秦野版【12月13日(金)号】
高橋市長(中央)に受賞を報告した、丸山さん(左)と佐藤さん

健やか親子21全国大会 秦野市から2人が受賞 助産師の取り組み評価

 こども家庭庁が主催する「健やか親子21全国大会」で、助産師としての多年にわたる取り組みが認められ表彰を受けた、佐藤良枝さんと丸山照美さんが12月2日、秦野市庁舎を訪問。高橋昌和市長に受賞の報告を行った。

鹿児島で大会

 「健やか親子21」は関係者や団体などが一体となって推進する、母子保健の国民運動。出生から大人になるまでの成長過程にある人やその保護者、妊産婦に対し、必要な支援を切れ目なく提供することで「すべてのこどもが健やかに育つ社会」の実現を目指している。「健やか親子21全国大会」は同運動の推進のほか、事業推進に功績のあった個人・団体を表彰するため、毎年全国持ち回りで実施。今年は11月21日・22日に鹿児島県で行われ、58回目となる。

 2日に市長室を訪れた2人は、高橋市長に受賞の喜びを報告。高橋市長は「これまでの功績が認められての受賞、おめでとうございます。新生児家庭訪問事業、産後ケア事業へのご協力に感謝いたします」と感謝と労いの言葉を述べた。

「仕事振り返る機会に」

 秦野市こども家庭支援課(会計年度任用職員)の訪問助産師を務める佐藤良枝さんは、「健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰」を受賞。佐藤さんは、足柄上病院(松田町)で助産師として27年間勤務した後、2021年度から市の妊産婦新生児家庭訪問事業に従事している。多年にわたる活動が評価され、受賞となった。「今回の受賞でこういった表彰があることを初めて知りました。自分の仕事を振り返る良い機会になりました」と受賞の喜びを話す。

「家族の協力に感謝」

 丸山照美さんは「公益社団法人母子保健推進会議会長表彰」を受賞。丸山さんは1999年、母乳相談を専門とするひまわり助産院(秦野市堀西)を開業。2021年7月から、市の産後ケア事業にも従事しており、多年にわたる活動が受賞につながった。「開業して25年。土日や夜に関わらず、今の産後ケアの前身のようなことをずっとしてきました。今回、受賞できたのは、夫や子どもの協力があってこそ」と家族への感謝を口にした。

実物の罠や毛皮を使い説明する伊藤さん

西小学校5年3組 ジビエ通し食と命学ぶ 総合的な学習で講師招き

 西小学校5年3組(伊藤悠子教諭)の総合的な学習の時間で12月3日、外部講師を招いたジビエの授業が行われた。PTA会長であり渋沢駅近くの飲食店「ワインビストロ カルバ」を営むソムリエの佐藤比呂之さんと、銀八鮨(堀川)の若女将であり、わな猟免許を持つ伊藤彩夜加さんが講師を務め、それぞれの立場でジビエについて語った。

 5年生の「食」をテーマにした総合的な学習の時間で、3組はもともと農業について調べていた。しかし、2学期に入り講師として招いた農家の話の中で、獣害とその対策の一つとなる食肉のジビエの話を聞き、児童たちが興味を持ち深掘りすることになった。

 その後、ジビエについて調べながら話を聞ける講師を探す中で、校長からのアドバイスでジビエを自身の店で扱うPTA会長にたどりつく。その知人で、わな猟の資格を持つ伊藤さんとともに話を聞くことになった。

ソムリエの見地から

 最初に登壇したのは、カルバの佐藤さん。親戚がマタギをしていたためキジやカモといった野鳥の肉に幼少の頃から親しんでいたこと、レストランで働き好きになったワインを学びに渡仏した際、ジビエという言葉を知ったことを話した。

 また、フランスにはジビエを食す文化があり、かつては貴族しか食べられず今でも高級食材で、ワインとの相性もいいという知識も披露。どう調理すると美味しいかなど料理人ならではの話に、児童は聞き入っていた。

わな猟を語る

 授業後半、伊藤さんはわな猟時に山に入る格好で児童の前に立った。伊藤さんもまた、毎年祭りの時に行く長野県の祖父の家で幼少の頃からジビエ肉に親しんでいたという。さらに大人になってから食べた猪肉が個体で味が違うことに疑問を感じ、あまり流通しないジビエ肉を自分で捕ろうとわな猟免許を取得したという話も披露した。

