秦野版【12月27日(金)号】
チーム創立から半世紀となる節目を祝う出席者ら

秦野少年野球部コメッツ 創立50周年を祝う 関係者ら130人が集う

 チームが創立されて半世紀。秦野少年野球部コメッツ(小池憲一代表)が12月14日、本町公民館で「50周年を祝う会」を開催。関係者ら約130人が集い、共にチームの節目を祝った。

スタートは20人

 コメッツが創立したのは1975年(昭和50年)。「心身ともに健康な子どもの育成」などを目的に少年野球部員の募集が行われた。第1期のメンバーは20人。最もメンバーが多かったのは1977年(第3期)の45人で、現在の50期は10人。これまで累計で772人のメンバーを輩出している。

「子どもたちの健全育成を」

 本町公民館で行われた祝う会には、現チームのメンバーや関係者のほか、高橋昌和市長・元女子プロ野球選手ではだのふるさと大使を務めている加藤優さん、谷和雄県議、福森真司市議らが出席。

 小池代表は「50周年を迎えられたのはチームだけでのことではなく、少年野球連盟をはじめ各団体、企業のお力添えがあってこそ」と感謝の言葉を口にするとともに「これからもコメッツの野球を通じて、子どもたちに良い大人になっていってもらいたい」と思いを話した。

 また、現チームのキャプテン・諏訪寛次さん(本町小6年)は「これまで、いろいろな代の人たちが引き継いでくれたから、今があると思います。自分たちも新しいものをつくっていきたい」と話した。

防護服を着て、要救助者の確認を行う隊員ら

秦野市消防 特殊災害備え合同訓練 各署隊員が連携を確認

 秦野市消防は12月16日、化学災害や生物災害に備えるため「特殊災害合同訓練」をメタックス体育館はだのとその周辺で実施。本署及び各消防署の部隊が連携を確認した。

 市消防では年1回、大規模な合同訓練を実施している。今回は、大阪・関西万博や世界陸上選手権といった大規模なイベントを控えていることから、特殊災害の発生時における初動対応や救助対応力の向上を図ることを目的とした。

 訓練は、体育館内で年齢不詳の成人男性が液体をまき、施設内ではその影響で複数人が倒れ、目の痛みなどを訴えていると通報があったと想定。当日は本署、西分署、南分署、鶴巻分署から指揮、消防、救助、救急隊員など34人が参加し、化学剤の検知や要救助者の救出、除染などの一連の流れを確認した。

 会場は化学剤除染前のホットゾーンと、除染後のコールドゾーンにわけられ、ホットゾーンに侵入する隊員は酸素ボンベなどを着用。通報を受け、防護服を着た隊員らは体育館内に侵入し、要救助者を捜索した。酸素ボンベの活動時間はおよそ20分ということもあり、隊員は体育館メインアリーナの2階客席にまかれた化学剤から要救助者を遠ざけるため、まずは汚染度が高いメインアリーナからロビーへと移動させるショートピックアップを実施。交代で任務に当たりながら、重症者から外へと運び出し、救急隊へと引き継いだ。

 施設内で救助活動を行った隊員は「防護服は普段の活動よりも効率が落ち、体力の消耗も激しい。普段から訓練をしっかり重ねていきたい」と話す。

 訓練を見守った加藤和博消防署長は「各隊が自分たちの役割を認識しており、連携が取れていたのではないか」と総評。今後は、訓練の中で見つかった課題などを上げ、現場へとフィードバックするという。続いて加藤消防署長は「引き続き訓練を実施し、有事の際は適切な対応ができるようにしたい」と話した。

出場したメンバー

秦野警察署 県警の駅伝大会で3位 前回9位から躍進

 秦野警察署(古山秀和署長)は12月6日、日産スタジアム(横浜市)で開催された「神奈川県警察創立150周年記念駅伝・ロードレース競争大会」に出場し、署対抗のB組で3位に入賞した。

 県下の54警察署が参加した同大会。署の規模に応じてAからCまで18署ごとに3組に分けられ、B組は約17Kmを1チーム男女5人で走り優勝を争った。

 秦野署は前回9位。入賞を目指す中、今回は第一走者・山田千尋さん、第二走者・辻弘嗣さん、第三走者・中嶋貴博さん、第四走者・小俣浩司さん、第五走者・宮澤亮祐さんのメンバーで挑んだ。その結果、1時間5分27秒のタイムで見事3位に入賞した。B組の優勝は金沢署、2位は藤沢北署だった。

 秦野署は「若い戦力が加わり活躍してくれました」と話している。

 

左から飯田さん、坂本さん、冨山さん、下川さん、太田さん

相模・湘南ハンターズ 鬼ごっこ日本代表に5人

 スポーツ鬼ごっこ日本代表選手に、このほど秦野市を拠点に練習を行っている「相模・湘南ハンターズ」所属の5人が選ばれた。

 スポーツ鬼ごっこは、昔ながらの遊び「鬼ごっこ」にルールを設けた日本発祥のスポーツ競技。日本代表選手は一般社団法人鬼ごっこ協会が全国から選定するもので、他の模範となり普及活動に務める役割を持つ。

