逗子・葉山版【11月15日(金)号】
寄贈された救急車の前で笑顔の畠中さん

ALS患者支援団体 外出の楽しみを応援 「ゆめバス」実現にむけCF

 逗子在住のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者・畠中一郎さんが代表理事を務め、ALSなどの難病の人たちの支援活動を行う「一般財団法人すこやかさ ゆたかさの未来研究所」が、寄贈された救急車を改装してALS患者に無償で貸し出し、外出の機会を創出するプロジェクト(PJ)に乗り出した。PJ実現に向けクラウドファンディング(CF)にも挑戦している。

 今年5月、同財団に1台の救急車が寄贈された。もとは畠中さんの知人である山口修さんの両親が横須賀市の衣笠病院に寄贈した車両。13年間で22万キロメートルを走り、役目を終えた同車両の用途を思案していたところ、同財団の活動に共感し、ALS患者の役に立てればと再度寄贈をした。

 ALS患者が長距離移動するには、電動車椅子の重量や人工呼吸器の電源確保といったさまざまな障壁が生じる。そのため旅行に行くなどの「出かける楽しみ」を諦めざるを得ない人が多くいる。「ゆめバス」PJは寄贈された救急車を活用し、こうした課題をクリアにしてALS患者の移動をサポートしようというもの。

 畠中さんは「患者の人たちと『いろいろな制約があって事実上、移動は難しい』といった話をしていたタイミングで、『救急車を使わないか』というお話をいただいた。これはやるしかないと思いました」とPJのきっかけを語った。

 「車両は無償で貸し出し、利用後にレポートを提出してもらう。他の人がそれを見て『自分も外出してみよう』と前向きになるきっかけになればと思う」と畠中さん。

 救急車は特殊車両でそのままでは使用できず、赤色灯やサイレン、酸素ボンベなどを外さなけれならない。また、車いすを持ちあがるリフトを付けたり、ヘルパーや家族が乗車するスペースを作るなどの改装費もかかるため、資金作りのためにCFに挑戦中(CFサイト、レディーフォーで11月17日(日)まで)。

 実際の稼働は2025年の春ごろになる見込み。

 (問)同財団【携帯電話】090・2629・9344

市重要文化財に指定された木造十一面観音菩薩坐像

神武寺 十一面観音像が市重文に 11月18日〜24日、特別公開

 神武寺(逗子市沼間)が所蔵する『木造十一面観音菩薩坐像』が10月23日、逗子市重要文化財に指定された。開創1300年を迎えた同寺は11月18日(月)〜24日(日)、記念大開帳を実施。同観音像も特別公開される。

 観音像は高さ54・5センチメートル、材質はヒノキで鎌倉時代(14世紀前半)に作られたとみられる。バランスの取れた姿形、張りのある秀麗な面立ち、切れの良い衣の削り出しなど、その作風は運慶の流れを汲む慶派仏師の伝統を備えた正統的な秀作と判断され、文化的価値が極めて高いと評価された。

 元は鎌倉荏柄天神社(えがらてんじんじゃ)に置かれていたもので、明治初年の神仏分離の際、同寺に遷されたという。通常は非公開で拝観できない。

 土屋慈恭(じきょう)住職は「寺離れが言われる中、観音像が重要文化財に指定されたことで、少しでも寺に興味を持つ人がいてくれたらありがたい」と文化財指定を歓迎した。

開創1300年

 同寺は724年、当時の聖武天皇の命を受けて、行基が開創したと伝えられる。今年は開創1300年にあたり、11月18日から24日には記念大開帳が行われる。

 本尊の薬師如来は33年に一度開帳されるもので、本来であれば次回は2050年だが、今回は期間中に特別開帳される。十一面観音菩薩像も重要文化財新規指定記念として特別参拝できる。

