大和版【11月15日(金)号】

ふるさと納税 「現地決済型」を導入 「うかい亭」で利用開始

 大和市は11月2日、店舗で利用できる電子クーポンを返礼品として即時で受け取れる「現地決済型」のふるさと納税を初めて導入した。同日から市内つきみ野の老舗レストラン「横浜うかい亭」で利用が始まった。

 ふるさと納税は、地元以外の自治体に寄付した場合、2千円を引いた分が翌年度の住民税などから控除され、寄付額の3割程度の返礼品を受け取れる制度。市では2021年1月から返礼品を開始。返礼品は累計187品目にのぼる。

 新たに導入された現地決済型ふるさと納税は、店舗を利用する際に市外在住者が自治体に寄付を行うと、店舗の食事券や施設利用券等の返礼品を電子クーポンとして即時に受け取ることができる仕組み。

 市政策総務課によると、ふるさと納税は寄付をした人に返礼品を配送するため、手元に届くまでに数週間から数カ月かかる。食事券やクーポンなどを配送した場合、期限内にクーポンを使いきれないといった懸念も指摘されていたが「現地決済型」を活用することで、配送の手間や時間の制約といった課題の解消も期待される。

 横浜うかい亭では現在、専用サイトにつながる二次元コードを店舗内に設置しており、会計時に寄付を行うことができる。同課によると寄付額の3割程度を支払いに充てることができ、上限はない。寄付の方法は現在クレジットカードのみだが、今後はコンビニ決済も導入する予定だ。

 同課担当者は「返礼品を充実させることで、ふるさと納税による大和市への寄付が増えていけば」と期待を寄せ、「現地決済型の導入でさらに多くの市外の方に大和へ関心を持っていただければ」とも話している。

 大和市へのふるさと納税の受け入れ額は23年度が7910万円で、21年度から4847万円減少している。

 一方、流出額は8億3850万円で、21年度から3億1901万円増加しており、受け入れ額と流出額との差は年々開き、差し引きのマイナスは膨らんでいる。

表彰状を手にする岡本会長(右)と小林会頭

大和商工会議所女性会 全国大会で最優秀賞 「コンポスト」事業が評価

 第56回「全国商工会議所女性会連合会 滋賀全国大会」(主催/同連合会・日本商工会議所ほか)が8日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで開かれ、大和商工会議所女性会(岡本幸子会長)が全国の女性会を対象とした「『個として光る』女性会事業表彰」の最高位となる最優秀賞(日本商工会議所会頭賞)を初受賞した。

 全国大会は、421の女性会およそ2万人の会員を対象に開かれた。大和商工会議所女性会の岡本会長は1千人以上が詰めかけた会場の舞台に上がり、日本商工会議所の小林健会頭から表彰状を受け取った。

 同会では、コロナ禍で活動が制限された中でできることを模索し、生ごみからたい肥を作る「コンポストバック」に着目した。持続可能な開発目標「SDGs」をテーマに、2020年から市内保育園にコンポストバックを寄贈、園児にたい肥作りや植物栽培の体験機会を提供するなど、生ごみ削減のみならず多彩な活動を推進してきた。

 コロナ禍でも会員が一丸となって事業に取り組んだ姿勢が、女性会連合会や日本商議所の役員らで構成される審査委員会に高く評価された。

可能性に期待

 11月9日・10日に開催された「やまと産業フェア2024」では、大和商議所3階で女性会の活動紹介コーナーが設けられ、古谷田力市長が10日、視察に訪れた。

 同会のコンポスト事業について説明を受けた古谷田市長は「コンポストバックを市内の学校に配布したい」とコメント。「(給食などで出た)生ごみをたい肥に変え、そこから野菜を収穫して給食に活用できれば、循環型社会に近づけるのでは」と期待感を示した。

 受賞について岡本会長は「(最優秀賞は)女性会の皆に対して贈られたもの。これを励みに、これからも横のつながりを大切に活動をしていきたい」と語った。

 同会は1983年11月、「大和市商工会婦人部」として発足し、23年度に創立40周年を迎えた。現在、商工業に携わる48人の女性会員で構成される。

全日本ジュニア選手権大会に24選手が出場する、鶴間の空手道場を運営する 佐野 貴美子さん 深見在住 47歳

「母」のように見守る

 ○…突きや蹴りなどの打撃で競うフルコンタクト空手の全国大会に、24人の選手を送り出す。「1年間の成果を出してほしい。試合後は『楽しかった』と笑えるようにやり切ってもらえたら」とエールを送る。今年は例年に比べ出場選手が多く、「昨年から出場を目指して鍛錬し、スクールの仲間同士で励まし合いながら切磋琢磨してきた結果」と生徒たちの成長を喜ぶ。

 ○…大和市林間出身。中学、高校ではバスケットボールに打ち込み、他校の教諭たちと関わる機会も多く「大人になってから役立つ良い経験だった」と振り返る。同僚に誘われ空手を始めたのは25歳の時。「型や演武を想像していたので、打撃があることに驚いた」。スクールに通い始めて2年経ったころから裏方の仕事を手伝うように。当時代表を務めていた夫と結婚後は、運営にも携わるようになった。

