鎌倉版【12月6日(金)号】
みんなで協力しながら豆腐づくりに挑戦=11月28日・同校

広町緑地 自然生かした学習協力 七里ガ浜小で豆腐づくり

 七里ガ浜小学校で11月21日と28日、広町緑地(市内津)のスタッフが講師を務める豆腐づくりが実施された。学校が企画し、広町緑地を管理するNPO法人鎌倉広町の森市民の会が協力。同法人では、近隣の学校と連携を取り、広町緑地の自然を生かした環境学習を展開している。

 同法人は、貴重な緑地を後世に残し、自然の恩恵を次世代に伝えることを目的に、近隣の学校と連携した環境学習を展開。七里ガ浜小での豆腐づくりの他、西鎌倉小の基地づくり、腰越小の田植え・稲刈り体験など、広町緑地の自然を生かしたプログラムで、児童たちが五感で学べる機会を用意する。

 七里ガ浜小3年生は、今年7月に広町緑地で大豆の種まきを体験。国語の授業では、大豆の食べ方について触れた「すがたをかえる大豆」を読み、理解を深めてきた。

 28日の豆腐づくりでは、同法人の岡田涼子さんが作り方を解説。大豆と水をミキサーにかけて鍋で煮立たせ、焦げないように木べらで底をかき混ぜる。ぎゅっと絞って分けた豆乳を75℃まで温め、にがり水を入れて15分ほど待つと形の整った豆腐が完成した。羽二生蒼以君は「混ぜるのが大変だった」、若山みおさんも「お母さんと料理をするけど、豆腐づくりは初めてで楽しい」と笑顔を見せた。

 同法人で環境学習チームに所属する中村香子さんは、「今の子どもたちは環境問題に向き合う世代。広町緑地が徒歩圏内の子どもたちには、身近な自然に触れながら育ってほしい」と話す。

横断歩道前方に掲示した一時停止を促す看板。横断旗も配置

自転車の一時停止啓発 市内常盤 事故防止へ一手

 鎌倉と藤沢をつなぐ県道32号からひとつ北側に入った市内常盤39の横断歩道脇に、12月3日、交通事故防止に向けた看板が町内会などによって設置された。横断歩道付近は、車が往来する公道と、自転車や歩行者が通行する私道が交差し、見通しの悪い場所として住民たちから不安の声があがっていた。

 横断歩道の場所は、住民のほか、地域外の人が抜け道として車で通行する。車の通行と交差するように、自転車や歩行者が利用する私道が横断歩道を挟んで南北に伸びており、ドライバーからはその私道が見通せない状況になっている。

 長年の懸念解消に向けて、自転車や歩行者が横断歩道を渡る前に、一旦止まってもらえるよう促す啓発看板を考案。常盤町内会や商店会を中心に「止まってくれてありがとう」と記した看板を制作し、隣接する(株)斉藤建設事務所のフェンスを借りて横断歩道付近2カ所に設置。鎌倉市も新たに横断旗を配置し、車を含めた横断歩道通過者に危険箇所であることを啓発する。

 住民によると、「過去には接触事故もあった」という横断歩道付近。信号やミラー設置の対策が取れない場所だったため、常盤町内会の宮嵜早苗会長(75)は「ひと安心。自転車、歩行者、車を問わず通る人は気をつけてほしい」と無事故を願う。

“なみだ先生”こと感涙療法士として「涙活」を広める 吉田 英史さん 関谷在住 49歳

背中押す「涙の伝道師」

 ○...「目を赤くする」ことをイメージした赤縁のメガネに、相手に緊張感を与えないためのジャージ。泣くことでストレス解消を図る「涙活(るいかつ)」の第1人者は、この出で立ちで全国を飛び回る。通称「なみだ先生」はセミナー講師やテレビ出演、新聞連載と引っ張りだこだ。東邦大学医学部の有田秀穂名誉教授と認定資格「感涙療法士」を創設し、現在300人以上の有資格者が涙活を広めている。

