川崎区・幸区版【12月6日(金)号】
同校の松木さん、山村さん、山下さん(右から)=写真上、商品化されたキーホルダー

幸高校ビジネス教養科 川崎初の「ご当地ガチャ」 企画、商品化に一役

 川崎の魅力をカプセルトイにした「街ガチャin川崎」が12月7日に販売される。同企画には市立幸高校ビジネス教養科3年生が一役買っており、生徒らは企画から店舗交渉などを行い、商品を実現化させた。

 地域の魅力をカプセルトイにする試みは、一般社団法人日本ガチャガチャ協会が2021年から始め、全国約50以上の自治体で展開されている。川崎では今回が初。

 「街ガチャin川崎」の商品はアクリルキーホルダーで、1回300円。絵柄は、イクミママのどうぶつドーナツ、煎餅屋 堂本、元祖ニュータンタンメン、かわさきFM、多摩川菓子店、川崎大師雷神堂、川崎大師 大谷堂、かわさきミュートン、川崎工場夜景、いくたりょくちのヒーローの10種。観光名所やご当地キャラ、地元の人気店などが出揃い、川崎らしさが溢れる商品となった。

 今回の企画に関わった同校生徒は選択科目「商品開発と流通」を履修する21人。「川崎をテーマにしたカプセルトイ製作」を生徒が提案したことで始まった。

 同科商業科主任の尾崎史将教諭(48)が渋谷区に事業所を構える(株)トーシンに相談すると、偶然にも同協会との共催事業として川崎のご当地ガチャに取り組んでいることがわかり、3者の合同事業として進めることになった。

 生徒らは一人一社以上を提案し、各自メールや電話で直接交渉。中には、メールの返信が来ないなど交渉がうまく進まず、ビジネスの厳しさを肌で感じる場面もあったという。元祖ニュータンタンメンを担当した山下逞茂手(てぃもて)さんは、「川崎と言ったらニュータンタンメン」と普段から足を運ぶ同店を選んだ。「授業でビジネスメールは学んでいたけど、実践になると言葉づかいなどが難しかった」と振り返る。生田緑地の風景に魅力を感じ、いくたりょくちのヒーローを担当した松木琉平さんも「メールをどんな内容にするかを悩み、家族とも相談した」と続ける。一方、山村花梨さんは電話での交渉に挑戦。以前、同校と関わりがあったことに着目して雷神堂に提案した。「企画やプレゼン、アポどりなどの一連の流れを経験できて、さらに商品化を実現できたのは貴重な経験になった」と力強く語った。尾崎教諭は「地元のコンテンツを使って取り組めたのは良い経験。川崎の良さを知るきっかけにもなったのでは」と話した。

 同商品はシープラ川崎ルフロン店・ノクティプラザ店などで販売。総生産数は約3000個、売り切れ次第終了。

物価の高騰による材料費の上昇

市教委 学校給食費を値上げへ

 川崎市教育委員会は市内の市立小中学校などで学校給食費を改定し、2025年4月から1食あたりの単価を小学校で47円、中学校で56円、特別支援学校で31円から56円を値上げすることを決めた。給食費の改定は小学校が6年ぶり、中学校が7年ぶり。年間の保護者負担が9千円前後、増える見通し。

 コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻の影響などから物価の高騰が止まらず、前回の給食費改定時(小学校)の2018年の物価を100として消費者物価指数を比較すると、今年9月時点で17・5%上昇の117・5となっている。市教委は今後も物価上昇が続くとの見通しから、目標に掲げる「健康給食」の維持が難しいと判断し、今回の改定に踏み切った。

 値上げ幅は消費者物価指数の上昇分(17・5%)から算定。小学校で1食当たり270円から317円▽中学校で320円から376円▽特別支援学校幼稚部で180円から211円▽同小学部で270から317円▽同中高等部で320円から376円となる。この結果小学校の保護者世帯で月額約800円、年間で8789円の負担増となる。

