平塚・大磯・二宮・中井版【11月22日(金)号】
オリーブの手入れをする松木さん

二宮町 オリーブの魅力を発信 11月22日からイベント

 二宮町の気候温暖な立地条件を生かし、新たな特産品としての栽培が進んでいる「湘南オリーブ」を実際に見たり触れたり食べたりして体験する収穫祭「湘南オリーブフェスタ2024」が11月22日(金)〜24日(日)、湘南オリーブの郷(二宮町山西2116)で開催される。「湘南オリーブオイル」は今年4月、二宮町商工会を申請団体として地域団体商標に登録されている。

 湘南オリーブフェスタ2024実行委員会のメンバーの松木かをりさんは、運営する湘南オリーブの郷で12年ほど前から20種以上のオリーブを栽培している。

 オリーブは6000年ほど前から地中海沿岸で栽培が始まったモクセイ科の常緑樹。5月中旬に小さな花を咲かせ、風によって花粉を飛ばし、受粉すると小さな実がなる。少しずつ実はふくらみ、9月下旬から11月末頃までが収穫期となる。

 「今年はオリーブの実の果汁を吸うカメムシ被害のほか、酷暑が重なって収量にも影響があった」と松木さん。収穫年によって味わいが違うといい、「オリーブといえば乾燥した土地を好む印象があるけれど、雨の多い日本でもしっかり育つ品種がわかってきた。日本の料理に合う、やさしい味わいのオイルができます」と話す。

 松木さんはオリーブの魅力について、「捨てるところがなく、楽しみ方が多様なところ」と挙げる。実を使ったオリーブオイルや新漬けのほかにも、オリーブのお茶、園芸品種や盆栽としての楽しみ方、小枝を使った木工製品や、剪定後の枝や葉を使った染物など、イベントでは実際体験できる機会を用意する。

 松木さんは、「地域団体商標にも登録もされ、オリーブが二宮をPRするきっかけにもなると思う。オリーブのあるまちとして、ひとつの農産物としてだけでなく、文化として広めていきたい」と話していた。

 湘南オリーブフェスタは午前10時〜午後3時。入場無料。雨天中止。オリーブ畑ツアーやオリーブ盆栽や湘南オリーブ染、オリーブに関する研究活動紹介を実施するほか、摘みたて、搾りたての湘南二宮オリーブオイルの試食や湘南オリーブ茶の試飲、雑貨やスイーツの販売も行う。

 問い合わせは、同実行委員会【電話】0463・73・8039。

湘南スターモールの将来像=市都市整備課提供

平塚市 駅周辺構想へ意見公募 コンセプトは「リビング」

 平塚市は中心市街地の概ね20年後の将来像を描く「平塚駅周辺地区将来構想」の素案をこのほど作成し、12月16日(月)まで市民に対するパブリックコメント(意見公募)を実施している。来年3月末までに最終案が策定される予定。

 平塚駅周辺地区では、近年の大型商業施設の出店や消費者のライフスタイルの変化などで商圏が縮小し、商店街から賑わいが失われつつある。

 まちづくりのコンセプトは「平塚駅周辺地区をみんなのリビングに」。同地区を家のリビングに見立て、商業や交通の利便性だけでなく、学びや子育ての場として過ごせるまちづくりを目指していくとし、「地域資源・商店街の特色を活かしたまちの魅力づくり」「多様な活動を支える機能誘導と配置」「市街地の更新」など7つの方針を定めた。

 またその方針をもとに、紅谷パールロードや見附台周辺など主要な商店街やエリアごとに将来像のイメージを具体化。湘南スターモールでは、商店街としてのにぎわいが感じられ、歩行者が回遊できる空間や機能、七夕まつりなどの湘南スターモールらしい景観づくりが目指されている。

 市は将来構想を実現するため、昨年7月に敷地共同化を推進する支援制度の運用を開始。駅周辺の狭小な土地の開発を促進するほか、開発に関する補助金の新設・拡充なども予定している。

 湘南スターモール商店街振興組合の理事長で平塚商工会議所の会頭を務める常盤卓嗣氏は、「平塚市が駅前の開発に目を向けてくれたことは歓迎したい。マンション建設で駅周辺の人口が増えている。鉄道の駅が1つしかない街。価値をもっと認めてもらえれば」と話した。

