秦野版【3月14日(金)号】
憩いの場が完成した

くずはの広場 竹パウダー活用し舗装 県内初の試み

 秦野ガス・ネイチャーパークくずは(くずはの広場・秦野市曽屋1137)にこのほど、竹パウダーで舗装された憩いの場が誕生した。除草効果なども期待できる取り組みで、県内では初めてとなる。

 今回の竹パウダー舗装は、葛葉緑地のナラ枯れした樹木伐採などの森林整備に合わせて行われた。舗装には敷地内で伐採された竹などを使用。地面を竹パウダーで覆うことによる除草効果や、成分や匂いによる鳥獣対策効果が期待されている。作業が行われたのは2月中旬。竹パウダーが乾燥し終わると、利用できるようになるという。また、散策の際にくつろげるように、秦野産の木材で作製されたベンチも設置されている。

 整備に関し秦野市森林ふれあい課の担当者は「森林整備にあたり、竹パウダーの事例を知り試してみることになりました」と話す。また、市環境共生課の担当者は「休憩場所や観察会での拠点としてや、散策時などに立ち寄っていただければ」と話した。

水のうを担ぎ消火に当たる消火隊(秦野市消防本部提供)

秦野市消防本部 大船渡山林火災を支援 緊急援助隊3次まで派遣

 秦野市消防本部は3回に渡って岩手県大船渡市の山林火災へ緊急消防援助隊を派遣した。現地の様子について、第1次派遣部隊の隊長を務めた井上剛さんに話を聞いた。

 秦野市消防本部は総務省消防庁から県を通じた出動要請を受け、3月3日に第1次派遣部隊7人(消火隊5人・後方支援隊2人)を派遣。組織一丸となって派遣体制を整え、続いて6日から第2次、9日から第3次派遣を行っている。第1次派遣期間は3日から8日まで。現地では3日の深夜から7日の夕方にかけて、赤崎町地区を中心に消火活動を行った。

 「現地に到着した時点では、まだ炎が見えていました」と井上さん。消防車が入れない場所には背負い式消火水のうでの消火を行ったほか、民家への延焼警戒なども行ったという。5日からの降雨で火が弱まったことから、その後は点在する細かい火点の消火にあたり、その甲斐あって、赤崎町地区の避難指示は7日に解除された。

 同隊の宿営地は宮城県気仙沼市に設置され、井上さんは「市民からの『ありがとう』『頑張って』などの声も力になった」と話す。

 大船渡市の山林火災は2月26日に発生。3月9日には延焼の恐れがなくなったとして鎮圧が宣言された。

丹沢でも山火事

 山林火災は他人事ではない。秦野でも3月2日、二ノ塔で山林火災が発生。3時間ほどで消し止められたが、今の時期は特に空気が乾燥しており、風の強さによってはあっという間に燃え広がる危険性がある。市消防では「登山客を含め、防火意識の啓発を行っていきたい」と話している。

くずはの家で開催される「いろいろな動物標本展」の責任者を務める 味埜(みの) 真理さん 名古木在住 68歳

溢れる葛葉と自然への愛

 ○…自然観察施設くずはの家に持ち込まれた、死亡した動物などを加工した「リアルぬいぐるみ」がメインの展示。後進に席を譲るため今年度いっぱいで退職を決め、職員として最後の企画展示となる。それだけに思いは強く、「やりたいこといっぱいで準備が終わるか」と肩をすくめる。誰でも楽しめる展示に加え、「特別なものを使わなくてもこんなことができると伝えられるものにしたい」と意気込む。

 ○…10年ほど前、市の職員から「駆除した獣を有効活用できないか」と相談を受けたのが標本作りのきっかけ。当初は平たい皮の標本だったが、「動物の生態がわからない」と身近なもので試行錯誤し観察グッズの標本を作った。その後、県立生命の星・地球博物館に依頼したボランティア向けの鳥の仮剝製の講座を機に、興味を持つ仲間が増え「むきむき倶楽部」として活動するように。

 ○…横浜で生まれ育つ。結婚で南足柄に移り、交通の便が良く自然豊かな秦野に25年前に越してきた。もともと山歩きが好きで、夫との出会いも山。「今でも一緒に山に出かけることもあります」。昔から岩石や動物の足跡などの痕跡を観察するのが好きで、北海道旅行でシカの頭骨を見つけたことも。「子どもが一緒の車に積むわけにもいかず…いまだに心残りの一つ」と笑う。

 ○…秦野に越してすぐ、完成したばかりのくずはの家を広報で知った。遊びに訪れ、ボランティアとして関わり、声をかけられ職員として20年6カ月働いた。これからも、むきむき倶楽部の一員として続けていくほか、生命の星・地球博物館やくずはの家のボランティアの活動もする予定だという。「くずはの広場は楽しいところなので、個人的に遊びにも来ますよ」とほほ笑んだ。

小学生の陸上教室 参加者を募集

 秦野市陸上競技協会は、陸上競技の基礎的なトレーニングを通して個々の走・跳・投力の向上を図ることを目的に「楽しい小学生陸上競技教室」を開催する。現在、参加者を募集中。

