さがみはら中央区版【2月6日(木)号】
田名中学校吹奏楽部サックス四重奏の4人のメンバー、左から樋口さん、高澤さん、佐藤さん、池田さん

田名中吹奏楽部 サックス四重奏で全国 東関東アンコン首位通過

 東関東アンサンブルコンテストが1月26日に茨城県内で開かれ、田名中学校吹奏楽部でサックスを担当する4人が出場し首位で通過した。相模原市内の市立中学校が東関東アンコンを通過するのは初の快挙。22団体が出場する全日本アンサンブルコンテストは3月20日に福井県内で催される。

 同大会は3人以上8人以内の構成で行われるコンテストで4人は11月の市大会、12月の県大会を突破し、東関東大会に挑んでいた。

 3年生の樋口心春さんと2年生の高澤真凛さん、佐藤ひなたさん、池田楓さんが演奏したのは、サックス四重奏曲「バック・バーナー」(F.ティケリ)。顧問の榊原聖人教諭が「この曲を演奏しきれれば、間違いなく高い評価を得られるはず」と選曲した難曲だ。

 4人の挑戦は1年前にさかのぼる。同じメンバーで昨年のアンサンブルコンテストにも出場したが県大会で涙をのんだ。「悔しい、来年こそは」。この時定めた目標は「県大会突破」、1年間の歳月をかけ準備してきた。

 2月からは学校での部活動の時間に加えて、公共施設などを借り、練習を重ねてきた。榊原教諭の教え子で現在はプロのサックス奏者として活躍している金野龍篤さんも指導にあたり、大会が迫ってくると「自主練」は週5日に及んだという。高校時代に全国大会出場を果たせなかった金野さんの思いを受け、4人は「金野先生を全国の舞台へ連れて行く」と誓っていた。

 目標に向かいひた走る4人を保護者も全力でサポート。自主練習会場への送り迎えなど、娘たちと共に濃密な時を歩み進めてきた。

難曲攻略し首位通過

 アンサンブルコンテストはこれまで、相模原市内では私学・県立勢が強さを発揮してきた。4人は市大会でソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4本のサックスで難曲「バック・バーナー」を披露。私学・県立勢をおさえ1位通過し、県大会も首位で突破した。神奈川、千葉、茨城、栃木の4県の代表校が集った26日の東関東アンコンでは、29校が2枚の全国切符を競った。

ほぼ満点、「驚き」の99点

 「バック・バーナー」は、各パートが独立した動きをしながら巧妙に絡み合う上級者向けの作品。演奏し終えた直後、メンバーの気分は晴れなかった。「小さなミスが数カ所あった」という。

 伏目がちで臨んだ結果発表、12校が全日本アンコン出場の可能性を持つ金賞の評価を受けた。この中から2校が全国の舞台に進むことができる。

 千葉県の代表校が呼ばれ、残る席はひとつ。2校目の代表としてホールに響いたのは「神奈川県代表相模原市立田名中学校」。顧問の榊原教諭は高鳴る鼓動に耐えられず、ホールの外にいたという。相模原の市立中学校が全日本アンサンブルコンテストに出場するのは初となる快挙だった。

 7人の審査員が「技術」「表現」で高評価を与え「見事なアンサンブルだった」「完全に曲を自分たちのものにしている」など、講評には賛辞の言葉が並んだ。得た点数は満点に1点及ばなかったものの99点。ほぼ満点の結果に、4人は「1位だったことが嬉しい」「99点という点数は驚いた」「とても満足している」などと話した。

正確性高め全国へ

 榊原教諭は「やり切った。中々あんな演奏はできない」と話し、2カ月後の全国大会へ向けては「正確性を高めてミスを少なくすることを求めていきたい」と4人に最後のハードルを課した。

 全日本コンテストは4人のサキソフォニストの集大成の舞台となる。

老朽化した下水管のイメージ(相模原市提供写真/第2次相模原市下水道ビジョンより)

相模原市 下水道破損 警戒高まる 20年後、5割が耐用年数超え

 これまで指摘されてきた下水道施設の老朽化問題が改めて浮き彫りに--。相模原市は2月4日、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、下水道施設の緊急点検を開始した。相模原市内に埋設される下水道施設は他都市に比べ比較的新しいとされるが、今後20年で5割が耐用年数を超過する。喫緊の課題にどう対応するのか、各自治体の警戒が高まっている。