意見の公募方法

 意見の公募期間は12月16日まで。氏名、住所、電話番号等の連絡先、「平塚駅周辺地区将来構想(素案)に関する意見」と明記の上、市都市整備課窓口への持参や、電子申請システムより提出する。

 素案に関する資料は市ホームページのほか、市役所本館6階の同課や図書館などで閲覧できる。

 同課の担当者は「未来の平塚駅周辺地区をより良い場所にするために、みなさまのご意見をお寄せください」と話した。

 (問)同課【電話】0463・21・8783

第55回湘南ひらつか観光風景写真コンクールで推薦(最優秀賞)に選ばれた 井手 孝治さん 平塚市夕陽ケ丘在住 68歳

地域の魅力写し出す

 ○…「花菜ガーデン」(平塚市)で一眼レフを使用して撮影した作品「お花畑の小さな家」が、(一社)平塚市観光協会が主催する「湘南ひらつか観光風景写真コンクール」で最優秀賞にあたる推薦に選ばれた。2022年に初めて応募してから2年連続入選している実力の持ち主だが、同賞を受賞するのは初。チューリップ畑にあるとんがり屋根の小さい家をノックする女の子を収めた一枚に、「偶然にも物語性を与えられたことが審査員に受けたのかも」と喜びを噛み締める。

 ○…大学生の時に、フィルムカメラを購入したことが写真撮影の始まりだった。カメラの楽しさを知ったのはデジタルカメラを使い始めた25歳の時。「当時は日本以外はデジカメが珍しかった。海外旅行に行くと注目の的だった」とうれしそうに振り返る。通勤のために平塚市に住み始めたのは2003年。品川区平塚出身だったため、「実家の近くに中原街道があった。地名もそうだけれど、平塚市中原が街道の由来であることを知った時は縁を感じた」と感慨深げに話す。

 ○…湘南国際マラソンに出場するため、50歳の節目でランニングを始めた。走りながら撮影をする自称「カメランナー」として、認知症の人や家族、支援者らが一つのタスキをつなぐ県のイベント「RUN伴(とも)」にも参加。マラソン大会で盲人の並走をするようになり、昨年の横浜マラソンでは伴走者も務めた。

 ○…「県西部は素敵な景色が多い。チャンスがあればカレンダーを作れたら」といい、「特に花菜ガーデンは写真映えがするので気に入っている」とほほ笑む。同コンクール受賞常連者からの「来年もまた会いましょう」の言葉を励みに、地域の魅力をこれからも写し出していく。

二宮フェニックスが野球体験会 Tボール大会やストラックアウト

 少年野球クラブ二宮フェニックスが12月15日(日)、町立二宮中学校グラウンドで野球体験会を開催する。午前9時〜11時。

 卒団生にはプロ野球北海道日本ハムファイターズに入団した阿部和広さんもいる同チームは、現在25人の団員で活動している。

 体験会ではTボール大会やストラックアウト、ベースランニングリレーが行われる。対象は年長児から小学5年生までの男女。持ち物は水筒、帽子、タオル、運動しやすい服装、持っている人はグローブとバット。

 申し込み、問い合わせは同クラブ大胡さん【メール】niphoenix.89dream@gmail.com又は【携帯電話】080・1061・5798。

準備する生徒と12人のクラス長

平塚中等が大門市に出店 課題解決など学ぶ

 平塚中等教育学校の2年生4クラスが11月24日(日)午前11時〜午後3時、平塚駅北口前の大門通りで開催される「大門市」に初出店する。

 同イベントは、大門通りの活性化を目的に商店主らが企画。約50ブースが集まり飲食物や雑貨などを販売する市(いち)や音楽ステージなどが行われる。

 同校は、ビジネス研究や課題解決などを学ぶ場になるとして今回の出店を授業の中に取り入れた。各クラス3人のクラス長を決め、全員で出し物を考えた。

 1組は輪投げとスパーボールすくい、2組はカフェ、3組はたい焼き販売、4組はストラックアウトと宝探しを出店予定。2組のクラス長・横山翔さんは、「学校外の学習は良い経験。準備を進める中でも失敗があったが学びになった」と前向きに取り組んでいる。