 授業には小型の野生動物を捕らえる籠タイプの罠や、縄タイプの罠、野生動物の毛皮の実物を持参。罠で捕らえた動物にどう止め刺し(とどめを刺す)をするかなど狩猟現場のリアルを伝えた。

 また、伊藤さんは捕らえた命を余すことなく使うため、レザー製品への加工の取り組みも行っている。命に敬意を払いいかに苦しめることなく止め刺しをするか、初めての時は泣いてしまったことなど、自身の経験談を交え聞かせた。

 授業を終え、「いろいろな話が聞けて面白かった」「お店のジビエ料理が美味しそうだった」など感想を述べた児童ら。今後は、市農業振興課から市内の獣害や市が行うジビエの取り組みなどについて話を聞くなどし、3学期にどうまとめるかを考えていくという。

令和6年度神奈川県保育賞を受賞した 鈴木 歩さん 南が丘在住 46歳

「保育士は素敵な仕事」

 ○…県内の児童福祉施設に保育士として多年勤務し、旺盛な保育精神に徹した働きが他の模範となる人を表彰する「神奈川県保育賞」。今年度は8人が表彰され、南秦野保育園の主任保育士として市内で唯一選ばれた。「保育一筋でやってきたのでご褒美のようで嬉しい」と喜びを語る。保育士は自身の天職だといい、「子どもたちの成長を感じられるところがやりがい」とにっこり。

 ○…栃木県出身。「物心ついた時から先生になりたいと思っていた」と振り返る。高校時代はボランティアで保育園に実習に、短大で保育士の資格を取得し夢に向かって一直線に歩んだ。20歳から栃木県内の保育園で働き始め、結婚を機に秦野に越して来るまで4年間勤務。2003年3月に栃木の園を退職し、4月には南秦野保育園で働き始めたそう。「保育の仕事が大好きなんです」とほほ笑む。

 ○…現在、中学生と高校生の息子を育てる母でもある。「南秦野保育園は入った当初から本当に働きやすい環境。子育てと仕事を両立できるのは職場のおかげ」と園への感謝を口にする。高校時代がJリーグの開幕と重なったこともあり、趣味はサッカー観戦。休日は横浜F・マリノスのサポーターとしてアクティブに活動しており、半休を取って日産スタジアムに試合観戦に行くこともあるのだとか。

 ○…保育士になって26年。「『今日は良い保育ができた』って満足した日はないです。対人だから常に試行錯誤。そこが面白い」と仕事の魅力を語る。南秦野保育園で主任保育士になって8年目。後輩の悩みにいち早く気づくなど、「主任保育士としての役割を果たしたい」と目標を語る。「この保育園を更に盛り上げて、選ばれる園にしていきたいです」

デビュー戦に臨んだ竹内選手(左)=提供写真

プロボクサー竹内凰騎選手 デビュー戦でドロー ライト級4回戦

 現役高校生プロボクサーの竹内鳳騎(おうき)選手(T&Tボクシングジム所属/秦野市柳町在住)が11月25日にデビュー戦に臨み、大石優生選手(三迫)に引き分けた。

 竹内選手は現在、光明学園相模原高等学校3年。今年3月にプロボクサーテストC級男子に合格し、高校2年でプロボクサー入りを果たした。

 デビュー戦となったのは後楽園ホール(東京都文京区)での「FIGHT for PRIDE」ライト級4回戦。サウスポーである大石選手が距離を潰してボディにパンチを集めるのに対し、竹内選手は引き離しながら右ショートを叩きつけ応戦。竹内選手は2回に右ストレートをヒットさせ、3回には我慢強く耐えてワンツーで膝を揺らし見栄えの良さをアピールしたが、ジャッジ3者のうち2者が38―38で引き分けに。1者は40―36で竹内選手を支持したものの、1―0でドロー判定となった。

 「プロデビュー戦がドローで凄く悔しい。二度と悔しい思いをしないよう、今回の反省点と悔しさを糧にこれからも練習に励みます」と竹内選手。「たくさんの応援、歓声を受け、絶対にこのボクシングという世界で上に上がっていこうと思いました。応援して頂いた方への感謝を忘れず、今やるべきことに集中して次戦は必ず勝ちます。応援よろしくお願いします」と思いを語った。

