港南区・栄区版【3月20日(木)号】
団に所属する職員

やまゆり幼稚園 消防庁から表彰 県唯一、団活動が評価

 栄区鍛冶ケ谷町にあるやまゆり幼稚園(柳下佳子園長)が3月5日、消防団等地域活動表彰を受賞した。消防団活動に理解や協力を示す事業所を消防庁長官が表彰。今年度は同園が神奈川県唯一の受賞となった。

 栄消防署からの推薦を受けての受賞となった同園。消防署の担当職員は「消防団に個人ではなく、法人全体で協力している点や、防災関連のイベントなど多くの活動に参加しているところが評価されるべきだと思い、推薦した」と話す。受賞に際して柳下佳子園長は「消防庁からの表彰を目標にしていた。活動から2年ほどでの受賞に驚いたが、とても光栄なこと」と率直な気持ちを明かした。

きっかけは父の会

 山之内涼香副園長をはじめとした10人の職員が栄消防団に所属している同園。2023年に6人が入団し、栄消防署から「消防団協力事業所」の認定を受けて以降、訓練やイベントの参加など積極的に活動を継続。昨年の8月には新たに4人が加わった。

 入団のきっかけは同園父の会のメンバーで、栄消防署に務める後藤正宏さんからの勧誘。後藤さんは区内の幼稚園に対して消防団への加入促進を行うなかで、自身の子ども3人が卒園したやまゆり園にも声をかけ、入団する運びとなった。山之内副園長は「救急や応急処置に関する知識は命を預かる保育現場でも役立つと思った」と入団の理由を話す。現在、団に所属する職員は全員が上級救命士の資格を取得。そのおかげで、園児が熱性けいれんになった時も慌てずに対処ができるようになったという。

仕事との両立を実現

 「せっかく入団したなら、長く続けて欲しい」と語る柳下園長。当初は仕事と消防団の両立が課題となっていたが、団の訓練への参加を強要しないのはもちろん、訓練の時間を変更して職員が参加しやすくするなど、関係機関と調整を図りながらこれまで活動を継続してきた。

 活動頻度は月によって変化するが、訓練や講習に加えて、地域の防災イベントへの参加など内容は多岐にわたる。同園は3月初旬に本郷台駅前で行われた「防火・防災フェア」にも参加した。「防災紙芝居」と題して、子ども向けの紙芝居で、災害時に取るべき行動などについて分かりやすく説明。多くの人を集め、防災意識の向上に一役買った。昨年は栄消防署による協力のもとで授業参観の日に訪れた父親を対象に救命講習を実施。当日はAEDの使用法や食べ物が気道に詰まった時の対処法などを教えた。

 来年度は地震の揺れを体験できる起震車を呼び、園児や両親が屋内で地震に遭遇した際の身の守り方を教える訓練も企画。今後に関して、職員の川田沙耶さんは「自分たちの活動が多くの人に伝わるきっかけになったと思う。他の事業所にもこのような取り組みが広がってほしい」と語った。

本郷台小の児童(左)と関係者

栄土木事務所 和風花壇で園芸博PR 本郷台駅前に設置

 栄土木事務所は「GREEN×EXPO 2027」のPRとして本郷台駅前に日本庭園の技法などを取り入れた花壇を設置した。3月11日には、お披露目式が行われ、携わった本郷台小学校の児童などが参加した。

 2027年に瀬谷区と旭区で行われる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)。開催意義の一つには「伝統的な花き園芸・造園技術の保全・継承」が掲げられている。

 そこで、栄土木事務所はPRの一環として、これまで樹木で覆われていた本郷台駅前広場の一角に白い小石などを敷き詰めた10mほどの和風花壇を設置した。石には波紋が付けられ、水の流れを表現。日本庭園に用いられる技法で、区内を流れるいたち川を表現したという。同所が管理する花壇で和風のものは初めて。もともとこの場所に生えていたベニバナシャリンバイは花壇の一角に移植された。

近隣児童も協力

 また、小石の周囲には本郷台小学校6年生の児童らが「いたち川の動植物」をイメージして絵を描き込んだ石も配置された。魚や亀などが描かれ、小石と共にいたち川の自然が表現されている。児童らは事前に庭園についての技術を学習することで、文化や技術についての理解を深めたという。

