設計・製作遠藤さん 構想力で機械生み出す 「かわさきマイスター」認定
川崎市は、今年度のかわさきマイスターを11月に認定し、高津区からは東野川にある有限会社伊藤工業の社員、遠藤豪人(ひでひと)さん(機械設計・製作)が選ばれた。同社からのマイスターは、2010年度に認定された代表取締役社長の伊藤直義さんに続く2人目となる。
かわさきマイスターは、極めて優れた技術・技能で川崎市の産業の発展や市民の生活の向上などに尽力した人に、市内最高峰の匠として贈られる称号。今年度までに83職種129人が認定されている。今年度は14人の応募があり、新たに5人が認定された。
遠藤さんが所属する伊藤工業は、さまざまな機械やロボットの設計、製作を手がけている。企業や大学の研究室などから幅広い相談・依頼を受けて1件1件要望に合った機械装置などを受注生産で作っている。今回の認定にあたり、遠藤さんは「自分の好きなことでマイスターに選ばれ嬉しい。今後、(技術・技能の伝承などの)マイスターの活動も気合いを入れてやっていきたい」と意気込みを語った。
遠藤さんがこれまで作った機械装置は、下水道のひび割れ等を調べる検査ロボットや、電車が走るレールの繋ぎ目に使う電線を作る機械、じゃけんロボットなど多種多様。試作品を含め様々な分野の依頼に応えてきた。遠藤さんの突出した特徴は、顧客の話などから求めているものを把握すると、どのような機械でも頭の中で全体像をイメージし、動作する姿を構想できること。こうした多様な分野のニーズをくんで自分で設計、製作工程を考え、部品も製作したりしながら完成させる一連の能力が評価され認定に至った。
「考えるのが面白い」
「作るものが一つ一つ違うから、毎回考えるのが面白い」と話す遠藤さん。どう作るか、考えることに興味は尽きず、私生活でもパソコンのマウスやカメラなど自作を楽しむほか、歩いている間もアイデアを考えているというほど。「作るものを探していると、テーマはお客さんが(依頼として)持ってきてくれる。自分も楽しいし、お客さんにも喜んでもらえるこの仕事は、天職」
かわさきマイスターの伊藤社長のもと、二人三脚で20年以上にわたり、同社で設計・製作を手掛けてきた。今回のマイスターは、元々遠藤さんの推薦を考えていた伊藤社長が、周囲からの後押しの声も受け今年度推薦したのだという。伊藤社長は遠藤さんについて「最近の情報系のロボットもできるので若い人たちから信頼を集めている。私も信頼している」と顔を綻ばせる。
遠藤さんは「今後も様々なテーマに挑戦し、新しいことを身に付けていきたい。若い人にも、機会があればものづくりの面白さを伝えられたら」と話している。
かわさきマイスターは、極めて優れた技術・技能で川崎市の産業の発展や市民の生活の向上などに尽力した人に、市内最高峰の匠として贈られる称号。今年度までに83職種129人が認定されている。今年度は14人の応募があり、新たに5人が認定された。
遠藤さんが所属する伊藤工業は、さまざまな機械やロボットの設計、製作を手がけている。企業や大学の研究室などから幅広い相談・依頼を受けて1件1件要望に合った機械装置などを受注生産で作っている。今回の認定にあたり、遠藤さんは「自分の好きなことでマイスターに選ばれ嬉しい。今後、(技術・技能の伝承などの)マイスターの活動も気合いを入れてやっていきたい」と意気込みを語った。
遠藤さんがこれまで作った機械装置は、下水道のひび割れ等を調べる検査ロボットや、電車が走るレールの繋ぎ目に使う電線を作る機械、じゃけんロボットなど多種多様。試作品を含め様々な分野の依頼に応えてきた。遠藤さんの突出した特徴は、顧客の話などから求めているものを把握すると、どのような機械でも頭の中で全体像をイメージし、動作する姿を構想できること。こうした多様な分野のニーズをくんで自分で設計、製作工程を考え、部品も製作したりしながら完成させる一連の能力が評価され認定に至った。
「考えるのが面白い」
「作るものが一つ一つ違うから、毎回考えるのが面白い」と話す遠藤さん。どう作るか、考えることに興味は尽きず、私生活でもパソコンのマウスやカメラなど自作を楽しむほか、歩いている間もアイデアを考えているというほど。「作るものを探していると、テーマはお客さんが(依頼として)持ってきてくれる。自分も楽しいし、お客さんにも喜んでもらえるこの仕事は、天職」
かわさきマイスターの伊藤社長のもと、二人三脚で20年以上にわたり、同社で設計・製作を手掛けてきた。今回のマイスターは、元々遠藤さんの推薦を考えていた伊藤社長が、周囲からの後押しの声も受け今年度推薦したのだという。伊藤社長は遠藤さんについて「最近の情報系のロボットもできるので若い人たちから信頼を集めている。私も信頼している」と顔を綻ばせる。
遠藤さんは「今後も様々なテーマに挑戦し、新しいことを身に付けていきたい。若い人にも、機会があればものづくりの面白さを伝えられたら」と話している。