 1月28日に埼玉県八潮市で道路の陥没によってトラックが転落した事故は、腐食して破損した下水道管内に土砂が流れ込んだことにより、道路下に空洞ができたことが原因とみられている。

 埼玉県の発表などによると、陥没現場の下水道管は直径4・75メートルのコンクリート製。1983年から使われ、さいたま市の一部や川口市の一部、春日部市など周辺の12市町から排出された汚水が流れ込んでいるという。

全国で陥没事故頻発

 公共施設やインフラの老朽化は全国的な社会問題となっている。

 国土交通省の資料によると、2022年度末までに整備された全国の下水道管路の延長は約49万キロで、そのうち耐用年数の50年を超過した管路は全体の7%にあたる約3万キロあるという。10年後には約19%にあたる9万キロが耐用年数を超過し、20年後には約40%にあたる20万キロに達するという。

 また下水道管路に起因する道路陥没も相次いでおり、2022年度には約2600件発生したという。そのほとんどが深さ50センチ未満だった。

相模原は最大2m

 相模原市内の下水道整備は1967年にJR相模原駅周辺を中心に着手された。その後、77年から99年までの間を建設のピークとして整備が進み、2023年度末時点で整備総延長は約2900キロに及ぶ。

 相模原市の23年度下水道事業報告書によると、法定耐用年数50年を超過した管きょの延長の割合を示す管きょ老朽化率は4・54%で全国平均の7%を下回っている。ただ建設が特定の時期に集中しているため、今後20年間で老朽化率は50%に及ぶという。

 相模原市は下水処理場を有していないため、神奈川県と相模川流域の12市町で運営する「相模川流域下水道事業」に参画し、市内で発生する汚水を左岸幹線と座間海老名幹線で茅ヶ崎市内にある柳島水再生センターまで運んでいる。

 市下水道保全課の担当者によると、「相模原市は上流域にあたるため、今回の事故現場のような大規模な下水道管路はない」として、市内で最大の管径は2メートルで南区内に1路線3キロが埋設されているという。

緊急点検を開始

 相模原市では2月4日、この事故を受けて要経過観察箇所の再点検と管径2メートルの下水道管の点検を開始した。2月中をめどに埋設された地上部のたわみやマンホールの沈下などを点検し、汚水管についてはマンホール内からの目視点検や写真撮影を行うとしている。

三菱重工相模原ダイナボアーズのキャプテンを務める 岩村 昂太さん 相模原市在住 31歳

結果は自ずとついてくる

 ○…相模原市に拠点を置くラグビーチーム「三菱重工相模原ダイナボアーズ」のキャプテンを務めて今年で3季目。チームはリーグワン1部に所属し、現在2024-25シーズンの真っ只中。「(チームが)年々きてる。このチームで勝ちたい気持ちも強くなっている」。自身のポジションに求められるプレーを理解・実行し、行動で示すキャプテン像を描いている。

 ○…ダイナボアーズには2021年に移籍した。トヨタ時代の最後の2年を試合に出られずに過ごし、「ラグビーを嫌いにならないためにも移籍を決めた。結果が出なければやめてもいいという覚悟だった」。今季の第5節までの試合はチームのやりたいプレーが満足にできなかった。「『絶対勝つ』というより、『自分たちがやりたいことをやる』。これまで感じたところを改善し、同じ失敗をしなければ自ずと結果はついてくる」

 ○…兄の影響で4歳でラグビーを始めたが、「最初はあまり好きじゃなかった」と笑う。小学校高学年の頃に友達とラグビーをする楽しさや公式戦を経験しラグビーに魅了された。「誰か一人が抜きんでていてもダメ。役割をそれぞれがしっかり果たすことで勝利できるのが魅力」。強豪の東福岡高校に進学すると周囲から刺激を受け、「負けず嫌いになった。ラグビーが好きな気持ちも強くなって、やり続けたいと思った」。