 また26年度からは、消費者物価指数で1%以上の増減が生じた場合に給食費を改定する「物価連動方式」とする。1%上昇につき3円の増額となる見通しだ。

 市教委はこれまで、給食の物資購入費の不足分を新型コロナ対応の地方創生臨時交付金を活用して充当し、さらに不足する分は市費をあてて保護者負担の軽減を図ってきた。そのうえで比較的安価な材料へと差し替えたり果物の提供を控えたりして、必要なカロリーと栄養素を保ちながら献立を作成してきたという。

 市の担当者は「子どもたちからは『もっと果物が食べたい』『ほかの都市ではデザートが出ている』などの声も寄せられている。給食で不公平が生じないよう、状況に応じて望ましい給食を提供していく」と話す。

女子プロボクサーとして、12月に初のタイトル戦に挑む 柳尾 美佳さん 中原区在住 29歳

掲げた拳で未来を拓く

 ○…大学を卒業後、自衛隊に3年間勤務した「元自衛官ボクサー」を名乗る。デビュー戦はKO負け。「次も負けたらやめる気持ちで臨んだ」という次戦でKO勝ちし、勝利の味を知った。周囲の猛反対を押し切り、女子プロボクサーになって5年。「ずっと夢見てきた王者へ挑戦するときがきた」。この道に進んだことを家族や周りに納得させるためにも、チャンピオンの称号を手にすると誓う。

 ○…平間小、平間中の出身。子どものころは、1歳上の姉よりも4歳上の兄の後ろをついて回った。野球や格闘技が好きで、負けて泣いても諦めなかった。「母からは女の子の格好をしながら、手にはウルトラマンを持っているような子だったと言われます」。中学から大学まではソフトボールに打ち込む。体力づくりのつもりで近所のジムへ行き、出合ったのがボクシングだった。

 ○…最近、自身のSNSでLGBTQ(性的少数者)であることを公表。「一世一代のタイトル戦を前に、応援してくれる人たちに自分のことをきちんと知ってもらいたくて」。中学生のころには「男子に負けたくない、強くなりたい」という気持ちが強くなっていた。自身の性的指向に思い悩むことは少なかったが、カミングアウトすることで「同じような境遇の人の力になれるかもしれない」と踏み出した。

 ○…「リングの上は性別や指向に関係なく、自分を表現できる場所」。将来は誰もが居心地良く過ごせるようなジムを開き、指導してみたいという夢もある。試合前には2カ月半で10kg近くも減量する。食べることが好きだから練習よりつらいが、楽しみなのが試合後のご褒美だ。タイトル戦が終わったら、「まず家系ラーメンとマックが食べたい」と笑った。

あやめ会HP

12月11日 精神疾患の当事者を抱える家族交流会

 NPO法人川崎市精神保健福祉家族会連合会あやめ会が主催する「精神疾患の当事者を抱える家族との交流会」が12月11日(水)、幸市民館(JR南武線「矢向駅」徒歩約15分)第3会議室で行われる。午後1時30分から4時30分。参加費無料。

 精神疾患の当事者を抱える家族が対象で先着10人。同じ境遇の家族同士が交流と質疑応答を行う。講師は同会理事長・精神保健福祉士の長加部賢一氏ら。申込はメール(【メール】ayame@iris.ocn.ne.jp)または【電話】044・813・4555((火)(木)午前10時〜午後4時)。

八木悦子さん(左)と赤坂区長

統計調査員八木さん 瑞宝単光章受章を報告 幸区長を表敬訪問

 統計調査員を長年勤め、これまでに優秀な成績を収めたとして、瑞宝単光章を受章した八木悦子さん(74)が11月27日、赤坂慎一幸区長を表敬訪問した。

 瑞宝単光章は公務等に長年従事し、成績を挙げた人に授与される叙勲。八木さんは37年の長きに渡って、国勢調査等の各省庁が実施するありとあらゆる統計調査に携わり続け、現在も活躍している。

 調査の際には主に自転車に乗って直接会社等を訪ねるという。骨の折れる仕事に聞こえるものの、「相手と会えない時は残念だったけど、やりたくないとは一度も思わなかった。完成した調査結果を見ると、自分の仕事が実感できてやりがいを感じる」とこれまでの仕事を振り返る。