 11日に行われたお披露目式には児童、松永朋美区長、宍戸由範栄土木事務所所長などが参加。スピーチを行った代表児童は「区の魅力であるいたち川を多くの人に知ってほしいと思って描いた。中学になると通学で駅を使うため、花壇作りのことを思い出すと思う」と取り組みを振り返った。その後、児童らは記念撮影。約90人が駅前の新スポット完成を祝った。

 式典後、松永区長は「良い花壇になったと思う。子どもたちが『ふるさと栄区』を意識するきっかけにもなる」と感想を述べ、田中健次同校学校運営協議会会長は「今年度は同校の開校50周年でもあるので、卒業間近の6年生にとって記念になったのではないか」と話した。

県優良衛生技能者表彰を受賞した「ヘアープロデュース シゲ」を営む理容師 高橋 茂さん 栄区上郷町在勤 56歳

技術を生かして生涯現役

 ○…専門学校を卒業してから30年以上、理容師一筋で生活してきた。受賞に際して「もっとベテランの先輩が受賞するイメージがあったので、驚いた。推薦してくれた理容組合、お客様に感謝したい」と微笑む。自身が上郷町で営む「ヘアープロデュース シゲ」は開店から23年を迎えるが、「体が動くまでは続けたい」と生涯現役を貫く姿勢を見せる。

 ○…理容店を経営する叔父から誘われ、高校卒業後に理容師の専門学校へ。「手を動かすのが好きでリーゼントヘアも自分でセットしていて興味はあった」。卒業後は本郷台にある叔父の店で技術を磨き、33歳で独立。生まれ育った上郷町に店を構えた。当初は来客の少なさに「肝を冷やした」と振り返る。しかし、「技術には自信があった。継続すれば人は来ると思い、我慢した」と丁寧な施術と接客に努め、その後は徐々に客が訪れるようになる。

 ○…趣味は海釣り。子どもの時、父親に連れられて始めたのがきっかけ。一時は日々に忙殺されて足が遠のいたが約10年前から再開した。週に1回は横須賀などから乗り合いの船で海へ出る。釣果は上郷町にある実家で魚を捌いて家族に振舞うのが恒例だ。釣りの魅力は「我慢せず、自分から誘い出すところ。仕掛けに食いつくのを想像するのが楽しい」と笑顔。

 ○…理容師の楽しさはさまざまなタイプの人と出会えるところ。「髪質や頭の形は全員違う。その中で自分の技術を生かすのはやりがいを感じる」と胸を張る。現在は週に約40人の客が訪れ、すべて1人で対応している。それでも「辛いと感じることはない。これからも気軽に入れる店であり続けたい」と柔らかに語った。

種類豊富なつるし飾り

手作りつるし雛を展示 南区別所の普門院で

 地域住民らが作った動物や花、人形などのつるし飾り782点が「普門院」=別所=の令和毘沙門堂2階のホールに飾られている。144点の雛飾りも展示。

 つるし飾りは、子どもの成長や幸せを願い作られるもので、江戸時代から始まったとされる。 

 令和毘沙門堂は、バリアフリー設備が整った休憩所としても親しまれている施設。今の時期は境内に咲く「しだれ桜」を建物内から鑑賞できる。しだれ桜の開花時期まで展示予定で、時間は午前7時から午後7時まで(桜開花時は午後9時頃まで)。問い合わせは普門院【電話】045・741・7365。

ステッカーを貼る委託事業者

市内公園禁煙化へ 啓発ステッカー設置進む

 公園条例の一部改正に伴う、市内公園の禁煙化を前に、啓発ステッカーの設置が2月下旬から進んでいる。3月11日には港南区の港南ふれあい公園で、市の委託事業者によって看板や柵などに公園内が禁煙であることを知らせるステッカーが張り付けられた。

 現在、公園を含む屋外での喫煙は周囲に受動喫煙を生じさせないように配慮義務が課されているものの可能。しかし、市は昨年、公園での禁止行為に喫煙を追加する条例改正案を提出し可決。2025年4月1日の施行が決まった。市担当者は「様々な人が利用する公園での受動喫煙をなくすため」と説明している。

 今回設置されたステッカーには二次元コードと専用ダイヤルの電話番号が表示された。二次元コードは公園利用案内のページに、専用ダイヤルではコールセンターで対応。改正された条例では過料もあるが、当面は禁煙化に関する疑問点の解消に努める方針だ。