 ○...「涙を流すと、人間の自律神経が緊張やストレスを促す交感神経が優位な状態から、脳がリラックスする副交感神経が優位な状態に切り替わる」。イベントでは家族や動物などさまざまな題材の映像を流し、それぞれ異なる"泣きのツボ"を刺激する。個人差はあるが、「涙1粒でストレス軽減状態が1週間続くことがわかった」。

 ○...鎌倉出身。教師時代、生徒が相談にやって来た。その際、「怒る生徒は再び相談に来る。一方で、泣く子はそれでスッキリするのか1回だけ。涙によって心の澱(おり)がとれるのかな」。2013年に仲間と泣くイベントを開いたのを機に、涙活が本業となった。

 ○...効果を次第に実感していく反面、悔しさが増す。25歳の時、勤務する福祉施設の同僚が仕事に疲れ、命を絶ってしまった。自身もパンク寸前だったが、友人に誘われて観た映画で号泣。「スッキリしたのを覚えている。もし同僚にも泣く機会を作れていたら、違っていたのかも...」

 ○...活動を通し、感謝の声が届く。「泣いた後は笑顔が残る。涙活は人を笑顔にする活動でもある」。泣きのツボは実体験に紐づくと言う涙の伝道師は、幼少期に世話をしてくれた祖母がツボ。最も泣ける題材は、ドラえもん『おばあちゃんの思い出』だという。

市役所移転計画 賛成署名を議会へ 市民が陳情提出

 市内在住の三谷尚弘さん(47)を発起人とする「鎌倉市庁舎移転を進める会」は11月28日、移転に賛成する署名を市議会に提出した。

 三谷さんは、「計画が遅れるほどコストがかかり、市民の税金負担も増える。反対以外の声を集めて移転を推進してもらいたい」と、9月30日〜11月20日にオンライン署名活動を実施。市内外550人分の賛成署名が集まり、12月議会に陳情として提出した。

 市役所の深沢地区移転計画を巡っては、出席議員の3分の2以上の同意が必要な「位置条例改正案」が、2022年12月議会で否決。市は、その後も条例改正案の再提出を模索するも、賛同を得られない状況が続く。

 一方で、移転反対を求める陳情も市民からこれまでに複数提出されている。

アジサイを植樹した源頼朝会のメンバー=11月28日

「頼朝の墓」に添える彩り 地元団体がアジサイ植樹

 地元住民ら33人で構成する「源頼朝会」が11月28日、頼朝の墓(法華堂跡)の周辺にアジサイを植樹した。

 西御門の白旗神社そばにある頼朝の墓。鎌倉幕府を開いた頼朝の顕彰を目的に活動する同会では、命日に合わせて毎月13日に墓前の花を入れ替えたり、ごみを拾ったりしている。今回の植樹にあたっては、アジサイの名所・葛原岡神社から株を譲り受け、メンバーや近隣住民らが階段脇などに8本を植えた。

 春にサクラ、秋にはイチョウが彩りを添える頼朝の墓。アジサイの植樹により、初夏の来訪者の楽しみも増えそうだ。同地は国指定史跡のため、市や国と調整しながら植樹を進めた源頼朝会の木村由利子会長(75)は、「お参りに来てよかったと思える場所になっていけば」と期待を膨らませる。

 同会では、毎月の清掃に協力してくれる人を募集中。

部員56人が所属するマーチングバンド部=11月29日・同校

鎌倉女大中・高校 9年連続でマーチング全国へ

 鎌倉女子大学中等部・高等部のマーチングバンド部が、11月の「第59回マーチングバンド関東大会」で金賞を受賞し、12月15日(日)に埼玉県で行われる全国大会に出場する。

 全国大会には今回で9年連続37回目の出場を数え、マーチング強豪校として知られる同校。今年は中学1年から高校3年まで56人が所属し、エントリー人数が80人以下の高等学校の部・中編成部門に出場する。

 週4回の放課後練習は、1時間のみ。練習効率が求められる中で、ドラムメジャーの伊藤未來さん(3年)は、「言いたいことをしっかり口にすることと、しっかり聞くことを大切に」と話し、部員同士の結束を強めてきた。

