秦野版【1月10日(金)号】
秦野高校演劇部のメンバー

秦野高校演劇部 創部以来初の関東大会へ 12日、県立青少年センター

 秦野高校演劇部DreamFactory(向井瞬顧問・部員10人)が1月12日(日)・13日(月)に神奈川県立青少年センターで開催される「第60回関東高等学校演劇研究大会」に出場する。同演劇部が関東大会に出場するのは、創部以来初の快挙となる。

 「埼玉・新潟・群馬・栃木・長野」を北関東、「神奈川・静岡・千葉・茨城・東京・山梨」を南関東とし、2つの会場で行われる関東大会。北関東には計12校、南関東には計13校が出場し、そのうち3校が夏の全国大会に推薦される。

 秦野高校演劇部は、地区大会を突破し昨年11月16日・17日に行われた県大会「第63回神奈川県高等学校演劇発表会」に出場。13校中上位3校のみが選ばれる「最優秀賞」となり、関東大会への出場権を獲得した。

前回から躍進

 県大会前には学校行事が重なりメンバーが揃わず通し練習ができなかったり、当日役者の一人が体調不良で出演が危ぶまれるなどのハプニングもあったという。そんな困難を乗り切って掴んだ関東大会への切符。部長の清代奈々美さん(2年)は「1年生の時は、県大会にも行けなかったので、敗北の苦い記憶が残っていました。劇自体に自信はありましたが、関東大会に行けることになるなんて夢みたいです」と喜びの胸の内を語る。「目指すは全国、観客の皆さんに楽しんでもらいたい」と関東大会に向け意気込む。

顧問書き下ろしの劇

 同演劇部の劇の題目は、メンバーのために向井顧問が書き下ろした「ハルキゲニアのとげ」。パントマイムなどの身体表現が特徴の劇だという。「2つの場面を交互に切り替える劇です。場面がどうつながるかなどを楽しんでもらえたら」と同演劇部は話している。関東大会は1月12日・13日、県立青少年センター(紅葉坂ホール)で開催される。入場無料。同演劇部の出演は12日の午後6時から。

はたちのつどい(写真昨年)

秦野市 1568人が“二十歳(はたち)”祝う 今年は体育館が会場

 「成人の日」の1月13日(月・祝)、秦野市で「はたちのつどい」が開催される。今年は、これまで実施していた文化会館が休館中のため、メタックス体育館はだの(総合体育館)メインアリーナで行われる。

 2025年の「秦野市はたちのつどい」の対象者は、04年(平成16年)4月2日から05年(平成17年)4月1日に生まれた1568人(男性810人、女性756人/24年11月1日現在)。24年は1601人で、昨年の人数を下回った。

 「はたちのつどい」は、同体育館メインアリーナで午前10時半開演(10時受付)。秦野市内9中学校からの推薦により選出された20歳を迎えるメンバーによって組織された実行委員会(篠崎耀澄(ようし)実行委員長)が、「New Face〜スポットライトは君のもの〜」をテーマに式典の企画・運営を行う。式典では、実行委員会が作成したオープニングビデオ上映のほか、篠崎委員長によるはたちの誓い、中学校の恩師が登壇してのメッセージ、抽選会などが行われる予定。

 市は対象者に向けて案内状(はがき)を発送しているが、当日は案内状がなくても受付に申し出れば式典に出席することができる。

 秦野市では、22年に成人年齢が18歳に引き下げられた後も、「成人の日」にあわせて20歳を対象にした式典を継続しており、昨年から式典名称を「はたちのつどい」に変更し、実施している。

市民のための「オペラ講座」の講師を務める 秋山 徹さん オペラ歌手・洗足学園音楽大学講師

オペラの魅力 伝えたい

 ○…オペラは声楽、器楽などの音楽的要素や文学面を含めた演劇的要素、美術的要素も含まれた”総合芸術”。「オペラは難しそうと感じる人も多いかもしれませんが、一度に多くの芸術を鑑賞することができる素晴らしい芸術です」とその魅力を語る。

