秦野版【3月7日(金)号】
福森会長(中央)を祝い、約170人が集った

秦野・坡州友好協会 福森会長の功績称える 関係者ら集い祝賀会

 永年に渡る国際民間交流活動が評価され韓国・坡州(パジュ)市から昨年、一日名誉市長の任命と名誉市民証が授与された秦野・坡州友好協会の福森登会長。これを記念し2月25日、同協会メンバーや韓国側関係者ら約170人が秦野商工会議所に集い、祝賀会が行われた。

交流続け四半世紀

 秦野市と坡州市の交流は、1996年に、坡州市役所の職員が秦野市を友好都市候補として実務調査したことから始まった。親善交流の要となる組織として、秦野・坡州友好協会が2000年に発足。05年には、秦野市と坡州市の友好都市締結が結ばれた。

 両市はこれまでに少年サッカー交流事業や中学生英語スピーチコンテストの入賞者派遣などの青少年交流事業、その他の年代・団体も交流を図り絆を深めている。17年には、坡州市に秦野市と交流することを目的とした坡州・秦野友好協会が設立された。福森会長は16年に第3代会長に就任。坡州市への訪問は、これまで40回以上となる。

 隔年で互いの都市を行き来している秦野・坡州友好協会と坡州・秦野友好協会。昨年は秦野・坡州友好協会が坡州市を訪問する年で、福森会長を含めた15人が現地を訪問。現地滞在中に名誉市長の任命と名誉市民証の授与が行われた。坡州市で外国人が一日名誉市長に任命されたのは、福森会長が初となる。

約170人が祝う

 祝賀会は秦野・坡州友好協会の石井貞男副会長が発起人となり行われた。当日は坡州・秦野友好協会の金慶善会長のほか、金玉彩駐横浜大韓民国総領事、高橋昌和秦野市長、神倉寛明県議、谷和雄県議ら約170人が参加。福森会長の功績をともに祝った。

 あいさつに立った福森会長は「(昨年の訪韓時)金浦空港に迎えが来て、坡州市役所に行きました。市長室に通されたのですが、ところが市長がいないんですね。しばらくして『準備ができたのでどうぞ』『今日は福森さんが坡州市の市長です』と言われ、すごい演出だなと思いました」と一日名誉市長任命の際のエピソードを話した。また、これまで行ってきた交流活動にも触れ「お互いの市を行き来するなど、これまで25年交流を続けてきた。このような関係を、ますます長く続けていきたい」と思いを語った。

 今年1月1日、市制施行70周年を迎えた秦野市。今年は坡州・秦野友好協会の訪問団が秦野市を訪れ、11月3日の市民の日などに参加する予定だという。

中学校の卒業式で手渡される木の紙の証書

秦野市 中学生に木の卒業証書 市内全9校で初授与

 秦野市は今年度から、中学校卒業生への卒業証書を、秦野産ヒノキ材を使用した木の紙で授与する。市が進める生涯を通した「木のある暮らしづくり事業」の一環で、3月12日(水)に行われる市内全9中学校の卒業式で初めて実施される。

 市は生涯を通じて木と触れ合う機会を持ってもらうため、人生の節目で木とかかわりを持てる取り組みを進めている。

 今年1月からは出生届を提出した市民にヒノキ玉、婚姻届を提出した市民に木製ペアコースターといった記念品の配布も開始。学校教育においては、一部の小学校で学習机の天板に秦野産材を使用している。こうした取り組みの一環として、今回、義務教育が終了するタイミングで郷土意識の醸成や森林資源の大切さを伝える機会となるよう、卒業証書に秦野産材を使用するアイデアが出て、準備を進めていたという。

 森林ふれあい課の担当者によると、初めは職員の名刺などで「木の紙」の感触や周りの反応などを確かめ、卒業証書として利用しても良いのではないかという意見を元に、校長会や秦野市PTA連絡協議会などへ打診。賛同を得て、今年度から市内全9中学校の卒業証書を木の紙に統一し、授与することにしたという。今年度は約1300枚を用意。3月12日の卒業式で2つ折りの証書ファイルに挟み、生徒に手渡される。

 「中学校によっては身近に森林があるが、街中だと馴染みが薄い中学校もある」と同課担当者。「森林は木を植え、育て、活用するというサイクルが重要。卒業証書に木を使うことによって、森を守るという秦野の林業を知ってもらうきっかけになれば」と話している。

秦野市俳句協会の第13代会長を務める 竹村 敏(さとし)さん 名古木在住 83歳

身も心も、軽くなる俳句を

 ○…戦前から続く「秦野俳壇」を発展的に解消し、1969年に発足された秦野市俳句協会。歴史ある団体の第13代会長に就任した。「楽しく仲間と脳を鍛えられ、季語から自然との関わりができることが魅力」と朗らかに語る。例年実施している「秦野市民のための俳句入門講座」の開催とともに、新規事業も計画中。市の俳人の一人、故・高橋天蕾の句集の制作や販売の他、Web句会などを予定する。