 このほか、4月からは巡回で周知を図る。さらに、SNSを用いた広報も検討中だという。

バスに放水する隊員=同署提供

港南消防署 バス火災想定し訓練

 港南消防署は春の火災予防運動に合わせ5日、横浜市交通局港南営業所でバス火災を想定した訓練を行った。

 署員17人と交通局職員5人が参加。バス車内で乗客のモバイルバッテリーが発火したとの想定で、乗員による初期消火、避難誘導、逃げ遅れた客の救出、バスの消火活動の訓練が行われた。春の同運動では慣例的に交通機関での火災訓練が行われることが多いため、交通局との実施を決めたという。

 港南署が交通局とバス火災を想定した訓練を行うのは、直近5年では初めて。モバイルバッテリーやリチウムイオン電池からの発火は、普及に伴い増加しており、今回はそうした背景を踏まえた想定となった。

 またバス火災は、燃料への引火にも気を配る必要がある。バスの構造などを交通局と消防署員が共有し合うことで、連携の方法などが確認された。

 担当者は「意義ある訓練になった」と話した。

音を奏でる楽しさ実感 リリスで気軽に楽器体験

 栄区民文化センターリリスで3月8日、「ムジカワンダーランド」と題した体験型の音楽イベントが開催された。

 幼いうちから楽器に親しんでもらうことが狙いの同イベント。当日はギターや打楽器の体験、マラカス作りが行われ、多くの子ども連れで賑わった。講師は南区で音楽教室を運営する「株式会社アダチ音研」が務めた。「ギター体験」のコーナーでは、初めて触る楽器に戸惑いながらも、参加者は音が出るたびに笑顔を見せ、演奏を楽しんだ=写真。中でも人気だったのが「ドラム バラバラ大解剖‼」のコーナーだ。講師がドラムセットを構成するシンバルやバスドラムから鳴る音を1つずつ解説し、参加者は興味津々にドラムセットが解剖される様子を見つめた。

 親子で参加していた区内在住の男性は「子どもが楽しんでくれてよかった。これを機に楽器に興味を持ってくれたらうれしい」と笑顔で話した。

栗原区長(左)、川合副区長(右)と登録証を持つ店長、局長

港南区内郵便局など 災害時協働隊に一斉加入 配達網生かし情報収集

 港南区が昨年12月に開始した「港南区災害時協力事業所登録制度」に、このほど区内19の全郵便局とゆうちょ銀行港南店が加入し3月10日、認定式が行われた。

 この制度は災害時に可能な範囲で被災者の支援などにあたる事業所を「こうなん災害時協働隊」として登録するもの。区内企業からの提案で始まり、これまで80事業所(3月17日時点)が登録している。

 認定式には4局の局長とゆうちょ銀行港南店の天野弘太郎店長が出席。栗原敏也区長から登録証が手渡された。また、郵便局を代表して港南郵便局の岩間功記局長は「素晴らしい取り組みに参加できて光栄だ。民間にはなったが、『地域に根差し、地域と共に』との経営理念がある。少しでも役に立ち、地域に『郵便局がないと困るな』と思って頂きたい」と意気込みを語った。

 災害時には配達網を生かし、道路の損傷などの情報収集を行うという。

将来的には連携強化も

 認定式の後に行われた懇談では区と局長、店長による意見交換が行われた。その中で「被害の出た家に誰が住んでいるかの住人情報を提供すること」や「郵便局を物資の置き場とする」ことなどについて意見が交わされ、将来的な連携強化の方法が模索された。栗原区長は「防災拠点の訓練にも参加し、地域の皆さんと災害時には力を合わせることを確認していほしい」と話した。

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港南区芸能連合会 公会堂で4月に発表会

 港南区芸能連合会(藤絵松栄会長)が4月20日(日)、港南公会堂(港南中央通10の1)で「第35回港南区芸能連合会発表会」を開催する。開演は午前11時(開場は10時半)。

 同会が年に一度行っている発表会。当日は港南区内や近隣エリアで活動する日本舞踊、フラダンスなどの文化芸能団体13グループが日頃の成果を披露する。35回の節目ということもあり、歌手でアーティストのYUIYA氏がゲスト出演する。