 受章については「知らず知らずのうちに37年も経っていた。まさか自分が受章するとは思っていなかったので、驚きが大きい。今後も仕事をもらえる限り、初心を忘れずに、いつまでも謙虚な心で勤めていきたい」と語った。

 瑞宝単光章のメダルは青い首ひもに銀色のブローチが付いたもの。八木さんは「遠くに住んでいる子どもたちにはまだ見せていないので、この年末年始に見せるつもり」と笑顔を見せた。

花植えを楽しむ下平間小2年生

下平間小 花植えで地域に彩り 大師堀公共花壇で

 下平間小の2年生が11月27日、鹿島田駅付近の大師堀公共花壇で花植え活動を行った。

 市民活動団体さいわい花クラブと川崎信用金庫の協力で毎年2回行われている。今回のためにスコップを寄贈した川崎信用金庫鹿島田支店の横山宏光支店長は「1997年から続けているイベント。今後も環境と社会貢献への取り組みとして継続したい」と話した。花植えをサポートしたさいわい花クラブの後藤善雄実行委員長は「花はあるだけで安らぎをもたらす。自然に触れて、優しい子どもたちに育ってほしい」と願いを込めた。

 活動を終えた実行委員の関大耀(たいよう)さん(2年)は「深く掘るのが大変だったけど、通学路で前を通るので大きく育つのを楽しみにしたい」とほほ笑んだ。

真剣にボッチャに取り組む参加者

老若男女ボッチャで白熱 幸区大会64チーム出場

 3回目となる幸区ボッチャ大会が11月24日、幸スポーツセンター(戸手本町)で開催された。出場したのは全64チーム、192人。来場者は400人に上った。

 子どもからシニアまで、また障害の有無を問わず、誰でも一緒に楽しめるスポーツとして、近年人気が高まっているボッチャ。同大会はトーナメント制で、ユニバーサルボッチャをベースとした独自ルールで行われた。

 決勝戦では「下平間みどり会2」対「チームもりだけ」が対戦し、「下平間みどり会2」が6-0で勝利した。

大勢の人で賑わう会場=昨年

市民祭りあすから

 市内最大級のイベント「かわさき市民祭り」が12月7日(土)と8日(日)、富士見公園一帯(川崎区富士見)をメイン会場に開催される。

 冬ならではの企画として、人工雪を降らす「雪遊び体験」やカーリングの体験イベントを予定。また、夜のステージではブレイキンやヒップホップダンス、ダブルダッチなどを楽しめる。市内のグルメや物販、健康相談などのブースもずらりと並ぶ。時間は午前10時から午後7時まで。(問)同実行委員会【電話】044・200・2308へ。

かわさき餃子みそチーズおむすび

川崎区 三角おむすびレシピコン 歴代No.1作品を販売 店舗やイベントで

 川崎区役所は「三角おむすびレシピコンテスト」で、グランドチャンピオンに輝いた「かわさき餃子みそチーズおむすび」を多くの人に味わってもらおうと、特別販売している。

 同コンテストは東海道川崎宿が三角おむすびの発祥の地というエピソードを基にしたまちおこしイベントで2015年から23年まで実施された。グランドチャンピオンは、歴代優勝のおむすび10品を販売した「みんなの川崎祭 おむすびレシピコンテスト」で購入者の投票で選んだ。

 かわさき餃子みそチーズおむすびは第4回優勝作品で中原区の東森雅子さんのアイデア。川崎餃子舗の会が開発したミソだれと角切りにしたミニチーズを使用し、のりで川崎の川を表現している。

 販売場所は吉田屋(幸区小向町)は12月15日(日)までの土・日曜午前6時から午後6時まで、大川食堂(川崎区大川町)は12月3日(火)から1月30日(木)の午前9時30分から午後2時まで。12月8日(日)には川崎市役所新本庁舎で開かれる「まちのひろばフェス」でも販売される。時間は午前10時から午後3時。

プラザ田島まつり 14・15日

 プラザ田島で活動している各団体・サークルが一堂に会するイベント、「プラザ田島まつり」が同所(川崎区追分町)で開催される。12月14日(土)午前10時〜午後5時、12月15日(日)午前10時〜午後3時。