カンミンズがライブ 12月22日 商議所で

 カンミンズドリームの「第17回ライブコンサート」が12月22日(日)、秦野商工会議所(平沢2550の1)で行われる。午後1時開演、チケット代1千円(当日徴収)。

 第1部では『「絆」を歌う』と題して「デスペラード」「LEMON」「もしもピアノが弾けたなら」などを演奏。第2部では『「色彩」を歌う』と題し、「虹」「浪漫飛行」などが披露される。

 当日は能登半島豪雨災害義援金の募金も実施。問い合わせは代表の金子さん【携帯電話】090・9347・4046へ。

次回12/20サロンのチラシ

歌声サロンの参加者を募集

 地域の文化活動に尽力している加藤雅彦さんの「歌声サロン」。

 次回の開催は12月20日(金)、午前10時から11時30分(午前9時30分受付開始)。会場は東海大学前タウンニュースホール。参加費は1ドリンク付800円。当日払い。

 懐かしい童謡や唱歌、昭和のヒットソングや世界中で愛されている歌の数々を加藤雅彦さんと歌う。ピアノは岩元志真さん。予約制。定員になり次第締め切り。駐車場に限りがあるため公共交通機関で来場を。

 ■タウンニュースホール【電話】0463・77・0025、午前10時から午後5時。水曜休館。

ミニバスケ 市内2チームが県大会へ 「KJr.」と「南」

 秦野市内のミニバスケットボールのチームKJr.と南ミニバスケットボールクラブが、12月15日(日)から開催される「全国共済カップ第45回神奈川県ミニバスケットボール決勝大会」に出場する。

 両チームは11月に開催された北相秋季大会で上位の成績を収め県大会への出場権を得た。この大会には男子55チーム、女子46チームが出場した。

それぞれの思い胸に

 KJr.男子は北相大会で優勝、女子は準優勝し県大会への出場を決めた。男子キャプテンの曽我琉斗(るいと)さん(北小6年)は「県大会優勝を目指し、強い気持ちで臨みたい」と意気込む。男子監督・三川義弘さんも「去年の女子の優勝に続きたい」と思いを重ねる。女子監督・久保寺幾佳さんは「6年生が少ない中、地道な努力を積み重ねてきた」とチームを評する。女子キャプテンの岩瀬凜織奈(りおな)さん(北小6年)は、県大会に向け「人の心を動かすプレーで一つでも多く勝ちたい」と抱負を語る。

 南ミニバスケットボールクラブの女子は、北相秋季大会で優勝した。監督の神愛(じんあい)さんは「低学年からの積み重ねと選手の努力、バスケへの思いが優勝につながったと思う」と試合を振り返る。キャプテンの島田美汐(みゆ)さん(南小6年)は、「みんなでつかんだ優勝。練習の成果を発揮し、県大会でもチーム全員で力を合わせ頑張りたい」と意気込む。

優勝したコメッツのメンバーら

バッティングパレス旗争奪 コメッツ優勝

 夏から秋にかけて行われた「第15回バッティングパレス旗争奪少年野球大会」で、秦野少年野球部コメッツが優勝した。

 秦野市内外の36チームが出場し、8月3日から11月16日にかけて行われた同大会。コメッツは準決勝で港スターズ(平塚)に7対4、決勝は富士岡スピリッツ(静岡県御殿場市)と対戦し3対1で勝利し、優勝を勝ち取った。

山岳救助隊長として活動をレポートした藤田さん(右)=提供写真

”藤田くん”が一日警察署長 山岳救助隊長も体験

 秦野警察署で11月27日、FMヨコハマのラジオDJ・藤田優一さんが一日警察署長と一日山岳救助隊長を務めた。

 この日、委嘱式で古山秀和署長から一日警察署長に任命された藤田さんは、一日山岳救助隊長としても活動し、大倉から登って実際に山間部で救助訓練に参加。その後、秦野戸川公園に設置されたアクティブ交番前でのキャンペーンを行い、交通安全や防犯、山岳事故の防止などを呼び掛けた。

 藤田さんは現地での様子を、FMヨコハマの番組内で3回にわたりレポート。「一日警察署長は経験がありますが、山岳救助隊長は初めて。貴重な体験をしました」と話した。

芋掘りを楽しむ来場者

収穫祭に200人来場 松下園で地域交流

 社会福祉法人寿徳会(久保谷勤理事長)が運営する知的障害者支援施設松下園が11月23日、松下園収穫祭を開催し200人が来場した。

 地域住民を招き、模擬店の出店や同施設が管理する畑で芋掘り体験などを実施する収穫祭。地域の人々に施設のことを知ってもらうとともに、知的障害に対する理解を深めてもらおうと例年開催されている。