 講師を務めるのは石井明美さん、中村克己さん、井手則夫さんら、陸上競技の全国大会など出場者。日程は4月7日〜6月30日までの5月5日・6月2日・23日を除く月曜日で計10回(雨天中止)。予備日は6月2日・23日、7月7日・14日。会場はカルチャーパーク陸上競技場で、時間は午後5時45分から7時まで。受講者は、陸上競技ができる服装で参加し、シューズ、タオル、水分補給用飲料を持参する(必要に応じて、着替えとマスクも持参)。

 対象は小学3〜6年生。先着30人。参加費は4000円(スポーツ傷害保険料を含む)。申し込みと参加費の振込は3月27日(木)まで。同協会ホームぺージ(https://hadano-rikkyo-20xx.localinfo.jp/)の「参加申込」ページから申し込む。問い合わせは同協会の原さん【携帯電話】090・2642・4193へ。

里山の"春めき桜"開花 寺山「石庄庵」そば

 秦野市寺山の中丸沢の川沿いに植えられている「春めき桜」が咲き始めた=写真・3月7日撮影。ソメイヨシノよりひと足早く咲き出すことで知られるこの桜は、南足柄市で開発された早咲きの品種。この場所では「中丸の里山を守る会」が毎年5本の植樹を行い、今では110本の並木となっている。

 「手打ちそば石庄庵」の店主で同会会長の石井貞男さんは「何もなかった里山に名所をつくろうと活動を続けてきました。今年も春の訪れを感じに、ぜひ足を運んでみてください」と話す。

作業を行う会員

シルバー人材センター 保健福祉センターで剪定 ボランティアで作業

 秦野市シルバー人材センターが3月1日、市保健福祉センターの植木の剪定作業をボランティアで行った。

 例年「保健福祉センターフェスティバル」に合わせ、会場をきれいにしようと同センターが行っていた取り組み。催しの時期はずれたが、コロナ禍が明けた2023年から再開し毎年実施している。

 今年は会員活性化部会が中心となり、日頃外回り作業を行っている植木剪定・草刈り・草取り・片付けグループら45人が参加した。

 作業は午前8頃から正午過ぎまで行われ、トラック6台分(2630kg)の枝葉が回収された。

展示予定の「リアルぬいぐるみ」を前に笑顔の味埜さん

くずはの家 リアルぬいぐるみ展示 いろいろな動物標本展

 自然観察施設くずはの家で3月22日(土)から30日(日)まで、春休み企画展「いろいろな動物標本展」が開催される。午前9時30分から午後4時30分。入場無料。

 展示されるのは、くずはの家で行われる観察会用のグッズとして作られた抱っこできる標本「リアルぬいぐるみ」。くずはの広場指導員の味埜(みの)真理さん=人物風土記で紹介=と、むきむき倶楽部のメンバーが製作した。

 期間中、「リアルぬいぐるみ」をはじめ、カエル、ヘビ、鳥などの標本を展示。リアルぬいぐるみを抱いてもりりんパネルと記念撮影できるコーナーも設置されるほか、動物の骨を使った「ほねほねパズル」や、リアルぬいぐるみの作り方のパネル展示なども行われる。「剝製とは違う、触れるからわかる動物の生態を見てください」と味埜さん。

 問い合わせはくずはの家【電話】0463・84・7874へ。

八重桜の苗木を植樹する、右から高橋昌和市長、大谷直代表理事・副理事長、関野辰夫監事

NPO法人The Village 弘法山に八重桜植樹 旧めんようの里を整備

 弘法山の旧めんようの里で3月2日、NPO法人The Villageが主催する植樹祭が行われ、関係者や市民らが参加して八重桜の苗木50本を植えた。

 同NPO法人は、海外からの年配帰国者や国内の若者、地域住民と共に「心と心の通うコミュニティー創り」を目指して活動をしている。今回の植樹祭は、旧めんようの里の整備の一環として企画された。

 この日は、高橋昌和市長や横山むらさき議長などの来賓をはじめ、公募で集まった市民などが植樹祭に参加。高橋市長は式典で「弘法山公園は年間50万人を超える人々が訪れる観光名所。八重桜を植樹することで、さらに魅力的な場所にしていきたい」と述べた。

 同NPO法人の大谷直代表理事・副理事長は「弘法山の玄関口として、責任を持って整備を続けたい」と語った。

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丹沢美術館アート会員展 3月19日から23日

 丹沢美術館(秦野市寿町6の19みどりやビル2階)で3月19日(水)から23日(日)まで、「第3回アート会員展」が開催される。午前11時から午後6時(最終日は4時)まで。入場無料。

 会場には今木芳子さん、柏瀬八峰さん、近藤祖雄さん、竹原由貴さん、田中太賀志さん、永澤稔さん、浜西勝則さん、松浦延年さん、松本正二郎さん、ユメ・キラ子さんら、同美術館のアート会員10人の作品が展示される。

 問い合わせは同美術館【電話】0463・83・9550へ。

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