 入場無料。午後4時半終了予定。詳細や問合せは藤絵会長【電話】045・843・1709

郵送されたチラシと受診券(写真左)。HPV検査の際に必要となる

横浜市 子宮頸がんに新検診 早期発見へ支援体制強化

 横浜市では1月から、子宮頸がん検診に「HPV検査単独法」を導入した。負担軽減による受診率の向上や継続的な支援の強化、高リスク者に絞った検査を徹底することで、早期発見・治療を目指している。

 子宮頸がんの原因となる「HPV(ヒトパピローマウイルス)」は、性交経験のある人の多くが生涯に一度は感染。約90%は1〜2年で自然に排除されるが一部は感染が持続し、数年かけてがんへ進行する。そのため同検査ではまずHPV感染の有無を確認し、陰性の場合は5年後に再検査。陽性の場合はすぐに細胞を調べ、精密検査か1年後に再検査を行う。

 HPV検査の導入事例は既に他自治体でもあるが、市が個々の結果に応じて長期的に繰り返し追跡検査(HPV検査)の通知を送るなど、高リスク者へのフォロー体制を整えた上で実施するのは横浜が初めてだという。この体制強化が早期発見・治療の肝になる。

 対象は市内在住の30〜60歳女性。市によると、子宮がん検診の受診率は43・6%(国民生活基礎調査に基づく推計値)で、子宮頸がんにかかりやすいこの年代の未受診理由は「受ける時間がない」が最多だという。「従来の検査が2年に1回に対し、HPV検査は陰性なら次の検査は5年後。負担感を軽減し、受診率向上につなげたい」と市担当者。HPV検査の自己負担額は2千円で、検査方法は従来と同じ「医師の内診による細胞採取」。20〜29歳と61歳以上は引き続き、細胞診検査を2年に1回、1360円で受けられる。

 一方、対応する産婦人科医からは「2年に1度の検診で他の疾患が見つかることも多く、間が空くと見逃される可能性がある」と危惧する声も。「心配な症状がある時はすぐに婦人科の受診を」と強く呼びかける。

 また、対象者へ案内書が届いたことから、市へ受診券=写真=の紛失や検査内容などについての問い合わせが増えているという。市は「新たに導入したばかりの検査。正しく理解してもらうため、普及啓発にも力を入れていきたい」と話す。

2024年大会のスタート時の様子

「横浜マラソン2025」4月9日受付開始 フル化10周年、新種目「湾岸ハイウェイラン」も

 10月26日(日)に行われる「横浜マラソン2025」のエントリー受付が4月9日(水)に始まる。

 横浜マラソンは2015年にそれまでのハーフマラソンをフルマラソン化し、今年で10周年を迎える。今回はフルマラソン、ペアリレー(約21.8km)、みなとみらい7kmラン、ファンラン(約2.7km)に加え、主に首都高速道路を走る「湾岸ハイウェイラン」(約21.8km)を新設した。

 フルマラソンでは女性ランナー優先枠(6千人)、横浜市民枠(2千人)、神奈川県民枠(1千人)と一般枠(1万600人)など合計2万2300人の枠を用意。優先枠、一般枠の参加費は1万8500円。申し込みはインターネットで受け付ける。

 詳細は公式サイトまたは横浜マラソン組織委員会事務局【電話】045・651・0666。

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横浜市役所(資料写真)

横浜市内30代女性がはしか感染

 横浜市は3月13日、市内の30代女性がはしかに感染したと発表した。

 発表によると、女性は6日に発熱し、10日に発疹が出現。12日に医療機関ではしかと診断され、13日に市衛生研究所の遺伝子検査で陽性が確定した。

 感染可能期間中の6日、市営バス326系統(午前8時12分神明社入口乗車→8時21分片倉町駅前下車)と36系統(午前9時30分〜10時10分頃片倉町駅前乗車→神明社入口下車)を利用していた。市保健所は、同じ時間帯にこれらのバスを利用し、10日前後経ってからはしかを疑う症状が現れた場合、事前に医療機関へ連絡した上で受診するよう呼びかけている。

