを行った。

 市役所で初宿和夫市長らに報告した新奥匠副リーダーは、被災者から「(進まない復興をもっと知ってもらうため)SNSで発信してと言われたことが印象的だった」と振り返った。

 今回被災地を訪れたメンバーは41歳から81歳までの男性7人、女性7人の計14人。

講師を務める藤崎さん

障害者との関わり学ぶ 参加無料 11月19日

 毎回テーマを決め、講師に学ぶ「ケアカフェかたくら」の第105回が11月19日(火)、片倉町1丁目町会片倉時田ホール(片倉町101)で行われる。参加費無料。オンライン参加も可。

 医療法人社団「永生会」などで組織する実行委員会が主催。医療者・介護者・福祉者など「ケア」に関わる人を主に、一般人も交えて定期的に集いの場を開いている。

 今回のテーマは「障害者とのかかわり方〜困っている人を助けよう〜」。市内在住で看護師として勤務していたが、1年前に視覚障害者となった藤崎舞雪さんを講師に、看護師・障害者としての経験を踏まえ、具体例を出しながら日常での困りごとなどを話す。

 時間は午後7時から9時。参加希望者は同実行委員会【電話】042・673・5002か永生会・湯浅さん【メール】yuasa@eisei.or.jpまで。

威勢の良い手締めが響きわたった

市守大鳥神社酉の市 開運の手締め響く 今年は「三の酉」まで

 「お客様の商売繁盛、家内安全を願って--」。神社の境内に威勢の良い掛け声が響き渡る。甲州街道沿いの市守大鳥神社(横山町25の3)で11月5日、江戸時代から伝わる八王子酉の市大鳥祭の「一の酉」が行われた。

 「福をとりこむ」とされる縁起物の「熊手」などを売る露店がきらびやかに立ち並び、神社周辺にも綿菓子やたこ焼きなどの露店が多数出店してにぎわいを見せた。熊手が売れると景気付けの手締めが行われ、軽快な拍子木の音が神社にこだました。西八王子でスナックを経営する女性は「開業時から買い続けて21年になる。縁起物なのでだんだん大きくしてきた」と笑顔で語り、新しい熊手を大切そうに持ち帰った。

 「大きいものを買ってくれるとうれしいが、熊手を下に置くのは縁起が良くない。家や職場にあったサイズを選んで」と話す八王子露商組合の安西一組合長は「今年は三の酉まである。一の酉に来れなかった人は、ぜひ二の酉か三の酉へ足を運んで」と呼びかける。


 二の酉は11月17日(日)、三の酉は29日(金)に催される。

「就職氷河期世代」に再注目 積極採用の動きも 八王子市も無料セミナー開催などで後押し

 少子化に伴う人手不足が進行するなか、かつてバブル景気崩壊後の就職難で苦しんだ「就職氷河期世代」に、企業などから再び注目が集まっている。

 

 現在の30代後半から50代前半にかけての世代は就職活動の時期に厳しい就職難に遭遇し、やむなく非正規雇用などの不安定な就労を選んだり、無業のまま卒業せざるを得ない人も少なくなかった。新卒の時期に正規雇用のレールに乗ることができなかったことで、後に雇用情勢が改善しても、もう変えることができない年齢や職歴がハンデとなり、この世代の就職や転職、復職などを不利な状況にしてきた。

 

 また家庭の事情や健康上の理由、職場の人間関係等で傷ついた経験などから自分に自信が持てなくなり、ひきこもっているなどのケースも少なくない。

 

国の対応

 

 国は2019年に政府を挙げての本格的支援計画として「就職氷河期世代支援プログラム」を打ち出し、100万人程度と見込んだ対象者の集中的な支援に乗り出した。全国のハローワークに専門の就職相談窓口を設置し、地域若者サポートステーションの対象を49歳まで引き上げ、ひきこもりには社会参加や自立に向けた支援機関につなぐといった取り組みにより、3年間で正規雇用者を30万人増やすことを目指したが、新型コロナの影響による雇用情勢の悪化もあり計画は伸び悩んだ。

 

 この結果を受けて政府は2023年度からの2年間を「第二ステージ」と位置付け、これまでの支援の成果を検証した上で、より効果的な支援の実施に取り組む方針を示した。その具体的内容をまとめた「就職氷河期世代支援に対する行動計画2024」の中では地方自治体や関係支援団体、産業界などとの連携も重視している。

 

雇用情勢の変化

 

 近年、少子高齢化が進み、あらゆる分野で人手不足が進行している中で、就職氷河期世代を積極的に採用する企業が増えてきている。この世代の雇用や人材育成をした企業に対し、国が助成金を交付していることもその動きを後押ししている。

 

新たに踏み出す一歩に

 

 八王子市でも就職氷河期世代の就職を支援する個別相談会や合同企業面接会などの取り組みが実施されている。

 

 11月18日(月)には就職氷河期世代の就職や転職、復職を応援する参加無料のセミナーを明神町の東京たま未来メッセで開催する。午後2時から4時まで。

 

 セミナーでは新卒や20代の頃とは違う、就職氷河期世代に合った履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などのポイントを講師がわかりやすく解説する。支援事業の事務局では「安定した仕事を探したい人や働いたことがない人、働くことが怖くなってしまった人など、誰でも気軽に参加してください。新たに踏み出す一歩につながれば」と呼びかけている。

 

 事前申込制で先着30人。申し込みはウェブサイト(https://oshigoto-hachiouji.com)。問い合わせは事務局【電話】03・5348・2039(平日10時〜17時)へ。