 大門通りは平塚八幡宮の「表参道」として知られる。江戸時代以前から地域文化の拠点として栄え、平塚の商業発祥の地ともいわれている。

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2022年3月のひらしん平塚文化芸術ホールなどの見附台エリアの開発や、2025年秋に開業見込みの龍城ヶ丘プール跡地の「海の総合公園」開発などが進む平塚。戦後... (続きを読む)
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思いがけない本との出逢い、子どもや孫と一緒に選ぶ楽しさ...そんな体験ができるのが書店の魅力だ。昨今、全国的に書店が姿を消す中で、秦野市の大型書店「伊勢原書店秦... (続きを読む)
医師会によるトリアージ訓練

平塚市医師会 身近に迫る災害に備え 防災訓練に60人

 平塚市医師会(久保田亘会長)と岡崎地区連合自治会(川口一正自治会長)の防災訓練が11月14日に岡崎小学校体育館で行われ、両会のほか、平塚中郡薬剤師会や市赤十字奉仕団、市職員ら約60人が参加した。

 同小は、災害時に臨時救護所が開設されることから、当日は医師会救護隊や支援機関が参集し、避難時要支援者模擬訓練をはじめ、トリアージ訓練が実施された。そのほか、赤十字奉仕団による心肺蘇生法・AEDの取り扱い説明や、薬剤師会による講話「災害時のお薬」が行われた。

 久保田会長は能登半島地震や8月に平塚市で発生した豪雨災害に触れながら、「旭や真土地区でも床上浸水の被害があり、平塚市に災害救助法が適用された。地震や災害が本当に身近なものになっている」と警鐘を鳴らした。

大磯らしい土産販売 邸園まで人力車も

 大磯らしい潤いづくり協議会が明治記念大磯邸園(大磯町東小磯295ほか)で、11月23日(土)から菓子、パン、酒など町内産品の物販を行う。

 同邸園を魅力ある観光拠点とするため商工観光事業者が協力し、情報発信など誘客対策に取り組んでいる。

 物販は午前10時〜午後3時まで。開催日は町HPで。問い合わせは同協議会【電話】0463・61・0810。

 大磯駅から同邸園までの区間で人力車2台による走行の社会実験も行われる(有料)。午前9〜午後3時。問い合わせは町産業観光課【電話】0463・61・4100。

高架下で絵を描く子どもたち(同会写真提供)

明るい絵で犯罪抑止 補導員が高架下を整備

 市内の中学校区ごとに少年非行や被害防止を推進する平塚警察署少年補導員連絡会が11月9日、地域の子どもたちや地元企業と協力して馬入の高架下に太陽や海、生き物などの絵を描いた。

 過去に傷害事件が起きた高架下を明るくしたいと企画された同事業。事前に、平塚市の塗装業者「日宝美装」が下絵を描いた後、カニやヒトデ、貝殻などの絵に子どもたちが色を加えた。塗料は、平塚市に工場がある関西ペイント株式会社が提供した。

 参加した小学3年生の保護者・小日向知枝さんは「地域の犯罪抑止に取り組む機会があることは良いこと。子どもも絵を描くのが好きなので楽しませてもらった」と感想を話した。

 同会の栁川正人会長は「国土交通省から、子どもの絵があると悪いことができなくなると聞いた。家族で訪れたくなるような場所になれば」と期待を寄せた。

ゲーム大会で地域交流 25日、八幡公民館で

 不登校やひきこもり改善支援を行うNPO法人ぜんしん(柳川涼司理事長)と公民館が協働して、11月25日(月)に八幡公民館(平塚市西八幡1の10の22)でゲーム大会を開催する。参加無料。

 当日は不登校やひきこもりの当事者が登壇し、自身の経験などを話すほか、最新のスポーツゲームなどのデモプレイを行い参加者と交流する。全3回で、次回は12月21日(土)予定。

 対象は八幡地域在住者。午後2時〜4時。申込不要。(問)同館【電話】0463・23・5528

叙勲の喜びを話す成川さん

女性目線の政治を地域に 元中井町議 成川保美さん(77)

 中井町初の女性町議として6期務めたほか、議長なども歴任。喜寿の節目に受けた叙勲に「はじめは信じられず、不思議な気持ち。光栄です」と目を細める。

 小田原市出身。23歳の時に結婚し、夫の地元の中井町へ。大手精密化学メーカーに勤務し「仕事が大好きだった」と振り返るほど意欲的だったが、子育てに専念するために27歳で退職。地域活動にも汗を流した。

