大和版【12月13日(金)号】
スマートフォンを使って訓練する参加者=11月30日・市保健福祉センター

大和市社協 初のICT導入訓練 災害時ボラ、スマホで対応

 大和市社会福祉協議会(石井敏英会長)がこのほど、情報通信技術(ICT)を活用した初となる災害ボランティアセンター設置に関する訓練を行った。参加者はスマートフォンを手に真剣に取り組んでいた。

 訓練は市保健福祉センターで行われ、市社協の職員、運営スタッフらおよそ50人が参加した。市社協では9月にシステムを導入後、すでに導入している座間市と横須賀市の訓練に事前に参加するなど準備を進めていた。

 災害ボランティアセンターの運営は社協と行政が共同で担う。このオペレーションにICTを活用した例は、2021年に風水害に見舞われた佐賀県や静岡県で実証済みで、活動の傾向や的確な支援につながることが分かっている。

 今回導入された「JoyLinks」は、スマートフォンにアプリをダウンロードし、ボランティアの受け付けや支援要請、資機材の貸出返却などを二次元コードで一括管理できるシステム。

 従来のような書類で管理する方法と比べて、情報管理や支援者の安全管理など運営スタッフの労力削減や受付時間の短縮などが期待される。

 参加したスタッフは「受け付けもスムーズで進捗状況もタイムリーに分かる。紙で行っていた訓練とは大違いだった」と振り返った。

 やまとボランティアセンターの板鼻一弘所長は「初めての訓練だったが、まずまずの出来だったと思う。訓練を繰り返し行い、いざという時のために備えていきたい」と話していた。

大和ゆとりの森の北側=9日

大和ゆとりの森 ネーミングライツを導入 市内の公共施設で初

 大和市はこのほど、自主財源の確保などを目的として大和ゆとりの森(福田)でネーミングライツ(命名権)を導入することを決めた。同施設の指定管理者が優先交渉権者となり、来年4月から愛称の使用が開始される。

 ネーミングライツは、施設に企業名や商品名を愛称として付ける権利のこと。企業や団体側にとっては自社のPRが期待でき、市はネーミングライツ料が得られるメリットがある。大和市の近隣では綾瀬市オーエンス文化会館(綾瀬市文化会館)や、レモンガススタジアム平塚(平塚競技場)などがある。

 大和市では、コミュニティバス「やまとんGO」バス停の名称に同制度を導入しているが、公共施設は今回が初めて。大和スポーツセンター(上草柳)の愛称である「やまとなでしこスタジアム」は市が命名したもので、ネーミングライツによる愛称ではない。

 市みどり公園課によると、現在の指定管理者である共同事業体「やまとスポレク・パートナーズ」の指定期間が今年度で終了することから、大和ゆとりの森が対象施設に選ばれた。

 2020年から指定管理を担う同事業体は4つの事業者で構成され、次期指定管理者の候補者でもある。市は4者を優先交渉権者として来年1月末までネーミングライツの交渉を行う。この間、ネーミングライツ料について市の希望額は公表しないという。

 優先交渉がまとまらない場合は市内外の企業や団体から公募し、市の希望額も公表する方針。

 契約期間は25〜29年度までの5年間で、市が今年7月に策定した「ネーミングライツ導入ガイドライン」に基づきスポンサーを選定する。

 市政策総務課の担当者は「他施設の命名権についても検討を進めたい」と話している。

対抗戦で優勝した「セントモニカスイミングクラブ」のヘッドコーチを務める 関 孝之さん 中央林間在住 46歳

水泳で地域貢献を

 ○…大和、座間、綾瀬、相模原などの11チームが参加したクラブ対抗戦で選手約60人の指揮を執った。5年ぶりに開催された大会ということもあり、「絶対優勝するという強い気持ちで、練習にも熱が入っていた」。大会当日は出場選手だけでなく、保護者や競技を終えた選手による声援が会場に響いた。「チーム全員が一丸となり、大会に臨むことができた。その結果が総合優勝だと思う」と振り返った。

 ○…座間市ひばりが丘出身。水泳を始めたのは小学1年生の頃。喘息があったこともあり、両親の勧めでセントモニカスイミングクラブに入会した。当初は泳ぐのが苦手で「嫌でしょうがなかった」と苦笑い。しかし、気づけば4種目を泳げるようになった。大学入学前からクラブで指導に携わるようになり、そのまま就職。コーチとして「子どもたちの成長を見られるのが何よりもうれしい」と目を輝かせる。

