秦野版【2月14日(金)号】
養生シートがかけられ修復が進む仁王門

大日堂仁王門 90年ぶり大規模修繕 修復中の二王像返還前に

 蓑毛大日堂(秦野市蓑毛字上川原721ほか)の仁王門で現在、修復作業が行われている。大日堂を管理する蓑毛山宝蓮寺(東島礼美住職)と、大日堂の維持・保全活動を行うNPO法人はだの大日堂保存会(水野功理事長)が行っている事業で、先に修復作業が行われている二王像の返還前の完成を目指している。

 蓑毛大日堂は2017年に国登録有形文化財となった大日堂、不動堂、地蔵堂、仁王門をはじめ、その内部に県・市指定重要文化財の仏像群を有している。宝蓮寺が管理し地域住民有志が組織する「はだの大日堂保存会」が維持・保全活動を行っているが、20年11月に専門家を招き行った調査では、二王像をはじめそのほとんどが「修復に急を要する」という結果が出ていた。

 これを踏まえ、最も劣化が激しかった二王像の修復に着手。寄付や補助金を活用し、23年5月に仏像修復士・明珍素也氏の株式会社明古堂(東京都世田谷区)に搬出された。

屋根など損傷激しく

 二王像は搬出から4年後の27年度に返還が予定されているが、ここで新たな課題が浮上した。二王像を設置する仁王門も損傷・劣化が激しく、修復した二王像が再び風雨でダメージを受けてしまう懸念があった。そのため宝蓮寺と大日堂保存会は、二王像搬出後に門の修復を検討。昨年、国の補助金申請が通り修復に取りかかった。

 修復作業中に見つかった棟札には「昭和十一年七月竣成」と書かれている。東島住職によるとその後、細かい修繕は行われているが、「大規模なものはこの時が最後ではないか」と話す。そのため二王像を納める場所の足元が腐っていたり、屋根が腐食し二王像の真上に空が見える穴が開くなど、かなりの損傷が出ているという。

 また、これに合わせ大日堂も一部建具の修繕が行われている。

一般に寄付募る

 仁王門は現状最も損傷の激しい箇所の修復が行われているが、その他の部分も同様に修繕が急務。そのため、大日堂保存会は広く寄付金を募っている。寄付額に応じて屋根の鉄板や鬼瓦に願い事などを刻むことができ、見学者からも少しずつ集まっているという。

 「古くから残る貴重な文化財を後世に長く受け継いでいきたい。まずは、二王像が戻る場所を確保したいです」と東島住職は話す。

 寄付の問い合わせは同保存会事務局(宝蓮寺)【電話】0463・81・3528へ。

体育館の地下に避難し、頭を守って身をかがめる参加者ら

国・県秦野市 弾道ミサイル想定し訓練 住民ら体育館地下に避難

 発射からわずか10分もしないうちに、到達するといわれている弾道ミサイル――。この有事に備えた住民避難訓練が2月10日、メタックス体育館はだの(秦野市平沢)で実施された。神奈川県が主導し、国・県・市共同で行われる訓練としては県内初。

 弾道ミサイルを想定した住民避難訓練は、内閣官房・消防庁・神奈川県・秦野市の主催で共同実施された。

 秦野市は2007年3月に策定した、秦野市国民保護計画を24年3月に改定している。その前年に県から住民避難訓練実施の打診があったことで、今回の実施に至った。同様の訓練は16年度以降、全国の自治体で延べ約100回行われている。

X国から発射

 当日は主催者のほか、秦野警察署・秦野市消防本部・地域住民ら約30人が参加。訓練に先立ち消防庁国民保護運用室の荒関大輔室長による講話が行われ、国民保護の基本的な仕組みや弾道ミサイル飛来時の行動について、過去の訓練の事例なども交え語られた。

 訓練は『X国から弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する可能性がある』という想定で実施。「ミサイル発射、ミサイル発射」という模擬Jアラートの音声とともに始まった。