 介護保険制度の整備が進んでいた1999年、「女性目線の政治」の重要性を感じ中井町議員選挙に立候補した。「嫁いできた頃は『女は家庭』という保守的な考えが今よりもっと色濃かった。働くお母さんの味方になりたかった」。当選後も女性初の町議として風当たりが強い時もあったが「選挙中、物置の陰に隠れてこっそり手を振って応援してくれた女性たちが忘れられない」と今でも胸が一杯になる。

 現職時代には、男女間格差の是正のためのクオータ制の導入などを求めてきた。「振り返ると反省も多い。鎧を着て、多数派じゃないからこそ頑なになってしまっていた」とぽつり。「個人のエゴではなく、政治家として他者の考えも認め合っていくのが大切。それが町民のためになればいい」

なべやの店頭に立つ升水さん

商店の活性に貢献したい 「なべや」会長 升水一義さん(84)

 明治6年創業の鍋屋商店を継承し、平塚駅前にある湘南スターモール商店街の小売店「生活の道具なべや」で家庭用品やインテリア商品を販売。昨年、息子に引き継つぐまで33年間、社長として店を切り盛りした。

 1995年に同商店街の立ち上げに尽力。2004年から16年まで平塚市商店街連合会の会長を務めた後、19年から3年間にわたり(公社)商連かながわの会長も務めた。今回、日本の中小企業の振興に貢献したとして経済産業省からの叙勲受賞を受け、「自分がもらっていいのか。畏れ多い」と謙虚に話す。

 同商店街を立ち上げた時は「4つあった商店会をまとめるのが大変だったけれど、国や県、市から認められるようになった」と振り返る。近隣の「公園通り新仲会」などと連携して人を呼び込むためのイベントも実施してきた。

 現在は一線を退いていると言いつつも、商店主が専門分野を生かして生活に役立つ知識や体験などを提供する「平塚まちゼミ」では、商店街を歩く講座の講師として各店舗の魅力を発信している。「自分ができることでお客様や商店の人たちに喜んでもらえれば」と話し、豊富な経験と知識で同商店街を中心に商店の活性に貢献していく。

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贈呈式に出席した千葉店長(左から2番目)と平塚店長(4番目)と落合市長(中央)

マルハンが平塚市に寄付 子育て支援に20万円

 パチンコホール大手の株式会社マルハンの平塚店(千葉進一店長)と茅ヶ崎店(平塚和彦店長)が11月12日に平塚市の子育て支援施策に対して20万円を寄付した。

 両店舗からの寄付は今年で3回目。店頭に置いた募金箱で集められた寄付金はこども発達支援室くれよん(追分)の鉄棒や跳び箱など、子育て支援施策に活用される。

 両店舗は茅ヶ崎市にも同額の寄付を行う予定で、海岸清掃など地域活動にも力を入れている。

 千葉店長は「少子化が進む中、将来を担うこどもたちのためになればうれしい」と話した。

 落合克宏平塚市長は「子育ての政策に支援頂けることは大変有難いこと。しっかりこどものために使っていきたい」と謝辞を述べた。

ニューイヤーコンサート 大磯海の見えるホールで

 音遊楽が送る「ニューイヤーコンサート2025」が、2025年1月18日(土)に聖ステパノ学園講堂・海の見えるホールで開催される。午後2時開演(1時30分開場)。

 音楽家の桑田葉子さん(ソプラノ)や平松祐子さん(ピアノ)などが出演。グノーの『アヴェマリア』、中田喜直の『悲しくなったときは』などの名曲を披露する。全自由席3000円。(問)音遊楽みよし【携帯電話】090・4752・7222

読者プレゼント

 演奏会に読者2組4人を招待。チケット希望者は件名を「ニューイヤーコンサート」とし、氏名、〒、住所、年齢、電話番号、本紙の感想を明記の上、【メール】hiratsuka@townnews.jpへ。11月29日(金)必着。

闘病児にエール 高校生がカード制作

 通信制高校鹿島山北高校の連携サポート校「KG高等学院」の藤沢・平塚キャンパスの生徒が11月14日、闘病中の子どもたちにクリスマスカードを贈る毎年恒例のボランティアを行った=写真。

 当日は生徒と保護者約100人が参加。ペーパークラフト作家の村田繁子さんに教わりながらオリジナルのカードを作成した。カードは子どもたちにプレゼントが届けられる際に添えられる。

