秦野版【12月20日(金)号】
男子チーム(上)と女子チーム(下)

HADANOEARTH 男女で全国出場 男子 初ウインターカップ

 市内で活動するクラブチーム「HADANO EARTH BASKETBALL CLUB」が男女で全国大会に出場する。男子は1月4日(土)から東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われる「京王Jr.ウインターカップ」に創部4年で初出場。女子は12月25日(水)から愛知で行われる「U15 CLUB BASKETBALL GAMES」に2年連続出場する。

ベスト8目指す

 男子が出場するJr.ウインターカップはHADANO EARTHが目標としていたもので、全国のクラブチームと学校の部活動が戦う中学で最もレベルの高い大会。10月14日に平塚市で実施された神奈川県予選会決勝を制し、全国への切符を手にした。

 1・2回戦突破した男子チームは、体格で勝る「AMTRAS」を57対51の接戦で下し決勝に駒を進めた。今大会ではHADANO EARTHに運が味方し、反対ブロックの準決勝で強豪ビー・コルセアーズU15とU15川崎ブレイブサンダースが激突。疲弊した川崎を60対57という激戦の末倒し栄冠を勝ち取った。

 「平塚というホームゲームの雰囲気による声援の後押しに加え、選手たちの調子もチームとしてのまとまりも良く、実力以上のものが出せた」と小泉保則代表。全国大会に向け、「一つでも多く保護者にいい試合を見せたい。1試合でも多く勝ち、ベスト8に入れたら上出来」と続けた。

 三觜(みつはし)武蔵キャプテンは、「全国大会に向けて士気を高め日々の練習に取り組み、チーム一丸でいい結果が出せるよう頑張りたい」と意気込む。同大会では女子チームも3位に入賞している。

県予選2連覇

 女子が出場するU15 CLUB BASKETBALL GAMESはクラブチームの大会。神奈川県予選には約40チームが出場し、HADANO EARTHは2年連続でその頂点に立った。

 決勝の相手はJr.ウインターカップ準決勝で敗北したチーム「bj ACADEMY CROWN」。練習試合などでも負け越している強敵相手に「男子に続き絶対全国に行く」というプレッシャーを背負っての試合だったが、男子相手に練習を重ねチーム力を上げた成果を発揮し、前大会での雪辱を果たした。

 木村優希キャプテンは「今までたくさん経験した悔しい気持ちと感謝を忘れず、チーム一丸となって全国大会に挑みたいです」と話した。

実は「高いところは好きじゃなくて、怖いんです」と話す廣澤さん

秦野曽屋高廣澤さん クライミングで全国へ 12月21・22日、埼玉で大会

 秦野曽屋高校山岳部の廣澤煌大さん(2年)が、12月21日(土)から埼玉県で開催される「第15回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会」に出場する。同大会に、同校の生徒が出場するのは初めてとなる。

目標はシード権獲得

 スポーツクライミングは、壁に設置された、ホールドと呼ばれる突起物をたどって登っていく競技。2人の選手が同時に壁を登り速さを競う「スピード」、登った課題の数を競う「ボルダー」、登った高さを競う「リード」の3種目がある。

 廣澤さんが出場するのは「リード」。廣澤さんは、今年5月から6月にかけて神奈川県立山岳スポーツセンター(秦野市戸川・リード、スピード)とはだの丹沢クライミングパーク(同・ボルダー)で行われた「第62回神奈川県高等学校総合体育大会スポーツクライミング大会」に出場。同大会で2位となり、全国大会出場を決めた。「昨年の県総体は4位で全国には行けなかったので嬉しい。目標は来年のシード権を獲得できる準決勝進出です」と全国大会出場への喜びを話す。全国大会は12月21日・22日、埼玉県加須市の加須市民体育館で開催される。

小2からジムへ

 廣澤さんがスポーツクライミングを始めたのは小学2年生の頃。きっかけは父に誘われたこと。「家族でボルダリングジムに通うようになりました」。その後、週2、3回、遊び感覚でジムに通い、競技として本格的に取り組んだのは中学1年生の時。ジムのスタッフに誘われ公式大会に出場し、頭角を現し、中学2、3年生の時には神奈川県の強化選手に選ばれた。昨年は県から2人が出場できる、国民体育大会(現・国民スポーツ大会)の第3代表選手に選ばれているが、出場には至らなかった。廣澤さんは「大会で結果を出し、代表選手に選ばれるようになりたい」と話す。

部員へのアドバイスも

 現在、週4回の部活のほか、ジムで週2回以上のボルダー、週1回以上のリードの練習に取り組む廣澤さん。部活では、自身の経験をもとに、部員へのアドバイスも行っているという。「他の部員たちからとても慕われています。みんなの応援を力に変えて頑張ってほしい」と顧問の佐藤和香教諭は話す。また、同じく顧問の廣澤謙悟教諭も「全国大会を目指して取り組む中、5年目にして初の出場。これからもこの流れを継続していきたい」と思いを話した。