 24日は午後1時から特別法要として、稚児行列や天台声明(仏教音楽)、抹茶による接待などが行われる。

 期間中の拝観時間は午前9時から午後4時。特別拝観料500円。駐車場の利用はできないので注意。

 問い合わせは神武寺【電話】046・871・4565。

ビーチレスリングU20世界選手権大会で準優勝した 淺野 稔理さん 葉山町一色在住 20歳

「やる後悔」で邁進

 ○…初めての海外でのビーチレスリング大会で、力の強い外国人選手と対戦するなか、銀メダルを獲得した。高校3年から始めたビーチレスリングだが「レスリングに比べ、まだマイナーな競技なので今回の準優勝が少しでも多くの人に知ってもらうきっかけなればうれしい」と喜ぶ。

 ○…レスリングは1歳年下の弟が楽しそうにしているのを見て小学2年で始めた。6年で全国優勝。中学では全国2位と順風満帆のようだが、「優勝できなかったから一度区切りをつけようとした」という。しかし、レスリング部のなかった進学先の高校が中学での実績を認め、高校の大会に出られるように手配。2年でインターハイ3位、3年ではベスト8と結果を残した。在学中の慶応大学でも体育会レスリング部に所属し、今年のインカレは3位の好成績。「あと2年あるので、一番上を目指したい」と前を見据える。

 ○…葉山で生まれ育った。駅が遠くて不便さはあるが、帰ってきたときの静かな感じが心地いい。海辺のランニングなど自然が残っている所も気に入っている。「一番よく行ったのは一色海岸。葉山公園も好きです」と地元愛を語る。4人きょうだいの長女。大学1年と高校2年の弟、6歳の妹もレスリングで汗を流す。

 ○…大学ではレスリング部のほかに乗馬サークルにも入り、長期休みの時に合宿などに参加し青春を謳歌している。お菓子作りが好きという一面も。間もなく就職活動も始まる。金融関係や食品業界に興味があるが、最近、説明会に参加して、「いろいろ話を聞くとどこもいいなと思って」と悩み中。「やらない後悔よりやる後悔」が座右の銘。レスリングも就活も悔いの残らぬよう全力投球で挑む。

指揮/大植英次

読者20組40人を招待 神奈川フィル巡回公演 ベートーヴェン「第九」で今年を締めくくる 12月23日(月) ミューザ川崎シンフォニーホール

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が12月23日(月)、ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅下車徒歩3分、京急川崎駅下車徒歩8分)で「For Future巡回公演」を開催する。午後7時開演。

 今回の演目は年末を飾るにふさわしい、ベートーヴェン「第九」。第4楽章「歓喜の歌」では、苦悩を越えた向こうに見える自由、そして平等が謳いあげられる。指揮は巨匠レナード・バーンスタインに師事し10年以上活動を共にした大植英次。欧米や日本の名だたるオーケストラの音楽監督・指揮を務めてきた。演目は他にモーツァルトの歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」序曲。

 S席8000円、A席6000円、B席4500円、25歳以下1000円。65歳以上各席10%割引。チケット申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

 この公演に読者20組40人を招待。希望者はQRからの申込みか、ハガキに氏名・住所・メールアドレスを明記の上、〒231―0023横浜市中区山下町46番地第1上野ビル1階・神奈川フィル事務局「タウンニュース係」まで。12月6日(金)必着。当選はメールにて。

賞状とメダルを手に笑顔の淺野さん(左)と山梨町長

ビーチレスリング 初挑戦で世界2位 葉山在住 淺野さん

 葉山町一色在住の淺野稔理さん(20)=人物風土記で紹介=が9月にギリシャで行われた、ビーチレスリングU20世界選手権大会で女子60kg級に初出場し、準優勝に輝いた。11月5日には葉山町役場を訪れ、山梨崇仁町長に銀メダルの報告をした。

 同クラスにはギリシャ、ウクライナ、アメリカ、ルーマニアなど7カ国16人が出場。淺野さんは4人1組のリーグ予選を3戦全勝で決勝トーナメントに進出。決勝戦ではウクライナの選手に敗れたが、2位入賞を果たした。