 ○…京都府出身。転勤で、50年ほど前に秦野市に越してきた。定年後の趣味として始めたのが俳句。近所に住んでいた前会長に誘われたのがきっかけだったという。俳号は、竹村半掃(はんそう)。「半分だけ掃除する。面白いでしょ」とユーモアたっぷりにほほ笑む。2019年には、代表作の一つ「にんげんに すればいいやつ 蝸牛」などを収めた自身の歌集『にんげんに』を発行している。

 ○…現在は妻と2人暮らし。定年後に始めたもう一つの趣味が水泳だという。「俳句で頭を柔らかく、水泳で体を柔らかく」とのこと。バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロールの4種目泳げるというから驚きだ。「90歳までマスターズに出場できるから、挑戦したい」。一度始めたら、とことん極めるタイプと伺える。

 ○…尊敬する歌人は松尾芭蕉。詩心を高く持ちながらも、日常を題材に表現は平坦に分かり易く。芭蕉の晩年の作風を表す「かるみ」が、自身が求める俳句の神髄だ。「最近はテレビでも俳句を面白く扱ったりしている。若い人が俳句に参加して、良い風潮だよね」。市内小学校教諭とのつながりから、小学生が作った俳句80句ほど鑑賞したことがあるそう。「子どもの俳句集も作りたい」。展望は広がるばかりだ。

例年、多くの来場者で賑わう

ふるさと公園で花祭り どむろく予約受付中

 田原ふるさと公園(秦野市東田原999)で4月5日(土)と6日(日)、恒例の「花祭り」が開催される。両日とも午前9時30分から午後2時。

 花の時期に合わせ例年開催されている花祭り。今年も会場となる田原ふるさと公園には、キッチンカー(たいやき・からあげ)や、スーパーボール、フリーマーケットが出店する。また、恒例のどむろく(4合1500円・1升3千円)や、菊水五郎八(数量限定)の予約販売も実施。予約期限は3月30日(日)まで。

 花祭りに関する問い合わせはふるさと公園連絡協議会【電話】0463・84・1281へ。

春の訪れ告げる河津桜 下大槻・東名側道

 下大槻の東名高速道路南側の一角に植わる12本の河津桜が開花し、春の訪れを告げている=写真・3月1日撮影。

 この河津桜は「ハイウェイパーク下大槻の河津桜を守る会」が年に数回、下草を刈るなど管理を行っているもの。同会会長の杉山勉さんは「今年は寒い日が続いたので、例年より開花が遅めでした。3月20日ごろまで楽しめると思います」と話す。

障害者施設の作品即売会 3月11日 イオン秦野SC

 障害者施設による自主作品等展示即売会が3月11日(火)、イオン秦野SCで開催される。午前9時から午後3時。

 今月は、ゆめ散歩(市内事業所自主製品など)、いんくるネット(みかん・ニンニク・黒ニンニク・菓子など)、弘済学園(花苗・ハーブティー)、ちっちゃな星の会(ラスク・菓子・手芸品)、くず葉学園(しいたけ・豆腐・織物製品など)、鶴巻工芸(クラフトカゴ製品、木製品、ポマンダー)、秦野ワークセンター(陶芸品・手工芸品)の7事業所が出店。問い合わせは、ともしびショップゆめ散歩【電話】0463・73・6031へ。

3月22日 ウィーンとパリの薫りを感じて ティータイムコンサート

 幅広い音楽活動で文化振興に尽力している加藤雅彦さんがプロデュース。午後のひとときを極上の音楽で楽しめると人気の「ティータイムコンサート」。次回は3月22日(土)の開催。会場は東海大学前タウンニュースホール(東海大学前駅南口1分)。「ウィーンとパリの薫風」と題し、全国各地で演奏活動を展開しているヴァイオリニストの甲斐摩耶さんと、仏在住のピアニスト山本亜希子さんを迎える。

 予定曲目は「ヴァイオリンソナタ第3番ト短調D408」(F.シューベルト)、「から騒ぎより4つの小品 作品11」(E.W.コルンゴルト)「ヴァイオリンソナタ第1番イ長調作品13」(G.フォーレ)ほか。午後2時開演(午後1時30分開場)。

 観覧料2500円。予約制・当日払い。自由席。未就学児入場不可。観覧予約はコンサート事務局(クアーズテック秦野カルチャーホール事務室)【電話】0463・81・1211へ。午前9時から午後5時。火曜休館。

歌い継ぎたい秦野の歌も披露  3月15日 秦野女声コール

 合唱団「秦野女声コール」(藤木玲子代表)が3月15日(土)、渋沢教会(渋沢駅南口徒歩7分)でコンサートを行う。午後2時開演。入場無料。秦野市合唱連盟後援。

 当日は”歌に想いを込めて”と題し、「花に寄せて」、「空の匂い」のほか、古くから秦野で伝承されてきた民謡を指揮者の玉置清明さんが編曲した3つの秦野民謡(秦野音頭、瓜生野盆踊り、秦野麦打ち唄)も”歌い継いでいきたい唄”として披露される。ピアノは佐々木光さん。午前11時からの公開リハーサルも本番同様のプログラムで聴くことができる。問合せは藤木さん【電話】0463・87・4002へ。

