旭区・瀬谷区版【3月13日(木)号】
昨年も開かれた魅力発信フェスタ

グリーンエキスポ 開催2年前を盛大に 行政や花博連絡協が行事

 旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)が会場となる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)。3月19日(水)の開催2年前に合わせた記念イベントが両区で開かれる。行政の行事に加え、地元企業・団体の有志で組織される横濱花博連絡協議会によるフラワーフェスもあり、節目を盛大に盛り上げる。

フェスタで周知

 旭区役所では二俣川駅の東西自由通路で、3月16日(日)に「あさひ魅力発信フェスタ」を開催(10時〜15時/荒天中止)。区内中学生が50年後の街を想像して描いたという6枚の絵画パネルが展示される。

 JA横浜による地場野菜の販売、野菜摂取量を調べられる「ベジチェック測定会」、花柄がプリントされた切手の販売も行われる。「あさひくん」と郵便局のキャラクターである「ぽすくま」も登場し、一緒に写真を撮ることができるという。

 「開催地元区である旭区から盛り上げていきたい。多くの人に周知する機会になれば」と旭区区政推進課(【電話】045・954・6026)の担当者。これまでの周知イベントを通じて、グリーンエキスポの認知度は高まっていると言い、「来場する人をさらに増やしていきたい」と先を見据えている。

テーマに関心を

 瀬谷区役所では3月19日(水)、瀬谷駅北口駅前広場で2年前イベントを開く(11時〜15時/荒天中止)。瀬谷区区政推進課(【電話】045・367・5632)によると、グリーンエキスポは「花」に加えて、「環境」や「農」も大きなテーマの一つだとして、これらに関連したプログラムを用意しているという。

 「花」については、折り紙やバルーンアートを用いて花を造形するワークショップ(当日受付/先着100人)を実施。「農」ではJA横浜「ハマッ子」直売所瀬谷店が出店する(無くなり次第終了)。「環境」ブースではエコに関する缶バッジづくりに挑戦。マイバッグ持参やごみ分別などを呼びかける複数のバッジのなかから選ぶ。

 会場には、区内小学生が2年後の自分に向けたメッセージおよそ870枚も展示される。担当者は「グリーンエキスポに関心を持つ機会になれば」と期待を寄せる。

上瀬谷跡地を会場に

 地元からグリーンエキスポを盛り上げるため、旧上瀬谷通信施設を会場とした「フラワーフェス」を23年から続けている横濱花博連絡協議会。今年も跡地を舞台に、3月22日(土)(9時30分〜17時)と23日(日)(9時〜19時30分)に行う。

 23日はNHK紅白歌合戦(13年、14年)に出場した歌手のクリス・ハートさんのスペシャルライブ(18時30分〜)、打ち上げ花火(19時〜)などが予定されている。また、両日を通じてキッチンカーや屋台が多数出店するほか、高校生などが出演するステージイベント、フラワーアレンジメント体験(各日100人/フェス開始から整理券配布)、スタンプラリーなどが行われる。

 会場に駐車場はないが、瀬谷駅北口と会場を結ぶ無料送迎バスや駐輪場あり。問い合わせは事務局【電話】045・442・3484(平日10時〜14時)。

市作成の啓発動画の一部(横浜市提供)

横浜市 ITで小児がん理解啓発 「メタバース」で患者支援も

 15歳未満の病死原因で最も多いという「小児がん」について、横浜市では、患者の支援を目的にITを駆使した取組を推進している。昨年から「メタバース」を利用した患者同士の交流機会の創出のほか、今年からは初の啓発動画の配信も開始。市は、患者や家族の現状への理解促進を図りたいとしている。

 小児がんとは15歳未満がかかるさまざまながんの総称で、主に白血病や脳腫瘍などがある。子どもの病死原因第1位とはいえ、国立がん研究センターが昨年公表した調査結果によると、小児がんにおける白血病患者の10年後の生存率は86・6%、脳腫瘍患者では71・7%。近年は医療の進歩により、り患しても7〜8割は治癒が望めるという。