 ○…「昨季と比べ一人ひとりが自分に厳しくなっている。ディビジョン1(1部)の中でも戦えるチームになった」。幼稚園でラグビー教室をするなど地域活動にも積極的に取り組む。幼い頃、練習場所に来たプロ選手がモチベーションになった。「プロとしてあるべき姿。地域密着でラグビーを広めたい」

第103回全国高校サッカー選手権大会に神奈川県代表として初出場し3位の好成績を収めた東海大相模高校サッカー部。国立競技場で行われた準決勝後の表彰式の様子

東海大相模サッカー部全国3位 監督の信念実った

土井校長に聞く

 選手権初出場でベスト4入りを果たし、大会をにぎわせた東海大相模(南区相南)。チームを率いた有馬信二監督をよく知る、同校土井崇司校長にその快進撃について話を聞いた。

 東海大仰星高(現東海大大阪仰星高)のラグビー部監督として3度の日本一を経験した土井校長。大学での指導を経て8年前、相模に赴任した。そこで早速声をかけられたのが有馬監督だった。「どうしたら強いチームになりますか」

 当時、土井校長は相模のサッカー部が自分の知るサッカー部と「全く違う」練習をしていることに驚いた。「ハンドボールくらいのコートの中で、ずっとパス練習をしている。土日にフルコートを使えるときもパス練習をしている」。それについて有馬監督は「理想は長い縦パスを入れて背の高い選手に渡したり、あるいは足の速い選手が裏をとったりすることかもしれない。ただ、自分がめざしているのは、パスで相手を翻弄し崩していくサッカー」。それに対し土井校長は「それで勝てるのか?」と尋ねたところ、有馬監督は「勝つのはなかなか難しい。ただ、勝ちに近づくことができる」と答えたという。

同じ教室 好影響

 時は流れこの冬、有馬監督の信念は実を結んだ。昨年の県大会を制し、初の全国大会出場を決め、国立競技場という大舞台までたどり着いた。「2学期の終業式で全校生徒に伝えました。『相模のパスサッカー、有馬サッカーを応援しましょう』と。みんなしっかり聞いてくれました」。選手権を見守った土井校長は「パン、パン、パンっとパスが決まって面白かった。相模のサッカーはすごい」とイレブンを称えた。

 なお、同校はスポーツ課のような専門的なコースはなく、野球、柔道、ラグビー、陸上などで全国レベルの実力を持つ生徒も、あるいは医学部をめざす生徒も同じ教室で学んでいる。「高い目標を持った生徒と一緒にいることで感化されるんです。『自分も』という気持ちになる」。土井校長はそんな学校独特の雰囲気も、勝利の要因のひとつと考えているようだ。

利用を呼び掛ける担当の渡邊さん(左)と中村さん(右)

相模原市 「介護と医療」情報を1冊に 「わたしの連絡帳」で支援者に共有

 相模原市はこのほど、要支援・要介護の市民を対象に在宅医療と介護の連携を図るため、受診記録や薬などのケアに関連した情報を1冊にまとめた「わたしの連絡帳〜ケアノート〜」を作成した。2月3日から各地域包括支援センターなどで無料配布している。

 作成したのは市地域包括ケア推進課の在宅医療・介護連携支援センター。相模原市在宅医療・介護連携推進会議が協力。要支援・要介護の本人と家族や医師、訪問看護師、ケアマネジャーなどが情報を共有し、安心してケアが受けられる環境を整備することを目的としている。

詳細のオプションも

 冊子はA5判で全20ページ。初回は300部発行した。

 記入する基本的な項目は▽支援者の連絡先▽プロフィール▽一週間の主な予定表(受診・介護サービス)▽受診の記録▽薬のこと▽支援者とのやりとりの記録--の6項目。利用者の希望に応じて▽本人の健康チェック表▽血圧の記録▽血糖値の記録▽介護者の健康チェック表▽人生会議の記録▽障害者手帳などの認定状況--を記入できるオプション用紙の追加もできる。

 冊子づくりは2018年度に大野中地区で情報共有ツールのモデル事業として着手したのが始まり。20年度からは医療・介護を取り巻く環境の異なる地域で調査することを目的に相模湖地区と藤野地区をモデル地区に追加。22年度のアンケート調査の結果を踏まえ、市在宅医療・介護連携推進会議の中で医療・介護従事者と行政が協力しながら作成を進めてきたという。