神奈川県警の駅伝大会で秦野警察署の3位入賞に貢献した女性ランナー 山田 千尋さん 寒川町在住 23歳

憧れの警察官へ一直線

 ○…4月に警察学校を卒業し、9月末に秦野署へ。配属から間もないものの、署対抗の神奈川県警察創立150周年記念駅伝・ロードレース競技大会の第1区走者に抜擢された。前回大会9位だったチームの3位への躍進に貢献。結果に喜ぶ一方、「私がもっと早く走っていれば上を狙えていたと思う。来年はリベンジしたい」と振り返る。中学・高校では陸上部の短距離選手で、その健脚が今回の大会でも生かされた。

 ○…寒川町出身。幼稚園児のころから警察官を志していた。きっかけは、幼稚園のある地域を管轄する警察官の人柄。「温かい笑顔で、安心感を与える姿に憧れました」。目指したら一直線、座間高校を卒業後、大学は警察官への就職実績が高い日本文化大學に進学。警視庁が募集する少年補導員の活動にも力を入れた。「青少年の補導活動の他、立ち直り支援などさまざまな経験ができました」

 ○…まっすぐ夢に向かって進んできたが、「実は父と兄は心配性で、最初は私が警察官になることを反対していました」と振り返る。説得は大学4年間かけて行い、少年補導員の活動を通じて警察官が社会で果たす役割や、自身がいかにその職業に惹かれているかを伝え続けた。「最後には『そんなにやりたいなら』と応援してもらえました」

 ○…現在勤務するのは秦野駅前交番。「緊張してしまって笑顔が苦手で。まだまだ目指していた姿にほど遠い」と反省するが、市民からの感謝の言葉などがやりがいにつながっているという。将来は、青少年の非行防止や育成に関わる部署で働くことが目標なのだとか。「青少年が良い方向に向かっていけるよう支援したい」と熱い眼差しを向けた。

交通事故防止と防犯を呼び掛けた

秦野市 年末年始に向け交通事故防止と防犯呼び掛け

 年末の交通事故防止運動と年末年始特別警戒地域安全運動が12月17日、イオン秦野ショッピングセンターくすの木広場で行われた。主催は秦野市交通安全対策協議会、秦野市防犯協会、秦野市、秦野警察署。

 12月は交通事故が多くなる時期であるとともに、空き巣などの犯罪被害も増加することから、交通事故の防止と自主防犯意識の高揚を図るために実施されている。当日は高橋昌和市長をはじめ、古山秀和警察署長、交通安全協会の宇佐美一生会長、安全運転管理者会の田村一彦会長、防犯指導員連絡会の澁谷和之会長ら交通安全・防犯関係団体が参加。同ショッピングセンターの入口近くで、利用者にチラシや啓発品を配布し、注意を呼び掛けた。チラシには、空き巣対策のほか、11月に施行された道路交通法改正による自転車に関する罰則について、自転車のヘルメット購入補助の案内などが記された。

 秦野市内の刑法犯罪認知件数は、11月末現在の速報数値で昨年より減少しているものの、特殊詐欺の被害総額は横ばいに。また、交通人身事故は微増傾向で、高齢者が関係する事故が約半数を占めているという。

温かみのあるタッチと色使いの作品が並ぶ

小酒井基紘さん個展 平塚駅北口で1月7日から

 知的障害をともなう自閉症がある小酒井基紘(もとひろ)さん(秦野市在住)の個展が1月7日(火)〜12日(日)、Gallery1045(東横イン湘南平塚駅北口1/1F)で開かれる。午前11時から午後5時(最終日3時)、入場無料。

 県美術展工芸部門で11回連続入選している小酒井さん。会場には今年度入選した綴れ織り作品のほか、油彩画のアニマルシリーズなど40点が並ぶ。綴れ織りの製作過程をまとめた資料や道具も展示する。問い合わせは同ギャラリー【電話】0463・22・7625。

昨年の大賞作品

秦野の美しい風景募集 観光写真コンクール

 秦野市観光協会が「秦野観光写真コンクール」の作品を募集している。応募期間は2025年1月31日(金)まで。

 秦野市内で撮影した自然や四季、名勝、祭り、農業風景など観光宣伝として活用できる作品を広く募る同コンクール。一眼レフカメラなど本格的な機材を使った作品だけでなく、スマートフォンなどで撮影したものでも応募が可能。昨年は816点の作品が寄せられている。

 条件は2024年中に市内で撮影した未発表のもの。点数は1人20点まで。写真1枚のサイズ目安は10MB以下(推奨サイズ3MB程度)で、デジタルカメラで撮影したデータまたはスキャニングしたJPEG形式のデータに限る。

 来年2月上旬頃に行われる審査で大賞1点、特選6点、入選8点、スポンサー賞5点を選出。入選作品の使用権は秦野市観光協会に帰属する。同協会ホームページ(https://www.kankou-hadano.org/hcta-info/photocon/)の特設サイトから応募を。