 ○…妻と3人の子どもたちと暮らしている。休日にはとことんテレビゲームに付き合う優しいお父さんだ。年1回の家族旅行が待ち遠しい恒例行事で、今年は静岡県南伊豆町のヒリゾ浜に足を運んだ。「職業柄、ついつい海や川などの泳げる場所に行ってしまう」と笑う。家族で過ごしたひと時を振り返り「かけがえのない家族サービスの時間を今後も大切にしていきたい」という。

 ○…指導して10年が経ったころ、聖セシリア内の設備を管理する部署へ異動となった。「クラブと学校の懸け橋になってほしい」と言われ、コーチと管理部の二足のわらじを履くようになった。今回の大会も地域貢献にくわえ学校、クラブの発展を願い協賛を呼びかけた。「開催することで人が街に集まり経済効果も出る」。次は大会を主催することが目標だ。

大和市 行政組織を4月に再編

 大和市は来年4月から、行政組織を再編する。現行の13部体制は維持しながら、2025年度から始まる新総合計画に掲げる将来都市像の実現にむけ6部を再編、名称変更する。改正条例案が開会中の市議会定例会に上程された。12月20日に採決が行われる予定。

 現行の政策部は「未来政策部」に改称する。あわせて市長室マーケティング課を加える。

 市民経済部は「市民経済・にぎわい創出部」とし、文化スポーツ部のイベント観光課と国際・男女共同参画課、環境施設農政部の農政課を加え、保険年金課を他部へ移管する。

 環境施設農政部は「環境共生部」に改称。農政課を他部へ移す。

 健康福祉部の健康づくり推進課と医療健診課、文化スポーツ部の文化振興課、図書・学び交流課、スポーツ課が合流し「健幸・スポーツ部」を構成する。

 健康福祉部は他部に2課を移し保険年金課を加えて「あんしん福祉部」に、街づくり施設部は「まちづくり部」にそれぞれ改称する。

 課の名称は今後変更される可能性がある。

 市では第10次総合計画を策定中で、11月21日に古谷田力市長が総合計画案の概要を発表した。

 市長は将来の都市像を「みんながつながる健幸(けんこう)都市」に設定。その実現にむけて「いつまでもみんなが元気でいられるまち」や「安心して暮らせる安全なまち」など、7つの目標を掲げている。

優勝を喜ぶメンバーたち

セントモニカスイミング 10大会ぶり総合優勝 中部地域対抗戦で

 大和、座間、綾瀬、相模原などのスイミングクラブが参加した「聖セシリアCUP中部地域クラブ対抗戦」が12月1日、セントモニカスイミングクラブ(関孝之ヘッドコーチ=人物風土記で紹介)で行われ、同クラブが10大会ぶりの総合優勝を果たした。

 この大会は1990年から続く大会。今回はコロナ禍の影響で5年ぶりの開催となった。今年から学校法人大和学園聖セシリアが協賛し大会名が変更。今年は11チーム約300人が出場し、各レースのポイントで順位を競った。

 同クラブからは約60人が出場。8歳以下男子、9─10歳の男女、11─12歳の女子の部で1位となり、2位と67ポイント差をつけて表彰台の頂点に立った。

 関ヘッドコーチは「優勝すると意気込んで迎えた大会で、チーム一丸となって臨むことができた。その結果がついてきた」と振り返った。

 最優秀選手に選ばれた麦谷一颯さん(大野原小5年)は「初めて最優秀賞がもらえてうれしかった」と話し、年齢別優秀選手に選ばれた金子琴音さん(南つくし野小5年)は「メドレーリレーで練習の成果が出せてよかった」、田中杏さん(つきみ野中2年)は「5年ぶりのクラブ対抗戦で緊張したけど優秀賞が取れてよかった」と話していた。

おそろいのシャツを着て健闘を誓った選手、保護者ら

応援背に、いざ春高へ 大和南高校で壮行会

 「春高バレー」で知られる第77回「全日本バレーボール高等学校選手権大会」に出場する、大和南高校女子バレーボール部(高橋博之監督)の壮行会が7日、同校の武道場で開かれた。

 壮行会には、選手、保護者らのほか、同校OBの古谷田力市長や青木正始市議会議長ら多数の来賓も出席した。

 あいさつに立った古谷田市長は「大会まであと1カ月、緊張感の中で自分のパフォーマンスをどう高めるか。皆の力を結集してぜひ頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。

 これに対し、大和南の橋本優七主将(3年)は集まった関係者らに向けて「慣れない環境だが自分たちらしいプレーで試合に臨み、どんな場面でも打ち抜きたい」と力強く誓った。

 春高バレーは来年1月5日(日)、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。3年ぶり16度目の出場となる大和南は、5日に行われる1回戦で鹿児島実業と対戦する。決勝戦は12日(日)。