 女性に予防接種歴はない。今年2月以降、市内ではしかの感染確認が相次いでいる。

 はしかは空気感染、飛沫感染、接触感染するウイルス性疾患で、感染力が非常に強い。感染すると10〜12日間の潜伏期間を経て、風邪のような症状から39度以上の高熱と全身の発疹へと進行する。市は、はしかの予防には2回のワクチン接種が有効であり、接種歴が不明または1回のみの場合はワクチン接種をするよう勧めている。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

3月17日「2025国際女性デー in 横浜」、住まいテーマに市民と考える 市庁舎1階でイベント

 女性の住まいに関する課題をテーマにしたイベント「2025国際女性デー in 横浜」が3月17日(月)正午から横浜市庁舎1階アトリウムで行われる。3月8日の「国際女性デー」に合わせた企画で、主催は「2025国際女性デー in横浜」実行委員会。横浜市男女共同参画推進協会、横浜市、横浜市会女性議員有志が共催。

 イベントは4部構成。正午からの第1部では開会式と女性議員によるトーク、午後0時40分からの第2部では、後藤晃さんによるフラメンコギターや東京パラリンピック開会式で演奏した岩崎花奈絵さんらによるコンサートが行われる。

 第3部は午後3時から「誰もが住みやすい都市・横浜の実現に向けて〜女性の住まいの困難を考える」と題した基調講演とパネルディスカッションを実施する。認定NPO法人女性と子ども支援センター「ウィメンズネット・こうべ」代表理事の正井禮子さんが「ハウジングファーストから始まる女性の回復支援〜夢を実現!六甲ウィメンズハウス誕生」について講演する。続くパネルディスカッションでは、NPO法人全国ひとり親居住支援機構代表理事の秋山怜史さん、瀬谷区を拠点に活動する認定NPO法人さくらんぼ理事の坂本左織さんが母子ハウスや若年女性の居住支援について報告する。

 第3部終了後にはミモザの苗木が配布され、午後5時30分からは第4部は女性ジャズユニット「Sonance」の演奏が予定されている。

 参加無料。申込不要。当日は各種販売ブースも出展される。

マイスターを紹介する動画もある

熟練技能者「横浜マイスター」を募集

 横浜市は優れた技能を持つ職人を市が認定する「横浜マイスター」の募集を開始した。横浜マイスター制度は1996年度から始まり、これまでに71人が選ばれている。

 対象は、手作業か手作業で制御する機械によってものづくりやサービスを提供する職種。応募には市内在住で15年以上の実務経験があり、その職種で生計を立てていることが条件。技能検定1級や公的資格の保有、各種コンクールでの入賞実績など卓越した技能を持ち、後進の育成や技能振興に意欲があることも要件となっている。

 近年では建具製作、鉄道模型製作、美容師、活字鋳造、表装(壁装)などの職種がマイスターに選ばれている。

3月18日から説明会

 募集説明会は3月18日から28日まで(土日祝除く)横浜市役所で開催。マイスターへの応募は4月1日から18日まで。選定は書類選考、実地調査を経て最終選考が行われる。選ばれた横浜マイスターは技能伝承や体験教室、講演などを通じて手仕事の大切さを広める活動を行う。

 詳細は市のサイトで確認できる。問い合わせは経済局雇用労働課【電話】045・671・4098。

主演を務める森下洋子さん

休館前の県民ホールで松山バレエ団が「新『白鳥の湖』」 3月29日、森下洋子さん主演

 建て替えのために4月から休館する神奈川県民ホール=中区山下町=で3月29日(土)、松山バレエ団が「新『白鳥の湖』」全幕を上演する。

 松山バレエ団は世界的バレリーナの森下洋子さんが団長を務める。県民ホールでは、開館翌年の1976年からこれまで「くるみ割り人形」や「ロミオとジュリエット」など、74公演を行ってきた。

 新「白鳥の湖」は、1994年に松山バレエ団総代表の清水哲太郎さんが新演出、振付をして初演した作品。主演を務める森下さんは、昨年秋に旭日重光章を受章するなど、第一線で活躍を続ける。公演を前に「今、世界中で戦争や災害など、困難な状況が多々起こっていますが、人は美しい未来を描き出すことができる、そのもととなる根源的な魂の美を多くの方が信じることができるよう、全身で命の輝きを奏でたく思います」とコメントしている。

 午後3時30分開演。チケットは学生2千円、一般5千円から各種。問い合わせは松山バレエ団【電話】03・3408・7939。