 体育館2階と体育館前の広場にいた参加者らは、Jアラートの情報や近くにいたという想定の警察官の指示に従い、急いで緊急一時避難施設となる同体育館の地下へ移動した。参加者らは「どのように対応したらよいのか参考になった」「定期的に実施してもらいたい」「避難場所がどこにあるのか、地域住民に広く周知してほしい」などの感想を話した。

 また、訓練後の講評で荒関室長は「ミサイル発射直後にJアラートが発令される訳ではないので、実際には10分以内に飛んでくる可能性があります。なるべく急いで避難することが大切。今日の経験をご家庭やご友人に伝えてください」、県くらし安全防災局防災部の吉田壮介危機管理担当部長は「高い目的意識を持って訓練に参加していただけたので、スムーズに行動ができました。警報の発令を受けて避難する訓練は自然災害の発生時にも非常に有効です。訓練の経験を生かし、非常時に備えていただければ」と話した。

関東公立高等学校バドミントン大会で優勝した川崎総合科学高校主将の 井澤 璃音(りおん)さん 曲松在住 16歳

バドミントンに捧ぐ青春

 ○…関東大会出場および関東ベスト8を目指す1都7県の公立校同士が競う関東公立高校大会。他県の学校との交流を通し、レベルアップを図る目的で2021年度に始まった。同大会で1年生部員5人ながら女子団体戦で優勝、今回から始まった個人対抗(ダブルス)でも飯島槙さんとペアを組み優勝した。3年生引退後、自身は主将としてチームを牽引。「主将になるのは初めてで、やりきれるか不安。でも頑張りたい」と話す。

 ○…バドミントンを始めたのは4歳の時。平塚市のジュニアクラブチームに所属していた。「競技をしていた母親の影響です」とほほ笑む。渋沢小学校卒業後、バドミントンの強豪だった小田原市の橘中学校へ進学。ダブルスがメインになったことで、「芽が出てきました」と振り返る。中学時代は3年間団体戦で県優勝、2年・3年ではダブルスでも県2連覇を果たした。

 ○…スポーツ推薦を受ける選択肢もあったが、高校は川崎総合科学高校に進学。バドミントンを続ける上で、自身にとって良い環境が整っていたことが決め手になった。「先輩たちが強くて顧問の先生も熱心。一つ上の代がいないので、試合経験も積めると思った」。3年生の引退後、昨年8月から主将として奮闘の日々を送っている。

 ○…数少ないオフの日は家でゆっくり過ごし、疲れを癒やすことが多いそう。人見知りな性格だというが、バドミントンの魅力を訪ねると「最後に決められた時は嬉しい。そこまでどう持ってくか考えるのも楽しくて」と饒舌になる。実力者だが、競技は高校までと決めているそう。目標とするのは「インターハイベスト8」。引退まであと2年、完全燃焼で競技に打ち込む姿に期待が高まる。

名称を募集する河内川橋(仮称)(秦野工事事務所提供)

新東名の橋 名称募集 1人1点のみ応募可

 NEⅩCO中日本東京支社秦野工事事務所(秦野市立野台/内田美範所長)と山北町が、2027年度の開通を目指している新東名高速道路(新東名)に架かる河内川橋(仮称)の名称を募集している。

 2027年度全線開通を目指し、新秦野インターチェンジ(IC)-新御殿場IC間で工事が進められている新東名。山北町制70周年を記念し、同町の河内川に架かる橋の名称を公募している。日本最大級のバランスドアーチ橋である河内川橋(仮称)は、急峻な丹沢山地のため専門家に助言をもらいながら高難度の工事が行われている。

 応募は誰でも可。名称は1人1点までで、インターネットの応募フォームから申し込む。フォームには橋の名称(ふりがな)と、そこに込めた思いを書く。締め切りは5月6日(火)の午後11時59分まで。

 問い合わせはNEXCO中日本お客さまセンター【フリーダイヤル】0120・922・229か【電話】052・223・0333へ。

ガイドの様子

観光ボラ養成講座を募集 ガイドや歴史好きな人

 秦野市観光ボランティアの会が、「2025秦野市観光ボランティアガイド養成講座」の参加者を募集している。6月4日から8月1日にかけて全8回の日程で行う。

 秦野市内の地域の歴史や文化などをハイキングしながら紹介する秦野市観光ボランティアガイドの養成講座。歩くことが好き、地域の歴史や文化が好き、ガイド活動に興味がある人を募集する。

