逗子・葉山版【11月29日(金)号】
急斜面からの救出

逗子市消防 航空隊と連携訓練 二子山の滑落事故に備え

 逗子市消防本部(行谷英雄消防長)は11月19日、ハイカーの多い二子山での滑落事故を想定し、横浜市消防局航空隊のヘリコプターと連携した救助訓練を行った。訓練を終えたばかりの同月24日には同山中で転倒して足を負傷した人の救助にヘリが出動し、早速訓練の成果を発揮した。

 逗子消防本部がヘリコプターを使用した航空隊との連携訓練を行うのは5年ぶり。地上では逗子署から15人、横浜航空消防隊から3人、ヘリ隊は6人が参加した。

 訓練は二子山内で20代男性の2人組が滑落、1人は自力で動けるが、もう1人は身動きができず、救助が必要という想定で行われた。南郷上ノ山公園からハイキングコースに入り、救助用の担架やロープなどを装備し、山道を1列になって行進。救助要請のあったポイントに近づくと名前を呼び掛けながら捜索した。要救助者を発見すると、名前、落ちた時の状況、けがの確認などをして、常に声をかけながら、崖から引き揚げるためにロープを木に巻きつけバスケット担架を準備。隊員同士で「集中」と声を掛け合いながら、しっかりロープなどの強度の確認をし、ハイキングコース上までけが人を引き揚げた。この間に横浜ヘリポートに出動要請が行われていた。

ピックアップは針の穴

 崖から救出するとヘリのピックアップポイントに移動。山林の中でぽっかりと空が見える場所が何カ所かあり、あらかじめ航空隊とは情報共有ができているという。救出場所から近いポイントに到着すると発煙筒をたき、ヘリに居場所を知らせた。

 ほどなくヘリが到着し、上空約30メートルでホバリング。ダウンウォッシュと呼ばれるヘリからの吹きおろしの強風で周囲の木が大きく揺れ、枝が折れたりするなか、道幅が1メートル強ほどの狭い場所にヘリから隊員がピンポイントで降下してきた。

 ピックアップ訓練は2回。1回は担架で、もう1回は隊員が要救助者を抱える形で引き揚げ、訓練は終了した。

 熊坂篤範消防次長は「傷病者を適切に救出するためには安全・確実・迅速はもちろん、ピックアップポイントの確認や木々の繁茂状況など、机上訓練では見えない部分を頭に入れることが重要。また、訓練を通じて平時から顔の見える関係を作っておくことが大切」と横浜航空消防隊との連携訓練の意義を強調した。

 逗子市消防によると、過去5年の救助出場は40件から70件。その内、山林関係の救助件数は年間で8件から12件おきている。道迷いでの救助が多いが、2021年からは毎年1件、ヘリでの救助事案も発生している。

チラシを手にPRする倉本さん

長柄町内会長柄下町内会 福祉防災で絆深める 12月1日、長運寺でフェス

 葉山町の長柄町内会(松平龍一会長)と長柄下町内会(津吉彰郎会長)は12月1日(日)、初の合同企画「福祉防災フェス」を長運寺駐車場(長柄)で開催する。いざの時に助け合える、世代を超えた顔見知りづくりを狙う。

 両町内会に加盟している全世帯(約1250世帯)に対し2020年、葉山町社会福祉協議会が「福祉ニーズ調査」「地域活動の担い手(協力者)調査」を行った。その結果、「災害・防災」への関心が深いことが判明。実際に地域活動を進めるために協議を重ね、22年7月から23年5月までに「葉山町土砂災害ハザードマップ防災勉強会」として座学3回、レッドゾーン確認まち歩き3回などを実施。

 一方で、福祉防災(災害時の助け合い)懇談会では「防災訓練には同じ顔触れが参加し、プログラムも形骸化している」点が課題としてあがった。この間、コロナ禍で地域防災力が低下しているという危機感もあり、「日頃の顔の見える地域住民同士の出会い、知り合いの機会づくり」として今回のフェスが企画された。

