八王子版【11月21日(木)号】
足湯につかり闇バイトの啓発動画を見る参加者ら

八王子市 闇バイト、対策強化中 3警察署 各地区で啓発活動

 インターネット上で「簡単な仕事」や「高額収入」をうたい、犯罪の実行役を募る「闇バイト」。強盗致傷や住居侵入などの被害が全国で相次ぐ中、国分寺市や三鷹市など、八王子市近隣でも同様の事件が発生した。八王子市内でも注意を呼びかけるため現在、市と八王子・高尾・南大沢警察署が連携し、啓発活動やパトロールを強化している。

 11月16日には八王子いちょう祭りにあわせて、高尾警察署が同署の一般駐車場に啓発ブースを出展。防犯や特殊詐欺などへの注意喚起を行うグッズを配布した。足湯につかりながら闇バイトの啓発動画を鑑賞するコーナーも登場し、訪れた人はリラックスしながら防犯意識を高めた。闇バイト動画を鑑賞した井上則幸さん(82)は「最近ニュースを見て、怖いなと思っていた。防犯に対する心構えをしなきゃいけないと足を運んだ。自宅付近の不審者情報は、隣近所で情報交換をしていきたい」と話していた。

 同署の金子浩丈副署長によると、報道による住民意識の向上もあり「(強盗目的の)不審な下見だったかもしれない」という通報が増えているという。同署では「営業や点検など、どんなに興味のある話でも、玄関先や門前など屋外で聞くように心がけ、自宅に上がり込ませないようにしてほしい」と注意を呼びかけている。

 また14日には、民生・児童委員に対して地域住民へ注意喚起する際のポイントなどを伝える説明会が大横保健福祉センターで開催された。八王子警察署の署員が講師となり、約20人の出席者に対し「もし闇バイトに申し込んでしまっても、警察で保護すると若者に知らせて」と伝えた。また、闇バイトから抜け出したい人や、緊急性はないが事件や事故につながりそうな心配事を相談する先として、警視庁総合相談センター「#9110(または【電話】03・3501・0110)」を紹介。金子副署長は「脅されたり、追い詰められて相談しづらくなってしまうケースがある。犯罪に手を染める前に警察に相談してほしい」と話していた。

 このほか、市生活安全部では、町会・自治会による自主防犯活動への支援として出前講座や相談も受け付けている。問い合わせは同部【電話】042・620・7395。

繭の会発起人である嶋田さん(中央)と森田さん(左)と大久保さん

不登校児の親 孤立防げ 鑓水小保護者ら 活動1周年

 学校へ行きづらい子をもつ保護者同士が集う会「こかげでひとやすみ〜繭の会〜」が10月で設立1周年を迎えた。鑓水小学校(鑓水)に通う子の保護者などで結成したもので、代表の1人で自身も不登校児を抱える嶋田明子さんは、「親が孤立しないよう他者とつながることが大切」と話している。

 発起人は嶋田さんと、同じく鑓水小に通う子を持つ森田知子さん、大久保真帆さん。昨年の夏頃、嶋田さんが「子の足が学校から遠のいたことで、子も親も学校が会場の催しなどに参加しづらくなっている」と森田さんに相談したことがきっかけとなった。森田さんは鑓水小で地域住民と学校との橋渡し役を担う「学校コーディネーター」を務めており、鑓水でコミュニティサロン「おかえり喫茶」を運営している大久保さんにつなげた。大久保さんは不登校の子や親、そうでない親子も集える場として、喫茶内のスペースを提供することに。嶋田さんの当時小3だった長男が「今は繭の期間」と提案したことから、「繭の会」と名付けた。

 集いは、おおむね月1回の平日に開催。家のこと、学校のこと、何気ない話をお茶を飲みながら談話する。毎回メンバーは変わるが、市内各所から訪れ、中には涙ぐみながら思いを吐露する人もいるという。嶋田さんは「子が学校に行きづらくなると、学校や他の親との関係が絶たれて親も孤立しがちになる。私も話を聞いてもらって、かなり救われた」と話す。

 大久保さんは2年前、コロナ禍をきっかけに地域の集いの場としておかえり喫茶をオープンした経緯がある。「コミュニティサロンは老若男女に開かれた場所。以前から不登校支援にも関心があった」と協力を申し出た理由を語った。