 今回、日本代表に選出されたのは冨山就翔(しゅうと)さん(19)、坂本海人(かいと)さん(21)、太田海里さん(28)、下川彰さん(30)、同チームの監督も務める飯田琢郎さん(38)の5人。冨山さんは「戦術も広げられるので、どこのポジションもできるような選手を目指している。教える方にも力を入れたい」と話す。坂本さんは「年下の子どもたちに憧れてもらえるような、チームの象徴になれれば」と語る。中堅にあたる太田さんは「スポーツ鬼ごっこは発展途上のスポーツ。自分たちでトレンドを作り、楽しさを広めたい」と普及にも意欲的だ。下川さんは「自分は運動が得意ではなかったが、得意でない子でもできるスポーツ。頭も使うし、それぞれの強みを生かして戦える面白さに触れてほしい」と魅力を語る。飯田さんは「日本代表は試合での技術だけでなく、人間性なども見て決定している」といい「憧れて、目指してもらえる選手としてスポーツ鬼ごっこの魅力を伝えていきたい」と話していた。

準優勝した渡辺さん

スポチャン世界で銀 小太刀9〜10級で渡辺さん

 秦野市スポーツチャンバラ協会所属の渡辺健世(けんせい)さん(平塚市立みずほ小3年)が、12月15日に墨田区のひがしんアリーナで行われた「第48回世界選手権大会」の小太刀9〜10級の部で準優勝を果たした。大きな大会での入賞は初となる。

 スポーツチャンバラとは、日本に昔から子どもの遊びとしてある「チャンバラごっこ」をスポーツとして蘇らせた競技。打ち合いの楽しさを重視し、子どもから大人まで楽しめるスポーツとして広く親しまれている。

 渡辺さんがスポーツチャンバラを始めたのは2023年6月から。「侍が好きで、刀を持って戦うのが面白いと思っていたら、お母さんに勧められました」と話す。現在は父親と一緒に練習しており、めきめきと力をつけていった。

 今大会では優勝を目指していたが、一歩及ばず銀メダルに。「準優勝は嬉しいけど、課題もあったので悔しい。攻めが浅かったので、練習してしっかり攻め込めるようにしたい」と意欲を燃やす。渡辺さんは「スポチャンは予想外のことが起きるので、面白くてやりがいがある。大きな大会で、今度は金メダルをとりたい」と話した。

「早めの年越しそばを」 飲食店組合が松下園で

 秦野市戸川の知的障害者施設「松下園」(社会福祉法人寿徳会)で12月9日、秦野飲食店組合(川口浩太組合長)が一足早く年越しそばを振舞った=写真。

 同組合が40年以上前から行っている取り組み。当日、利用者はそばまたはうどんを選び、「おいしい」と味わって食べていた。寿徳会理事長の久保谷勤さんは「行事を継続していただき大変ありがたい」と話し、川口組合長は、「多くの方に喜んでいただけて嬉しいです」と感想を話した。

交通安全標語を募集

 秦野市交通安全協会(宇佐美一生会長)が「第35回交通安全標語」を募集している。秦野市在住者が対象。【1】運転者・同乗者向け、【2】歩行者・自転車利用者向け、【3】子ども向けの3区分で各区分2点(計6点)まで応募可。ハガキ又は封書に区分、標語、住所、氏名、電話番号を書き、〒257―0056秦野市新町5の1秦野市交通安全協会まで送付する。募集期間は1月1日から1月31日まで(必着)。3月中旬に関係機関選考委員により入選作品6点を決定(3月下旬に表彰式)。応募者には参加賞あり。(問)同協会【電話】0463・81・7771(土・日・祝日休み)

サンタに扮した大屋会長らが園児に絵本をプレゼントした(写真はなでしこ第2保育園)

秦野名水RC 絵本を保育園に

 秦野名水ロータリークラブ(大屋富茂会長)が12月19日、なでしこ第2保育園(下大槻)とみどり保育園(並木町)に各3万円相当の絵本の寄贈を行った。

 同クラブは「コロナ禍で大きなストレスを抱える子どもたちの心に翼を与え、自由に空想の世界に誘うことができるのは『絵本』である」という考えのもと、2021年から同事業に取り組んでいる。当日は同クラブのメンバーが両園を訪問。サンタに扮した大屋会長は「先生の言うことを聞いて、楽しい保育園生活を送ってください」と話し絵本をプレゼントした。

新年に弘法山ウオーク 70周年記念セレモニーも

 秦野市は恒例の「ニューイヤーウオークin弘法山2025」を25年1月1日(水)から3日(金)まで弘法山公園権現山山頂で行う。

 今回は元日のみ、午前6時50分頃から、市制施行70周年を祝うセレモニーを実施(雨天中止)。来場者には、70周年記念缶バッジとクリアファイルが限定500セットで配布される。