 冊子づくりを担当した市地域包括ケア推進課の中村啓介さんと渡邊美和さんは「医療や介護を別々に利用するため、それぞれの情報が共有されない面もあったが、連絡帳を通じて共有できる。本人を中心に支援者がつながることが安心につながるといい」と話す。

 冊子に関する問い合わせは同センター(【電話】042・769・9250)。

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2月12日に合同説明会
地元で働きたい大学生へ――相模原商議所
2月12日に合同説明会
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パシフィコ横浜で2月12日(水)に開催される「キャリタス就活フォーラム」内で、相模原商工会議所が「さがみはらで働こう!」特別エリアを設ける。来年卒業予定の大... (続きを読む)
節分の装飾が施されたマンスリー水槽(左)とアベニーパファー(右)

オニは外、「フグ」は内 ふれあい科学館に福を呼ぶ水槽

 相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら(中央区水郷田名)は現在、節分にちなんだマンスリー水槽を設置している。「オニは外、フグは内」と称し、一部の地域で福を呼ぶ魚とされているフグを展示している。

 体長2cmほどのフグの一種「アベニーパファー」40匹が水槽の中を泳いでおり、その姿はまるで豆のよう。アベニーパファーはフグの中では比較的温和な性格だという。水槽の背景にはおかめのお面もあり、顔をはめて写真撮影を楽しむこともできる。担当した西田征晃さんは「節分感を味わってもらえたら」と話している。

 展示は2月28日まで。アベニーパファーは常設展示では見ることができないため、この機会をお見逃しなく。

寄贈する落合組合長(左から3人目)と受け取る原監督(右から3人目)=JA相模原市提供

JA相模原市 米300kg青学に寄贈

箱根駅伝優勝祝い 

 JA相模原市(中央区千代田)は1月26日、淵野辺にある青山学院大学相模原キャンパスを訪れ、第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で総合優勝した陸上競技部に「JAのお米」を寄贈した。

熱い走りに感動

 通算8回目の総合優勝を祝うとともに今後の活躍に期待して「300kg」を贈った。落合幸男組合長は「お正月は選手たちの熱い走りに感動した。地元JAとして、地域で頑張る学生を応援していきたい」と激励。受け取った原晋監督は「選手は毎食300gほどお米を食べているので、大変ありがたい」と喜んだ。また町田市内にある寮の厨房が新しくなったことにふれ「差し入れはいつでも歓迎です」と話し笑いを誘った。

オープントップバスに乗り込んだチーム関係者らが沿道を埋め尽くした観衆の声援に応えた

青山学院大陸上競技部 ホーム淵野辺に凱旋 3万人超える観衆 箱根V祝う

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で2年連続8度目の総合優勝を果たした青山学院大学陸上競技部の選手らが1月26日、練習拠点としている相模原キャンパスがある淵野辺でパレードした。沿道には3万人を超える観衆が詰めかけ、相模原の正月を盛り上げた選手らに祝福の声が掛かった。

 パレード前の優勝報告会であいさつに立った原晋監督は、「多くの市民の皆様方に支えられ、一般学生も陸上競技部の学生も元気に相模原市で生活をさせてもらっている。来年も3連覇を目指し、学生とともに頑張っていきたい」とした。自身も9区で区間2位の力走を見せた田中悠登主将(4年)は「淵野辺の町に支えられて日々練習しています。町の人たちの支えがあって成長することができました。これからも青山学院を応援してください」と地元への感謝を示した。

 その後、選手らはオープントップバスに乗り込み、にこにこ星ふちのべ商店会内の淵野辺駅までの300メートルほどの区間を応援団や吹奏楽団らに先導され、ゆっくりと進んだ。

3強の争い制す

 出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した國學院大学、王座奪還を目指す駒澤大学との3強と評された今大会、青山学院大は10時間41分19秒という大会新記録で優勝。4区から順位を上げ、「山登り」の5区で若林宏樹選手(4年)が区間新記録の快走。逆転でトップに立ち、往路を制した。芦ノ湖を首位でスタートした「山下り」の6区でも野村昭夢選手(同)が区間新で走り切り、後続との差を広げた。結果、復路では一度も首位を譲ることなく大手町のゴールテープを切った。