 り患数の少なさも小児がんの特徴だ。横浜市がん・疾病対策課によると、全国で新たに小児がんと診断された人は2018年が2094人、19年が2117人、最新の統計という20年が2080人。市内でも18年が41人、19年が58人、20年が49人で、「希少がん」とも呼ばれている。

中澤佑二さん協力で初動画

 り患数の少なさから「成人のがんと比べて社会の理解が不足している」と同課。そこで市は近年、理解促進に向けITを活用した取組を進めている。昨年8月、治療の副作用による外見の変化などを気にせずに患者同士が交流できる場を創出しようと、市はインターネット上の仮想空間「メタバース」の活用を試行。開催した交流イベントでは、患者や家族らが自身の分身である「アバター」を利用して会話を楽しみ、交流を深めた。市は「来年度も実施できれば」としている。

 また市は、横浜F・マリノスで活躍した中澤佑二さんの協力で、啓発動画を初めて作成。小児がんの治療を受けた市内の子どもが「闘病中に辛かったこと」などを語る動画で今年1月、市公式YouTubeチャンネルで配信を開始した(30年1月まで配信予定)。同課の担当者は「患者やご家族の現状を知り、自分には何ができるのかを考えていただくことにつながれば」としている。

2月に行われたブラジリアン柔術のアジア大会を制覇した 響本(ひびきもと) 広明さん 旭区東希望が丘在住 41歳

強さ求め、一生挑戦

 ○…「最後まで攻めることを意識して優勝できた」。2月に行われた、ブラジリアン柔術のアジア大会。黒帯部門での初制覇も「一筋縄ではいかなかった」と顔にほころびはない。小学生の時に総合格闘技の漫画に出合い、主人公のように強い人間になるため、トレーニングに励んだ。19歳で道場の門を叩くも、失神する人もいるほど殺伐としており、多くの怪我に悩まされた。ブラジリアン柔術との出合いは23歳の時だった。「格闘技のチェスともいわれる競技。相手の力を利用したり、間合いをコントロールしたりできることに魅力を感じた」

 ○…ブラジリアン柔術の大会出場とともに力を入れるのが、地域での技術指導。2020年には旭区に教室を開設し、現在は5歳から71歳まで約90人が所属する。「誰でも参加しやすいよう、会話を大事にしている。『楽しく学ぶ』がモットーです」。小学校や地区センターなどでの護身術披露にも積極的だ。「ブラジリアン柔術は護身術が発祥と言われている。物騒な世の中で生かせるよう、多くの人に広めたい」

 ○…個人レッスンにも引っ張りだこで休みは少ないが、家族サービスは怠らない。週末には2人の子どもも連れて温泉や海へドライブ。波の音を聞きリフレッシュするが「身体は休まらないな」と苦笑い。

 ○…見据えるのは今年9月の世界大会。昨年の大会では世界王者を相手に善戦するも、最後の15秒で逆転負けを喫した。悔しさを晴らすべく、アジア大会制覇に甘んじることなく日々鍛錬だ。「努力すれば強くなれるということを、教室のみんなにも証明したい。世界一は目標だが、ゴールではない」。世界一の向こう側へ、挑戦はこれからも続いていく。

小山正武氏

今夏の横浜市長選 つま正の小山会長出馬へ

 横浜中央卸売市場で野菜卸売業を営む(株)つま正の小山正武会長(76)が、任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に出馬する意向を3月8日に行われた自身のパーティーで発表した。次期市長選への立候補表明は小山氏が初めて。現職の山中竹春市長は同日現在、態度を示していない。

 小山氏はつま正やガトーよこはま・こまつな保育園などを展開するつま正グループを率いるほか、ライオンズクラブ国際協会330-B地区第47代ガバナーや各種団体の会長を歴任している。

 小山氏は「経済人や地域活動の経験・人脈を活かし、377万人都市の先頭に立って横浜を育てていきたい」とし、「横浜市民ファーストで市民の命を守る」として市民債を活用して防災拠点を兼ねた自校方式の給食室を公立小中学校に作ることなどを政策に挙げた。