 同会ではSNSで活動発信を行ったり、教育関係者の講演会なども開く。森田さんは「専門家ではないので解決はできないかもしれない」としながらも、保護者が気持ちを吐き出し、精神的な負担を軽減する必要性を説いた。

 同会の詳細はインスタグラム(kokage_mayu)で検索。

設立40周年を迎えた八王子肝友会の最長会員の 尾崎 靖宏さん 堀之内在住 71歳

患者仲間と交流 心軽く

 ○…肝臓病患者や、その家族による交流や学び合いを目的に活動する八王子肝友会。その最古参メンバーとして、12月15日に東京たま未来メッセで開催する設立40周年記念講演会の準備に奔走している。「当日は医師の講演だけでなく、患者の生の声を聞くことができる。多くの人に参加してもらえれば」と願う。

 ○…肝炎と2度のがん治療を経験してきた。がんを宣告された時はショックを受けたが、肝友会で得た知識や情報を生かして「無駄に恐れることなく、落ち着いて対処することができた」という。また、がんはいずれも職場の健康診断を通じて発覚したことから、検査の大切さを痛感。「肝炎ウイルス検診は無料で受けることができるが、市内の受診率は低い。早期に発見できれば治療を始められるし、問題がなければ安心して生活ができる。1日だけの検査、多くの人に受けて欲しい」と呼びかける。

 ○…北海道出身。日本生活協同組合連合会に勤め、30年ほど前に転勤で東京へ。緑が多く交通の便が良い八王子に居を構え、20代から肝炎を患っていたため肝友会に入会した。定例会や会報の発行、新年会やお花見などの親睦を深める機会もあり、コロナ禍から定例会のオンライン参加もできるようにした。会員の高齢化などで近年、解散する肝友会が増えているが「患者同士がつながり、経験談や率直な意見が交わせる場は必要。近隣地域で不安を抱える当事者の受け皿になれれば」と使命感を新たにする。

 ○…最近の趣味はバードウォッチング。健康維持のために始めたが、双眼鏡や本を買い揃えて野鳥観察会に参加するなど楽しんでいる。昨年から、パラ五輪種目でもある「ボッチャ」も始めるなど、ピンチを乗り越えた体で人生を謳歌する。

活動後に参加者全員で記念撮影

清掃活動、輪を広げ 西RC主催に50人が参加

 東京八王子西ロータリークラブ(山口覚会長)が11月9日、武蔵陵墓地の参道周辺で清掃活動を行った。

 7回目となるこの活動は、毎年いちょう祭り前に行われ、東京八王子ローターアクトクラブやボーイスカウト八王子協議会の協力を得て実施していた。今年は「奉仕の輪を広げよう」と、八王子森林パトロール隊と八王子消防少年団にも声をかけ、総勢約50人で行った。

 この参道には昭和天皇が崩御した1989年に「昭和天皇をお迎えする八王子市民の会」が建立した「武蔵陵墓地参道」の記念碑があり、同クラブでは参道と併せてこの石碑の清掃も行っている。

 山口会長は「今年の夏も暑く、例年よりも紅葉が遅いため落ち葉は少なかった。こういう機会を利用して、ボランティアの輪を広げていければ」と話していた。

 この日集めた落ち葉やごみなどは、45リットル袋で34袋にのぼった。

こま、世界一の技は 30日から 未来メッセ

 こま技の世界一を決める「こまワールドカップ」が11月30日(土)・12月1日(日)、東京たま未来メッセ(明神町)で行われる。主催はこまやヨーヨーなどの「スキルトイ」の販売・普及を目指す並木町の(株)そろはむ。

 こまといえば昔遊びの印象があるが、近年はこまを使った高度な技を競う大会が開催されるなど、競技化が進んでいるという。30日はイベントデーとして交流会やフリースタイル大会を実施(午前10時開場)、1日は世界大会「ツバメカップ」の予選会・決勝戦が開催される(9時選手受付開始)。