 初参加した1年の女子生徒は「読んでくれた子の気持ちが少しでも明るくなれば」と話した。

大磯から日展に2人入選 渡辺せつ子さん、伊藤宏美さん

 大磯町在住の渡辺せつ子さん(65・西小磯)と伊藤宏美さん(69・大磯)が、国内最大級の美術展「日展」で入選した。

自然と動物と人

 渡辺さんは今回で11回目の入選。近所の猫や自身が経営するみかん農園など、身近な風景をモチーフとすることが多い。今回の出展作品『日々是好日』には、昔飼っていた愛犬と少女、大切に育てているみかんの木を描いた。緑の濃淡、犬の「黒」と少女の服の「白」など色の対比が印象的な作品だ。

 渡辺さんは入選に際して「毎回反省の連続。いつも描き足りないと思う」としつつ、「色々な批評の目にさらすことも大事」と思いを語った。

チャンス掴む華

 伊藤さんは初出品で工芸美術部門に入選を果たした。2種類以上の素材や技法を組み合わせて制作するミックスドメディアの作品を制作。和紙やチュールなどを使用し黒い花が道を進みながら逞しく咲くのをイメージした。

 「冬に咲く花は多くないが、その中で耐えて咲く花をイメージ。チャンスはいかに自分で掴むかが大切というメッセージも込めた」と話した。

 障がいのある人と一緒に作品を制作している伊藤さんは、入選に際して「こうした良い縁や恩師に出会えたお陰だと思っている」と喜んだ。

演劇に見入る児童ら

オペラ鑑賞で感性養う 二宮の小学校3校が交流

 二宮町の小学校3校が集まった「にのみや学園小小交流会『芸術鑑賞会』」が8日、町生涯学習センターラディアンホールで行われた。

 二宮小(和田俊宏校長)、一色小(中西美保校長)、山西小(北川慶太校長)の5、6年生の総勢398人が同町の団体「スタジオピアーチェ」によるオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の演劇を鑑賞し迫真の演技に見入っていた。

 文化芸術を鑑賞することで児童の豊かな想像力や思考力などを養うとともに、児童らが同じ体験をすることで中学校進学への一助となることを目的として開催された。

 交流会を終えた児童は「3校みんなで鑑賞してみて交流しながら楽しむことができた」や「いろいろな感性が磨かれた気がする」と話した。

表彰式の様子

納税表彰に22個人・団体

 平塚税務署と平塚県税事務所による納税表彰式が、11月14日にひらしん平塚文化芸術ホールで開かれた。今年度は22の個人・団体が受彰。受彰者は次の通り。敬称略。

【平塚税務署長表彰】▽尾上正一(青色申告会)▽片桐孝夫(同)▽吉川明夫(酒販組合)▽萩原鉄也(法人会)▽村山淸(同)▽栁田敏臣(同)【平塚税務署長感謝状】▽石山光子(青色申告会)▽櫻井康平(同)▽小林伸之(法人会)▽平原英範(同)▽鮓井健一(間税会)【税務功労等平塚税務署長感謝状】▽三井不動産商業マネジメント(株)ららぽーと湘南平塚【租税教育推進校等平塚税務署長感謝状】▽秦野市教育委員会【平塚県税事務所長表彰】▽石垣美保(東京地方税理士会)▽稲村勇二(青色申告会)▽杉崎俊雄(法人会)【中学生の「税についての作文」署長賞受賞】▽尾崎真望(伊勢原市立成瀬中3年)▽高砂芽生(自修館中3年)【東京国税局長納税表彰】▽笹尾幸子(法人会)【神奈川県知事納税功労表彰】▽及川昭男(東京地方税理士会)▽熊澤隆治(青色申告会)▽笹尾幸子(法人会)

地域安全運動作文の入賞者

安心安全なまち平塚へ 市防犯協会が推進大会

 平塚市地域安全運動推進大会が11月15日、市立土屋小学校で行われ、市防犯協会員や警察署員など約260人が参加した。式典では各賞の表彰や、地域安全運動作文で金賞を受賞した栗原柚衣さん(6年)が作文を朗読。そのほか、神奈川県警察音楽隊による演奏などが行われた。