多様なイベント

 消火や煙、AED(自動体外式除細動器)体験などのほか、防災ロープワークや新聞紙スリッパ作成など実用的なことも学べる。

 福祉に目を向けたものでは「防災手話講座」を実施。企画担当の葉山町福祉課によれば、災害時に耳の聞こえない人に対し、「大雨・土砂・危ない」などの状況説明や、「大丈夫・落ち着いて」など声掛けの簡単な手話をイラストを見ながら学ぶという。

 輪投げやコイン落としゲームといった子供向けブースや、キッチンカーも出店し、祭り気分も味わえる。

 PRを担当する葉山社協の倉本泰孝さんは「災害時のマニュアルがあっても、顔の見える関係がなければその仕組みは動かない。地域の絆を深めるために気軽に参加してほしい」と呼びかける。

 午前10時から午後2時。入場無料。

 (問)松平さん【携帯電話】090・4820・9803

2025逗子旅カレンダーの富士山の写真を撮影した 礒貝 高弘さん 逗子市新宿在住 84歳

被写体と会話を楽しむ

 ○…「富士山の前に江の島があり、相模湾越しに見えるこの素晴らしい風景を逗子に住んでいるみなさんにに知ってほしい」。富士山の写真を撮り始めて12年。「逗子の自然を後世に残すこと」が大きなテーマで、富士山はそのモチーフのひとつ。これまで撮ってきた写真が、「2025逗子旅カレンダー」として一つの作品になった。

 ○…写真を撮り始めたきっかけは生き物だった。子どもの頃に浪子不動で魚を捕って遊ぶ中で、「どうしてこんなに種類があるんだろう」と興味を持った。逗子開成中高時代は生物部に入り、日本大学の水産学科に進学。20歳ごろ論文で動物の写真を撮るために、顕微鏡写真やクローズアップ写真、昆虫写真などの権威に師事した。技術も教わったが、師匠の教えで今も大事にしているのは被写体と会話をすること。「相手から答えが返ってきたときがシャッターチャンス。それは生物でも風景でも同じ」との言葉に職人気質を感じる。

 ○…現役時代は油壷マリンパークの職員。開業前から携わり、飼育員や営業も経験。勤めながらカメラは続け、来場者へのサービスで生物写真の撮影教室などを開いたことも。新聞社やカメラメーカーのコンテストでは何度も受賞経験を持つが「昔のこと。今更恥ずかしいよ」と謙遜する。

 ○…70年以上住む逗子の魅力を「駅に降りた時の空気のおいしさ」と語る。しかし、写真を撮り続ける中でいろいろなことが分かってきた。田越川に来る鳥の数が少なくなった。それは餌になる魚が減っているから。そんなことからも自然の変化が見て取れる。「ひ孫世代には逗子の自然がどうなっているのか。記録を残すことは逗子への恩返し」。だから今日も自然の風景を撮り続ける。

住職の読経を聞く参加者

鳥獣被害対策実施隊 捕獲イノシシを弔い 新善光寺で供養祭

 葉山町鳥獣被害対策実施隊(臼井康之隊長)は捕獲したイノシを弔うため11月15日、新善光寺(葉山町上山口)で「イノシシ供養」を行った。同隊のメンバーと葉山町環境課職員の20人が参加した。

 同寺の住職は読経の後、「イノシシと人の共存は難しい。誰も好んでイノシシを屠(ほふ)っているわけではないが、お互いの場所を守るためにやらなければならない。そうした中でこうした法事を行うことが大切だ」と講話した。

 臼井隊長は「最近は二子山山系を出て一般住宅での目撃情報も増えている。捕っても捕っても増えている。我々がやらないとイノシシで溢れてしまう。自分たちの時間を割いての活動は大変だが、しっかり取り組んでいく」と意気込んだ。