 淺野さんは慶応大学に通う2年生。レスリング部に所属し、今年のインカレでは3位入賞するほどの実力者。夏の時期だけビーチレスリングにも取り組んでいる。同競技は両手両足以外は地面に着いてはならないなど、レスリングとはルールも異なる点が面白いと言う。「ビーチレスリングはまだマイナー競技なので、大会で好成績を残すことで、少しでも多くの人に知ってもらえたらうれしい」と語った。

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東亜グラウト工業が11月8日の「水循環に思いをはせる日」を前に、逗子海岸でビーチクリーンを実施
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インフラメンテナンス事業・防災事業を主に展開し、下水管路の維持・補修を手掛ける東亜グラウト工業株式会社(東京都/山口乃理夫代表取締役)は2021年に、11月8日... (続きを読む)
講演に耳を傾ける参加者

「ペットと災害対策を」 防災講座で獣医が講演

 ペットと暮らす人たちが災害時の備えについて学ぶ「ペット防災講座」が11月9日、東逗子ふれあい広場で開催された。逗子防災士の会の主催。64人と犬35匹が参加した。

 トムズどうぶつ病院(逗子市沼間)の花八亜子獣医師が「災害時におけるペットの変化とケアについて」をテーマに講演を行った。

 ペットが避難所など普段と違う環境に置かれたときのリフレッシュ法や、日頃からできる対策を伝授した。

 30年近く犬と暮らしているという久良木法昭さんは「ペットが一緒だと避難所に入れないという話も聞く。普段からいろいろ考えておかないといけないと改めて思った」と話した。

移動スーパーの前で笑顔の関係者

スズキヤ 葉山で地域見守り活動 町・警察・社協と協定

 スーパーマーケットのスズキヤ(逗子市/中村洋子会長)は11月11日、葉山エリアで移動スーパー販売を開始した。これに伴い同日、葉山町、葉山警察署、葉山町社会福祉協議会と「地域見守り活動に関する協定」を締結。町内で事件・事故などの危険を察知したときや、個人宅を訪問した際に異変を感じたときなど、販売担当が町や警察署、消防署に通報し、地域の安全を守る活動をする。

 協定締結式で山梨崇仁町長は「葉山の高齢化率は32%を超えている。一人暮らしの高齢者も多いなか、スズキヤさんの協力は心強い」と移動スーパーの開始を歓迎した。

 柳川謙司葉山警察署長は「高齢者、女性、子どもの見守り、地域の防犯という面としての対応と、個人宅を訪問した際の異変の察知、町への通報といった点の対応と両方できることは素晴らしいと思う」と語った。

 中村会長は「逗子で1月に移動スーパーを始めてみなさんに喜んでいただけている。今回、葉山での開始にあたり、協定の話もいただけてありがたい」と感謝を述べた。

イベント告知のチラシ

視覚障害者に情報提供 12月1日 文化プラザで

 後天的に視覚障害になり困難に直面している人に向け、情報を届けるイベント「きっと見つかる!新たな世界 ブラインドワールド!2024」が12月1日(日)、逗子文化プラザ市民交流センターで開かれる。午前10時から午後2時。ブラインドワールド実行委員会の主催。主催者は「あなたは一人ではない、仲間がいる」とメッセージを送る。

 視覚障害者に役立つ講座として「100円ショップをあなどるなかれ!便利な商品のご紹介2024!」を1階会議室で開催。午前10時30分からと11時30分から各30分。各回定員12人。

 2階会議室では視覚障害者のための相談会&体験会&機器展示会を実施。見えない、見えにくい人が利用できるサービスや支援機器、生活の工夫、盲導犬歩行体験や就労などの相談ができる。