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講座(座学)の様子

山を安全に楽しむために 3月23日 登山アプリ講座

 秦野市山岳協会が、3月23日(日)に秦野戸川公園パークセンターで開催する「スマホで簡単!登山用GPSアプリ使い方講座」の参加者を募集している。午前9時集合。

 山を快適に安全に楽しむため、スマホを使った登山用GPSアプリの基本操作を学ぶ講座。座学では地図の見方やルート登録方法、現在地の確認方法など役立つ機能を説明するほか、大倉尾根での実習も予定している。

 定員先着15人。参加費2千円(傷害保険料含む)。スマホ(事前にYAMAPまたはジオグラフィカのインストールと、秦野戸川公園周辺地図のダウンロード推奨)、筆記用具、昼食持参。日帰り山行の装備・服装で参加を。

 申し込みは秦野市観光協会【電話】0463・82・8833(平日午前9時から午後5時)または【メール】yoneyama@kankou-hadano.org

映画「生きる」上映 3月15日・16日

 みんなの学びガーデンCOCOLEAで3月15日(土)・16日(日)、ドキュメンタリー映画『「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たち』の上映が行われる。15日は午前10時からと午後2時から、16日は午前9時45分からと午後2時から。

 東日本大震災で津波被害にあった大川小学校に通っていた児童の親たちの、10年にわたる思いを記録した映画。参加費は小学生以下無料、学生800円、一般は15日が1千円、16日が1500円。託児サービスあり。

 問い合わせは、みんなの学びガーデンCOCOLEA【電話】0463・38・4025へ。

3月議会で一般質問 秦野市議会で13・14・18日

 2025年秦野市議会「第1回定例月会議」が3月24日(月)までの会期で行われている。

 3月13日(木)・14日(金)・18日(火)の3日間は、各議員による一般質問が行われる。質問者及び質問内容は次の通り。

 一般質問は秦野市議会中継システムhttps://hadano-city.stream.jfit.co.jp/で生中継を見ることができる。

【3月13日(木)】

 ◎午前9時〜▽石川潤議員(無所属)1、OMOTANコインについて2、災害対応について3、公共交通の在り方について▽風間正子議員(志政会)1、災害ボランティアについて2、空家対策について3、乳幼児教育センターについて▽古木勝久議員(ともにつくる秦野)1、介護・高齢者福祉について2、図書館の管理運営について3、震生湖の周辺整備について

 ◎午後1時〜▽阿蘇佳一議員(創和会・市民クラブ)1、子どもの命と未来について2、安全で安心なまちについて3、小田急線4駅周辺のにぎわい創造について▽間地薫議員(公明党)1、子育て施策について2、防災について3、子どもたちの居場所について▽高橋文雄議員(志政会)1、秦野駅北口周辺のにぎわいづくりについて2、はだの丹沢水無川マラソン大会について3、市の花・なでしこについて

【3月14日(金)】

 ◎午前9時〜▽原聡議員(ともにつくる秦野)1、援農ボランティアについて2、中学校給食について▽横溝泰世議員(創和会・市民クラブ)1、有機フッ素化合物 (PFAS) について2、障がい者の就労支援について3、地域コミュニティの今後に向けて▽大塚毅議員(創和会・市民クラブ)1、休日夜間急患診療所について2、OMOTANコインについて

 ◎午後1時〜▽大野祐司議員(創和会・市民クラブ)1、令和6年12月期人事評価の結果について2、教員採用試験の倍率低下の影響について▽田中めぐみ議員(ともにつくる秦野)1、市民の安全・安心のための保全について(1) 教育施設について(2)インフラ整備と公園について(3)公共施設保全計画について2、地域の防災について3、魅力あるまちづくりと組織体制について▽吉村慶一議員(無所属)1、市政の課題について(1)庁舎建て替えの手法について(2)県・市所有地及び建物の相互活用について (3)公立幼稚園・こども園の計画的廃止と保育職のリスキリングについて(4)自治会を自主防災会に改変することについて2、自衛官募集に対する市の協力の在り方について

【3月18日(火)】

 ◎午前9時〜▽相原學議員(志政会)1、羽根森林資源活用拠点 (仮称) について▽伊藤大輔議員(無所属)1、学校給食無償化の財源について2、OMOTANコインの行政ポイント利用について3、介護分野における人手不足について▽福森真司議員(創和会・市民クラブ)1、八潮市の道路陥没事故に伴う本市の対応について2、女性と子どもが住みやすいまちづくりについて3、表丹沢のブランディングについて

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