会計課を見学する園児

希望ヶ丘幼稚園 旭警察署を見学 業務内容や設備学ぶ

 旭区にある希望ヶ丘幼稚園(市川慎二園長)の園児が2月25日に旭警察署を見学し、警察の仕事や設備について理解を深めた。

 訪問したのは年中の園児ら約30人。子どもたちは廃材などを活用して机や椅子を作る「事務所ごっこ」に取り組んでおり、”本物”の仕事場の様子を学ぼうと警察署を見学することになった。また、市川園長は「地域のさまざまな組織や団体と、身近な関係を作ることにもつながれば」と期待する。

 園児たちはこの日、署員の案内のもと、交通事故を処理する車両、署内にある会計課や生活安全課、警備課、講堂などを見学した。各課の業務内容、道具や設備などについて質問する子どももおり、関心を持った様子だった。

追分・矢指市民の森 黄色い絨毯、今年も見頃 23日には「菜の花まつり」

 ヒマワリやコスモスなど、四季折々の花を楽しめる追分・矢指市民の森。同所の風物詩である菜の花が見頃を迎えており、合計1万2千平方メートルに及ぶ広大な畑は黄色い絨毯になっている。

 同所を管理する追分・矢指市民の森愛護会の関水金作会長によると、種を植えた10月中旬から雨が少なかったため、菜の花の丈が低いという。今年は寒咲菜花(カンザキナバナ)という品種が植えられているそうだ。

 3月中旬まで見ごろとのこと。関水会長は「花を見て楽しんでほしい」と話す。

花より団子?

 菜の花の見頃に合わせ、畑近隣の市民の森活動小屋前で3月23日(日)、「菜の花まつり」が行われる。同愛護会、下川井町内会の共催。

 甘酒の無料提供(先着500人)が行われるほか、同愛護会による焼きそばや焼き鳥、飲み物の販売、地元産野菜の直売なども実施する。なくなり次第終了。

 午前10時から午後2時。雨天決行。同所へは相鉄線三ツ境駅から、徒歩約25分か若葉台中央行きバスで西部病院前で下車し、徒歩約10分。同愛護会は「周辺の道路は狭く、駐車場はありません。車での来場はご遠慮ください」と呼びかけている。

受賞を喜ぶ清水さん(右)と門松さん

三ツ境小出身の学生ボラ 若者の表彰制度でW受賞

 若者と地域団体のパートナーシップ活動を表彰する「横浜アクションアワード2025」が2月22日に横浜市役所で開かれ、瀬谷区出身の大学生によるボランティア団体「S・legare(エスレガーレ)横浜」が準大賞と審査員特別賞を獲得した。

 アワードは、学生が運営主体を担うNPO法人アクションポート横浜が主催し、今年で6回目。22日は1次審査を突破した6団体が公開プレゼンテーションで、地域団体との共同プロジェクトを紹介した。観覧者や有識者による投票・審査の結果、泉区の学習ボランティア「NPO法人宮ノマエストロ みやまえ塾」が大賞に選出された。準大賞はエスレガーレを含む2団体。

 エスレガーレは、ともに三ツ境小学校出身の代表・清水陸さんと副代表・門松悠真さんで構成されている。名称の「エス」は「Student」と「瀬谷」に由来し、「レガーレ」はイタリア語で「つなぐ」や「結ぶ」といった意味を持っているという。

 2人は「地域と学生をつなげたい」という想いから、高校生の頃に活動開始。三ツ境駅南口で開かれる「白姫祭り」やハロウィーンイベント、餅つき大会などに協力してきたほか、清掃活動にも参加している。

 22日は三ツ境駅前商店会を推薦人としてプレゼン。冒頭の太鼓演奏に始まり、白姫祭りのライブステージ運営など活動実績をアピールした。

 ダブル受賞について門松さんは、これまでの活動やアワードにあたり、商店会を始め多くの人の協力があったとして、「少しでも目に見える結果を残せたことに安堵しています」とコメント。清水さんは「この結果に満足することなく、私たちに出来ることを常に考え続け、活動の幅を広げていきたいです」と更なる活動に意欲を示した。