 ○…昨年8月から開かれている市民のための「オペラ講座」の講師を務める。受講生は12人。1月12日にはいよいよ集大成となる発表会を行う。この講座は2004年に本町公民館でオペラをテーマとした講座を地元の声楽家の協力のもと開講したのがはじまり。その後、市民の演奏によるワークショップ形式の講座に移行し、「秦野オペラの会」を立ち上げた。コロナ禍になるまでは、毎年のように講座と集大成となる発表会を開催していた。「参加している皆さんは素晴らしい音楽性を持たれていて何よりオペラを愛している。今年公民館の協力もいただいて再開する運びとなりとても嬉しく思っています」

 ○…秦野市出身。声楽に興味を持ち始めたのは西中学校時代に教えを受けた音楽の先生の勧めがきっかけ。「子どものころから人前で歌ったり演じたりするのが大好きだった」という秋山青年。クラシックだけでなく流行歌にも興味は広がり、高校時代にはNHKのど自慢にも出演。人前で演奏する素晴らしさも知り、オペラ歌手を志すことを決めた。

 ○…音楽大学卒業後は日本最大のオペラ団体「東京二期会」に所属。多くのオペラ公演で主要な役柄を演唱するなど、活躍の場を広げてきた。「オペラの魅力は何といっても直接伝わってくる”生の声”による歌と演技。講座を通して、皆さまにオペラの素晴らしさを知っていただけるよう活動していきます」

設備点検で臨時休館 1月14日、図書館・体育館

 秦野市立図書館(平沢94の1)とメタックス体育館はだの(平沢101の1)が1月14日(火)、電気設備の点検に伴い停電となるため、臨時休館となる。

 問い合わせは、図書館【電話】0463・81・7012、メタックス体育館はだの【電話】0463・84・3333へ。

著者の今井さん

平沢在住今井しょうこさん 縄文の魅力マンガで紹介 KADOKAWAから

 秦野市平沢在住の今井しょうこさん(51)が、コミックエッセイ『変わる縄文 遺跡発掘作業員のわたしが追いかけた一万年』を、KADOKAWAからこのほど出版した。

 4人の子の母であり、遺跡発掘調査の事務所に勤める今井さん。出版社からの提案で縄文をテーマに執筆したもので、『マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル』『マンガでめぐる考古遺跡・博物館』に続く第3弾となる。衣食住を中心に、縄文時代の暮らしなどについてマンガでわかりやすく掘り下げたほか、縄文人の装いや竪穴式住居の図解、縄文の土器や土偶を展示している博物館を紹介するコラムなども掲載している。

2年かけ取材

 本を書くにあたり今井さんが遺跡発掘事務所で働く中で蓄積した14年間の知識に加え、2年間かけて博物館などに取材を行った。伊勢原市教育委員会職員に聞いた大山の話も盛り込まれている。

 「縄文時代は自然と共生し、戦争もなく1万年以上続いた平和な時代と言われていますが、『本当かな?』という切り口から入った」という今井さん。当時、生きるのがどれだけ大変だったかを「大人も楽しめるマンガ」に仕立てている。

 同書は伊勢原書店や未来屋書店など市内書店ほか、アマゾンで購入可能。また、1月19日(日)には小田原市南町の書店「南十字」でトークイベントも予定されている。

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秦野出身立石純子さん 台風被害の茶園に寄付 イベントで募金呼びかけ

 秦野出身のシンガーソングライターで、はだのブランドアンバサダーを務める立石純子さんが昨年12月24日、菩提の高梨茶園を訪れ寄付金約14万円を手渡した=写真。

 同園は昨年8月、台風10号の影響で茶畑が崩落する被害を受けた。これを聞いた立石さんは、同園の茶葉を使ったクラフトビール「HANOCHA」のポスターのイメージキャラクターを務めた縁から、自身が出演するライブの会場に募金箱を設置。MCで募ったところ、立石純子ファン以外の来場者も数多く協力してくれたという。

 「秦野出身やゆかりの人、災害の被害に対し行動するきっかけになったという人など多くの人が賛同してくれて、その気持ちにとても感動しました」と話す立石さん。秦野市内のイベントでも多くの来場者から募金が集まった。

 これを受け高梨晃さんは「完全復旧まではまだまだかかりますが、子どもを招いてみんなで木を植えるなどのイベントも考えたい」と話した。

一斉放水(写真は過去)

防火願い消防出初式 11日 第2駐車場

 消防出初式が1月11日(土)、カルチャーパーク第2駐車場(文化会館前)で行われる。時間は午前9時半から正午まで。

 消防団員の表彰や車両分列行進、一斉放水などが行われるほか、今年は姉妹都市である諏訪市の消防団が参加し秦野市市制施行70周年を祝うラッパ吹奏が行われる。雨天時はメタックス体育館はだので実施。問い合わせは市警防課【電話】0463・81・7992へ。