サーラまつり テーマは「女性活躍推進」 2月11日 ソレイユさがみ

 毎年恒例のサーラまつりが2月11日(火・祝)、午前10時から午後4時までソレイユさがみ(JR橋本駅北口すぐ/シティ・プラザはしもと内)で開催される。主催は特定非営利活動法人男女共同参画さがみはら(NPO法人サーラ/福原信広代表理事)。

 今年で22回目を迎える同イベント。昨年、装いを新たに開催され大好評を博した。今年もさまざまな団体らが参加し、イベントを盛り上げる。

 今年のテーマは「女性活躍推進」。基調講演には相模女子大学教授の小泉京美さんが登場し、「未来をつくる女性たち〜タイとシンガポールの取り組みから学ぶ」と題して講演。パネルディスカッションも行われる。

 会場では、コーヒーやお菓子、けんちんうどん、アクセサリーの販売や無料の肌チェックなどのマルシェコーナーも充実。絵本と子ども服のバザーなども行われる。

 同団体の福原代表理事は「今年は相模女子大学と初のコラボ企画として『女性活躍推進』を取り上げ、皆さまと一緒に考える場になればと思います。たくさんの出店もあるので、ぜひ会場にお越しください」と来場を呼び掛ける。

 イベントの問い合わせはソレイユさがみ【電話】042・775・1775。

スポレク パーク利用時間延長 夜間照明を設置

 相模原駅北口の相模原スポーツ・レクリエーションパーク(小山2696)内に夜間照明が設置される。それに伴い、施設内の有料公園施設・人工芝グラウンドや多目的室の利用時間が延長される。

8時30分まで

 利用時間の変更は4月1日から。人工芝グラウンド、多目的室ともに午前8時30分から午後8時30分まで利用可能になる。施設の利用はWeb予約が必要。人工芝グラウンドの夜間照明使用料は▽全面点灯が430円/30分▽半面点灯が220円/30分。

模造紙に考えを並べて話し合う児童たち

相模原市 小学校でヒアリング 子ども・若者応援プラン策定へ

 市立大野北小学校で1月21日、6年生の児童およそ130人を対象に市の「さがみはら子ども・若者応援プラン(案)」に関するヒアリングが行われた。

 同プランは子どもと若者が将来に夢や希望を持てる相模原市にするための2029年までの計画。市職員は冒頭、児童たちが親しみやすいよう愛称で自己紹介を行い、「子どもにとって良いことをやりたい。だから子どもの意見を聴きたいです」と話したあと、児童に日頃から感じている困難と解決策について意見を求めた。

 児童は「ボール禁止の公園が多い」「1、2年生の子どもは家に親がいないときに不安になる」「大人の当たり前は子どもの幸せじゃない」などの意見を挙げたあと、それぞれの課題に対して「公園内にボールを使っていいゾーンとダメゾーンを作る」「年齢に合った遊び場を作る」「掲示板に大人と子どもの意見を書けるようにする」などの解決策を考えて模造紙にまとめた。

 参加した児童は「困っていることや意見を言えてよかった」と感想を述べた。

 市の担当者は「思っていたより十分実のある意見が出た。子どもたちは社会で言われている問題を生で感じている。施策を実行する際のヒントなどにしたい」と話した。

 市は中学校と高校で行った同様のヒアリングの結果も踏まえ、3月頃にプランを策定する。

法律で義務付け

 全国の自治体では現在、子どもへの意見聴取を義務付ける「こども基本法」に基づいて様々な取り組みが実施されている。相模原市はこれまでも、プランの策定に向けてインターネット特設サイト「こども・若者アンケート」の設置などを行ってきた。市の担当者は「これからも当事者の声を聴く場を作っていきたい」と話している。

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(写真は過去開催時)

横山地区 恒例フリスビー大会 2月9日 横山小学校で

 横山小学校(横山台)で2月9日(日)、フリスビーを使った的当てを楽しむ「フリスビー大会」が開催される。参加無料。横山地区青少年健全育成協議会(北川春恵会長)の主催。