運動を主導した生徒会本部の役員

下瀬谷中 ピンクで「いじめ反対」 生徒会が賛同呼びかけ

 下瀬谷中学校(村上直幸校長)の生徒会本部役員が2月26日、ピンク色のシャツや装飾品などを身に付けることで「いじめ反対」を意思表示する「ピンクシャツデー運動」を展開した。

 同運動はカナダのハイスクールが発祥。男子生徒がピンク色のシャツを着て登校したところからかわれ、いじめに遭った。それを知った上級生が「みんなでピンクのシャツを着ていじめをストップさせよう」とメールなどで呼びかけたところ、多くの生徒が賛同したという。この行動がきっかけとなり、カナダでは2月最終水曜日がピンクシャツデーとなり、その取り組みは世界的に広がっている。

 下瀬谷中では2023年度から同運動を開始。生徒会本部役員がポスター掲示や朝会を通じて生徒たちに呼びかけたほか、ピンク色のカードを配布するなどしていた。

 2024年度は昨年度の取り組みに加え、生徒朝会や職員会議で啓発してきた。「いじめを未然に防止するために、私たちに何かできることがないか考えました」と会長の小沼航さん。PTAの協力を得て独自ののぼりも作り、「これから毎年使えるようになれば」と永田旭さんは期待する。

 26日は登校時間に合わせ、ピンク色のシャツを着用し、のぼりを掲げた役員らが玄関付近で同運動をアピールした。「現状を変えるための行動を起こす力は、これからの僕たちに必要なもの。良い経験になりました」と永田さん。小沼さんは「2025年度も、のぼりを活用するなどして運動を続けていきたい」と意気込んでいた。

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講座を行う又村さん(右)

又村大地さん 障害者の暮らし語る 「みんなと同じと知って」

 旭区の南希望が丘地域ケアプラザで2月21日、障害理解講座「障がいがある方のリアルな暮らし」が行われた。

 講師を務めたのは、希望が丘地区在住の又村大地さん(33)。筋肉が徐々に弱っていく病気で、国が指定する難病の一つである筋ジストロフィーを発症し、車いすや人工呼吸器を装着して生活している。

 「自分の生活リズムを自分で決めたい」と、現在一人暮らしをしている又村さん。「ヘルパーや訪問看護などの福祉サービスを利用しており、希望する時間に外出ができる」という。

沖縄に行きたい

 外出に積極的な理由を「沖縄で行われるベイスターズのキャンプを見に行きたいから」と説明。ホテルなどでの宿泊や移動に慣れるため、「音楽グループのライブや、東京ドームへ野球観戦しに行った」と振り返った。

 大阪への旅行も経て、今年2月に沖縄へ行くことに。飛行機には車いすが持ち込めず、「ストレッチャーで寝たまま乗れるよう、航空会社へ問い合わせて対応してもらった。9席分のスペースが必要で、乗れる便が限られていた」という。「キャンプのほかにも海を見たり、アイスクリームを食べたりしました」と楽しそうに語った。

 講座の最後に又村さんは「障害を持っていても、地域でみんなと同じように暮らしていることを知ってほしい」と参加者に説いた。

 南希望が丘から参加した50代女性は、自らも訪問看護やヘルパーサービスを利用していることに触れ、「好きなことをするのは勇気がいると思う。自分もこれから、もっと趣味を追いかけたい」と話した。

教室で指導を行う響本さん(上)

東希望が丘響本さん 悔しさ胸にアジア制覇 ブラジリアン柔術の大会で

 旭区東希望が丘在住の響本(ひびきもと)広明さん(41)が、2月に東京都で行われた、ブラジリアン柔術のアジア大会に出場。64kg級の、36歳から40歳が出場するマスター2部門で優勝した。

 2022年に黒帯を取得して以来初めての同大会出場。部門には黒帯取得者が集い、響本さんは「黒帯は強かった」と振り返るが、「試合が終わるまで、攻める意識を持ち続けた」ことが、アジア制覇につながった。

