
「秦野市70周年、節目に感謝」 高橋市長インタビュー
2025年の幕開けにあたり本紙では、高橋昌和秦野市長に恒例の新春インタビューを行った。高橋市長は、今年、市制施行70周年を迎えたことなどに触れつつ、「水とみどりに育まれ誰もが輝く暮らしよい都市(まち)」の実現を目指すなどの思いを語った。(聞き手/本紙・渡部賢)
OMOTANコイン開始
--2024年を振り返っての感想をお願いします。
「昨年は、元日に発生した能登半島地震により多数の尊い命が失われ、ライフラインなどにも甚大な被害がありました。被災地には、応急復旧などの支援のため、『秦野市管工事業協同組合』のご協力も得て本市職員を派遣しました。被災地に追い打ちをかけた8月末の台風第10号による大雨は、本市でも各所で大きな被害をもたらし、復旧に向け取り組みましたが、改めて激甚化する自然災害への備えの重要性を強く感じました。
一方で、今なお続く物価高騰の影響を受けた市民や事業者を下支えするため、子育て・低所得世帯への給付、農畜産事業者への補助などを実施しましたが、引き続き、市民生活や事業活動を守る施策を適時適切に行っていきます。
また、子育て支援の充実では、公立児童ホームの対象を全学年に拡大したほか、10月には小児医療費助成の対象も18歳まで拡大しました。そのほか、デジタル化では、『ライブ119』や『マイナ救急』、『行かない・書かない窓口』など、安全・安心で、便利な生活を実感いただける取り組みを進めました。
11月には、『全国削ろう会秦野大会』の開催により、『秦野名水』の豊かな水源と、持続可能な森林づくりの取り組みを全国にお伝えできました。そして、新東名高速道路を最大活用する事業の一つとして、戸川地区の土地区画整理事業や矢坪沢水路整備事業とともに三位一体で進める都市計画道路の工事も始まりました。
12月には、電子地域通貨『OMOTANコイン』が始まり、地域が元気になる仕組みとして、地域経済の好循環やコミュニティの活性化につながることを期待しています」
さまざまな記念事業を準備
--2025年の展望と注目の取り組みを教えてください。
「市制施行70周年を迎える今年は、『みんなでつなぐ 未来のHADANO』をテーマに、各種記念事業を実施します。具体的には、『市制施行70周年記念式典』、二宮尊徳の教えなどを学ぶ機会となる『全国報徳サミット』、全国の名水百選の市町村が一堂に会する『名水サミット』、市民提案事業である『モザイクアートの制作』などを予定しています。この取り組みを通して、先人達が築いてきた『ふるさと秦野』の魅力に一層磨きをかけ、次の世代に引き継いでまいります。
また、今年は、令和8年度からの『総合計画はだの2030プラン後期基本計画』を策定する年です。世界情勢の不安定化、人口減少など地方自治体を取り巻く環境が大きく変化する中での計画づくりは、幅広い世代・分野の意見を取り入れるなど、市民の英知の結集が欠かせません。特に、まち全体に活気をもたらす若者の声を丁寧に聴くなど、市民一人一人の声を生かしたまちづくりに全力で取り組み、都市像である『水とみどりに育まれ誰もが輝く暮らしよい都市(まち)』の実現を目指します」
「ふるさと秦野に愛着を」 全国屈指の森林観光都市へ
--市政の課題と解決に向けた取り組みについてお聞かせください。
「令和8年度には秦野駅北口前の県道705号拡幅整備の完了、令和9年度には新東名高速道路の全線開通と秦野丹沢サービスエリアの開設が予定されています。この好機を最大限に生かし、引き続き『小田急線4駅周辺のにぎわい創造』と『表丹沢の魅力づくり』を一体的に進め、全国屈指の森林観光都市を目指します。
秦野駅北口周辺では、将来に渡り住み続けたいと思えるまちづくりを目指し、『中心市街地活性化基本計画』の策定を進め、多世代交流の場の整備などを中心に、県道拡幅整備の効果を発揮させるべく検討を進めます。
同駅南口周辺では、令和9年度に土地区画整理事業の工事完了を予定しています。これにより、駅周辺へのアクセス強化や沿道住宅地の利便性増進など、地域の活性化につながることを期待しています。
東名・新東名高速道路の各インターチェンジ周辺では、西大竹・戸川の各地区において、組合施工の土地区画整理事業が進んでいます。地元の皆様と連携・協力しながら、雇用の場の創出に向けて、新たな産業用地への企業誘致に取り組みます。
また、結婚・妊娠・出産から子育て期まで切れ目のない支援策を一層きめ細やかに展開し、『女性とこどもが住みやすいまちづくり』を進めていきます。
このような移住・定住人口の増加につながる取り組みにより、秦野の未来を支える世代に選ばれる一層活気のあるまちにしていきたいと考えています」
未来へつなげる節目の年
--市民へのメッセージをお願いします。
「昭和30年に2町2村が合併し、人口3万5千人のまちとして誕生した秦野市は、70年の時を経て、16万人が暮らす県央西部の広域拠点都市に発展しました。市制施行70周年は、本市の歴史を振り返り、未来につなげる節目の年です。これまで、本市の発展にご尽力いただいた先人の努力に深く敬意を表するとともに、本市を支えてくだる市民や事業者をはじめ、全ての方々に、心より感謝を申し上げます。
今年実施する様々な記念事業を通じて、市民の皆様が『ふるさと秦野』への誇りと愛着をより一層深め、『誰もが住んでみたい・住み続けたい元気溢れるふるさと秦野』を創造していくため、歩みを着実に進めていきます。