あづまLCの会員が講演

秦野あづまLC 薬物の怖さ児童に伝え 鶴巻小学校で

 秦野あづまライオンズクラブ(LC・尾谷憲一会長)が鶴巻小学校で昨年12月18日、6年生を対象に「薬物乱用防止教育講演会」を開催した。

 薬物の危険性を伝えるため、同クラブが市内の小中学校で行っている取り組み。動画でどのような薬物があり、どのような症状が出るかなどを学んだ児童。その後、同クラブ会員が講師となり、中学生から大学生の若い世代の薬物使用が10年で16倍に増えたこと、秦野市内でも毎年一定数の逮捕・補導者が出ていることなどを伝えた。

 これらを踏まえ、「薬物の再逮捕は、他の犯罪の再犯率より高い。薬物はそれだけ依存性の高い、怖いものだと知って欲しい」と注意を促した。質疑応答では、「他の動物に効果は?」「治療にはどのくらいかかるの?」など児童が積極的に質問していた。

 同クラブでは今年1月から2月にも広畑小、鶴巻中、大根中で同様の講演会を実施する。

講師を務める舘野さん

秦野の絵本作家招き講演 1月19日 図書館で

 秦野市立図書館が1月19日(日)、2階視聴覚室で子ども読書活動推進事業講演会「秦野在住、舘野鴻。〜足元にあるものがたり〜」を開催する。午後1時30分から3時30分。申込先着60人。

 画家で絵本作家の舘野さんを招き行われる講演会。緻密な昆虫画を得意とし、図鑑や解剖図プレート、児童書など数多くの著書を出版している同氏から話を聞く。

 希望者は図書館カウンターで直接、または電話で申し込む。講演後にサイン会も行われる(希望者は同氏の本を持参)。

 問い合わせは秦野市立館【電話】0463・81・7012へ。

インタビューに応じる、石井会頭

秦野商工会議所石井会頭 「『共創』『連携』軸に成長を」 新春インタビュー

 本紙では2025年の年頭にあたり、秦野商工会議所会頭の石井時明氏に新春のインタビューを実施した。石井氏は新会頭に就任した24年を振り返るとともに、新しい年への思いを語った。(聞き手/本紙・渡部賢)

 ――2024年を振り返った感想はいかがでしょうか?

 「2024年に新会頭に就任し、佐野友保前会頭の意思を引き継ぎ、地域産業の振興に邁進してまいりました。地域経済の発展と会員企業の持続可能な成長を支援する責任の重さを、改めて実感しました。

 商工会議所の活動は、各部会の事業が大きな柱の一つです。各部会との連携を深める中、特に工業会を中心に進めた東海大学や行政との連携事業は、地域企業の技術力向上と未来に向けた人材育成の土台づくりに貢献できたと思います。

 また、工業・建設・観光飲食業など、多くの業種で人材不足が顕在化する中、人材確保に向けた支援や労働環境の改善が大きな課題となりました。課題解決に向け、部会活動を通じて経営者同士の情報交換が活性化したことは、大きな成果でした」

 ――これからの秦野の経済についての展望はいかがでしょうか?

 「2025年は地域間競争が一層激化すると予想されます。その中で秦野が『選ばれる地域』であり続けるために、産業の競争力強化と地域の魅力発信を両輪で進める必要があります。

 27年度に全線開通予定の新東名高速道路により、秦野市が広域的な経済圏の中核となる転機を迎えます。地域に新たなビジネスチャンスをもたらすと同時に、周辺地域との競争も激化します。各部会が協力し、地域資源を活用した新しい観光コンテンツやサービス開発を進めていきます。特に地元農産物を活用した『ジビエの街』の推進や、農商工連携による地産地消の拡大を図ります。

 また、地域内消費の拡大とキャッシュレス化普及を目的に、昨年12月からスタートした電子地域通貨OMOTANコインを活用したイベントやキャンペーンをさらに強化し、地域経済を活性化させていきたい。秦野が持続可能な成長を遂げるためには、行政、教育機関、民間企業が一体となり、課題解決に向けた『共創』が不可欠。引き続き、産学公の『連携』を深化させ、地域全体で経済の発展を支えていきます」