 対象は市内在住で初めて受講する人。講座終了後に同会で活動でき全8回の日程全て受講できること、簡単なパソコン操作とパソコンメールでの連絡が可能なことが条件となる。

 時間は、講義が午前9時30分から午後0時30分頃まで、実習が午前9時から午後3時頃まで。参加費4千円(8回分)。定員30人で、応募多数の場合は抽選。日程は以下の通り。

 ▷6月4日(水)=開講式とオリエンテーション(講座内容説明と班分け)/6月14日(土)=企画ガイド・ジャカランダと文命堤(実習)/6月27日(木)=企画ガイド・夏越の茅の輪くぐりと湧水めぐり(実習)/7月3日(木)=相模の武士団 波多野・中村・土屋(座学)/7月10日(木)=矢倉沢往還(座学)/7月18日(金)=湧水・七福神めぐり(実習)/7月24日(木)=寺社基礎(座学)/8月1日(金)=ガイド体験学習と修了式

 希望者は【メール】mgpdb509@yahoo.co.jpに氏名、生年月日、住所、電話番号、受講理由を明記し申し込む。問い合わせは秦野市観光協会【電話】0463・82・8833へ。
照ノ富士ら伊勢ヶ濱部屋の力士も豆まき、会場を盛り上げた

照ノ富士ら盛大に「福は内」 出雲大社で豆まき

 出雲大社相模分祠(秦野市平沢、草山清和分祠長・宮司)で2月2日、節分祭神事と豆まきが行われた。

 当日の午前中は雨が降り天気が心配されていたが、午後から晴れ間も見えるほど回復。高橋昌和市長や地元選出の県議・市議、惜しまれつつ引退を決めた照ノ富士ら伊勢ヶ濱部屋の力士が、境内に設置された特設会場に登壇し「福は内」の掛け声に合わせ、豪快に豆をまいた。来場者は約3000人。会場は笑顔で福豆をつかむ姿で溢れていた。

「出張音楽会承ります」

 工事休館中のクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)が、秦野市内の学校、幼稚園、福祉施設や事業所に出向く「かるちゃん音楽隊の出前コンサート」の実施施設を募集。出前演奏を希望する、もしくは検討したい場合は下記まで連絡を。希望内容や開催日時を含め、相談の上、決定。

 詳細・問合せは同会館「出前コンサート」担当【電話】0463・81・1211または、【メール】bunka@hadano-partners.jpへ。

3月22日 ウィーンとパリの薫りを感じて ティータイムコンサート

 観覧予約受付中。クアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)の「ティータイムコンサート」、次回の開催は3月22日(土)。

 文化会館が工事休館中のため、会場を「東海大学前タウンニュースホール」に移して開催。幅広い音楽活動で文化振興に尽力している加藤雅彦さんがプロデュース。

 今回は「ウィーンとパリの薫風」と題し、全国各地で演奏活動を展開しているヴァイオリニストの甲斐摩耶さんと、仏在住のピアニスト山本亜希子さんを迎える。

 予定曲目は「ヴァイオリンソナタ第3番ト短調D408」(F.シューベルト)、「から騒ぎより4つの小品 作品11」(E.W.コルンゴルト)「ヴァイオリンソナタ第1番イ長調作品13」(G.フォーレ)ほか。午後2時開演(午後1時30分開場)。午後3時30分終演予定。観覧料2500円。予約制・当日払い。自由席。未就学児入場不可。予約は会館事務室【電話】0463・81・1211へ。

コンサートと楽器体験 3月15日 スティールパンを楽しもう 東海大学前タウンニュースホール

 参加者募集中。人気企画「ランチタイムコンサート みんなで楽しむ音楽の時間【9】〜スティールパン編」は、3月15日(土)の開催。会場は東海大学前タウンニュースホール(東海大学前駅南口すぐ)。時間は午後2時から(午後1時30分開場)。入場料は一般2000円(子ども1人同伴可)。2歳以下無料。