 ○…夫婦二人三脚で歩んできたが、8年前に夫が合宿の指導中に倒れ、帰らぬ人に。「夫がどんな思いで運営してきたかを知っているので、存続させたかった。周囲の方たちの支えがあったから続けられた」。現在は娘と2人の息子の4人で暮らす。寝る前の読書がリフレッシュのひと時で、漫画から小説まで幅広く読み「知らない世界を想像し楽しめることが本の魅力」と目を輝かせる。

 ○…スクールをただ空手を習得する場所ではなく「人として成長できる場所にしたい」と考える。自身がバスケットボールに励んだ中高生時代のように、目上の人との関わり方や仲間との距離感など「今後の人生で役に立つことを学んでいってほしい」と願う。「スクールを巣立った教え子たちがいつでも帰ってこられるような場所を存続させたい」。夫の思いと親心で歩み続ける。

間伐材で作られた記念メダルを入賞者に贈り、参加した選手たちにあいさつする小島さん(左)

111・25kgを回収 「スポGOMI」に約100人

 ごみ拾いにスポーツ競技の要素を取り入れた催し「スポGOMIやまとカップ2024」が10日、大和駅周辺を会場に行われた。主催は大和市。親子や学生など28チームおよそ100人が参加した。

 スポGOMIは日本発祥のイベントで、国内外で大会が開かれている。今回は大和駅周辺の1千平方メートルを対象に、制限時間1時間で拾ったごみの量と種類をポイント換算し、その合計点を争った。

 あいにくの雨に見舞われたものの、参加した選手たちは空き缶やポイ捨てされたタバコの吸い殻などを元気よく拾った。集まったごみの総量は111・25kg。可燃ごみ47kg、不燃ごみ31kg、缶と瓶23kg、ペットボトル7kg、吸い殻3kgだった。

 上位入賞チームには、協賛企業から景品が贈られたほか、(株)ケイ・システム(小島啓義代表/桜森)の小島代表からは、各社の協力により間伐材で製作された記念メダルも授与された。小島代表は「このメダルを見て、環境保全、環境美化の大切さを思い出していただければ」と話していた。

 次回のスポGOMIは、11月17日(日)に中央林間駅周辺で行われる。

投票を受付中 行ってみたいお店大賞

 大和市内の店舗がその魅力や特徴をPRし、市民らの投票で大賞店を決める「やまと街中行ってみたいお店大賞2024」では11月30日(土)まで、投票を受け付けている。今年で5回目。今回は飲食業部門に9店、小売・サービス業部門に11店の計20店舗がエントリーしている。

 大和商工会議所のほか、ウェブ(『やまと街中行ってみたいお店大賞』検索)、ファックス(【FAX】046・264・0391)でも投票できる。SNSの「いいね」も1票となる。(問)大和商工会議所【電話】046・263・9112

感謝状を贈呈された高橋さん(中央)

境川で人命救助 高橋幸司さんに感謝状

 大和警察署(森田仁志署長)はこのほど、境川に転落して身動きが取れなくなった女性を救助したとして、西鶴間在住の高橋幸司さん(51)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、水難事故は9月30日に発生した。夕日を見ようとしていた女性があやまって土手の斜面を転がり落ちてしまったところ、女性を発見した人から助けを求められた高橋さんは、女性の上半身を引き上げ、無事に保護。その後、110番通報した。

 高橋さんは釣りが趣味で、当時も子どもと釣りに行った帰りだった。「溺れてしまった人の話を聞いたことがあったので、自分も溺れないために川には入らないようにしながら救助活動を行った」と高橋さん。感謝状を受け取り「頂けると思っていなかった。女性を無事に救助することができて、ほっとしている」と語った。

 森田署長は「勇気と行動力に感謝と敬意を表します」と話していた。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 12月7日 東海大学前

 デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さんが、東海大学前タウンニュースホール(秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演)。「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。(問)同ホール【電話】0463・77・0025(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)

来場者と談笑する鈴木会長(左)

約400人が来場 第15回 画夢人(かむと)展

 大和市内で活動する「絵画クラブ画夢人」(鈴木良一(よしかず)会長)が4日まで、渋谷学習センター1階ギャラリーで「第15回画夢人展」を開催した。6日間で親子連れなど約400人が来場し、11人の会員が描いた作品を鑑賞した。

 展示期間中に訪れた池田利範さん(81)は同センターの入口側に展示されていた作品に惹かれ、描いた人に会うために会場へ足を運んだという。「私も絵を描いているのですが、ちょうど描きたいなと思っている場所の絵だったので非常に興味を持ちました」と語った。鈴木会長は「たくさんの方にお越しいただき、楽しんでいただけて嬉しいです」と笑顔で話した。

大会に出場する選手たち

24人が全国へ フルコン空手で

 市内鶴間に拠点を構える空手道場「フルコンタクトカラテスクール」(佐野貴美子代表=人物風土記で紹介)の選手24人が、11月17日(日)に国立代々木競技場(東京都渋谷区)で開催される文部科学大臣杯「JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会」に出場する。