 フルートの演奏や、押し花やバルーンアートの体験、パン販売や古本市など、大人から子どもまで楽しめるイベントが盛りだくさん。他にもボランティアグループによる読み聞かせや、カフェではカレーの販売も(当日申し込み)。詳細は同所【電話】044・333・9120まで。

建替えが検討されている南部市場

南部市場 運営への市民意見募集

 川崎市は指定管理者の指定期間が2025年度末で終了する、川崎市地方卸売市場南部市場(幸区南幸町)の今後の運営基本方針を示した。

 南部市場は市内外からのアクセスに優れている上、市の中心街の賑わいのあるエリアに立地。卸売市場が全国的に縮小傾向にある中、南部市場は取扱金額、数量ともに増加しており、2023年は目標値の約3倍の取扱数量を達成した。市は首都圏における広域的食品流通の拠点である北部市場と役割を分け、南部市場を市民に親しまれる地域密着型の市場と位置付けている。

 ただ施設の多くが老朽化しており、機能維持や耐震補強の費用は年間9400万円程度と見込まれている。他にも荷捌きや駐車スペースの不足、低温管理等への対応機能不足など課題は多い。市は今後も自立的な運営を続けられるよう、全面的な建替えを視野に、2025年1月10日まで市民の意見を募集する。その後は民間事業者に意見聴取をし、2026年度以降に次期経営プランを策定する予定。

 意見の提出は題名、氏名、連絡先を明記し、市ウェブサイト内フォームからメール、郵送(川崎市宮前区水沢1の1の1経済労働局中央卸売市場北部市場)、【FAX】044・975・2242。結果の公表は2025年3月中旬の予定。

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心温まるコンセプトのクリスマスタクシー=提供

今年も走行「Xマスタクシー」 ひまわり交通

 ひまわり交通(幸区神明町・村木緑代表取締役)が恒例のクリスマスタクシーの運行を11月29日から開始した。

 今年はサンタクロースが子どもたちの家にプレゼントを届けに行く、ワクワク楽しいイメージを乗客のドア側にデザイン。ボンネットには、サンタクロース、シロクマ、ペンギン、雪だるまが集合して、家に招待されるかのような温かみのあるイラストが施されてある。また、運転席側は、ペンギンたちがプレゼントを持って汽車に乗っている様子があしらわれている。

 村木祐治専務取締役は「温かみを感じるようなコンセプトで全体的に赤を多く施した。クリスマスタクシーを見て、少しでも心が温まっていただければ」と語る。運行は12月25日まで。

 同社では12月28日からは、鏡餅のあんどんを付けた「正月タクシー」を1月7日まで運行。「乗車あるいは見ると、いい一年となるかもしれません」と村木専務は話す。

児童の発表に耳を傾ける出席者

40周年の節目祝う 東小倉小で式典

 創立40周年を迎えた東小倉小学校で11月23日、記念式典が開かれ、在校生や教職員、PTA関係者らが出席し、約850人が節目を祝った。

 式典では徳重英樹実行委員長が「式典を機に未来への新たな一歩をともに踏み出せれば」とあいさつ。安藤勉校長はこれまで述べ4千人以上が学校を巣立ったことに触れ「一人一人の思いが詰まった40年の思いを引継ぎ、さらに積み重ね新しい東小倉小学校の歴史を作って」と児童へ呼びかけた。清水宣暁PTA会長は「これからの人生で式典のことを思い出すことが何度もあるだろう。いい思い出にしてもらいたい」と話した。

 在校生は学年ごとに、学校や地域の魅力を紹介。歌やみこしで40周年を祝ったほか、学校を支える商店会長や地域ボランティアのインタビュー動画なども流された。

ランチプレートを手にする倉林隊長(右)と福岡さん(かき氷はスープに変更)

鉄道カフェ、リベンジ開催 12月7日 幸盛HOUSEで

 幸盛HOUSE(幸区下平間)で8月に予定されていた「鉄道カフェ」。台風の影響で延期となっていたが、12月7日(土)に「リベンジ」開催する。

 幸区盛り上げ隊(倉林智美隊長)によるもので、今回で5回目の人気企画。1階カフェスペースでは、新幹線おにぎりがかわいい「電車ランチプレート」(1000円、12食限定・予約優先)が味わえるほか、プラレール運転体験が楽しめる。

