宮前区版【4月11日(金)号】
授与式に参加した有馬中学校の英語科の教諭右が土屋統括教諭

ELEC英語教育賞 有馬中が文科大臣賞 生徒の積極的姿勢 評価

 有馬中学校の英語教育への取り組みがこのほど、ELEC英語教育賞(一般財団法人英語教育協議会主催)の中で、最も優れた取り組みに贈られる文部科学大臣賞を受賞した。生徒が教室で積極的に英会話に取り組む姿勢などが評価された。

 同賞は、1966年から小中高の英語教育に関する実践記録や研究論文を公募し、全国から寄せられた応募の中から優れた取り組みなどを表彰している。

 有馬中学校は、2022年度から2年間、川崎市教育委員会から英語教科の研究指定校に選ばれたことをきっかけに、授業の見直しを実施。5ラウンドシステムと呼ばれる指導法を取り入れ、生徒に合わせて独自にアレンジを加えながら、積極的にコミュニケーションを取ろうとする生徒の育成を目指し授業の改善を図ってきた。

 今回の受賞では、審査員から「生徒が間違いを恐れず英語を使い教師と共に授業を楽しんでいる」「中学1年生の授業では英語で発信するということに重点が置かれ、ここで培った英語力が2、3年生の活動に繋がっている」と、生徒たちが積極的に英語を使い会話する姿勢が高く評価された。

 また、同校では、ベテランから若手まで6人の教員が一丸となり、週に1回の教科会を実施している。授業内容や指導方法を議論し合い、その都度見直しを行い、輪番制で公開授業も行った。そうした教諭らの授業改善に対する取り組みも「従来の個々の経験に頼った授業を見直し、効果が見込まれない指導は改善を行って、新たな取り組みを実践した」と評価された。

 統括教諭の土屋雅徳さん(61)は「賞をいただけてとても光栄。生徒が積極的に、笑顔で取り組んでくれることに励まされ、正しい方向に進められたと実感している」と話した。

笛の音に合わせて舞う4人

初山獅子舞保存会 70年ぶり伝統の舞い 自治会設立70年に合わせ

 神奈川県の無形民俗文化財に指定されている「初山の獅子舞」。初山自治会設立70周年の記念事業の一環として、かつて舞子だった初山獅子舞保存会のメンバー4人が4月5日、初山会館庭で伝統の舞いを披露した。提案者として舞った萩原明さん(84)は「70年ぶりだったが何とかやり切れた。今の舞子たちに態度で示したかった」と思いを述べた。

 初山の獅子舞は、江戸時代初期から行われているとされ、舞手は地域の子どもたちが代々担う。保存会の指導を受けた舞子たちは、菅生神社の例大祭で舞を奉納するなど、その伝統を受け継いでいる。

 「初山自治会70周年にちなみ、70年ぶりに獅子舞をやってみないか」。そんな萩原明さんの呼びかけに応えたのが、同級生で会長の小金井睦雄さん(84)。その後、萩原進さん(64)と松井淳史さん(41)が加わった。通し稽古は1回だけ。それでも「体に染みついているから」といい、多くの観客が見守るなか、通常より短い中入り前までの型を舞い切った。

 小金井さんは「江戸時代から続く伝統のため、指導者の育成に力を入れていきたい」。萩原進さんは「獅子舞に育てられてきた。世界の無形文化遺産を目指したい」。最年少の松井さんは「大先輩に負けないように舞った」と話した。

白菜キムチの販売数でギネス世界記録を達成した「おつけもの慶」を運営する 渥美 和幸さん 川崎区在住 54歳

川崎キムチを世界に

 ○…川崎では恐らく、最も知られているキムチ店だが「全国ではまだまだ。まして、世界に行けば全く知られていない。川崎市だって海外ではバイクブランド『カワサキ』の印象が先行している」。自慢のキムチを、生まれ育った川崎をもっと多くの人に知ってもらうには、ギネス世界記録しかないと挑戦を決意。半年かけて準備をした。

 ○…設定されたのは、8時間で2500個を販売すること。想像もつかない数字だったが、それでも何とかなるだろうと楽観的に捉えていた。とはいえ、前日は不安でいっぱい。「お客様が誰も並んでいなかったらどうしよう」との思いが頭をよぎった。支えになったのは「常にポジティブ思考」という妻で、店では「祭事隊長」を務める朱美さんの存在だった。結果的には5661個の販売を記録。「皆様の協力の賜物。感謝しかありません」

 ○…21歳の時、亡き父親が経営する青果店で働き始めた。店舗は川崎区にある桜本商店街の一角。かつて買い物客で大賑わいを見せていた商店街だったが、人出が減っていることに危機感を募らせていた。新たな商売の柱に据えたのが、取り扱いで強みを持っていた白菜。コリアンタウンとしても発展していた同地域に活気を取り戻したい。渡田新町に1号店を出店し、現在は7店舗にまで拡大させた。