 同隊の三井修さんによれば、今年度、同隊で捕獲したイノシシは45頭。他に神奈川県の鳥獣被害対策センターの委託業者が15頭を捕獲している。過去11年半の活動では582頭が捕獲されている(11月26日時点)。

秋の色づき週末まで 南郷上ノ山公園

 朝晩が冷え込むようになり、南郷上ノ山公園(葉山町長柄)のイチョウ並木も黄金色に色づいた=写真(11月19日撮影)。

 公園管理事務所によれば紅葉が見られるのはこの週末ぐらいまでではないかとのこと。

 あす30日(土)はキッチンカーマーケットの最終日。

合同企画をPRする亀ヶ谷会長と宮寺会長(左から)

一色・一色大滝商店会 初の合同イベント 1月どんど焼きで抽選会

 葉山町の一色商店会(亀ヶ谷真吾会長)と一色大滝商店会(宮寺透雄会長)は両商店会初となる合同企画「大感謝祭 福引抽選会inどんど焼き」を行う。

 12月5日(木)の新聞折込や町内会で回覧されるチラシの福引抽選機マークがついている店で買い物をすると、1月11日(土)に一色海岸監視所前で行われるどんど焼きでの福引の抽選券がもらえる。抽選券10枚で1回抽選。景品の1等は2月末まで両商店会で使える5000円分の商品券が2本。2等は2000円分で、4等まであり。参加賞としてみかんが全員に配られる。

 一色大滝商店会では12月5日から同月末まで、32の加盟店で大売出しも実施する。

 両商店会長は「商店会が協力し合うことで、単独では難しいこともできるようになる。ゆくゆくは他の地域も一緒にやれたらと思う。一色から葉山を元気にしたい」と意気込んだ。

まちづくり館 写真で感じる葉山 来年3月までリレー展示

 葉山まちづくり館(葉山町立図書館2階)で葉山在住のプロカメラマンによる葉山をテーマにした写真展「葉山のいとなみ」が4カ月にわたって開催される。主催は認定NPO法人葉山まちづくり協会。

 会期は11月30日(土)から2025年3月30日(日)まで。リレー方式で、2週間ごとに8人の写真家が順番に葉山で暮らす中で見て感じた「葉山のいとなみ」を展示する。

 参加するのは佐藤正治さん(11月30日〜12月13日(金))=写真、中村和平さん(12月14日(土)〜同26日(木))、伴あかねさん(25年1月7日(火)〜同19日(日))、増井貴光さん(1月21日(火)〜同31日(金))、井島健至さん(2月1日(土)〜同14日(金))、ミヤジシンゴさん(2月15日(土)〜同28日(金))、櫻井まりさん(3月1日(土)〜同13日(木))、石川麻奈美さん(3月15日(土)〜同30日)。

 第1弾の佐藤さんは葉山在住22年。4月はじまりの葉山カレンダーなども作っている。今回のテーマは「空の色 風の音」。佐藤さんは「写真はすべてスマホで撮ったもの。一色海岸からの富士山をバックにした夕日など、空がメイン。作品を見て気持ち良くなってもらいたい」と意気込みを語った。

 (問)同協会【電話】046・876・0421

【1】女子の部1位の宮嵜さん(右)【2】笑顔で走る子ども【3】声援を受けながら走る長谷川さん【4】白熱したリレー

笑顔で全力疾走 第一回にこリンダッシュ

 葉山にこにこ保育園(葉山町長柄/松尾真弓園長)主催の「第一回にこりんダッシュ」が11月23日、長柄小学校グラウンドで行われた。

 4歳から88歳まで約80人が参加し、50メートルを全力疾走で駆け抜け、紅白に分かれたリレーも行われた。松尾園長は「走ることはとても大事なこと。スポーツから遠ざかっている大人もこれをきっかけに運動を再開してくれたらうれしい」と開催の意義を語った。