12〜2月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の12月〜2月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号は県がすすめる共生共創事業の一環で設立された3つのシニア劇団の紹介や県営団地でシニアの合唱を指導している陶旭茹(とうしゅーる)さんのインタビューを掲載。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

東海・鶴巻窓口(松屋不動産)を訪れる利用者(上)と、利用した学生からの感謝の手紙

利用者層の拡大に危機感 フードバンクはだの

 本当に困っている人に食料を届けようと、南相馬子ども保養プロジェクトの運営で2020年8月から始まったフードバンクはだの。度重なる物価上昇などの状況に、発起人である福嶋秀樹さんは危機感を抱いている。

 自身が経営する松屋不動産の物件に住む学生が、食べるに困るのを見たのがきっかけで始まった取り組み。当初は6〜7割が学生だったが4年間で状況は大きく変わり、利用者が増えるだけでなく今では学生から高齢者まで、各年代まんべんなく訪れている。

 「背景にあるのは恐らく物価高。これまでギリギリで生活できていた世帯が耐えられなくなってきたのではないか」と福嶋さんは分析する。これまで普通に生活できていた高齢者や、20〜50代の子育て世帯が面談に来るなど利用者の変化を肌で感じており、「特にひとり親世帯が顕著に増えた」と続ける。

 この状況に、来年はさらに利用者が増えるのではと危機感を抱く福嶋さん。支援者は開始当初より増え物資も現状は足りているが、「今後支援者が減らないとも限らないし、一家庭に渡す量を増やす必要があるかもしれない。今のうちに手を打たないと」と話す。

 利用した学生から感謝の手紙が届くこともあり、「これを読むと必要な取り組みだと感じる」という福嶋さん。フードバンクはだのでは新たな支援者を随時募集している。

 物資の支援に関する問い合わせは福嶋さん【携帯電話】090・2470・8542または味乃大久保【電話】0463・75・2522へ。

自治会館で落語会 一左師匠が会場沸かす

 渋沢相互住宅自治会館で12月8日、春風亭一左さんの出張落語会が行われた=写真・提供。

 秦野市出身ではだのふるさと大使も務めている一左さん。今回の落語会は、「遠くの寄席まで足を運べない人たちも、自治会館なら行かれる」との声を聞いた春風亭一左後援会が企画。一左さんや自治会役員らの協力で実現した。当日は地域住民ら25人が参加。「子ほめ」「真田小僧」などの演目が披露され、会場は笑いに包まれた。「皆さんに気軽に落語に触れていただき、好きになっていただければ」と一左さんと後援会は話す。

コンサート&楽器体験 1月11日 ホルンの魅力存分に  タウンニュースホール

 「ランチタイムコンサート みんなで楽しむ音楽の時間【7】〜ホルン編」は、2025年1月11日(土)の開催。会場は東海大学前タウンニュースホール(東海大学前駅南口すぐ)。時間は午後2時から(午後1時30分開場、終演予定は午後3時20分)。参加費は一般2000円(子ども1人同伴可)、子ども1人追加の場合はプラス500円。2歳以下無料。※一般=中学生以上、子ども=3歳から小学生。大人のみの参加も歓迎。

 当日はポップスホルンカルテット「ポップホーン」を迎える。ホルン=写真=の魅力たっぷりのコンサートに加え、吹き方のレクチャー、体験ができるとっておきの時間となる。来場希望者は主催のクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)【電話】0463・81・1211へ予約を。当日払い。

弘法山に新スポット 展望デッキオープン

 弘法山山頂付近に12月20日、「弘法山展望デッキ」がオープンした。

 来訪者や滞在時間の増加、休息空間の創出などを目的に設置されたデッキ。幅6m・奥行5mの大きさで、秦野産材や神奈川県産の桧や杉を活用して製作された。今回、展望デッキの整備にあわせ目の前の樹木を修景伐採し、東京方面や市街地の眺望を確保したという。秦野市観光振興課では「日の出もきれいに臨むことができる」と話している。

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金目川の今後を考える フォーラム参加者募集

 市保健福祉センターで来年1月12日(日)、「湘南里川づくりみんなの会フォーラム2024〜金目川水系の今後〜」が開催される。午前10時から午後1時。参加無料。

 当日は午前10時に開会。10時10分から秦野市環境共生課の谷芳生課長を講師に招いた基調講演「丹沢の森・金目川流域の状況について」を多目的ホールで行う。その後、11時20分から教養娯楽室などを会場に分科会を実施。「里川づくりにおける行政と市民の協働」「若者が参加できる里川づくり」について考える。各時間、定員各200人(要事前申込)。

 問い合わせは湘南里川づくりみんなの会事務局(県湘南地域県政総合センター企画調整課内)【電話】0463・22・9186へ。

コンサートポスター

秦野ウインド 22日に公演

 活動歴40年以上の吹奏楽バンド「秦野ウインドアンサンブル」が12月22日(日)、堀川公民館でクリスマスコンサートを開催。午後1時開場、2時開演。入場無料。クリスマスにまつわる曲や名曲が多数披露される。問合は同事務局【電話】0463・67・8264へ。