 今回で22回目を迎える恒例のイベントで、毎年多くの小学生らが参加している。親子での参加も歓迎。

 参加希望者は申込フォームから事前に申し込みを(当日直接参加も可能)。集合は午前9時30分。11時30分終了予定。

 電話での申し込み・問い合わせは事務局の北川さん【携帯電話】090・1452・8667へ。

観客の前で演武を披露する署員たち

「安心・安全守る」 相模原警察が武道始式

 相模原警察署(飯塚宏司署長)が1月29日、新春の恒例行事「武道始式」を市体育館(富士見)で行った。署員約60人が参加し、柔道や剣道の演武で日頃の訓練の成果を披露。市民に向けて、地域の安心・安全を守る決意を示した。

 この日は同署員をはじめ、中央区の防犯や交通安全に関わる諸団体の会長などが多数来場。飯塚署長は演武に臨む署員に向けて「安心・安全な暮らしを実現すべく、日頃の鍛錬の成果を発揮し、力強い警察官の姿をご覧いただけるよう、新春にふさわしい試合を披露してほしい」と訓示を行った。また萱野克彦中央区長は署員らを前に「皆さんの日々の努力が市民の安心な暮らしにつながっている。たのもしく親しみやすい皆さんと今年も安心・安全な中央区を築いていきたい」と祝辞を述べた。

 演武が始まると、厳かな雰囲気の中で署員たちは迫力ある戦いを繰り広げ、技が決まると観客から大きな拍手が送られていた。

クラシックコンサートのようす(提供)

JAXA SLIM月着陸1年で催し 施設の移転35年と合わせ

 小型月着陸実証機SLIMが月面へのピンポイント着陸に成功してから1年を迎えることと、宇宙科学研究所(JAXA)の相模原市移転から35年となることを記念したイベントが1月20日、由野台のJAXA相模原キャンパスで催された。

 市民ら50人が集まったこの日のイベントでは、同研究所の國中均所長が「相模原キャンパスから始まった惑星探査、今後の展開」、SLIMのプロジェクトマネージャ・坂井真一郎教授は「SLIMの成果と今後」についてそれぞれ講演した。

 その後開かれたクラシックミニコンサートでは、SLIMの月面着陸と同時に宇宙に魅せられたプロの演奏家が結成した弦楽五重奏団「上の宇宙(うわのそら)クインテット」が宇宙にちなんだ楽曲などを披露し、「宇宙ファン」を魅了した。

スライド資料や動画を駆使し、クラスごとにまとめた新たな街の提案を萱野克彦中央区長にプレゼンした(写真上)・各クラスが1年間かけて考えてきた新たな街を模型で具現化した(同右)

JR相模原駅北口補給廠一部返還地 向陽小6年生 新たなまち提案 ゴンドラ、展望台など「らしさ」満載

 向陽小学校の6年生が1月31日、市職員会館で萱野克彦中央区長に、相模原駅北口地区の新たなまちづくりについてクラスごとにプレゼンした。

 6年生は今年度、「総合的な学習の時間」で春先から相模原駅周辺について学びを進めてきた。この日は同駅北側に広がる米軍相模総合補給廠およそ214ヘクタールの一部で、2014年9月に国に返還された約17ヘクタールのうち、道路・鉄道用地を除いた約15ヘクタールを中心としたエリアをフィールドに児童が思い描く「未来のまち」をクラスごとに発表した。

 1組は時計台をシンボルとしたまちを提案。アリオ橋本と時計台の間にゴンドラを配した。2組は相模原を知ることができる資料館や展望台を設けた。10階建てのホテルがある。SDGsをテーマにした3組は空気を綺麗にする植物とマンションを融合した「植物マンション」を提案。4組はユニバーサルデザインをテーマにしたまちを構想し、案内表示や移動手段、トイレ、休憩所などについて具体的なプランを示した。

 児童の発表を受け萱野区長は「一生懸命に考えた提案に胸が熱くなりジーンときた。各クラスの発表に共通した内容も含まれており、それがまちづくりには重要な視点だと感じた」などと話した。