 視覚障害者同士の交流相談スペースやボランティア団体の紹介、情報コーナーも設置する。

 (問)すこやかいきいき協議会 sukoiki.k@gmail.com

昨年の定期演奏会=提供

逗子開成コール・レーネ 歌声で送るエール 第19回 定期演奏会

 逗子開成の在校生と卒業生の保護者からなるコーラスグループ「逗子コール・レーネ」が11月23日(土)、逗子文化プラザなぎさホールで、第19回定期演奏会を開催する。

 同グループは同校創立90周年式典(1993年)で、1910年に起きた七里ヶ浜ボート遭難事故で亡くなった生徒への鎮魂歌『真白き富士の根』の合唱をしたPTAコーラスが元となり、2000年に発足。

 今回は歌い継いできた『真白き富士の根』のほか、若者やさまざまな困難に直面している人たちに向けたエールとして、『光と風をつれて』『群青』『愛の花』『にじいろ』ほかを披露する。

 午後2時開演(開場1時30分)、入場無料、全席自由。

 問い合わせは同グループ【メール】zushikaisei1993chorlene@gmail.com

演奏で敵と戦うコントラバスヒーロー(右)

コントラバスヒーロー 初ホール公演、大盛況 会場は笑いと泣き声

 葉山町出身のコントラバス奏者、地代所悠さん(32)が演じる三浦半島のご当地ヒーロー、コントラバスヒーロー。11月4日に逗子文化プラザさざなみホールで行われた初の単独ホール公演「コントラバスヒーローショー 逗子文化プラザホールを救え‼」は2回公演とも完売の大盛況だった。

 ショーがスタートし、暗くなったステージに悪役が現れ子どもが泣き出すと、その素直な反応に会場が温かい笑いに包まれるなど、終始和やかな雰囲気だった。

 コントラバスヒーローと悪役の対決では見事なアクロバットを披露。パワーが不足すると観客の拍手でチャージするなど、客席も巻き込んだ演出に会場は盛り上がった。

 音楽は『アイネクライネハトムジーク』(モーツァルト)などクラシックの定番をはじめ、地代所さんのオリジナル曲、逗子市歌など30分の舞台で7曲が披露された。

 舞台の後には写真撮影会も行い、参加した子どもにはシールが配られた。

 横須賀からショーに訪れた中村修也さん(8)・航也さん(4)兄弟は、YouTubeチャンネルも見ているファン。修也さんは「音楽が楽しかった。バイオリンを弾いてみたくなった」と笑顔を見せた。

多くの人出でにぎわった女神マルシェ

「女性の力で逗子を元気に」 女神マルシェ初開催

 逗子市商工会女性部(齊藤晞今(えいこ)部長)は11月9日、市内で女性が活躍する店の商品やサービスなどを一堂に集めた「女神マルシェ」を亀岡八幡宮境内(逗子)で初開催した。

 会場には飲食関係や物販、エステ体験など21店舗が出店。2店舗で買い物をすると外れなしで賞品が当たるスタンプリーも行われ、買い物客は店巡りを楽しんでいた。

 創業相談コーナーも設置され、年内に開業を考えているという人が訪れ、「こうした出店の機会があったり、横のつながりを作っていきたい」ということで、商工会に入会したという。

 「商工会に入っていても会員同士が実際に顔を合わせる機会はそう多くもなく、今回のようなイベントでつながることはとても有意義。こうした活動を通して女性の力で逗子を元気にしていきたい」とイベント担当者は手応え感じていた。

 今年5月に開業した「522コーヒーロースタリー」の村澤香澄さんは「声をかけあって、『何かコラボできたらいいね』といった話もできたり、ほかの店でやっていることが参考になったりするので参加してよかった」と語った。

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清掃を終えた東亜グラウト工業の社員ら

都内企業が海辺を清掃 「水循環に思いをはせる日」に

 インフラメンテナンス事業・防災事業をメインとし、下水管路の維持・補修も手掛ける東亜グラウト工業(株)(東京都/山口乃理夫社長)は11月3日、同社が制定した同月8日「水循環に思いをはせる日」に先駆けて逗子海岸でビーチクリーンを行った。