 主催の市防犯協会・志村吉一会長は「安心安全なまち平塚の実現を目指し、これからも活動をしていきたい」と話した。

 防犯功労受賞者は以下の通り(敬称略)。▽平塚市長表彰/鈴木康雄(旭南)、深石元保(大神)、金岩正明(土屋)▽平塚警察署長表彰/宮代秀信(富士見)、重田ヨシ子(崇善)、芹川正弘(同)、中島由佳(松原)、中村裕兊(港)、平野邦枝(八幡)、石原茂吉(豊田)、内田松雄(旭南)、山田敏夫(同)、関谷清子(同)、外山公平(旭北)、中里及千(ふじみ野自主防犯パトロール隊)、鎌中正義(横内団地)▽平塚市防犯協会会長表彰/海老澤武夫(富士見)、足立善八郎(同)、鈴木博(同)、土屋悟(同)、奥津伸一(同)、関野市造(松原)、佐々木幸夫(花水)、伊藤哲雄(真土)、片瀬満雄(中原)、小塚守人(南原)、石川敏明(同)、福田美苗子(大神)、磯村秀雄(城島)、松本宏己(旭南)、山口妙子(同)、小牧昭子(土屋)、鈴木忠治(平塚警察署少年補導員連絡会)、乾理恵子(平塚市青少年補導員連絡協議会)、佐藤禎子(ふじみ野自主防犯パトロール隊)

神奈川県介護賞 福祉への尽力を評価

 第31回神奈川県介護賞が10月31日に発表され、県内から9人が受賞した。同賞は県内の社会福祉事業を行う施設等で介護業務に携わり、特に功労のあった人を表彰するもの。

十人十色の介護

 平塚ふじみ園(四之宮)の勝目義之さん(48)は、「施設や県から評価され、身に余る光栄。自分のできることをコツコツとやってきただけ」と謙遜する。

 勝目さんは1998年からふじみ園に勤務。介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士の資格を取得し、現在は業務課長として市役所や病院の窓口となるほか、利用者が地域へと移行できるよう方針を立てている。

 利用者から「相談してよかった」や「ありがとう」と言われることがやりがい。利用者は自身の状態を伝えることが難しいため、普通救命など医学的な知識も身につけたいという。「現場にも還元できるし自分のためにもなる」と前を向いた。

1日を笑顔に

 福祉型障害児入所施設精陽学園(平塚市城所)で社会福祉士、介護福祉士として働く宮卓史さん(48)。「長く続けてきたことを評価していただけた」と受賞を喜ぶ。

 同園を運営する社会福祉法人至泉会に入職して25年。同園には昨年4月異動になった。様々な家庭環境を抱える子どもたちに対し、「園での1日を、子どもたち一人ひとりが『今日はいいことがあった』と、楽しく笑って過ごせるようにしてあげたい」と思いを語る。

 「まだ異動して1年なので、日々勉強。子どもはどんどん成長していくので、目の前のケアをしつつ、先も見据えた支援をしていきたい」と話した。

建物への放水と救助を進める消防隊

給食センターで消火訓練 供用開始後初めて

 今年9月から供用開始となった平塚市学校給食センター(田村)で11月12日、消防機関と合同で初の火災想定訓練が行われた。

 訓練には同センターのスタッフや市職員、消防本部の隊員ら53人が参加。建物1階からの出火を想定し、同センターのスタッフが通報や初期消火にあたった。消防隊到着後は、建物への放水訓練や、逃げ遅れた従業員の救出活動が行われた。

 田中一雄消防長は「同センターは県内でも有数の規模。有事の際は早期の運転再開のため迅速な対応が求められる」と講評し、同センターの吉澤達夫所長は「防災の最後の砦は”人”。日頃から安全管理に努めていきたい」と話した。

「太極拳を体験しよう」 大磯町立福祉センターで1月10日、24日、31日

 大磯町体育協会太極拳部が2025年1月10日、24日、31日(全て金曜日)に、大磯町立福祉センターさざれ石(大磯1352の1)で太極拳無料体験会を開催する。午前9時30分〜11時30分。

 当日受付可。定員先着20人。日本武術太極拳連盟公認指導員が講師を務める。

 運動ができる服装で上履き、飲み物を持参。マスク着用は任意。

 問い合わせは大磯町体育協会太極拳部石井さん【携帯電話】090・7011・3475。

申し込みは二次元コードから

元イスラエル兵が語る戦争 12月22日 大磯町立図書館

 元イスラエル兵のダニー・ネフセタイさんが講師を務める「どうして戦争しちゃいけないの?〜イスラエル・パレスチナ問題から考えよう〜」が12月22日(日)、大磯町立図書館大会議室(大磯992)で開催される。午後2時〜4時30分(開場1時30分)。