 インターネット新聞「鉄道新聞」編集長・福岡誠さんも協力しており、2階「駅長室」では、ワークショップなどを企画。また、HOゲージの運転体験もできる。

 倉林隊長は「お待たせしてしまったが、無事に開催を迎えることができた。終日楽しめるので『ご乗車』お待ちしています」と呼び掛ける。

 午前10時〜午後4時(ランチは11時30分〜)。予約など詳細は幸盛HOUSE【電話】044・276・6526へ。

水口さん(右)と「一丁押し」と呼ばれる立ち合いの押し稽古を行う参加者

相撲の楽しさ元力士と実感 富士見相撲場で体験イベント

 川崎富士見相撲場で12月1日、「元相撲力士による相撲実演&ちゃんこ鍋」と銘打ったイベントが開かれた。かつて川崎区大師河原にあった大相撲春日山部屋所属の元力士・水口剛さんが子どもや女性ら参加した40人に相撲の楽しさを伝えた。

 参加者はスクワットや四股踏みなどを体験。股割りでは水口さんが両足をいっぱいに開き、上半身を地面につける実演も行われ、参加者は力士の体の柔らかさを実感した様子。この日は寄り切りや上手投げなどの決まり手も披露された。

 幸区在住の林加奈さん(39)は娘の奈那さん(7)と参加。「相撲は力比べのイメージが強かったが、決してそうではない奥深さを知った。これからの相撲中継の見方も変わる」と語った。

 水口さんは現役時代祥鳳のしこ名で土俵に上がり、最高位は東幕下4枚目。現在は「未来の横綱を発掘、相撲を世界に広げる」プロジェクトに取り組み、ユーチューブチャンネルを開設。俳優としても活躍する。

 イベントは同相撲場を管理する富士見パークマネジメント(株)が相撲場を多くの人に知ってもらおうと企画。参加者からの好評の声を受け、定期的に実施していきたいとしている。

商品を手にPR

「おつけもの慶」協力 高校生考案キムチ商品化  収益一部を寄付

 市立川崎高校生活科学科2年生とキムチ専門店「おつけもの慶」とのコラボで開発した2種類のキムチが商品化された。12月1日には川崎アゼリア・サンライト広場で商品をお披露目し、生徒たちは開発秘話などを紹介した。

 「プロジェクトK」と銘打ったこの取り組みは昨年から始まり、今回で2回目。今年は4月からアイデアを出し合い、5、6月に試作を重ねた。商品化の最終候補4品を9月の文化祭で販売し、購入者の投票で「ベーコショー枝マーヴェラス」と「ねばシャキキムチ」の商品化が決まった。生徒らは「先輩たちから話を聞いていたプロジェクトKをより良くしたい思いでキムチをつくった」と振り返る。

 発表された「ベーコショー枝マーヴェラス」はベーコンと枝豆、黒こしょうを使用。「ピリっとした辛さ」に仕上がる。「ねばシャキキムチ」は長芋、オクラ、大葉を使用。オクラのネバネバと山芋のシャキシャキ感。大葉のアクセントが加わった、食が進む逸品だという。

 土方彰工場長は「ベーコンでキムチをつくったことがない。どうやって商品化しようかと悩んだが、味は美味しかったので頑張った」と語った。アイデア出しの段階ではピザキムチなども考案された。若者たちの「斬新的なアイデア」を聞いた渥美和幸社長は「色々な学校を巻き込んだ『キムチ甲子園』を開きたい」と夢を膨らませた。

 高校生考案キムチは大島上町店、川崎アゼリア店、JR川崎駅店、京急川崎駅ホーム店とJR川崎駅と京急川崎駅に設置されてあるキムチ自動販売機で来春まで販売。収益の一部は同校に寄付される。

発達障がいの悩み共有 当事者間の「お茶会」好評

 発達障がいのある当事者同士で悩みや不安を共有できる「お茶会」が、高津区のカフェで続いている。発達障がい当事者の小川勇悟さん(29、横浜市)が知人と始めたコミュニティー活動で、参加者の間で「思いを共有できる」と好評だ。

