秦野版【1月17日(金)号】
少人数制で学習支援を行う

つどいの場きらく学習室 教育モデルに県が認定 「草の根賞」に入賞

 交流施設「つどいの場きらく」(鶴巻北1の2の3)で小学生向けに行われている学習室がこのほど、「第18回かながわ子ども・子育て支援草の根賞」を受賞した。表彰式は1月20日(月)、県庁本庁舎で行われる。

 つどいの場きらくは、鶴巻地区住んでよかったまちづくり協議会が運営する交流施設。お茶飲み会やマージャン、カラオケなどさまざまなサロン活動が行われている。学習室は、サロン活動が行われていない午後4時以降に実施。元民生委員や元教諭、塾のアルバイト経験者などが小学校5・6年生、中学生向けに無料で学習支援を行う。

きっかけはコロナ禍

 学習室の立ち上げは2020年8月。元民生委員の露木和子さん、大和田恵美子さんが中心となった。「コロナ禍で学習機会を失った子どもたちに学びの場を提供したい」「経済的理由などによる学力格差を解消したい」という目的があったという。

 現在、ボランティアには70代のメンバーを中心に約20人が登録。「地域の子どもを地域で育てる」をモットーに、月曜日から金曜日まで個別指導のスタイルで学習支援を行っている。「社会貢献したい地域の大人と、支援を求めている子どもをつなぐ仕組み。ボランティア側も楽しみにしている人が多い」と露木さんと大和田さんは話す。

地域つなぐ仕組み評価

 この取り組みを周知しようと、露木さんと大和田さんは、「第18回かながわ子ども・子育て支援大賞」に応募。県が子ども・子育て支援活動のモデルとなる活動を表彰するもので、今回は46件が応募した。プレゼンなどの選考を経て、大賞、奨励賞、草の根賞、特別賞に11件が選出。きらく学習室は、草の根賞に選ばれた。審査委員からは「安価な学習支援の場は必要とされているが継続が難しい。ニーズのあるコロナ禍に活動を始めたところが素晴らしい」「地域コミュニティーとして世代をまたいだ前向きな効果が期待できる」と評価を受けた。

 学習室は今後もボランティアなどを募りながら活動していく。問い合わせは大和田さん【電話】0463・77・6609へ。

ラッピングされたトラックと宇佐美さん一家

トラックデザインコンテスト 宇佐美朝子さん県知事賞 絵は実車にラッピング

 堀川小学校1年生の宇佐美朝子(あこ)さんが、「第25回 夢を運ぶトラックデザインコンテスト」で県知事賞を受賞した。宇佐美さんの絵はトラックにラッピングされ、昨年12月23日にカルチャーパーク第1駐車場で披露された。

 神奈川県トラック協会の主催で25年間続いている同コンテスト。子どもたちにトラック輸送への理解と関心を深めてもらうとともに、交通安全を推進するため毎年行われている。

 コンテストは低学年・中学年・高学年の部に分かれており、それぞれから1点、最優秀賞が選ばれる。さらに最優秀の中から投票で一番人気が高い作品が県知事賞に選ばれ、3作品は実際のトラックにラッピングされ県内を走り回る。

約1万点の作品の中から

 今回、応募総数1万344点(学校269・絵画教室9・個人2345)の中から県知事賞に選ばれたのは、宇佐美さんの作品「はれのひのぼくじょう」。家族で遊びに行った牧場で撮影した馬の写真を描いたそうだ。

 「普段から絵を描くのや塗り絵が好きで、絵画教室に通わせようかと話していた矢先の受賞だった」と笑顔で語る宇佐美さんの両親。今回の絵はクレヨンで線を描き水彩で色付けを行い、白馬にはまつ毛も描いている。「これはお母さんから描くといいよと教えてもらって描きました」と宇佐美さんは笑顔で話す。

 ラッピングトラックは毎年、会員から公募で募り、最低5年間掲出される。県内には過去作品含め15台以上のラッピングトラックが走っている。宇佐美さんの作品は川崎運送株式会社の所有する新車にラッピングされ、主に海老名市から静岡県にかけて走っているという。