 詳細は「こまワールドカップ」で検索。

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店員から業務について指導を受ける子どもたち

わんぱくシティ 知って、働く喜び 初沢町で子ども職業体験

 子どもを対象にした職業体験イベント「わんぱくシティ」が、10月27日に初沢町にある高尾駅南口の商店街、ダイエーグルメシティ高尾店前の広場で開催された。

 『こどもによる、こどものための、こどものまちづくり』をコンセプトに、はちビバ浅川(浅川子ども・若者育成支援センター)が主催し、地元商店街などの協力で実施しているイベント。12回目となる今回は22店舗が仕事体験を受け入れ、乳幼児から中学生までと、その保護者の合わせて約600人が参加した。

地域連携

 子どもたちは広場内に設置された「わんぱく市役所」で住民票を受け取り、「わんぱくハローワーク」で職業を選択。実際の店舗でアルバイト体験をしたり、広場でゲームコーナーを運営するなど主体的に行動することで、働くことの大切さや喜びを実感した。「前から働きたいお店を決めていた」とこの日を楽しみにしていた児童や、「普段子どもと接する機会が無いので、新鮮で楽しかった」と話す商店主やボランティアの姿も見られた。

 運営には地元の社会福祉法人もくば会、地元住民、PTA、浅川中学校・陵南中学校生徒会、大学生サークルなど85人が、ボランティアとして協力してイベントを支えている。主催者は「子どもたちの職業体験の場だけでなく、地域の繋がりを強くする観点からも実りのあるイベントになった」と手応えを語った。

8つの団体・個人が発表

京王電鉄・UR まちづくりに学生の発想 多摩地域でコンテスト

 多摩エリアのまちづくりに学生の発想を生かしていくことを目的とした「アイデアピッチコンテスト」の第3回が、11月9日に多摩市にある京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター6階のアウラホールで開催された。京王電鉄株式会社、独立行政法人都市再生機構東日本賃貸住宅本部(UR都市機構)の主催。

 京王線沿線に在住、在学する大学生と高校生を対象に『多摩エリアを誰かに自慢したくなるまちにするためのアイデア』を募集し、今年度は24件の提案が寄せられた。

佼成が最優秀賞

 当日は1次審査を通過した8つの団体・個人が登壇して、それぞれのアイデアを発表。東京都立大学名誉教授の上野淳さんや多摩地域の自治体(八王子、多摩、日野、稲城)等の審査員による審査の結果、佼成学園高等学校のチーム名「City Voyage」の発表「ギャラリーロード」が最優秀賞に選ばれた。多摩市内に張り巡らされた遊歩道に着目し、アート作品などを展示できるインタラクティブブースを常設することで街中に活気や交流を生み出すアイデアを提案。審査員から高評価を得た。

 総評で上野教授は「若い皆さんが自分が住む地域に関心を持ち、課題に真っ向から立ち向かって提案してくれたことが心強い」と称賛した。有用と判断されたアイデアは、主催者により具現化が検討される。

こどもの国のクリスマス 東京純心大

 東京純心大学(滝山町)が12月7日(土)、「純心こどもの国のクリスマス」を開催する。参加無料。定員200人。

 同実行委員会の学生が主体となり企画運営を行う恒例の催し。今回で21回目となる。

 第1部は大型絵本の読み聞かせや手作りおもちゃ「カスタネットを作る」ワークショップを開催。第2部ではトーンチャイムやハンドベル、パイプオルガンの演奏と、絵本『ぐりとぐらのおきゃくさま』(なかがわりえこ作/やまわきゆりこ絵/福音館書店)の音楽朗読劇が行われる。

 午後1時30分から3時30分まで。申込みは記事内の二次元コードまたは同大担当【電話】042・692・0326。12月2日(月)締切。

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どんぐり帽子を手にする「いずみアミーゴ」のメンバーら

手編み帽子、ウクライナへ シニアら1205個制作

 八王子のシニア世代約20人が所属する編み物サークル「いずみアミーゴ」が11月、ウクライナの子どもたちに暖かさを届けるため1205個の「どんぐり帽子」を完成させた。同月下旬には、支援団体を通じ現地に送られる予定。