 コミュニティーイベント「You↔Go」(ユーゴ)を主宰するのは、自身も発達障がい当時者の小川さんと、知人の秋本ひろみさん(52、八王子市)だ。2023年2月から月に一度、高津区のカフェを会場に、10人前後の当事者が集まる「お茶会」を開催。自分にどんな特性があり、どんなことに困ってきたかを個々が語って共有することで、自己肯定につなげることが狙いだ。

 計20回のイベントに、のべ約200人が参加した。参加者からは「同じ思いを共有できてうれしい」「同じ悩みや生きづらさを抱える方がいて、自分だけではないと前向きになれた」などの感想が、ウェブの情報ページに寄せられる。

 小川さんは小学校5年生の時に発達障がいと診断された。「上下関係」のコミュニケーションが苦手で、学校や職場で苦しんできたという。22年、同じ障がいのある当事者と悩みを共有する会に参加し、会の運営には課題を感じた一方で「障がいのイメージが変わった」という。「暗いイメージを持たれがちだけれど、当事者のみなさんが明るくてホッとした」。一人一人の思いを尊重する自助会が必要と感じ、仕事仲間だった秋本さんに「お茶会」のアイデアを伝えたところ、賛同してくれた。

 秋本さんも、2人の娘と孫の子育て経験を生かし、「いま子育てに悩んでいるママと、悩みながら子育てした先輩ママをつなぎたい」との思いがあった。今後の取り組みに加えていくという。

 小川さんは「発達障がい当事者は家庭や職場で理解されず、苦しんでいる人も多い。このような活動が社会にあることを知り、思いを共有できる人たちとつながってほしい」と話している。

 問い合わせは事務局【メール】you.go.jimukyoku21@gmail.com
優勝を喜ぶ選手たち

パークシティ新川崎がⅤ 日吉地区婦人バレーボール大会

 「日吉地区婦人バレーボール大会」(日吉地区スポーツ活動振興会主催)が11月10日、幸スポーツセンター(幸区戸手本町)で開催された。

 8チームが参加し、2つのブロックに分かれてリーグ戦方式で決勝戦出場チームを決めた。試合は1セット21点制のラリーポイント制で2セット先制したチームが勝利となるルールで行われ、コート上で熱戦が繰り広げられた。大会結果は次の通り。▽優勝=パークシティ新川崎自治会▽準優勝=小倉中町内会▽3位=南加瀬夢見ヶ崎町内会、小倉西町内会

空手を披露する高校生ら

高校生が空手披露 小向このはな園で

 生活介護事業所小向このはな園(幸区小向仲野町)で11月23日、「このはな感謝祭」が開催され、川崎総合科学高校、幸高校、幸区在住の中学生ら12人が同施設利用者に空手演武を披露した。

 同施設と川崎総合科学高校が隣り合わせという縁から毎年恒例となっている同企画。今年は見学者向けに新たに「受け」や「突き」といった空手の基本動作や、板の試し割りといった体験会を開催した。

 川崎総合科学高校2年の宮本澪さんは「演武を通して皆さんと繋がれた気がして暖かい気持ちになった」とやりがいを語り、幸高校3年の山本竜生さんは「社会貢献の大切さや素晴らしさを理解することができ、役割や責任の重要性を学ぶことができた」と活動の意義を語った。

競技開始前に意気込みを見せる参加者

Gゴルフ100人が腕前競う 幸区でグリーンカップ

「第11回グリーンカップグラウンドゴルフ大会」が11月22日、さいわいふるさと公園(幸区新川崎)で開かれ、幸区内のグラウンド・ゴルフ愛好家が腕前を競った。

 約100人が参加し、計16ホールを個人戦で競った。優勝した亀田征三さん(82)=幸区小倉=は「グラウンドコンディションと自分の運がうまく噛み合っていい成績を残せた。今後もいい成績を残せるように努めたい」と喜んだ。