 これまで数多くの大会に出場してきた響本さん。昨年9月の世界大会では、1回戦で当時の世界王者と対戦。善戦するも、最後の15秒で逆転負けを喫していた。「その時の悔しさを、今回の大会で生かすことができた」と語る。

教室で普及

 響本さんは大会出場と並行し、旭区小高町でブラジリアン柔術の教室「JP柔術アカデミー」を運営。5歳から71歳までの約90人が通っているという。

 2月末の練習には約10人が参加。響本さんも交え汗を流した。技をかけあう練習を行い、響本さんは「肘は開かない方がいい」などアドバイスを送っていた。

 響本さんは「護身術としても使うことができる。未経験者など多くの人に教え、魅力を伝えていきたい」と今後を見据えた。

くるくるレインボーを作る来場者

子ども居場所ネットワーク 初の祭で賑わい 地域に周知、連携強化も

 子どもたちに学びや遊びの場を提供しているネットワーク組織「soil(ソイル)」がさきごろ、旭区南希望が丘と瀬谷区阿久和東の3会場で初の「ネットワーク祭」を開いた。

 同ネットワークは希望ケ丘駅周辺で、子どもの居場所作りなどを行うグループによって2023年4月に結成された。現在は8団体が毎月の交流会を通じて情報交換しているほか、個々に連携した取り組みなどを展開している。

 初の同祭は、地域に子どもの居場所があることを知ってもらうことなどが目的。南希望が丘にある地域ケアプラザと交流拠点ハートフル・ポート、阿久和東のパブリックスペース・エデュカルの3会場で開催された。

 エデュカルを訪れた親子連れなどは、折り紙ランドセルや、カラフルなテープを用いる「くるくるレインボー」作りなどに挑戦。手のひらサイズの絵本を制作するコーナーもあり、ネズミが虹を生み出す物語を創作する児童もいた。

 「それぞれの特色を生かした祭ができました」と話すのは、同ネットワークの取りまとめを担うNPO法人ハートフル・ポートの五味真紀さん。全会場を周る参加者もいたそうで、「街のなかにある居場所を移動しながら、楽しんでもらえました」と手ごたえを感じている。今後の開催についても、「新たな団体にも入ってもらいながら、子ども会や自治会とも連携し、さらに発展させていければ」と意欲を見せていた。

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三好諒氏

参院選 れいわ 三好氏擁立へ 39歳、消費税廃止訴える

 れいわ新選組は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に元外務省職員の三好諒氏(39)を擁立することを決めた。

 三好氏は2013年に外務省入省、21年退職。22年から山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選で神奈川2区から立候補していた。3月11日の会見で「しがらみのない政治で消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と述べた。

「おやこフロア」のイメージ(市提供)

中央図書館に「おやこフロア」 4月22日オープン

 横浜市は中央図書館=西区=の一部を親子向けのフロアにしリニューアルし、4月22日にオープンすることを発表した。

市は同館や野毛山動物園がある野毛山地区全体でまちづくりを進める「のげやまインクルーシブ構想」を掲げており、同館のリニューアルはその第一弾となる。

 計画では、同館1階全体を「のげやま子ども図書館」とし、喫茶店が入っていたレストランフロア部分を「おやこフロア」として改装する。同フロアは約300平方メートルで、未就学児と保護者を対象としている。

AIで絵本探し

 白木の本棚が並び、絵本のほかにおもちゃも置かれ、本を読むだけではなく、休んだり話したりできるようになっており、同構想の理念である「誰もが分け隔てなく、学び、楽しみ、やすらげる」を実践する場となる。AIを活用した絵本推薦システムを導入し、子ども向けの端末では、ロボットと連動して楽しく本を探せるようにする。フロアに設置する自動販売機では、紙おむつや液体ミルクを扱う予定で、「楽しく過ごせる場」を目指す。