 当日は、Rannikko(ランニッコ/相馬美歩、重田智之、実近友里恵、綾邊優多)=写真=を迎える。コンサートに加え、楽器解説やスティールパンやドラムの演奏体験もできる。大人から子どもまで楽しめるとっておきの時間となる。鑑賞希望者は秦野市文化会館事務室【電話】0463・81・1211へ予約を。当日払い。

若き才能に応援を  2月22日 タウンニュースホール

 若きピアニスト・大塚耕祐さん=写真=が2月22日(土)、東海大学前のタウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩1分)でコンサートを行う。

 石川県出身。幼少期から音楽に親しんできた大塚さんは、東海大学進学を機に神奈川へ。大学、同大学院でピアノを専攻、クラシック音楽を主に研鑽を積んだ。国立音楽大学ディプロマ・コースを受講中。2019年に横浜みなとみらいホールで自身初のソロリサイタルを開催。秦野市楽友協会会員。

 現在、東海大学で事務職に就く傍ら、クラシックに留まらず、形態・ジャンルを問わない幅広い音楽活動を展開中。当日の演奏予定曲は「2つのアラベスク」「版画」(C.ドビュッシー)、「映画 となりのトトロより(久石譲)」、「宝島(和泉宏隆)」ほか。感性豊か、聴く者を引き込む力強い演奏に応援を。

 午後2時開演(1時30分開場)、3時30分終演予定。入場料2000円(予約制・自由席・未就園児入場不可)。予約は公演事務局【電話】0463・81・1211へ。

要望書を手渡す阿蘇会長

246号バイパスの設置要望 議員連盟が提出

 国道246号バイパス建設促進議員連盟(阿蘇佳一会長・秦野市)が1月28日、「国道246号バイパス(厚木秦野道路)建設促進に関する要望書」を提出した。秦野市、厚木市、伊勢原市、中井町、大井町、松田町、清川村の議員(会員99人)で構成される同連盟。これまでも、県央地域の交通ネットワークの強化と充実を図るため、国道246号バイパスの建設に向け要望活動を行ってきた。今回は昨年発生した台風10号により、国道246号の新善波トンネル付近の法面が崩落し一時不通となったことで、代替道路の必要性が改めて認識されたことを受け、要望書の提出に至ったという。

 当日は、阿蘇会長ら役員4人が国土交通省及び財務省に出向き、要望書を手渡した。阿蘇会長は「災害に強い道路ネットワークの構築の取り組みとして、国道246号バイパスの早期事業化、さらには全線着工に向けて、これからも要望活動を続けていきたい」と話した。

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秦野市クックパッド 地産地消レシピなど公開 市管理栄養士が考案

 料理レシピの日本最大規模のWebサイト「クックパッド」。秦野市が昨年11月から同サイト内に開設しているページがこのほど、公的機関アカウントの認証を取得した。

 公開されているレシピは「サバの味噌煮缶カレー」=写真、「さつまいものポタージュ」「油揚げでつくるメンチカツ」など8品(2月10日時点)。生活習慣病予防とその重症化予防、メタボリックシンドロームの予防改善、低栄養予防、フレイル予防、地産地消の推進など、各テーマに沿って秦野市管理栄養士が考案したレシピが随時配信されている。「適塩で野菜を使用した献立を中心に、講座への参加が難しい人たちに向けて配信することで、日々の食事への活用から市民一人一人の健康づくりを促します」と市健康づくり課担当者は話す。

 秦野市公式クックパッドはHP【URL】https://cookpad.com/jp/users/108166495。問い合わせは同課【電話】0463・82・9603へ。

中栄信用金庫 中小企業景況レポート 季節・年末需要で景況改善 2024年10月〜12月実績

10月〜12月期の概況

 全業種総合の業況判断D.I.は▲(マイナス)7・2を示し、前回(24年7月〜9月期)と比べ8・1ポイント改善した。10月の最低賃金引き上げで人件費負担が増加する中、季節需要・年末需要による受注状況の改善がみられ製造業、不動産業を除く4業種で業況判断D.I.が改善。特別調査では最低賃金の引き上げへの対応策について「固定費や変動費の削減」と回答した企業が全体の約3割を占めた。