 今年のテーマは「愛の世界を色んな形で表現」で、女性歌手AIの『Story』をクライマックスの曲に用意する。同校は2026年度に男女共学化となり、女子部員だけでの大会出場は来年までの予定。主将の松田淑美さん(3年)は、「女の子だからこそ出せるイメージを表現したい」と話し、部門別最優秀賞を狙う。

青空自主保育40年の歩み展 長谷 13〜15日

 園舎を持たず、自然の中で保育する「青空自主保育なかよし会」の40周年の歩みを振り返る企画展が12月13日(金)から15日(日)まで、古民家ゆりいか(長谷2の15の14)で開催される。

 保育活動の紹介や40年間の活動を収めた写真、関係者の言葉などを展示。バザーも予定。14日・15日には11時と14時から保育者を囲んでの座談会も。展示は13日が13時〜18時、14日が10時〜18時、15日が10時〜17時。入場料は大人500円。詳細は同会ウェブサイトへ。

鏑や鈴の飾りをつける姿に参拝者も見入っていた

破魔矢で「良い年に」 鶴岡八幡宮で奉製

 鶴岡八幡宮で正月前の風物詩である破魔矢の奉製の様子が、11月29日に公開された。

 1メートルほどの破魔矢の先に鏑を付けるトントントンという音が境内に響き、偶然居合わせた参拝者も貴重な風景に見入っていた。

 破魔矢は、鶴岡八幡宮の創建時に神宝として奉納され、現在国宝となっている「黒漆矢」にちなんで作られているもの。

 正月の授与品として初詣客に人気で、毎年節分の後から12月まで約1年かけて製作している。用意するのは、大小合わせて12万5千本。神職や巫女らが1つ1つ羽根や鈴の飾りを手作業で付けていく。作業にあたっている巫女は、「ご参拝いただいた皆さまに良い年をお過ごしいただけるように、思いを込めて作っています」と語る。

 各種授与品は、同宮のほか、今年もオンラインによる申し込みを受け付けている。

鎌倉市議選 投開票日は4月27日(日)

 鎌倉市選挙管理委員会は12月3日、来年の任期満了に伴う市議会議員選挙を4月20日(日)告示、27日(日)投開票で実施すると発表した。定数26人。前回(2021年)は39人が立候補した。

市観光協会 フォトコン作品募集中 1月末まで

 鎌倉市観光協会は12月1日、「鎌倉プロモーションフォトコンテスト2025」の作品受付を開始した。

 29回目のテーマは「ぜ〜んぶ鎌倉」。視点や季節、時間、場所を変えるだけで印象の異なる鎌倉が見え、「『これが鎌倉』という正解はありません。素敵な作品をお待ちしています」と主催者。 

 1月31日(金)締切。応募は特設サイト(【URL】https://www.kamakura-photo.org/contest/)から。入賞者にはキヤノンミラーレスカメラなどの賞品あり。(問)同協会【電話】0467・23・3050

芸術館で22日 第九を歌う歓喜の集い

 鎌倉芸術館で12月22日(日)、「第九コンサート」が開かれる。午後2時30分開場、3時開演。

 コンサートには、鎌倉交響楽団や指揮者の富澤裕さん、ソプラノ歌手の川越末晴さんらが出演。ベートーベンの交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」、ヴェルディのオペラ「ナブッコ」序曲を披露。チケットは全席指定2500円。小学生〜大学生24歳は半額。予約は芸術館チケットセンター【電話】0120・1192・40。

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ジャズ&クリスマス 17日 きらら鎌倉で

 ジャズボーカリスト・福島ミサトさん主宰の「ジャズを歌う会」メンバーによるクリスマスコンサートが12月17日(火)、きらら鎌倉で開催される。午後1時30分開演。

 今年で5回目。プロのミュージシャンの演奏で、定番のジャズやクリスマスソングを披露する。入場無料。

 (問)福島さん【携帯電話】080・3274・6031