 同館の担当者は「『赤ちゃんが声を出すので、図書館に行けない』と思っていた方にも安心して来ていただきたい」と話す。

 「のげやま子ども図書館」全体の完成は2026年度中の予定。「おやこフロア」のオープンと同日に野毛山動物園のふれあいコーナーや屋内休憩棟も新しくなる。

議論する(左から)山中市長、古川政務官、辻教授

大都市制度考えるシンポジウム 山中市長は「特別市」早期法制化訴える

 新たな大都市制度について考えるシンポジウムが3月8日、戸塚区民文化センター「さくらプラザ」で行われた。指定都市市長会の主催で横浜市の共催。

 前半は一橋大学大学院の辻琢也教授が横浜市などが目指す、道府県から権限や財源を得て政令市が独立する「特別市」について解説。後半は辻教授に山中竹春市長と古川直季総務大臣政務官を交えたディスカッションがあった。

 山中市長は県と市の二重行政の例を挙げ、「都市の活力を高められる」と特別市の早期法制化を訴えた。古川氏は「住民への影響があるかという視点で丁寧に議論を積み重ねるべき」と話した。

山中市長(前列中央)と両校の選手ら

高校野球 センバツ出場の横浜と横浜清陵が山中市長訪問

 第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)に出場する横浜高校=金沢区=と横浜清陵高校=南区=の選手や監督らが10日、横浜市役所を訪れ、山中竹春市長を訪問した。

 6年ぶり17回目の選抜出場となる横浜の阿部葉太主将は「全力で最後まで一生懸命戦いたい」と述べ、村田浩明監督は「窓から見える富士山のように日本一を目指す」と勝利を誓った。

 「21世紀枠」で春夏通して初の甲子園出場となる横浜清陵の山本康太主将は「甲子園で勝つという目標へ向けて頑張りたい」と話し、野原慎太郎監督は「今まで通りの野球で横浜市を盛り上げたい」と語った。また、村田監督とは以前から親交があり、「横浜高校と一緒に甲子園に出場できるのは、言葉では表せない思い」と感激した様子だった。

 山中市長は「横浜市民の期待を背負い、大暴れする姿を楽しみにしている」と活躍を願った。

 横浜は大会2日目の第2試合で市立和歌山と、横浜清陵は4日目の第1試合で広島商業とそれぞれ対戦する。

小山正武氏

つま正・小山正武会長が横浜市長選に出馬の意向

 横浜中央卸売市場で野菜卸売業を営む(株)つま正の小山正武会長(76)が、任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に出馬する意向を3月8日に行われた自身のパーティーで発表した。次期市長選への立候補表明は小山氏が初めて。現職の山中竹春市長は同日現在、態度を示していない。

 小山氏はつま正やガトーよこはま・こまつな保育園などを展開するつま正グループを率いるほか、ライオンズクラブ国際協会330-B地区第47代ガバナーや各種団体の会長を歴任している。

 小山氏は「経済人や地域活動の経験・人脈を活かし、377万人都市の先頭に立って横浜を育てていきたい」とし、「横浜市民ファーストで市民の命を守る」として市民債を活用して防災拠点を兼ねた自校方式の給食室を公立小中学校に作ることなどを政策に挙げた。

横浜(上)と横浜清陵の部員ら(ともに1月24日の出場決定時)

センバツ高校野球 横浜は市立和歌山、横浜清陵は広島商業と対戦 組み合わせ決定、3月18日開幕

 横浜市内から横浜高校=金沢区=と県立横浜清陵高校=南区=が出場する「第97回選抜高校野球大会」(3月18日から甲子園球場)の組み合わせが3月7日に決まった。

 6年ぶり17回目の出場となる横浜は、大会2日目の第2試合で市立和歌山と、「21世紀枠」で初出場となる横浜清陵は4日目の第1試合で広島商業とそれぞれ対戦する。広島商業は横浜が優勝した昨年11月の明治神宮野球大会で準優勝している。

 大会が順調に進めば、横浜は19日、横浜清陵は21日に初戦を迎える。

各地の名物が販売される(横浜市提供)