 山口社長以下10人の同社社員は、地元サーファーらによるボランティア団体「735(なみこ)style」主催の活動に約100人の市民とともに参加。海岸線道路に落ちているごみを拾ったり、葛が浜近くの河口で流木や大きな魚網の処理をしたりした。

 ビーチクリーンの後、ビーチハウス「surfers」で735styleの代表らと「美しい海のための水循環」をテーマにしたパネルディスカッションを実施。司会は2022ミス日本「水の天使」横山莉奈さんが務めた。

 山口社長は水問題について、世界中の水の97・5%は海水で、実際に使える水は0・01%しかない事を説明したうえで、「枯渇」「汚染」「偏在」「インフラ老朽化」の4つのキーワードを覚えてほしいと訴えた。

 「水循環に思いをはせる日」は同社が年に一度、日頃から縁の下の力持ちとして活躍する水業界関係者への敬意を示したいとして、2021年11月8日に一般社団法人日本記念日協会に登録した。

全国大会に臨む泰知さん(左)と英人さん

兄弟で空手全国大会へ 新谷泰知さん・英人さん

 逗子市逗子在住の新谷泰知さん(小5)・英人さん(小1)兄弟が11月17日(日)、国立代々木競技場第一競技場(東京)で開催される「JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会」(一般社団法人全日本空手審判機構主催)に揃って出場する。同月7日には母親の香奈さんと一緒に桐ケ谷覚逗子市長を訪問し、大会に臨む意気込みを語った。

 2人は白蓮会館湘南鎌倉支部に所属。泰知さんは小1から、英人さんは年少から道場に通う。直接打撃を行うフルコンタクトの空手で、市長訪問の際には泰知さんが英人さんからの腹への打撃を受け止めるパフォーマンスを披露した。

 大会には5年生の部は57人、1年生の部は49人が出場する。泰知さんは「初めての全国大会なので、いっぱい試合をして楽しみたい」と話し、英人さんは「去年は2回戦で負けたので今年は優勝したい」と意気込んだ。

 桐ケ谷市長はフルコンタクト空手の厳しさに驚きながら、「何事にも打ち込むことで自信につながる。頑張ってほしい」とエールを送った。

逗子市 70周年原付ナンバー決定 市内在住 小水さん作品

 逗子市制70周年記念の原付オリジナルナンバープレートのデザインが決定し、 11月8日に最優秀作品の表彰式が市役所で行われた。

 最優秀賞に選ばれたのは逗子市山の根在住の小水ひろみさん(46)の作品=写真。「逗子に住んで18年、穏やかな空気感と人がやさしいところが好き。ウインドサーフィンのイメージが強く、逗子市広報キャラクターの『シズオ』くんが乗っているところがポイント」と話す。自身がデザインしたナンバーでバイクに乗るために、憧れのベスパを購入し、年明けに小型二輪免許を取りに行く予定だという。

 デザインの応募は全国から95点あった。小水さんの作品は8月から9月にかけて市のHP上で行われた一般投票で1490票中、616票を獲得した。

星座にまつわるエトセトラ 「三の酉まであると火事が多い?」

 太陽と月の暦、太陰太陽暦を使っていた時代。十干(甲乙丙丁...)と十二支(子丑寅卯...)を組み合わせた六十干支(甲子・乙丑・丙寅・丁卯...)を年や日に割り振ることはご存じですか。11月の最初の酉の日を一の酉と言います。日の干支の決め方は「不断」。六十干支が無限に循環します。明治の旧暦(天保暦)から新暦(グレゴリオ暦)への改暦の際も六十干支は連続しています。なので新暦でも11月の最初の酉の日が一の酉。酉の市では商売繁盛の縁起物として熊手が売られます。最初は小さいものを、年を追う毎に大きくすると良いと言われます。しかし、なぜ三の酉まであると火事が多いのか?「天変地異を知らせるといわれる酉(鶏)が三度も現れるので天の知らせ」説や、「商店の主人らが酉の市にかこつけて、吉原通いをしないように女将さんたちが噂を流した」という説も。