秦野青年会議所(秦野JC)の2025年度理事長に就任した 松崎 雄己さん 戸川在住 33歳

「街づくりがライフワーク」

 ○…20歳から40歳までの青年による社会貢献及びまちづくりを目的とした団体が秦野JCだ。「何か一つでも行動すれば、まちが変わるはず」。掲げたテーマはその言葉通り”One Action”。会員数およそ20人でのスタート。昨年入会したばかりのメンバーも多く「まずは自分の行動がまちづくりに寄与できることを体験してほしい」と話す。

 ○…北小、北中出身。大学卒業後は建築士として企業へ就職したが、25歳で退職し、建築を学び直すため大学院へ。「まちづくりがしたくて。僕のライフワークなんです」と楽しそうに言い切る。この頃、地元の秦野に戻り、フリーマガジン「ココハダ」の編集などを通して、まちづくり活動にも携わるようになった。取材から写真撮影、ライティングまでを担当し、ここで得た知識を元に、2020年にデザイン会社「トコロデザイン」を立ち上げた。

 ○…現在は、縁あって金井酒造店(堀山下)の常務も務める。趣味は旅行で、行った先々でご当地の日本酒を嗜むことなのだとか。「でも一番好きなのはうちの白笹鼓。やっぱり体に馴染みますね」と笑う。

 ○…JCへの入会は2020年。気がつけばメンバーの中で一番の古株になった。今年はメイン事業であるたばこ祭の「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」に力を入れる。昨年はこれまでの地区対抗から公募に変更し、成功を収めた。今年はより知名度を上げるため、市外にも募集の範囲を広げたい考えだ。「JCに入らなければ出会わなかっただろう多業種の人と仲間になれる」と会の魅力を語る。「失敗してもいい。何かを『やってみよう』と思う気持ちを大切にしたい」。仲間と手を携えて、これからもライフワークを貫く。

新年のあいさつをする高橋市長

秦野市 関係者ら集い賀詞交歓会 市制施行70周年の節目

 秦野市の2025年の幕開けとなる「新年賀詞交歓会」が1月8日、秦野商工会議所の大会議室で行われた。

 当日は市職員や市議会議員、関係団体役員、自治会長らのほか、来賓として横山むらさき市議会議長、牧島かれん衆議院議員、佐々木ナオミ衆議院議員、井上義行参議院議員、神倉寛明県議会議員、谷和雄県議会議員ら133人が参加。新年の幕開けとともに、今年市制施行70周年を迎えた、秦野市の節目の始まりを祝った。

 あいさつに立った高橋昌和秦野市長は「今年1月1日に市制施行70周年の節目の年を迎えました。昭和30年に人口3万5千人だった街から、70年の時を経て16万人が暮らす県央西部の広域拠点都市へと発展しました。礎を築いてきた先人に深く敬意を示すとともに、日頃から本市を支えてくださる市民や事業者の皆様に心から感謝申し上げます」と話し、「今年は『みんなでつなぐ、未来の秦野』をテーマに、秦野市の歴史を振り返り、未来へつなげる節目の年。70周年記念式典をはじめ、全国報徳サミット、名水サミットを開催するなど、記念事業を通じて、先人たちが築いてきた”ふるさと秦野”の魅力に磨きをかけて、次の世代に引き継いでいきたい」と思いを語った。

参加者は歌や楽器でつながる

市制70周年アイデア事業 歌や楽器の音楽会 26日、本町公民館

 歌やダンスの音楽会「音楽でつながろう〜音楽療法士とともに」が1月26日(日)(14時開演)、本町公民館(入船町12の2)で開催される。

 誰もが分け隔てなく音楽を楽しむ場として行われている企画で今回が6回目。コロナ禍で中断されていたが、約5年ぶりに再開される。また、秦野市市制施行70周年記念市民アイデア事業にも認定されている。

 当日は歌・楽器演奏・ダンスなどの発表、音楽療法体験が行われる。定員60人先着順。参加費1000円。申し込み・問い合わせは、秦野音楽療法ネットワーク・吉原さん【電話】0463・88・6769、【メール】hadano_mt@yahoo.co.jpへ。

バッティング指導を行う高木選手

プロ招き野球教室 学童保育でんでん

 学童保育でんでん(府川優樹代表)が12月26日、神奈川フューチャードリームスの高木勇人選手、岡本哲弥選手、高橋零選手を招き中栄信金スタジアム秦野で野球教室を開催した。教室にはでんでんの児童のほか、交流がある綾瀬のNPO法人チャイルドハウスあおぞらや、府川代表が所属する草野球チーム関係の子どもも参加した。