1月〜3月期の見通し

 今期の業況判断予想は1ポイント小幅悪化の▲8・2。売上額D.I.は9・4ポイント悪化の▲1・9。収益D.I.は10ポイント悪化の▲12・5の見通し。

製造業

 業況判断D.I.は前回調査比1・3ポイント小幅悪化の▲23・6。足許の受注状況は横ばいまたは減少傾向となった企業がみられ、経営上の問題点を「売上の停滞・減少」と回答した企業が最も多かった。製造間接費負担の増加に対する価格転嫁が進まず、対応に苦慮する企業が多数。今期は米国を始めとする諸外国の外交政策の行方により輸出が関係する業態で活動が左右されることから先行き不透明な状況。今期予想は2・2ポイント小幅悪化の▲25・8。

卸売業

 業況判断D.I.は前回調査比0・7ポイント小幅改善の▲17・8。食品卸売業では、年末需要の増加を背景に小売・飲食業からの受注増加がみられ、売上額D.I.が改善。一方、経営上の問題点として「仕入先からの値上げ要請」と回答する企業数も増加。2025年の業況見通しについての特別調査では、「良い」と見込む企業2割、「悪い」「普通」はそれぞれ4割程度で、先行き不透明感が伺える。今期の予想業況判断は17・8ポイント改善の0。

小売・飲食業

 業況判断D.I.は前回調査比13・6ポイント改善の▲15・0。忘年会等の団体利用や贈答品関連などの年末需要を受け、飲食店や飲食料品小売店を中心に来店客数が増加。一方、最低賃金引き上げを受け、経営上の問題点として「人件費の増加」が最も多い回答に。資金繰りD.I.も前回から7・9ポイント悪化し、対応に苦慮する企業がみられる。今期の予想業況判断は11・7ポイント悪化の▲26・7。

サービス業

 業況判断D.I.は前回調査比12・8ポイント改善の2・2。季節需要増加を背景に、旅館・宿泊業や旅客運送業の利用客増加がみられたことに加え、運送業や理美容業における配送依頼数・利用者数が安定して推移。多くの業態で受注状況の改善がみられ、業況判断D.I.は昨年12月期以来のプラス域に。一方、経営上の問題点の調査で最も多い回答は「人手不足」、「人件費の増加」の回答も増加した。今期予想は6・7ポイント改善の8・9。

建設業

 業況判断D.I.は前回調調査比22・9ポイント改善の26・1。受注状況は堅調な建設需要を背景に主要取引先からの施工依頼数は安定的に推移。請負価格も資材価格・人件費の高騰分に対する価格転嫁が進んだため、収益D.I.は7期連続のプラス域で推移している。しかし依然として人手不足感は強く、受注の機会損失や工期の長期化、従業員の高齢化などの問題が常態化している。今期予想は3ポイント小幅悪化の23・1。

不動産業

 業況判断D.I.は前回調査比9・2ポイント悪化の▲20・0。商品仕入状況については、在庫高D.I.が▲40・0と前回調査から7・6ポイント悪化し、苦慮する企業が多くみられている。背景には、土地造成費高騰による仕入コストの上昇と造成工事者の人手不足に伴う工事期間の長期化が挙げられる。商品販売状況は保有在庫の販売が進んだものの、低調な仕入状況を受け年明け以降の販売状況について不透明感が強まる。今期予想は横ばいの▲20・0。

■調査時期/2024年12月上旬

■調査地域/秦野市、伊勢原市、平塚市、厚木市、開成町

■調査企業数/340社

■回答企業数/325社

※D.I.値とは、ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index)の略で、「良い」「やや良い」と回答した企業の割合から、「悪い」「やや悪い」と回答した企業の割合を引いた値。値が小さいほど業況判断は悪いということを表す。