 「1000個を目標にスタートした。たくさんの人に協力していただいた」と振り返るのは、サークルで講師役を担う小林良子さん(76)。同サークルは、認定こども園せいび(南大沢)が運営する「子育て広場いずみ」が活動拠点。近隣の編み物好きが集い、月1回のペースで子どもたちのおままごと道具などを制作している。今回、ラブ&ピースプロジェクトと題し6月から支援活動を開始。家に眠る毛糸の寄付を募ったり、編み図を記載したチラシを配ったりと精力的に声をかけたところ、たくさんの毛糸や完成品が寄せられた。「見ず知らずの人から100個の帽子を受け取ったときは感無量でした」と小林さん。

 活動場所を提供する同園の折井真美副園長は、送り先を見つけるために奔走。数々の支援団体に連絡を取ったが物資よりも現金が望ましいとされることが多く、なかなか協力団体が見つからない中、諦めずに紹介された大分県の団体に連絡すると、11月に車いすを現地に送る予定なので、その中に同梱してくれることになったという。「日本の"ばあば"の想いを汲んでくれた」と喜ぶ折井さんとメンバーら。

 サークルを見守る高齢者あんしん相談センター南大沢の青山百合香さんは「編み物のコミュニティは想像以上に広がった。仲間づくりだけでなく社会貢献までできるなんて」と話している。
講師の諸野さん

無料講座 海底の秘密に迫る 探査船との生中継も

 深海にパイプを延ばして海底を掘削する地球深部探査船「ちきゅう」。その乗員だった海洋研究開発機構(JAMSTEC)の上席研究員、諸野祐樹さんを招いた講座が、12月1日(日)に大横町のコニカミノルタサイエンスドームで開かれる。

 諸野さんから探査船の紹介や探査中のエピソードなどを聞くほか、ちきゅうに乗船中の乗組員と生中継で話す時間も。

 参加無料(入館料大人200円、こども100円)。午後1時から2時30分まで。当日先着70人(午前10時から整理券配布)。小学3年生以下は保護者同伴。問い合わせは同館【電話】042・624・3311。

東京八王子ビートレインズ 3校がハーフタイム出演 「八王子のうた」を披露

 エスフォルタアリーナ八王子で11月30日(土)、高倉小、楢原小、みなみ野中の児童生徒ら総勢約60人が東京八王子ビートレインズのホーム戦・ハーフタイムショーに出演。専属チアリーダー「レイリーズ」と共に『八王子のうた』(作詞:ヒロミ・はなわ/作曲:はなわ)をお馴染みの振り付けで披露する。

 2校の小学3・4年生は秋の運動会で同演目を披露するため、レイリーズから直々に指導を受けていた。今回はその中から有志を募り、ぶっつけ本番で披露する。

 高倉小の女子児童(4年)は「今年の運動会のテーマは『fun Smile cool』でした。その気持ちでお客さんを楽しませたい」とし、楢原小の渡邉依茉(えま)さん(4年)は「一生懸命練習したので観て下さい」と意気込みを語った。また、みなみ野中ダンス部は「発表の機会を頂けた感謝の気持ちを込め、笑顔が広がっていくよう、思いきり楽しく踊ります」とコメントを寄せた。

 試合開始は午後3時から。
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賑わう秋色の甲州街道 第45回 八王子いちょう祭り

 11月16日・17日に開催された八王子いちょう祭りは、陵南会館や陵南公園など複数の会場でステージ発表や約300の飲食・物産店などが展開され、今年も多くの人出で賑わいを見せた。

初宿市長(左)とポーズを取る「バウンスモンスターズ」のメンバー

キッズバランスボールダンス 市内チームが全国準V バウンスモンスターズ

 上柚木を拠点に活動するキッズバランスボールチーム「バウンスモンスターズ」が、先ごろ全国各地から19チームが出場しオンラインで開催された「第2回キッズバランスボールダンス大会」(一般社団法人体力メンテナンス協会主催)で準優勝に輝いた。

 バランスボールダンスは、その名の通りバランスボールに乗って弾みながら、音楽に合わせてダンスを踊る競技。バウンスモンスターズは昨年5月に同大会の第1回大会に出場するために結成されたチームで、幼稚園の年長から小学5年生までの13人からなる。