 最高齢参加の長谷川忠信さんは日頃からインディアカ(羽根のついたボールを手で打ち合うバレーボールのような競技)を行うなどのスポーツマン。「怪我なく走れてよかった」と、17秒098で完走した。

 小学4〜6年の部で1位だった玄丈眞さん(6年)のタイムは7秒250。「6秒台を出したかったので残念だったけど、楽しかった」と振り返った。

 各部門の1位の選手とタイムは次の通り。敬称略。

 ▽5歳児の部=田上(たのうえ)鈴太郎/10秒873▽小学生(1〜3年)の部=上田昊(そら)(2年)/8秒573▽小学生(4〜6年)の部=玄丈眞(6年)/7秒250▽中学生以上の女子の部=宮嵜亜季奈(中2)/8秒101▽中学生以上男子の部=荻野俊/6秒666

カレンダーの表紙

逗子から望む絶景富士 観光協会カレンダー

 逗子市観光協会による「逗子旅カレンダー2025」が完成し、市役所内同協会窓口やスズキヤ逗子駅前店で販売されている。

 例年、逗子の季節ごとのさまざまな風景が楽しめる同カレンダーだが、25年版は表紙から12月まで全て富士山。逗子市新宿在住の礒貝高弘さん(84)=人物風土記で紹介=の作品で、赤富士、サクラと富士、ダイヤモンド富士、アジサイと富士など、さまざまな表情が楽しめる。

 サイズはA3で壁掛けタイプ。1部500円で販売中。

 問い合わせは同観光協会【電話】046・873・1111(内線286)

水道工事業者 「子育て支援に役立てて」 逗子市に100万円寄付

 逗子・葉山エリアを中心に公共水道工事を行う有限会社ソムリエホーム(葉山町/武藤勢司社長)は11月15日、企業版ふるさと納税制度を利用し、逗子市に100万円寄付した。同日、武藤和人専務が市役所を訪れ、桐ケ谷覚市長から感謝状が贈呈された=写真。

 同社は神奈川県企業庁の公共水道工事をてがける。武藤専務は「逗子市、葉山町の仕事に多くかかわっている。今回の寄付は恩返し」と述べた。「子どもはまちの希望」と語り、寄付金は子育て支援、小児医療費の助成、保育士確保などの支援に充てられる。

 桐ケ谷市長は「住宅のまちである逗子の重点課題はまさに子育て。よそから逗子に移り住みたいと思ってもらうには教育環境の整備が重要だ」と意気込みを語った。

(上)入賞者と山梨町長(左から2番目)ほか関係者(左下)町長賞の作品(右下)議長賞の作品

葉山防火ポスターコン 絵の力で火事防ぐ 入賞者10人を表彰

 葉山町消防本部(伊藤義紀消防長)は11月22日、教育総合センターで小学4年生を対象にした防火ポスターコンクールの表彰式を行った。

 秋季火災予防運動期間(11月9日〜15日)に合わせポスターを募集し、今年で18回目。95作品の応募があった。

 応募作品の中から町長賞、議長賞、消防長賞(3点)、危険物安全協会長賞(5点)が選ばれ、表彰された。

 山梨崇仁町長は表彰式のあいさつで「ほとんどの火事は人が原因で起きている。皆さんの作品を見ることで多くの人に防火の意識を持ってもらいたいと思う」とコンクールの意義を語った。

 町長賞に選ばれた村瀬冬蒔(とうじ)さん(葉山小)は「火が家を襲っているところを消防士が消そうと頑張っている姿を描いた。炎が『火』の字になっているところがポイント。絵で賞を取ったのは初めてでうれしかった」と喜びを語った。

 議長賞の矢吹ひかりさん(一色小)は「タコ足配線は危ないので無くなってほしいという思いで描いた。炎のグラデーションを工夫した。今後もコンクールには挑戦してみたい」と話した。

 町内の今年の火災件数は4件(11月22日時点)。昨年は9件だった。伊藤消防長によれば「火災警報器の普及など予防に力を入れており火災件数は減少傾向にある」という。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
講師を務めた森さん