 ○…ギネス世界記録イベントでは、人気音楽グループ・ケツメイシやファンキーモンキーベイビーズらを手がけてきた音楽プロデューサーのYANAGIMAN(ヤナギマン)さんの協力を得て盛り上げた。「音楽のまち かわさき」を盛り上げることが次の目標だ。「食と音楽が活発なところはコミュニティーも発達している」とその心を説く。

移転した宮前交通安全協会の窓口

宮前交通安全協会 窓口を警察署1階へ

 宮前交通安全協会は4月7日、窓口を宮前警察署1階に移転した。運転免許証更新時の手数料支払いや写真撮影などの業務に対応する。

 神奈川県警察は、今年3月から、警察署窓口で行う運転免許の更新や車庫証明など手数料の支払いに、キャッシュレス決済を導入。従来の収入証紙での支払いは3月末で終了したが、キャッシュレス決済の利用が難しい場合は、申請時に渡される納付書を使えば現金で支払える。支払いは一部の交通安全協会(安協)の窓口や、金融機関、コンビニエンスストアで可能だ。

キャッシュレス化が影響

 宮前安協の窓口移転のように、キャッシュレス化が安協の活動に影響を及ぼしている。

 各地の安協はこれまで、免許証の更新に必要な収入証紙の販売や顔写真の撮影、免許証の郵送手続きなどを行ってきた。その窓口を訪れた利用者に安協の活動意義を伝え、任意の会員を募集。会費などを元に、交通安全に関する啓発活動を行ってきた。

 キャッシュレス化が進むことで安協の業務は削減。窓口を訪れる人の減少から、活動の財源確保も難しくなる。県内ではすでに解散を決めた安協もあるが、宮前安協のように経費を削減して対応する安協もある。

落下防止のため整備された警告ブロック

地下街「川崎アゼリア」 警告ブロックを新設 視覚障がい者の請願受け

 川崎駅前の地下街「川崎アゼリア」の地下駐車場に通じる階段に、視覚障がい者が安全に歩行できるように警告ブロック(点字ブロック)が設置された。視覚障がい者団体から川崎市議会に請願が出ていたもので、3月末、地下駐車場へ向かう階段9カ所で工事が完了した。

 「川崎アゼリア」は、市などが出資する川崎アゼリア(株)が運営する広さ約5万6400平方メートル、約150店舗が軒を連ねる地下商店街。JR川崎駅から市役所方面へのルートでもあり、平日でものべ約27万人の往来がある。

 しかし構内にほとんど点字ブロックが整備されておらず、川崎市視覚障害者福祉協会はかねて同社に「点字ブロックが点在するだけで、つながっていない」と指摘のうえ、JR川崎駅や市役所への主要な動線をつなぐ誘導ブロックの設置を求めてきた。また、地下駐車場へ降りる階段手前に警告ブロックがなかったため、視覚障がい者が階段踊り場まで転落する事故もあった。

 協会は昨年10月に川崎市議会に「アゼリア地下街の点字ブロック等の整備に関する請願」を提出。全会一致で採択された。これを受けて市側も点字ブロック整備を支援する「整備負担金」2100万円を2025年度予算に計上。同社は「緊急性が高い」との判断から、まず商店街フロアから地下駐車場に降りる階段の手前9カ所に警告ブロックを設置した。

 同社の担当者は、「今後は市役所やJR、京浜急行の川崎駅をつなぐ点字ブロックの設置について、視覚障がい当事者の方々の意見を取り入れながら検討を続けていく」と話している。

ピーガルくんと新入生の家族

宮前警察署 新入生を「お出迎え」 ピーガルくんも登場

 春の全国交通安全運動(4月6日から15日)の一環として、宮前警察署(永田高訓署長)は4月7日、西野川小学校で入学式前の新入生やその家族に向けて交通安全の啓発活動を行った。

 同署では4年ほど前から小学校の入学式に合わせ、毎年1校で交通安全啓発を兼ねた新入生の出迎えを実施している。この日は神奈川県警のマスコット「ピーガルくん」が登場し、宮前警察署員とともに新入生を出迎えた。新入生は「おはようございます」と元気にあいさつしたり、マスコットと写真を撮ったりして、式典を前に笑顔を見せていた。

 杉山裕紀交通課長は「小学1、2年生は、新しい環境に慣れて友だちも増え、遊ぶ機会も増えます。道路への飛び出しなど注意してほしい」と話した。入学や進級を迎える4月は子どもに関わる交通事故が多いため、各地で事故防止運動が行われている。

多くの人が駆け付けたフレル前道路の特設ステージであいさつする齋藤区長

フレルで「お別れ会」 最終イベントに多くの人出

 4月7日に前身の総合スーパーから数えて47年の歴史に幕を下ろした「フレルさぎ沼」。4月5日には、関係者による「お別れ会」が同店周辺で行われた。

 会場では乾杯ドリンクが配られ、『好きですかわさき愛の街』を合唱。特設ステージでは、4組のアーティストによる路上ライブや舞、漫才などが会場を盛り上げた。ふれあい広場では「さようなら寄せ書き」と題し、同店の壁面にメッセージを描く企画が行われた。