 普段はバランスボールエクササイズのインストラクター・粕谷まなみさんの指導で月1回の練習に励み、大会やイベント出演などが近づくと週1回に増やすという。

 大会では子どもたちの投票で決めた曲に合わせたダンスを元気いっぱいに披露。はじけるような笑顔と、くるくるとフォーメーションを変えながら踊ることで見る人を退屈させないダンスにこだわったことなどが審査員に高く評価された。

来年は優勝を

 メンバーは11月1日に八王子市役所を訪れて、初宿和夫市長に準優勝を報告。「始めたきっかけは」「大会では緊張したのかな」などの初宿市長の質問に、子どもたちは笑顔で答えていた。

 粕谷さんは「今回は病欠で参加できなかった子もいたので、来年こそは全員そろって出場して優勝を勝ち取りたい」と話し、また「年齢や性別に関係なく楽しめるところがバランスボールの魅力。多摩地域に広めていければ」と展望する。

講師の金崎院長

八王子肝友会 「沈黙の臓器」を知ろう 40周年記念講演会

 八王子肝友会(白井正巳会長)の設立40周年を記念した医療講演会「あなたの肝臓は大丈夫? 〜肝がん・消化器がんの治療を行っている目線から」が、12月15日(日)に東京たま未来メッセで開催される。午後2時から4時まで。参加無料。

 病気になっても自覚症状が現れにくいことから「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓。同会は肝臓病や肝障害に対する正しい認識を広げることや、肝臓病患者とその家族の交流などを目的に1984年に設立、定例会の開催や会報の発行などの活動を続けてきた。

知識と生の声を

 当日は八王子内科・消化器内科クリニックの金崎峰雄院長を講師に招き、近年増加傾向にある脂肪肝や消化器がん・肝がんにおける肝機能の重要性、早期発見・治療の利点などについて講演。また市成人健診課からウイルス検診受診について、肝疾患患者による体験談を聞くことができる。同会最長会員の尾崎靖宏さん=人物風土記で紹介=は「正しい知識と生の声が聞ける機会。ぜひ皆さんでご参加を」と呼びかける。

 事前申し込み制で先着100人。申し込みは記事内の二次元コードから。問い合わせは尾崎さん【電話】090・3692・3294。

小峰さんの作品「冬の彩」

40年の軌跡一堂に 万町で木版画年賀状展

 八幡町在住の小峰英男さんによる個展「木版画年賀状展〜40年の時空を超えて」が、11月26日(火)から30日(土)までギャラリー新(万町5の3)で開催される。午前11時から午後6時(最終日のみ5時)まで。

 小峰さんが40年以上にわたり毎年制作し、友人などに送っていた木版画年賀状を額装した現物と、元絵のオリジナル版画など約50点余りを展示する。

 小峰さんは八王子市夢美術館夢美エンナーレで大賞を受賞するなど油彩画、木版画で活躍。個展、グループ展など精力的に活動し、現在は八王子美術連盟の委員長も務める。

 問い合わせは同ギャラリー【電話】042・625・1872。

草川氏のバイオリンと導祖愛子さん

雨紅氏の親戚も登壇 八王子夕焼小焼まつり

 夕やけ小やけふれあいの里(上恩方町)で11月10日、童謡『夕焼け小焼け』(作詞=中村雨紅/作曲=草川信)の発表(1923年)から101年を記念した「八王子・夕焼小焼まつり」が催され、市内外から約100人が参加した。中村雨紅 夕焼け小焼けの会 (平野浩美会長)が主催。八王子市など後援。  上恩方町は雨紅氏が生まれ育った場所。故郷の風景や幼い頃の思い出から、この歌詞が生まれたとされる。  イベントでは草川氏が生前愛用していたバイオリンを長野市から借りて展示。雨紅氏の親族の導祖愛子さんが生前の雨紅氏の人柄などについて語り、また雨紅氏が生まれた宮尾神社の宮司や教鞭を取っていた第三日暮里小学校の校長、歌のモデルとされる興慶寺の住職、それぞれの立場で雨紅氏の残したものについて語った。  またこの日は雨紅氏が地元のために作った盆踊り「恩方音頭」の曲と踊りの体験、フォルクローレの演奏なども行われ、参加者で交流しながら雨紅氏、草川氏の遺功を偲ぶイベントとなった。