皆様にとって、新しい年が、希望に満ちた輝かしい一年となりますよう心からお祈り申し上げます」
OMOTANコイン開始
--2024年を振り返っての感想をお願いします。
「昨年は、元日に発生した能登半島地震により多数の尊い命が失われ、ライフラインなどにも甚大な被害がありました。被災地には、応急復旧などの支援のため、『秦野市管工事業協同組合』のご協力も得て本市職員を派遣しました。被災地に追い打ちをかけた8月末の台風第10号による大雨は、本市でも各所で大きな被害をもたらし、復旧に向け取り組みましたが、改めて激甚化する自然災害への備えの重要性を強く感じました。
一方で、今なお続く物価高騰の影響を受けた市民や事業者を下支えするため、子育て・低所得世帯への給付、農畜産事業者への補助などを実施しましたが、引き続き、市民生活や事業活動を守る施策を適時適切に行っていきます。
また、子育て支援の充実では、公立児童ホームの対象を全学年に拡大したほか、10月には小児医療費助成の対象も18歳まで拡大しました。そのほか、デジタル化では、『ライブ119』や『マイナ救急』、『行かない・書かない窓口』など、安全・安心で、便利な生活を実感いただける取り組みを進めました。
11月には、『全国削ろう会秦野大会』の開催により、『秦野名水』の豊かな水源と、持続可能な森林づくりの取り組みを全国にお伝えできました。そして、新東名高速道路を最大活用する事業の一つとして、戸川地区の土地区画整理事業や矢坪沢水路整備事業とともに三位一体で進める都市計画道路の工事も始まりました。
12月には、電子地域通貨『OMOTANコイン』が始まり、地域が元気になる仕組みとして、地域経済の好循環やコミュニティの活性化につながることを期待しています」
さまざまな記念事業を準備
--2025年の展望と注目の取り組みを教えてください。
「市制施行70周年を迎える今年は、『みんなでつなぐ 未来のHADANO』をテーマに、各種記念事業を実施します。具体的には、『市制施行70周年記念式典』、二宮尊徳の教えなどを学ぶ機会となる『全国報徳サミット』、全国の名水百選の市町村が一堂に会する『名水サミット』、市民提案事業である『モザイクアートの制作』などを予定しています。この取り組みを通して、先人達が築いてきた『ふるさと秦野』の魅力に一層磨きをかけ、次の世代に引き継いでまいります。
また、今年は、令和8年度からの『総合計画はだの2030プラン後期基本計画』を策定する年です。世界情勢の不安定化、人口減少など地方自治体を取り巻く環境が大きく変化する中での計画づくりは、幅広い世代・分野の意見を取り入れるなど、市民の英知の結集が欠かせません。特に、まち全体に活気をもたらす若者の声を丁寧に聴くなど、市民一人一人の声を生かしたまちづくりに全力で取り組み、都市像である『水とみどりに育まれ誰もが輝く暮らしよい都市(まち)』の実現を目指します」
「ふるさと秦野に愛着を」 全国屈指の森林観光都市へ
--市政の課題と解決に向けた取り組みについてお聞かせください。
「令和8年度には秦野駅北口前の県道705号拡幅整備の完了、令和9年度には新東名高速道路の全線開通と秦野丹沢サービスエリアの開設が予定されています。この好機を最大限に生かし、引き続き『小田急線4駅周辺のにぎわい創造』と『表丹沢の魅力づくり』を一体的に進め、全国屈指の森林観光都市を目指します。
秦野駅北口周辺では、将来に渡り住み続けたいと思えるまちづくりを目指し、『中心市街地活性化基本計画』の策定を進め、多世代交流の場の整備などを中心に、県道拡幅整備の効果を発揮させるべく検討を進めます。
同駅南口周辺では、令和9年度に土地区画整理事業の工事完了を予定しています。これにより、駅周辺へのアクセス強化や沿道住宅地の利便性増進など、地域の活性化につながることを期待しています。
東名・新東名高速道路の各インターチェンジ周辺では、西大竹・戸川の各地区において、組合施工の土地区画整理事業が進んでいます。地元の皆様と連携・協力しながら、雇用の場の創出に向けて、新たな産業用地への企業誘致に取り組みます。
また、結婚・妊娠・出産から子育て期まで切れ目のない支援策を一層きめ細やかに展開し、『女性とこどもが住みやすいまちづくり』を進めていきます。
このような移住・定住人口の増加につながる取り組みにより、秦野の未来を支える世代に選ばれる一層活気のあるまちにしていきたいと考えています」
未来へつなげる節目の年
--市民へのメッセージをお願いします。
「昭和30年に2町2村が合併し、人口3万5千人のまちとして誕生した秦野市は、70年の時を経て、16万人が暮らす県央西部の広域拠点都市に発展しました。市制施行70周年は、本市の歴史を振り返り、未来につなげる節目の年です。これまで、本市の発展にご尽力いただいた先人の努力に深く敬意を表するとともに、本市を支えてくだる市民や事業者をはじめ、全ての方々に、心より感謝を申し上げます。
今年実施する様々な記念事業を通じて、市民の皆様が『ふるさと秦野』への誇りと愛着をより一層深め、『誰もが住んでみたい・住み続けたい元気溢れるふるさと秦野』を創造していくため、歩みを着実に進めていきます。
皆様にとって、新しい年が、希望に満ちた輝かしい一年となりますよう心からお祈り申し上げます」