 でんでんの児童からの発案で始まった同教室。学童保育で神奈川フューチャードリームスの試合を見に行った際、でんでんの女子児童が始球式を務めた縁で、選手を招いた教室が実現した。

 当日は少年野球経験クラスと未経験クラスに分け実施。未経験クラスではまず体の動かし方を意識し、ケガをしにくい体づくりについて学んだ。

 その後、子どもたちの強い希望で投球やバッティング練習に移行。最初は上手くいかなかった投球やバッティングも高木選手のアドバイスで上達し、児童らは初めての野球を楽しんでいた。

青空の下、一斉放水に虹 2年ぶりに消防出初式

 秦野市消防出初式が1月11日、カルチャーパーク第2駐車場で行われた=写真。この日は消防職員のほか消防団員などが出席。晴天のもと、2年ぶりの開催となった。

 第1部の式典では、はじめに高橋昌和市長が観閲者として臨場。「広域連携の充実を図り、消防力の強化に取り組むとともに、地域防災力を強化したい。皆さんには誇りと使命感をもって市民の期待に応えて欲しい」とあいさつした。その後、永年勤続表彰などが行われた。

 第2部は消防車両分列行進や秦野市民吹奏楽団による演奏、昨年の県消防操法大会で優良賞となった消防団第7分団(上地区)による小型ポンプ操法演技が行われた。また、今年は秦野市市制施行70周年を記念し、秦野市の姉妹都市である長野県諏訪市から諏訪市消防団ラッパ隊が参加。この日のために用意された曲なども披露され、ラッパの音が青空に響き渡った。

 最後は消防隊による演技と一斉放水。天高く上がった放水が大きな虹を生み、会場からは歓声と拍手が沸き起こった。

学問の神様に合格祈願 1月25日、菅原神社

 菅原神社(秦野市上大槻899)では初天神の1月25日(土)に、合格祈願の祈祷を行う。祈祷受付は午前9時から午後6時(少人数対応)、授与品頒布は午前9時から午後7時まで。露店の出店も行われる。参道入口付近に臨時無料駐車場あり。問い合わせは同神社【電話】0463・82・4353へ。

中里遺跡で見学会 1月25日、参加費無料

 ミュージアム青空レクチャー「中里遺跡発掘調査見学会」が1月25日(土)に実施される。秦野市教育委員会主催・(株)玉川文化財研究所協力。

 見学会が行われるのは古代集落の遺跡がある、中里遺跡発掘調査現場。「午前10時から11時30分」と「午後1時30分から3時」の間。申し込み不要で見学できる。集合場所は中里遺跡発掘調査事務所(秦野市上大槻615の5・中里自治会館付近)。秦野駅北口から徒歩約30分(駐車場はない)。参加費無料。荒天の場合翌日に順延。

 詳細・問い合わせは、はだの歴史博物館【電話】0463・87・5542へ。

メインアリーナで式典が行われた

節目祝う はたちのつどい 総合体育館で開催

 「成人の日」の1月13日、メタックス体育館はだの(総合体育館)で「秦野市はたちのつどい」が開催された。

 2025年の「秦野市はたちのつどい」の対象者は、04年(平成16年)4月2日から05年(平成17年)4月1日に生まれた1568人(男性811人、女性757人/24年11月1日現在)。これまで式典の開催場所として使用していた文化会館が休館中のため、今回はメタックス体育館はだのメインアリーナが会場となった。

 当日は、市内9中学校から組織された実行委員会のメンバーが式典を進行。篠崎耀澄(ようし)実行委員長による「はたちの誓い」や、恩師が登壇してのメッセージ、抽選会などが行われ盛り上がった。

 華やかな振袖やスーツで、体育館に集った参加者ら。晴れ晴れとした表情が輝いていた。

賞状を手に喜びを語る高梨さん

和紅茶コンテストで銀賞 菩提の高梨茶園

 高梨茶園(菩提)の高梨晃さんが、昨年行われた「国産紅茶グランプリ2024」のチャレンジ部門で銀賞を受賞した。

 国産紅茶グランプリは製茶技術を競う審査会。商品化されている茶葉を出品するプロダクツ部門と、商品化されておらず少量から参加できるチャレンジ部門があり、専門家と一般投票で審査が行われる。今回、高梨さんが出品したのはチャレンジ部門で、和紅茶に使用している品種「ベニフウキ」の出来が良かったため、挑戦したという。