100年後の葉山は沖縄? 気象予報士・森さん講演

 葉山町制100周年を記念して葉山町議会は11月23日、葉山町福祉文化会館で特別講演会を開催した。TBSテレビ「ひるおび」の天気コーナーを担当する気象予報士の森朗さんが講師として登壇し、「気候変動と100年後の葉山」をテーマに語った。

 森さんは2011年から葉山に在住。葉山の住みやすさを表す事例として「冬に通勤で電車に乗ると戸塚を過ぎると寒く感じ、関東で木枯らしが吹いても葉山では吹いていない」「夏の雷雨は茅ヶ崎から三浦に抜けることが多く、葉山は素通りしていく」などのエピソードを紹介した。また、東京とは天気が違うため、テレビで東京の天気の話をすると葉山の人には「外れている」と思われているかもしれないと笑いを誘った。

 一方、世界の異常気象と同様に葉山の気温も変化してきていることにも言及。17年からの黒潮の大蛇行と同じ時期に葉山の気温も上がってきているという。葉山の海に本来沖縄にいる魚が生息するようになっている。気温の上昇も進み、30年には福岡や高知、50年には鹿児島、約100年後の2120年を超えると沖縄と同じような気候になる予想だという。それは単に暑くなるだけではなく、「ものすごい台風がきたり、大雨が降ったりすることにもなる」とし、その結果、山の斜面が崩れる可能性も指摘した。

 今やるべきことは「きれいな海を保ち、そのために山を整備して健全にすること」と強調し、静かな環境のある葉山であり続けてほしいと語った。

星座にまつわるエトセトラ 「二十億光年」

 人類は「宇宙の年齢」のことまで考えてきました。その中の「ビッグバン理論」とは、過去、宇宙は小さい点のようで超高温・高密度の状態から爆発的に始まり、急激に膨張・冷却し、その過程で種々の元素が誕生したと言うものです。現在では「インフレーション理論」と組み合わせた形が標準宇宙モデルになっています。「宇宙が膨張している」ということが1929年、観測的に確立されました。そして46年から48年、ビッグバン宇宙論に基づいて推定された宇宙の年齢は20億年。現在は137億年と考えられていますので、宇宙もいろいろ解明されてだんだんと数字が変わってきてるのです。「二十億光年の孤独」という谷川俊太郎氏の詩集を初めて手にした時、何が二十億光年なのだろう?と不思議に思ったのですが、この詩集は52年に出版されたものということで、納得したのでした。

「デジタル終活【2】」 vol.29 人生100年時代今から始める終活のススメ

 「デジタル終活で大事なことはIDパスワードは家族に伝えて」というアドバイスに、読者から質問がありました。「スマホやパソコンはデジタルライフの日記帳のようなもので、なりすましを防ぐ意味でもパスワードは教えたくない。自分の死後はスマホごと処分してほしい」男性の方からですが、家族が知らないと困る金融関係は問い合わせ先を残すようにしたそうです。デジタルの世界に浸るほど趣味や嗜好が反映されているので、死後であっても誰にも見せたくない人は意外と多いものです。では元気なうちに仕分けして残しておく情報をあげると、【1】金融資産では/ネット銀行・証券・保険、ネットショップの会員会費、ネットフリックスなどサブスクリプション(毎月の引き落としを止める)、ポイントやマイル等連絡先。【2】プライバシー関係では/思い出の写真やビデオ、交友者の住所録等。プリントかUSBメモリに書き出しておく。SNSを本人を追悼する場として残すこともできるので、生前に本人の希望があればサイトに連絡を。

 ここで懸念されるのは本人がデジタル環境を維持する認知能力が失われてからでは遅いということ。それは日常生活で行動が少しおかしくなるステップと似ています。しかしデジタル操作は見えないので、おかしなことになっていないか家族などの見守りが必要です。