県大会へ出場する鶴巻中剣道部

鶴巻中剣道部 男女で県大会へ W出場は15年ぶり

 秦野市立鶴巻中学校剣道部(黒崎佑樹顧問)が1月19日(女子)・26日(男子)に横須賀アリーナで行われる神奈川県ランキング(新人)戦(県中学校強化練習会)に男女揃って出場する。男女共に県大会へ出場できるのは約15年ぶり。

 同部は11月16日に平塚市立中原中学校で行われた中ブロック強化練習会兼神奈川県強化指定校予選会で、女子団体の部では3位に、男子団体の部では6位入賞し、県大会への切符を手に入れた。

 同部の部長を務める中山寧久(しずく)さん(2年)は「剣道を始めたばかりの1年生も多いが、チームワークは良く、お互いにできないことを補い合える」と話し、仲間への信頼も厚い。一方、男子メンバーの江森蒼空(そら)さん(2年)は「目標は優勝だったが、緊張で感情のコントロールがうまくできなかった」と悔しさをにじませるが、「みんなの仲は良くて色々アドバイスしあっている」とこちらも結束は固い。同部の指導を行う貞弘宣行さんは「男女共に突出した子はいないが、団体戦だとチームワークでつないでいく力が強い」と評する。県大会に向け中山さんは「まずは男女で初戦突破したい」と話した。

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田中太賀志版画展を開催 18日から丹沢美術館

 丹沢美術館(秦野市寿町6の19みどりやビル2階)で1月18日(土)から26日(日)まで、「田中太賀志版画展」が行われる(21日から23日は休廊)。午前11時から午後6時まで。入場無料。会場には50cm×50cmのシルクスクリーン作品=写真=などを展示。初日の午後5時からはオープニングパーティーが行われる。問い合わせは同館【電話】0463・83・9550へ。

障害者施設の作品即売会 1月11日 イオン秦野SC

 障害者施設による自主作品等展示即売会が1月11日(土)、イオン秦野SCで開催される。午前9時から午後2時。

 今月は、ゆめ散歩(市内事業所自主製品など)、ちっちゃな星の会(菓子・手芸品)、弘済学園(花苗・ハーブティー)、いんくるネット(みかん・にんにく・黒ニンニク・菓子など)の4事業所が出店。

 (問)ともしびショップゆめ散歩【電話】0463・73・6031

本番を控え、立ち稽古する受講者ら

「フィガロの結婚」を披露 1月12日 本町公民館

 「オペラの魅力を伝えたい」――。オペラ歌手の秋山徹さん=人物風土記=の指導で昨年8月から開かれてきた市民のための「オペラ講座」。その参加者らの成果を披露する発表会が1月12日(日)、本町公民館多目的ホールで開催される。午後1時開演、入場無料。

 演目はモーツァルトの名作「フィガロの結婚」。お馴染みの名作のハイライトシーンを演じる。指揮・指導に秋山徹さん、コレペティトゥアに林菜月さん。出演予定は、櫻井正継、安藤義克、尾崎幸子、荒井芽生、福田晶子、坪川晴美、青山早百合、相原紀子、齊藤百音、深澤勇生、加藤雅彦、芦川睦美(敬称略・順不同)。

 問合せは本町公民館【電話】0463・84・5100へ。

左から村山さん、高橋市長、諸星さん

村山さん、諸星さんが叙勲受章を報告 第43回危険業務従事者

 元消防職員の村山明さん(65)と諸星和実さん(66)が12月17日、高橋昌和秦野市長を訪問し「第43回危険業務従事者叙勲」の受章を報告した。警察官や自衛官、消防吏員など危険性の高い業務に従事した55歳以上の元公務員を対象に表章する「危険業務従事者叙勲」。11月12日には東京都で伝達式が行われ、その後、皇居内の豊明殿で天皇陛下への拝謁が行われた。

 村山さんは消防歴38年で、警防対策課長、情報指令課長などを歴任。2018年から消防長を務め、19年3月に定年退職した。一方、諸星さんは消防歴40年。予防課長などを務め、18年から消防署長に就任。19年3月に定年退職した。こうした長年の功績により、両氏は瑞宝双光章を受章している。

 両氏は高橋市長に皇居での様子やこれまでの経験などを交え、受章の喜びを語った。