 一昨年、別のコンテストで最も高い評価を受けている高梨さん。この経験を生かし工程のいくつかを見直しつつ、これまで培ってきた製茶の技術を詰め込んだ。

 少量からなため出品しやすく、技術力特化で勝負できるチャレンジ部門は狭き門。そんな中、商品化を視野に入れ10kg単位で製茶した商品で臨んだ高梨さんは、見事銀賞を受賞した。自身の腕を試すため昨年とは審査基準が違うコンテストに出品した結果に、「昨年の結果はまぐれではなく、着実に技術を身に着けているという自信になった」と喜びを語る。

 この結果を受け、紅茶専門店からの問い合わせで今回製茶した和紅茶はすでに完売。他のイベントでも「会場で飲みました」「結果見ました」など多くの人に声をかけられたそう。「自分の茶園だけでなく、秦野のお茶の知名度向上に一役買えれば。品質維持のため、来年はまた違う評価基準のコンテストに挑戦したいです」と意気込んだ。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

市道6号を交通規制 24〜26日 社会実験

 社会実験「はだののミライラボ2025」に伴う交通規制が1月24日(金)正午から26日(日)正午まで行われる。秦野駅北口周辺のにぎわい創造を目指し、水無川沿いの市道6号線を中心に実施されているこの取り組み。今回は、秦野駅周辺の市道6号線について、秦野橋から平成橋へ向かう区間を片側一方通行(車両通行可)とする。車両通行止めとなる水無川側の道、まほろば大橋から秦野橋へ向かう区間には歩行空間を設置。交通規制時間中は交通量調査やアンケート調査を実施する。問い合わせは市にぎわい創造担当【電話】0463・82・9615へ。

出雲大社を力士が参拝 熱海富士・尊富士

 新春1月3日、伊勢ヶ濱部屋の幕内力士・熱海富士と尊富士が出雲大社相模分祠(秦野市平沢)を参拝。人気力士の登場に初詣に訪れていた参拝者らが写真を撮り、笑顔で手を振るなど盛り上がりを見せていた=写真。

 その後、両力士は同神社そばの「ジャパンニューアルファ テームズ」に場所を移し、同店の新春餅つき大会に参加。地域住民ら約350人が集まり、餅やちゃんこ汁が振舞われたほか、力士に抱えられて写真撮影される子どもや初場所への応援の声を掛ける高齢者など、多くの人たちの笑顔で包まれた。

尺八で「実朝公」を供養 27日、田原ふるさと公園

 「第107回記念鎌倉三代将軍実朝公御首塚尺八献楽供養会」が1月27日(月)、田原ふるさと公園(東田原999)で開催される。午前9時開始。観覧無料。

 演奏は渡辺照洞さん、木崎随洞さん、高松胞山さん、星秦山さんほか。虚無僧研究会のメンバーがおよそ55年前から、実朝の命日である1月27日と誕生日である8月9日の年2回、尺八献楽を行っている。当日は波多野城址、震生湖の夕映、調子、紫礼法、八千代、磯馴松などが演奏される。問い合わせは星さん【電話】0463・75・2531へ。

小池彩夏さん(右)物井彩さん(左)

名曲で楽しむニューイヤーコンサート タウンニュースホール

 新年の幕開けにふさわしいヴァイオリンとピアノのコンサートが1月26日(日)、東海大学駅前のタウンニュースホールで開催される。

 このコンサートは工事休館中のクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)の出張イベントとして開かれるもの。テノールの加藤雅彦さんがプロデュース。当日は「2025年の幕開けは名曲で華やかに」と題し、小池彩夏さん(ヴァイオリン)、物井彩さん(ピアノ)が出演する。演奏予定曲目は「春の海」(宮城道雄)、ラデツキー行進曲、冬の童謡・唱歌メドレーほか。観覧料2500円。当日払い。午後2時開演(開場は午後1時30分)。午後3時30分終演予定。休憩あり。予約制。自由席。ゆったりしたサロン感覚のホールで名曲を楽しんで。

 来場予約は秦野市文化会館事務室【電話】0463・81・1211へ。