中央区水郷田名の建設会社「トータルハウジング久野」の代表取締役社長。チーム発足時、後援会組織を束ねた

地元クラブ応援連載 私とSC相模原【1】

久野新一さん

―チームに携わるきっかけは

 「2008年、立ち上げるタイミングで縁がああって声をかけてもらった。『サッカーで盛り上がる街』をめざし、微力ながらサポートさせてもらいました」

―印象的な試合など

 「県、関東リーグ、JFLとクラブが昇格していく場面はどれも鮮明に覚えている。ただ、大一番での敗戦もとても印象深い」

―当時と今との違いは

 「手弁当でやっていた十数年前のことを思うと、今は大手IT企業が参画するなど本当に大きく成長したと思う。ただ、残念ながらまだ『相模原のチーム』になりきれていない気がする。J2、J1へとあがっていくことで、もっともっと地域に愛されるチームになってほしい」

新年会の冒頭、挨拶に立つ赤間理事長

相模福祉村 「子育て支援に注力」 新年会で赤間理事長

 相模原市内最大級の福祉グループ「社会福祉法人相模福祉村」(田名)がこのほど、町田市内のホテルで新年会を開き職員や関係者らが新しい年の始まりを祝った。

 職員らを前に登壇した赤間源太郎理事長は職員から受けた「福祉村は子育てに力を入れるのか」という質問を例に挙げ、「地域を元気にするため、これからも子育て支援に力を入れていく」と話した。その理由を「子どもの笑顔には希望が宿り、その希望が地域全体を豊かにし、元気にしていく原動力になると信じている」と語った。また、生涯1万篇の詩を遺した坂村真民さんの詩「あとから来る者のために」を紹介。「未来のために今を大切に生きる意義を私たちに教えてくれる」とした。

 同法人では今年、障がい者支援施設と高齢者施設の建て替えや児童養護施設の新設という大きなプロジェクトの本格化が予定されている。

空に手伸ばし福つかむ 亀ヶ池八幡宮で節分祭

 上溝の亀ヶ池八幡宮(根岸浩行宮司)で2月2日、日頃の邪気を祓い1年の平穏無事を祈願する伝統行事「節分祭・豆撒き神事」が開催された=写真。境内は「福」を授かろうと訪れた多くの人で賑わった。

 まず本殿で行われたのは、福男福女(年男年女)が追儺(ついな)板を叩く音や神職が大太鼓を鳴らす大きな音で鬼を退散させ、厄をはらう「追儺(ついな)の儀」。その後、「福豆撒き」が行われ、神楽殿の前に集まった人々は「鬼は外、福は内」の掛け声が響く中、「福」を授かろうと必死に手を伸ばしていた。

参加無料 知っておきたい、令和の相続 2月20日、新横浜でセミナー

 近年大きな変革があった相続税・贈与税制-。相続税に特化したランドマーク税理士法人では、その内容と令和7年の税制改正についての特別セミナーを、2月20日(木)に開催する。午後2時から3時まで。セミナーテーマは『令和7年度税制改正と不動産の相続問題』。

 「相続税についての理解を深め、早めの対策を進めていきましょう」と講師の清田幸佑さん。終了後、個別相談も(要予約)。参加無料。会場は同社新横浜セミナールーム(新横浜駅1分)。申込・問い合わせはランドマーク税理士法人東京丸の内事務所【電話】03・6269・9996まで。

現在の丸山(相模湖公園より臨む)

令和7年 乙巳相模原 蛇 こぼれ話 弐 相模湖「蛇」 伝説─ 丸山の「白蛇」とは

 今年は「巳年」。相模原に関連する「蛇(へび)」にまつわる、こぼれ話。今回は相模湖地域に伝わる「白蛇伝説」について――。

 相模湖の東側に浮かぶ小さな島。嵐山洞門の近くに位置するこの島は、1947(昭和22)年に相模湖ができる以前は陸続きの小山で「丸山」といっていたそうで、今はその頂上付近のみが湖上に顔をのぞかせる。島の廃墟のような建物は1964(昭和39)年の東京五輪の際に建てられた審判塔だという。