ユニフォームを手にする高橋市長(左)と眞壁会長

湘南ベルマーレ 新シーズンの抱負語る 秦野市を訪問

 株式会社湘南ベルマーレの眞壁潔取締役会長らが2月6日、2025年シーズンの開幕に向け、ホームタウンである秦野市を訪問した。

 当日は、眞壁会長が高橋昌和市長を訪問。湘南ベルマーレの新体制の紹介や、シーズンの抱負などを語った。眞壁会長は「地元の方に勇気と感動を与えられるよう頑張りたい」と話していた。

ロールプレイング形式で訓練が行われた

秦野市 直下地震想定し職員訓練 激甚化する災害に備え

 秦野市役所本庁舎で2月5日、都心南部直下地震発生を想定したロールプレイング方式の図上訓練が行われた。

 近年激甚化する自然災害の状況を踏まえ、職員の危機意識の向上や災害対応能力を高めるために行われる訓練の一つ。高橋昌和市長が災害対策本部長となり、両副市長・教育長は副本部長に。危機管理官には大塚真くらし安心部長が配置され、市職員など約50人が参加した。同様の訓練は、昨年2月にも実施されている。

一連の流れ確認

 当日、市職員約50人態勢の災害対策本部が設置され、設定された約60件の災害事案に関する処理方法や部署間での連携の流れなどの確認が行われた。その後、処理した事案を取りまとめ、災害対策本部長を筆頭とした本部会議を実施。担当部局長から本部長へ対応や被害状況の報告が行われるなど、本番さながらの臨場感のある訓練となった。

 大塚真くらし安心部長は「災害発生時をイメージした緊張感のある訓練ができた。課題も見つかったので、いざというときにスムーズな対応ができるよう、引き続き職員の防災力を高めていきたい」と話した。

予約受付中 7周年記念ライブ 4月13日 奥津国道美術館

 この春、7周年を迎える奥津国道美術館・森のカフェ(秦野市曽屋1758)で4月13日(日)、記念ライブが開催される。開演は午後3時(午後4時30分終演予定)。デザートセット付・入館料込みで一般3500円。

 記念すべき7周年ライブは「アントニオバンドによるアニバーサリーライブ」と銘打ち、日本のサンバ界を代表する弾き語り歌手・アントニオさん、堤智恵子さん(サックス)、工藤雄一さん(ピアノ)が出演する。

 毎月開催する美術館コンサートで定評のある同館。石渡チーフは「奥津国道美術館・森のカフェをご利用いただきありがとうございます。おかげ様で7周年を迎えることができました。これからも地域の皆さまに喜んでいただけるお食事、演奏会をお届けできるよう、頑張ってまいります。お気軽にお立ち寄りください」と話す。

 記念ライブは定員先着40人。申し込みは同館【電話】0463・26・7312へ。受付は午前10時から午後4時。水曜・木曜は休館。

災害対応などの成果報告 神倉県議が支持者らに

 神倉寛明県議会議員=写真=が2月2日、秦野商工会議所で県政報告会を開催した。会場には牧島かれん衆議院議員や高橋昌和秦野市長、横山むらさき秦野市議会議長ら多数の来賓が出席。支持者含め300人以上(主催者発表)が来場した。

 神倉県議は、主に3つの取り組みの成果を出席者に語った。秦野市内でも多くの被害が出た昨年の台風10号の状況を踏まえ、急傾斜地崩壊危険区域指定されていなかった箇所の早期指定を実現したことを報告。また、観光周遊・災害時の迂回路の観点で県道701号の整備が必要であることを訴え、検討のための調査が始まったと伝えた。最後に半導体など成長産業の企業誘致についての提言も行ったことを報告し、「今後も秦野市のまちづくり、人づくり、地域づくり、未来づくりに努めたい」と話した。

店員として来店客にコーヒーを提供

中学生が職業体験 文化財のレトロカフェで

 国登録有形文化財「五十嵐商店」(秦野市本町)の「カフェいがらし」で1月31日、本町中学校の職業体験が行われた。同店は50ほどある選択肢の1つで、1年3組の長谷川凪瑳さんと藤原怜さんが体験した。