 ダニーさんは、イスラエル空軍で兵役を務めた後、1988年に埼玉県に移住。現在は木製家具作家として、木工房ナガリ家を夫婦で営みながら、反戦や脱原発をテーマに講演活動を行っている。当日はイスラエル・パレスチナ問題を題材に話しをする。

 参加費は大人1000円、高校生以下無料(当日現金払い)。定員50人。手話通訳付き。

 問い合わせは主催のネクサス大磯(半田志野)【メール】handashino@gmail.com。

法要の様子

平塚市仏教会 仏像の魅力「みほとけさん」が発信 湘南説法会に約150人が来場

 平塚市仏教会(武井定光会長・松岩寺)の第22回湘南説法会が11月11日、ホテルサンライフガーデンで開催された。戦没者を慰霊する平和祈念法要のほか、お寺・仏像研究家のみほとけさんの講演が実施され、約150人が来場した。

 みほとけさんは鎌倉市出身。2015年にアイドルデビューし、16年にはミス鎌倉も務めた。仏像やお寺の面白さを発信しようと、本名の「みほ」と「ほとけ」を合わせた「みほとけ」という名で芸人として活動中だ。

 講演会では「難しいと思いがちな話題でも、耳に届く、心に届く話ができればうれしい。芸人として、よりポップに仏像の魅力を発信したい」と思いを語り、仏像ものまねなどのネタを披露して会場の笑いを誘っていた。

 武井会長は、「昨今、仏教に対する感覚が急速に変化している。世代間格差や核家族化が進む中、機会があるときに、今日のことを話のタネにして、少しでも自分の宗旨や宗派を知ってもらえるよう、お子さんやお孫さんに話してほしい」と呼びかけていた。

専門家に学ぶ老後資金 12月7日 二宮町ラディアン

 「家族介護教室〜老後のためのお金の話」が12月7日(土)、二宮町の生涯学習センター・ラディアンのミーティングルーム2で開催される。午前10時〜11時30分(受付は9時45分から)。

 エンディングノートを使った老後に向けたお金の準備・使い方、シニア世代に増えている金融トラブル・対応策について、横浜財務事務所職員が解説する。

 対象は町内在住在勤者。参加費無料で定員は40人。

 申し込み、問い合わせは二宮町地域包括支援センターなのはな【電話】0463・71・7085。

新たな水害対策を考える 11月30日 ひらつか市民活動センターでシンポジウム

 桂川と相模川流域の環境保全について考える、第30回桂川・相模川流域シンポジウムが、11月30日(土)、ひらつか市民活動センターで開催される。午後1時〜4時。

 このシンポジウムは、同河川流域の環境保全に取り組む市民や行政・事業者で構成される「桂川・相模川流域協議会」の主催により毎年開催されている。今回のテーマは「命とくらしを守れるか?新たな水害対策 Part2」。

 名古屋工業大学教授の萱場祐一さんによる「支流から考える流域治水〜多自然川づくりの新たな役割〜」をテーマにした基調講演の他、同協議会の日向治子代表幹事とのトークセッションなどが行われる。

 事前申し込み制で参加無料。11月27日(土)締め切り。オンライン配信も実施。申し込みは同協議会HP【URL】https://katurasagami.net/

(問)山梨県事務局【電話】0554・45・7810または神奈川県事務局【電話】045・210・4352

過去のイベントの様子

食べて遊んで地域の魅力再発見 11月30日「きじマルシェ」

 城島地区の魅力を発信する交流型体験イベント「第4回きじまルシェ」が11月30日(土)、城島公民館隣(小鍋島271の1)の畑で開催される。午前10時から午後2時。小雨決行。

 神奈川県の支援を受け、城島地区の「地域資源活用による交流型体験の里づくり事業」として2021年から始まった同イベント。城島地区地域活動推進会議が主催、湘南NPOサポートセンターや平塚農商高校などが協力している。

 当日は地域の特産品・はるみ米や豚汁、フランクフルトの販売、最新のトラクターなどの農機具展示、ポニーや子牛と触れ合えるエリアが用意されるほか、健康チェックブースやモルック、竹馬などが楽しめるエリアなど、幅広い世代で楽しめる企画も実施される。

 会場へは公共交通機関の利用を推奨。詳細は城島地区里づくり事業ホームページ【URL】https://hiratsuka-kijima.jimdofree.com/。