 戦国時代には山城の一郭の要塞地であったといい、その真下は断崖絶壁で相模川が流れていた。そこには大きな青い渕があり、上の方には岩塊が突き出していたことから「蛇岩」と呼ばれていたという。

 この岩には日中、雌雄2匹の白蛇が現れ、夏は水浴びをし、冬は背を干して日向ぼっこをしていたそうで、地元の人々は「白蛇弁天」「白岩弁天」といい、弁天様の化身だとも、使者だともいわれたそうだ。

 弁天様の化身だという「白蛇」が人間に化けて、道行く人々に親切を尽くし、ある時は道案内をしたり、ある時は遊郭があった吉野宿へ遊びに行く若者を諭したという伝説が残っている。しかし、若者も説得には屈せず、次のような都々逸(どどいつ)が歌われたという。

―― ・ ―― ・ ――

▽協力/相模原市文化財保護課 ▽参考文献(一部転載)/相模湖町教育委員会編「郷土さがみこ第八集」

梅ちらほらと

 市内各地で梅がほころび、ひと足早く春の訪れを告げている。

 相模原北公園の梅園では1月31日、寒気の影響で冷え込む中、訪れる人も多く、カメラやスマホを手に撮影を楽しんでいた=写真。

 相模原北公園の梅園には白梅、紅梅入り交じって約100本が植えられている。例年の見ごろは3月まで。気象庁によると、今年の県内の観測地点(横浜)の開花観測日は1月31日で、平年よりも1日早いという。

猫の緊急譲渡会 2月8日 エコパーク

 相模原市は2月8日(土)、多頭飼育崩壊によって市や動物愛護団体が引き取った猫の緊急譲渡会を行う。会場はエコパークさがみはら(富士見1の3の41)。午前11時〜午後0時30分と午後1時30分〜3時。

 緊急譲渡会では保護している約50頭の猫の新しい飼い主を募集する。譲り受けを希望する人には飼養環境などの聞き取りが行われ、猫の特性などを考慮した上で譲渡が決定する。

 譲り受けるためには「家族の賛成・協力」「不妊去勢手術費用、ワクチン接種・ウイルス検査費用の実費負担」といった「飼い主になるための15条件」を満たす必要がある(詳細は市HPを参照)。

 参加希望者は2月6日(木)までに申込フォームまたは電話(市生活衛生課【電話】042・769・8347)で予約が必要。問い合わせは同課へ。

相次ぐ多頭飼育崩壊

 増えすぎたペットの適正な飼育ができず、動物の健康状態が悪化したり悪臭や害虫が発生したりする「多頭飼育崩壊」。相模原市では2021年から23年の3年間で7件(196頭)の多頭飼育崩壊が発生しており、昨年12月には100頭を超えるチンチラ系ペルシャ猫が保護される事案が発生した。

 こうした状況を踏まえ、市は昨年8月に犬または猫の6頭以上の飼育に届出を義務づける改正条例案を市議会に提出。今年4月に条例が施行される。

写真作品を巡回展示 フォトシティさがみはら

 相模原市総合写真祭「フォトシティさがみはら2024」の入賞作品巡回展が現在、きらぼし銀行相模原支店(相模原3の8の17)1階展示スペースで行われている。2月12日(水)まで。午前8時〜午後9時。今回の巡回展ではアマチュアの部・ユースの部・ジュニアの部の入賞作品が展示されており、会場によって展示作品が異なる。今後はアリオ橋本(2月18日から)、市役所本庁舎(3月3日から)などで開催が予定されている。

今月はこの逸品!考古市宝展 戦国時代の茶道具(期間 2/1〜2/27)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

津久井湖南側にそびえる城山は、全体が戦国時代の山城「津久井城」。麓の館跡からは中国の青磁碗や天目茶碗などの茶碗が出土しています。昨年初めて発見された抹茶の茶入は、津久井城跡では唯一の出土品。戦国時代の相模原は、小田原城に本拠をおいた戦国大名北条氏の領域です。無量光寺(南区当麻)では歴代住職が北条氏に抹茶を贈呈していたようで、北条家当主からお礼状が送られています。戦の世でも心和ませるお茶の世界が垣間見える逸品です。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。