 市内の文化財を知ってもらうとともに、今の若者のマナーに対する意識を知りたいという理由で初めて引き受けたという店主の小野文男さん。「しっかりしていて、活発に接客してくれた」と感想を話す。

 カフェや飲食店の仕事に興味があり選んだという2人は、文化財である同店の話を聞いたあと店員として働き、時には来店客に話しかけられ世間話に興じていた。

秦野市 防カメ協定を締結 自治連・防犯協・ジェイコム

 秦野市自治会連合会と秦野市防犯協会、株式会社ジェイコム湘南・神奈川西湘局の3者が2月3日、「安全で安心なまちづくりに向けた防犯カメラの設置推進に関する協定」を締結した=写真。

 昨今の社会情勢による防犯意識の高揚から、防犯カメラの設置推進を目的とするもの。この協定により、希望する自治会に対してジェイコムが防犯カメラ1台分とそれに必要なインターネット環境を無償で提供する。また、希望する自治会員に対しても、個人宅への防犯カメラの設置基本工事費が無料になるなどの特典が提供されるという。

 秦野市役所本庁舎で行われた締結式で、はじめに防犯協会会長の高橋昌和秦野市長があいさつ。「今回の協定により、防犯カメラの設置台数が増え、犯罪の未然防止につながることを期待している」と話した。自治会連合会の吉田正弘会長は「自治会員からカメラの設置要望も多い。これにより防犯効果が上がることを願う」とコメント。ジェイコムの平林達樹局長は「犯罪のない、起こさせない街の実現を一緒にすすめていきたい」と話した。

 今後、各地での説明会の後、希望する自治会とともに設置場所などの検討を重ね、設置に向けた取り組みを行うという。

はだのっ子アワード表彰 24年度の入賞者決まる

 2024年度「はだのっ子アワード」の表彰式がこのほど、メタックス体育館はだので行われた=写真。

 ふるさと秦野を愛する子どもたちを育むことを目的に行われている事業。秦野の自然、風土、産業、伝統、文化などの地域資源を生かした学習や体験を行った子どもたちを表彰する。ふるさと秦野検定部門、体験活動部門、読書活動部門の3部門があり、今年度の受賞者が決定した。

 表彰式には、高橋昌和市長や佐藤直樹教育長、横山むらさき市議会議長が出席。表彰楯の授与や「受賞者代表のことば」などのプログラムが盛り込まれた。受賞者代表の五十嵐丞さん(末広小6年)と鈴野修一さん(南が丘小5年)は、「はだのっ子アワードを通し、秦野の素晴らしい環境を知ることができた。これからも『ふるさと』を大切に思い、学び続けていきたい」と話した。

 今年度の受彰者は次の通り(敬称略)。

 ■ふるさと秦野検定部門▷S級合格者/市川正和(本町小5年)、武田浩輝(本町小6年)、小早川稀歩(大根小5年)、駒原奈々(渋沢小5年)、徳田真唯(渋沢小6年)、五十嵐丞、鈴野修一▷A級合格者/諸田真奈(南小4年)、高崎結莉(大根小4年)、小早川稀歩、小野諒太(西小5年)、磯部未帆(末広小5年)、伊藤凜音(末広小6年)、鈴野修一、関尊(鶴巻小4年)、福島彩(鶴巻小4年)、高桑暖(南中1年)、小林柚月(西中2年)

 ■体験活動部門▷グランプリ(市内3地区を達成)/河崎恵実(本町小2年)、河崎唯人(本町小4年)、夏苅大旗(本町小5年)、山口夏空(東小6年)、津田結莉(末広小2年)、三嶽一花(末広小3年)、立見海翔(末広小4年)、早川大翔(末広小5年)、伊藤陽香(末広小6年)、熊川翔大(末広小6年)、立見春明(末広小6年)、戸塚駿也(末広小6年)、立見菜絵(本町中3年)▷グランドスラム(市内7地区全てを達成)/山口夏空、山重千景(末広小3年)、篠宮菜緒(末広小5年)、五十嵐丞、原悠心(末広小6年)、山重弓弦(末広小6年)▷ダブルクラウン(グランドスラムとふるさと秦野検定S級達成)/鈴野修一、五十嵐丞