 大会はホールインワン賞をはじめ、様々な賞も贈られ、参加者の笑顔が溢れていた。

学生団体Alkuのメンバーら

ひとり親家庭を支援 学生団体がイベント

 学生団体Alku(アルク)がひとり親家庭を対象とした食糧・物資支援イベントを開催する。12月19日(木)午後4時〜7時。場所は川崎信用金庫本店10階(川崎区砂子)。参加費無料。事前申し込み制。

 川崎市社会福祉協議会の協力のもと、3回目を迎える同イベント。今回は内容を拡大し、食糧・物資の提供に加えて、体験型教育支援や情報提供ブースの設置、専門相談員による相談会の実施などを行う。

 同団体に所属する上智大学2年の政次(まさつぐ)優吾さんは「少しでも多くの方々に支援ができるように努力している。食糧・物資の寄付もご協力いただきたい」と話す。

 物資の送付は「困窮家庭への物資支援」と記載の上、川崎市社協ボランティア活動振興センター(〒211―0053、中原区上小田中6の22の5)まで。12月12日(木)必着。イベントへの参加申し込みは二次元コードから。12月15日(日)締め切り。

トリを務める川之家河童さん

落語で笑って、良い年を 22日 かわさき宿交流館

 神奈川県在住の社会人落語家による落語会「第7回神奈川落語水滸伝」が12月22日(日)、東海道かわさき宿交流館(川崎区本町)で開かれる。

 出演者と演目は以下のとおり。

 ▽瀬戸内ジャクソン「熊の皮」▽喜楽亭笑吉「やかん」▽すやすや∞時間「早弁」(自作)▽湊家波馬「小言幸兵衛」▽朗々亭笑声「徂徠豆腐」▽摂浩由「三味線漫談」▽川之家河童「掛取万歳」

 トリを務める川之家河童さんの「掛取万歳」は大晦日を舞台に繰り広げられる年末の定番ネタ。主催者は「鳴り物(三味線)も入るので、そこも見どころ。年末に笑って良い年を迎えてもらえれば」と話している。

 午後1時開場、1時30分開演(0時30分から整理券を配布)。定員100人(先着順)。木戸銭無料。

 問い合わせは笑吉さん【携帯電話】090・4619・8675へ。

臨港警察 交通安全を学習 12月14日、大師河原で

 川崎臨港警察署(川崎区池上新町/石崎弘志郎署長)は12月14日(土)、「交通安全キャンペーン」を川崎大師祈祷殿大師河原駐車場(川崎区大師河原)で開催する。

 年末の交通事故防止運動に伴うキャンペーンでチラシや啓発物を配布する。会場ではクレーン車やトラックを展示し、運転席からの死角を実際に体験することができる。交通安全教育車「ゆとり号」も設置し、歩行者や自転車の運転者シミュレーターで交通ルールを確認できる。このほか、白バイやパトカーの体験乗車もある。

 開催時間は、午前10時から正午まで。雨天時は中止となるが、開催当日7時に実施の有無を判断する。

「日本舞踊deエクササイズ」の様子

GO!GO!!フロンターレ

日々の健康をフロンタウンさぎぬまで

 フロンタウンさぎぬまでは健康増進プログラム「フロンタウンフィットネスinさぎぬま」を開催している。

 フロンタウンフィットネスとは、フロンターレがフロンタウンさぎぬま、Anker フロンタウン生田、富士通スタジアム川崎の3つの拠点で開催しているプログラム。さぎぬまでは月曜日から土曜日まで、ダンスや太極拳、ヨガなど多様な全15プログラムから気に入ったものを選ぶことができる。入会金は不要、支払いは1回ごとなので気軽に参加できるのも嬉しい。

 「日本舞踊deエクササイズ」は伝統芸能である日本舞踊の動きと、J-POP・現代フィットネスをかけ合わせたプログラム。和装洋装どちらでも参加できる。

 「K-POPカバーダンス」ではK-POPのサビを完全にコピーする。憧れのアーティストと同じダンスをマスターして、かっこよく楽しみながら体を動かすことができる。

 参加にはシステムへの会員登録が必要。システムと各プログラムの詳細はフロンタウンさぎぬまウェブサイトまで。

画像はいずれも川崎フロンターレ