東北・北関東の特産品が勢ぞろい 横浜市庁舎で3月13日・14日

 横浜市と再生可能エネルギーの創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品などを販売する交流物産展が3月13日(木)、14日(金)に横浜市役所1階アトリウムで行われる。

 市は脱炭素社会の実現に向け、これまでに再エネ資源を豊富に有する17市町村と協定を締結。現地で発電された再生可能エネルギーを市内の事業者が購入している。

 昨年に続いて今年も交流物産展を開催し、青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。神栖市の野菜、岩手くずまきワインなどの特産品が一堂に会する。

 13日は午後1時から6時、14日は午前10時から午後5時まで。詳細は脱炭素・GREEN×EXPO推進局カーボンニュートラル事業推進課【電話】045・671・2636へ。

展示されている児童の作品

市会議事堂に児童の絵 「未来のまち」などテーマに

 横浜市会は市会議事堂に市内の児童が描いた絵画を3月25日まで展示している。より多くの市民に市会への関心を持ってもらうのが狙い。

 展示されている全55作品を描いたのは、議事堂見学や本会議を傍聴するために来庁した市内の小学生。「大人になった自分」「未来のまち」をテーマに自由な発想で描いている。展示された作品は、5月中旬に始まる第2回市会定例会のポスターにも掲載される予定。

 展示場所は市会議事堂3階受付前。 開庁時間は平日午前8時45分から午後5時15分(土日祝日は休み)。開庁時間外でもガラス越しに見学できる。問い合わせは横浜市会議会局【電話】045-671-3040。

作成したチラシを手にする下水道河川局の職員

「水辺愛護会」をもっと知って 横浜市がチラシ作成

 水辺の清掃活動などを行うボランティア団体「水辺愛護会」の制度を知ってもらおうと、横浜市はチラシを作成し、3月から駅などで配架を始めた。水辺愛護会は現在、市内に99団体あるが、会員の高齢化などで活動継続が難しいという課題を抱えており、市は「まずは制度を知ってもらいたい」としている。

 水辺愛護会制度は市民が水辺とふれあい、親しめるようにと市が1997年に創設。現在は市が維持・管理する水辺施設がない中区、西区、南区の3区を除く15区で99団体が活動。自治会町内会や商店会、学校、企業などに所属するメンバーが河川や水路、せせらぎ緑道などで清掃や除草活動を行う。団体の特色に合わせ、花壇づくりや生き物調査、小学校の学習に協力する団体もある。清掃や除草活動には水辺の規模や回数に応じて市から補助金が交付される。

高齢化・担い手不足課題

 制度を所管する市下水道河川局によると、団体の中には会員が高齢化し、活動の担い手が不足しているところも多いという。新たな会員や団体を発掘しようと、市は制度を知らせるA4判のチラシを作成し、駅などに配架した。また、今年度から水辺愛護会の活動を支援する専門職員を配置。市内公園の約9割に設けられている「公園愛護会」と同様に、愛護会が整備されていない水辺にも活動を広げられるように取り組んでいる。

 同局は「まずは水辺愛護会について知ってもらい、多くの河川に活動が広がれば」と話す。水辺愛護会に関する問い合わせは同局【電話】045・671・4215。

 

 

 

神奈川県 6〜29歳向け掲示板を運用 子ども・若者の声を反映へ、意見募集中

 神奈川県は、子どもや若者の意見を施策に反映させることを目的に、6歳から29歳までを対象にしたオンラインプラットホーム「みらい☆キャンバス」((https://mirai-canvas.liqlid.jp/)を運営している。

 「みらい☆キャンバス」では、掲示板、意見箱、WEBアンケート、オンラインワークショップの4つの手法から、ユーザーが好きな方法を選んで自分の意見を発信することができる。寄せられた意見は「こどもまんなか社会」の実現に向けて様々な施策を考えるための参考にするという。

 ニックネームを登録するだけで簡単に利用できるといい、現在もさまざまなテーマでアンケートや意見募集が実施されている。県は「日頃考えていることや、神奈川県の未来について、自由に意見を発信してほしい」と呼びかけている。