 ■読書活動部門▷表彰/小清水咲帆(西小3年)、小藪湊月親子(みどりこども園年長)▷OMOTAN読書レター/森川涼陽(末広小3年)、磯部未帆
フレイル予防の普及、啓発の一環として行われる

シニアの筋肉量を測定 2月14日、イオン秦野SC

 シニアのための筋肉量測定会が2月14日(金)、イオン秦野SCで行われる。秦野市・イオン秦野SC・東京大学高齢社会総合研究機構の協働実施。

 要介護状態となるリスクが高くなった状態を指すフレイル。同測定会では、筋肉量や体成分を測定することで、参加者自身の状態を把握できる。また、自宅でできるエクササイズの紹介や、フレイル予防のパネル展示なども行われる。午前10時から午後2時まで。申し込み不要。参加費無料。

大勢の参拝者が来場

白笹稲荷、初午で賑わう 18日には二の午祭

 関東三大稲荷の一つに数えられる白笹稲荷神社(秦野市今泉/金子祥之宮司)で2月6日、毎年恒例の初午祭が開催され、多くの来場者で賑わった。

 商売繁盛や五穀豊穣、開運厄徐、家内安全などを祈願する同神社の初午祭。例年多くの人がご利益を求め参拝に訪れる。

 境内に多くの参拝者が訪れたほか、「田の神・稲作の神の使い」とされるキツネの好物の油揚げを吊るす人の姿も見られた。また、佐藤晃弘さんの和太鼓演奏や、はだのブランドアンバサダーを務めるシンガーソングライターの立石純子さん・横浜出身歌手の有希乃路央さんの奉納演奏、末永華一さんの歌唱植物アートも行われた。

 2月18日(火)には二の午祭が開かれる。問い合わせは同神社【電話】0463・81・0256へ。

署名活動を行っている実行委員会

秦野市民の署名募る LUNA SEA駅メロ

 秦野駅の発車メロディーをロックバンド「LUNA SEA」の楽曲にしようと、「小田急秦野駅発車メロディーLUNA SEA楽曲化計画実行委員会」(今野翔実行委員長)が署名活動を行っている。昨年末に1万筆の署名を達成したが、秦野市民の署名を募ることでより地元からの支持を得ようと、市内の様々なイベント会場で署名活動を行っているという。今後の活動予定は、2月15日(土)の鶴巻公民館まつり及び国際交流フェスティバル(本町公民館)、2月18日(火)の二の午(白笹稲荷神社)、2月22日(土)の桜の植樹祭(弘法山公園)、3月8日(土)の南が丘公民館まつり。詳細は公式X@LUNASEA117031へ。

泥だらけになりながら一生懸命かき出す児童

自然と生き物守るために 児童がふれあいの里整備

 渋沢ふれあいの里で1月28日、渋沢小学校3年4組の児童32人とくずはの家職員、くずはの家ボランティアえのきの会、市環境共生課、渋沢ふれあいの里管理運営協議会による整備が行われた。

 昨年の台風や豪雨で、池や水路に大量の土砂が流れ込んでしまった渋沢ふれあいの里。学校の授業で利用している渋沢小の3年4組が、希少生物も生息する場所を守るため活動に参加した。

 当日は水棲生物を採取し、池や水路の泥をかき出した。泥だらけになりながら一生懸命作業した児童らは、「水路を復元して流れが速くなり嬉しかった」「生き物に会えて嬉しかった。これからも会いたいし、絶滅させたくない」と話した。

宮永岳彦記念美術館 猫缶バッジ配布

 宮永岳彦記念美術館が、2月22日(土)の猫の日にちなみ「猫の日キャンペーン」を実施する。22日から24日(月)までの3日間、各日先着10人にオリジナル猫缶バッジを進呈する。バッジの絵柄は5種類で、いずれも宮永岳彦の作品で描かれた猫がモチーフ。キャンペーンに合わせ猫の適正飼育に関するパンフレットなども配布する。

 問/市文化振興課【電話】0463・86・6309