 当日は施設利用者と地域住民らが、一緒に芋掘り体験などを実施。同施設で収穫された野菜を使ったカレーやけんちん汁、大学いも、みそでんがく、ギョウザなどが無料で振舞われた。子ども向けにミニチュアホースとのふれあいコーナーや大道芸人によるパフォーマンスなども行われ、会場は200人を超える来場者で賑わった。同施設は「今後とも収穫祭を継続し、地域と交流していきたい」と話している。

OMOTANコイン推進について協定締結した4者

4者で協定を締結 電子地域通貨運用前に

 「電子地域通貨OMOTANコイン事業の推進に関する連携協定」の締結式が11月25日、秦野市役所本庁舎で行われた。

 締結式には高橋昌和市長のほか、秦野商工会議所会頭の石井時明氏、(株)横浜銀行中部地域本部長の池田亨氏、(株)フィノバレー代表取締役社長の川田修平氏が出席。12月からのOMOTANコイン開始を前に、市と委託先の横浜銀行とフィノバレーがそれぞれの強みを生かした運営を行うとともに、商工会議所が商店会を中心とした店舗開拓と事業者間の連携強化などで協力を行うことを確認した。

 高橋市長は「地域経済の好循環のため、事業者と協議を重ね、導入に至った。ブランド力の向上と地産地消の推進につなげ、地域経済を盛り上げる起爆剤としたい」とあいさつ。「4者の強みを生かし、密接に連携して推進していきたい」とスタートに向けた意気込みを語った。

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葉ニンニク研究会のメンバーら

葉ニンニク今年も順調 研究会が畑を巡回

 JAはだの葉ニンニク研究会(諸星一雄会長・会員12人)が11月29日、現地巡回検討会を行い、葉ニンニクの生育状況を確認した。

 葉ニンニクは鳥獣被害の多い地域でも栽培しやすく、秦野市内では2015年から生産が始まった。23年度には「かながわブランド」と「秦野優良農産物」に登録されている。巡回では会員の畑を回り、県農業技術センターの職員から肥料のアドバイスなどを受けた。

 同会によると、今年は秋になっても暑い日が続き植え付け時期がずれ込んだものの、生育は順調で、11月15日から出荷を開始。じばさんずなどで販売されているほか、「かながわブランド」に登録されたことから、市外からの需要も高まっているという。

松本局長から年賀はがきを受け取る園児たち

西幼稚園 園児が年賀はがき購入 西秦野郵便局で

 秦野市立西幼稚園(大塚政美園長)の5歳児クラスの園児25人が12月9日、西秦野郵便局(松本まゆみ局長)で年賀はがきを購入した。

 今年で3回目となるこの取り組みは、小学校に上がる前に文字や数字に触れ、年中行事も楽しんでもらうことを目的に行ったもので、世話になった人や大切な人宛てに年賀状を送る。当日、郵便局では「はがきをください」と園児一人一人が代金を渡し、松本局長から年賀はがきを直接受け取っていた。

 購入した年賀状は園に持ち帰り、園児はそれぞれ伝えたいことを文字や絵にして書く。12月16日には、西秦野郵便局をもう一度訪れ、年賀状を出す予定だという。

 はがき購入後、子どもたちに「また来週、元気良く来てくれるのを楽しみにしています」と声をかける松本局長。園児たちも「今日はありがとうございました」と元気に応えた。

歩いて清掃 14日、水無川河川敷

 水無川河川敷を歩きながら清掃する「水無川環境ウオーク」が、12月14日(土)に開催される。

 当日は午前9時に島津製作所グラウンド(堀山下380の1)に集合。堀戸大橋から水無瀬橋または、平和橋まで歩いて清掃を行う。雨天中止。問い合わせは、秦野市環境共生課【電話】0463・82・9618へ。

浅賀由香氏

参院選 共産が浅賀氏擁立へ 44歳、労働環境改善訴え

 共産党は来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に党県委員会副委員長の浅賀由香氏(44)を擁立することを決めた。

 浅賀氏は横浜市鶴見区出身。2016年、19年、22年の参院選に立候補し、いずれも次点だった。4度目の挑戦へ向け「生活の苦しさを感じる人が増える中、賃上げや今まで掲げてきた8時間働けば普通に暮らせる社会の実現、県内の米軍基地問題などを訴えていきたい」と述べた。