 同大会は今年で18回目を迎え、幼児から大学生の部があり、各地の予選会を突破した1724人がエントリーしている。

 同スクールから出場する佐野瑞祇さん(大和南高校2年)と光琉さん(同校1年)姉弟は「まずは1回戦を突破して優勝を目指していきたい」と意気込んだ。佐野代表は「試合の後に『楽しかった』と言えるように頑張ってほしい」と教え子たちにエールを送っていた。

 出場する選手は次の通り(敬称略)。福島論(年長)、屋比久紗蘭(年長)、屋比久桜ノ介(南林間小1年)、大吉豪生(緑野小1年)、新垣雅空(同)、廻神蒼汰(南つくし野小3年)、屋比久翔允(南林間小3年)、沼田来璃(同)、金子拳也(大和東小4年)、佐野光祇(同)、大吉蓮夢(緑野小4年)、福島蘭丸(北大和小5年)、城所大翔(大和小5年)、石島柚萌(同)、石原星(下福田小5年)、沼田悠璃(南林間小6年)、小渡夏向(光丘中1年)、伊東美緒(大和中1年)、橘川華愛(聖セシリア女子中2年)、松岡大和(座間高1年)、小林佑輔(厚木高2年)、松本結愛(相原高2年)。

木久扇さんゲスト出演 11月23日「落語会」

 大和寄席実行委員会が主催する「大和の落語家四人衆スペシャルゲスト林家木久扇」が11月23日(土)、シリウスのメインホールで開催される。

 大和市出身の落語家、三遊亭伊織と柳家あお馬を中心とした落語会。今年3月に55年間出演してきた演芸番組「笑点」を勇退した林家木久扇師匠もゲストとして出演予定だ。

 開演は午後2時(1時開場)。チケットは前売り3000円(当日は3500円)。未就学児入場不可。申込・問い合わせは(公財)大和市スポーツ・よか・みどり財団【電話】046・263・3100へ。

 

 

上映中の様子

大和中RC 映画館に招待 松風園の子どもら130人

 大和中ロータリークラブ(中村友彦会長)が11月9日、療育支援を必要とする子どもたちが通う「第1松風園」(社会福祉法人大和しらかし会)の子どもたちをイオンシネマ座間へ招待し、映画観賞会を開催した。

 当日はクラブの会員や保護者、職員ら含め約130人が来館。子どもたちが安心して映画を鑑賞できるようにシアターを貸し切った。普段よりも明るい館内でアニメ「パウ・パトロール」が上映されると笑顔で鑑賞している子どもたちの姿が見られた。

 中村会長は「子どもたちが映画館に来たことで自信をつけてもらえたら」と話していた。

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公共工事やり直し 前市長らに督促状 賠償金支払われず

 前市長らによる公共工事の不要なやり直し問題を巡り、大和市は6日、大木哲前市長と井上昇前副市長に対し、賠償金の支払いを求める督促状を送付した。

 市は10月11日、弁護士らによる第三者調査で「無駄」と認定された3件の公共工事に対する損害賠償金や遅延損害金などとして、大木氏に2602万1817円、大木氏と井上氏に連帯して303万1748円を請求した。しかし、期限としていた10月30日までに大木氏らから賠償金の支払いはなかった。

 支払い期限が過ぎたことにより遅延利息が追加され、市は大木氏に2607万698円、大木氏と井上氏に連帯して303万6363円を支払うよう督促した。納付期限は2024年11月18日。

 期限までに支払われない場合、市では裁判所へ法的措置をとる方針を示している。

 

岡山さん(前列右から2人目)と簿記電卓部の3年生メンバー

全国簿記競技で準優勝 大和商業3年 岡山さん

 「令和6年度全国簿記競技大会」がこのほど実施され、大和商業高等専修学校(窪田正仁校長)の岡山若菜さん(3年)が高等課程の部で準優勝した。

 同大会は簿記の普及・向上と職業教育の振興発展を図るため、全国各都市の約100会場で、CBT方式(コンピューターを使った試験)で行われたもの。競技は全経簿記能力検定試験2級商業簿記を中心とした問題で構成されており、4部門で143人が参加した。

 岡山さんは簿記電卓部に所属しており、同大会に出るのは今回が2回目。前回は戸惑ったというCBT試験の操作にも慣れ、問題を解き終わった後は手ごたえを感じたという。受賞について「とても驚きましたが嬉しかったですし、大会に出てよかったです」と笑顔。「今後、簿記を仕事に活かせれば」と話した。顧問の山口麻里子教諭は「日々の努力の成果が表れたのだと思います」と語った。

折れない心を育てる 22日 大和商工会議所

 大和商工会議所で11月22日(金)、レジリエンスセミナーを実施する。

 同セミナーはストレスとレジリエンス(精神的回復力)の関係を学び、折れない心を育てるファーストステップ。講師はメンタルヘルスケア支援等で活動する橋野由利子氏。

 午後1時半〜4時半。参加費無料。対象は新人や若手、一般社員で定員30人。申込はWEB、または申込用紙に必要事項を記入の上、FAX(046・264・0391)へ。(問)同所【電話】046・263・9112