弁当を受け取る子ども

子ども用弁当を無料配布 大和市と横浜市瀬谷区で

 株式会社安田物産(安田幹仁代表取締役社長)は7日、大和市と横浜市瀬谷区で子ども用の弁当を無料配布した。

 同社は、プロ野球「横浜DeNAベイスターズ」のオフィシャルスポンサーを務めている。同球団が26年ぶりに日本一に輝いたことを受け、それぞれの地域で260食を用意。弁当には、同球団の星をイメージした星型のコロッケや、子どもが好む唐揚げやゼリーなどが添えられていた。当日は、受け取りに来た子どもたち一人ひとりに弁当が手渡され、520食すべてが配布された。

 安田代表は「今後も地域に明るい話題を提供できれば」と話していた。

MAKIDAIさん登場 一日署長務める

 神奈川県女性防犯連絡協議会(小菅陽子会長)と大和警察署(森田仁志署長)が11月29日、「安全安心グリーンリボン活動」キャンペーンを開催した。同会が20周年を迎えたことを記念して、EXILEのMAKIDAIさんが一日警察署長を務めた=写真。

 当日は防犯講話を行った後、シリウス前からプロムナードを通り、大和駅までパレードが実施され、感謝状贈呈や一日警察署長の任命式も開催。駅利用者らに啓発グッズも配布され、盛り上がりをみせた。

 小菅会長は「皆様のおかげで20周年を迎えることができた」と話し、MAKIDAIさんは「地域の皆さんと協力し、安心安全で幸せな日々を過ごしていただけたら」と語った。

 

感謝状贈呈の様子

トラック協会県央ブロック 交通事故防止に協力 社協に5万円寄贈

 一般社団法人神奈川県トラック協会県央ブロック(金谷智司ブロック長)が6日、大和市社会福祉協議会(石井敏英会長)へ5万円を寄付した。当日は同協会の新村千成理事が保健福祉センターを訪れ、市社協から感謝状が贈られた。

 この活動は今回で22回目。交通遺児を支えるために同協会が継続して行っている。寄付金は11月に市内で開催された「やまと産業フェア」で、同協会が募金活動をして寄せられた。

 新村理事は「交通事故防止等にも役立てていただければ」と話し、石井会長は「寄付金は地域の交通安全や福祉のために大切に使わせていただきたい」と感謝を述べた。

発表会の様子

探究の成果発表 高校生が

 大和市生涯学習センターで11月25日、大和高等学校(石井富佐子校長)の生徒が「総合的な探究の時間」で取り組んできた成果を発表した。

 この授業は、生徒が自ら課題を設定し、生き方や社会との関わり方を考えながら解決策を検討するもの。1年生の中から代表に選ばれた2グループと、2年生1人が発表した。当日は、市内小中学校や高校に貼られている人権ポスターの傾向や、食品ロス問題から野菜の捨てる部分を減らすための方法などを調査した成果を説明。聴講に訪れた市職員や同校の卒業生などからの質問やアドバイスを受け、学びを深めていた。生徒たちは来年2月に校内で実施される発表会に向け、探究を続けていく。

 石井校長は「皆様からのアドバイスでまだまだ課題があると感じたが、次の発表に活かしていきたい。これからに期待してほしい」と講評した。

 

 

市民活動知って 15日カッコーフェスタ

 市民活動について知ってもらおうと「市民活動団体交流まつりカッコーフェスタ2024」が、12月15日(日)にベテルギウス館内の市民交流スペースで開催される。午前10時〜午後1時まで。

 各団体による活動紹介や紙芝居、粘土の体験講習などが実施される。ステージコーナー(2階踊り場)では南京玉すだれやジャグリング、ヨガサークルによるパフォーマンスが披露され、会場を盛り上げる。

(問)大和市民活動センター【電話】046・260・2586

 

 

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家族連れの姿が多く見られた=11月24日・大和駅前東側広場

市内の路上で踊りや大道芸 「SORAアーティスト」

 公共施設の一角を「SORAステージ」として市が開放し、さまざまな特技を持つ人たちによる路上パフォーマンスが、11月23日から始まった。

 これは、市民が文化や芸術に親しむ機会を得ながら、アーティストに発表の場を提供しようと、市が始めた取り組み。

 市の審査を通過した9団体・26個人を「SORAアーティスト」に認定。大和駅前東側広場、やまと公園、ポラリス、大和ゆとりの森の4カ所で歌やダンス、ジャグリングなどを披露する。

 11月24日、駅前東側広場で大道芸を披露したパフォーマーは「思った以上の人たちが集まってくれた」と観客に笑顔で語りかけていた。

 路上パフォーマンスは、原則土曜日・日曜日・祝日の午前10時〜午後4時。