 なお、初日の出に合わせた集団登山は実施されない。

 問い合わせは市スポーツ推進課【電話】0463・84・2795、1日午前4時半〜8時までは【電話】0463・82・5111へ。

コーンに設置された「宝」を獲る生徒

鬼ごっこで運動力アップ 飯田さんが幼少中で指導

 FIKA総合型クラブの代表を務める飯田琢郎さんが今年度、秦野市内の公立園・校で「スポーツ鬼ごっこ」の指導を行っている。飯田さんは鬼ごっこ協会公認S級ライセンスを取得しているほか、中・高校の部活動トレーニングコーチなども担当。今年度は本町幼稚園、北幼稚園、北小学校、南が丘中学校で授業を行ってきた。

 12月9日には南が丘中3年を対象に体育の授業を実施。4チームに分かれてスポーツ鬼ごっこを行った。

 スポーツ鬼ごっこは相手チームのコートに攻め込み、時間内に相手のトレジャー(宝)を多く獲得した方が勝ちとなるスポーツ。相手に攻め込む人、宝を守る人の両方が必要で、仲間同士のコミュニケーションも重要となる。生徒たちは、初めは守りが薄くなったり、攻めあぐねていたが、実践を重ねるごとに相手の隙を突いて宝を獲ることが上手くなり、遊び感覚で楽しそうに体を動かしていた。

 「どの指導現場でも楽しそうな表情が印象的でした」と飯田さん。遊びを通して運動能力が備わるほか、戦略が必要となるため『人との関わり方や話す・聞く・考える力』などが養われるという。「市内の全幼小中学で指導することが夢。ぜひ声をかけてほしい」と話していた。

児童らの意見を聞く伊東さん

母校の後輩に学び伝える 北矢名の伊東さんが授業

 北矢名在住の伊東里菜さん(15)が12月17日、鶴巻小学校の6年生全クラス(135人)でSDGsの授業を行った。

 伊東さんは今年度の「JCI JAPANグローバルユース国連大使」に秦野で唯一選出され、海外研修を通して平和や幸福について学んできた。11月に任期を終えたが、母校である鶴巻小の後輩に学んだことを伝えようと、昨年度に引き続き同校へ申し入れ、自身が現在通う自修館中等教育学校の部活仲間と一緒に授業を行うことになったという。

 この日は4クラスで授業を実施。伊東さんは初めにグローバルユース国連大使で学んだことを説明した。その後、「持続可能な社会を作るためには何が重要か」をテーマに、仕事・医療・食料・水・教育の5つを優先順位をつけ並び変えるグループワークを行った。児童は活発に意見を交わし「水は人が生きていくために欠かせない」「教育を行えば医療も発展するし人材を育成できる」など様々な考えが発表された。伊東さんは「自分の意見を大切にし、学んだことを元に行動を起こしてほしい」と話した。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
秦野駅周辺でパトロールを行った会員ら

市内3駅周辺を巡回 秦野市商店会連合会

 秦野市商店会連合会(柏木真一会長)が12月13日、加盟商店会の最寄り駅となる秦野駅・東海大学前駅・鶴巻温泉駅周辺で歳末恒例の3駅一斉商店街防犯パトロールを行った。

 市商連が目指す「安心・安全な街づくり」の取り組みの一環として、2014年度から実施されているもの。今年で11回目となる。当日は3駅全体で40人の会員らが参加。参加した商店主らは揃いの上着を着てパトロールを行った。柏木会長は「毎年この時期に行っている恒例のパトロールです。安全安心で清潔感ある街づくりに努めていきたい」と思いを話した。

あいさつする根倉会長

2組がカップルに 婚活イベント「本気婚(マジコン)」

 秦野商工会議所の若手会員の組織「秦野あきんど育成会」(根倉安史会長)が行っている婚活イベント「本気婚」がこのほど、市内の飲食店「コントレイルマーケット」で行われた。

 11回目となる今年は、男性15人・女性10人が参加した。会場で初めて顔を合わせた参加者らは、緊張しながらも和やかに言葉を交わしながら交流。最終的に2組のカップルが誕生した。市内経営者の後継者問題の解決を図ることを目的に始められた同イベント。これまで数々のカップルが成婚に至っている。

利用者はそばを食べ「美味しい」と話していた

寺山「石庄庵」 作業所利用者に「そば」を 施設閉所に伴い最後

 手打ちそば石庄庵(秦野市寺山)で12月13日、地域作業所「かがやき」(渡邉徳男理事長・同南矢名)の利用者に新そばが振舞われた。

 これは同施設が開所した2001年から、店主の石井貞男さんが続けている交流事業の一環。来年3月に施設が閉所するため、今回が最後の機会となった。石井さんは「田植えや稲刈りなど、いろいろなことを一緒に行ってきたので、光が消えてしまうような気持ちです」と寂しさを口にした。また、渡邉理事長は「施設の利用者は外食の機会が少ないので、長い間このような機会をいただきありがとうございました」と話した。