 鷺沼小6年の女子は「気軽に立ち寄れるフレルが大好きだった。無くなるのは寂しいけれど、この先もっと便利になるのが楽しみ」と思い出を語った。

2025年度・持続化補助金 診断士会がサポート

 2025年度、1回目の小規模事業者持続化補助金の情報(暫定)公開にあわせ川崎中小企業診断士会では、申請受付・採択へ向けたサポート業務をスタートする(協力・タウンニュース)。

 補助金の対象となる事業者は、商業・サービス業、製造業などで、従業員の数は20人〜5人以下(業種により異なる)。今回は、5月1日(木)公募の申請受付開始、申し込みの締め切りは6月13日(金)午後5時。

 診断士会では、申請書作成の支援から申請準備の助言までを、成功報酬(補助金申請額の10%)の形でサポートする。申請については、回を追うごとに難度があがっており、不備なく書類をまとめることが採択のポイントになっている。また、事業者自ら業務に向き合い、動いていくことが重要だ。事業のPRについては、WEBや紙媒体など、タウンニュース社も提案する。

 (問)タウンニュース営業推進部【電話】045・913・4141

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川崎市人事4月1日付 新任特別職、局長級に23人

▽上下水道事業管理者=白鳥滋之(総務企画局長)▽教育長=落合隆(教育委員会事務局職員部担当部長)▽総務企画局長= 池之上健一(教育委員会事務局教育次長)▽財政局税務監=岡田昌弘(財政局税務部長)▽経済労働局長=田邉聡(経済労働局イノベーション推進部長)▽環境局長=中山健一(川崎区長)▽建設緑政局長=河合征生(建設緑政局緑政部長)▽危機管理本部危機管理監=柴山巌(まちづくり局総務部長)▽川崎区長=山崎浩(市民文化局市民生活部長)▽幸区長=山口美穗(総務企画局総務部長)▽中原区長=沖本里恵(こども未来局保育・子育て推進部長)▽高津区長=白井豊一(市民文化局市民文化振興室長)▽麻生区長=東哲也(港湾局港湾振興部長)▽市民オンブズマン事務局担当理事・事務局長事務取扱=佐々木智子(市民文化局市民文化振興室担当部長・川崎市岡本太郎美術館副館長事務取扱)▽会計管理者=山崎陽史(財政局税務監)▽教育委員会事務局教育次長=田中一平(総務企画局都市政策部長)▽選挙管理委員会事務局長=山川浩己(選挙管理委員会事務局選挙部長)▽監査事務局長=井口拓也(病院局総務部長)▽総務企画局担当理事・シティプロモーション推進室長事務取扱=一ノ瀨久美子(総務企画局シティプロモーション推進室長)▽総務企画局担当理事・行政改革マネジメント推進室長事務取扱=鹿島智(総務企画局行政改革マネジメント推進室長)▽経済労働局担当理事・中央卸売市場北部市場長事務取扱=松川哲司(経済労働局中央卸売市場北部市場長)▽港湾局担当理事・港湾経営部長事務取扱・臨海部国際戦略本部担当部長事務取扱=木村俊介(港湾局港湾経営部長)▽臨海部国際戦略本部担当理事・成長戦略推進部長事務取扱・事業推進部担当部長事務取扱=大山啓祐(臨海部国際戦略本部成長戦略推進部長)

敬称略

神奈川スバル(株) 国産材でSDGsに貢献 飛騨市産の家具を初導入

 神奈川スバル(株)(本社横浜市港北区・中村亜人代表取締役社長)はこのほど、1月にリニューアルオープンした厚木・伊勢原店(伊勢原市高森)に岐阜県飛騨市の国産材を使った木製家具を初めて導入した。

 車の点検などの待ち時間を「ゆっくり過ごしてほしい」と、同社では10年ほど前からショールームのリニューアルなどに併せてカフェコーナーを設置した。これまでは市販の木目調の家具を導入していたが、国産材を有効活用することで自然を守りながら維持し、地球温暖化防止へもつながる取り組みを推進する飛騨産業(株)の想いに共感。同市産のブナ材のテーブルやイスなど約40点を導入した。「少しでも二酸化炭素削減につながる活動ができれば」と担当者。同社では今後も、店舗の改装時などに県産材を含めた国産材の家具を取り入れていく方針だ。

宮前スポーツセンター 予約なしで参加が可能

 宮前スポーツセンターでは、卓球やリフレッシュ体操、エアロビクスなどのプログラムに予約なしで参加できるスポーツデーを実施している。

 より多くの区民に施設を利用してもらうことが目的。参加できるプログラムは曜日ごとに設定されており、ウェブサイトで確認できる。また、毎週金曜日は、幼児や小学生と保護者を対象にした施設開放も行っている。

 利用料は大人240円、18歳未満・学生は120円。使用する用具は持参する。

 問い合わせは同スポーツセンター【電話】044・976・6350。

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落下防止のため整備された警告ブロック

地下街「川崎アゼリア」 警告ブロックを新設 視覚障がい者の請願受け

 川崎駅前の地下街「川崎アゼリア」の地下駐車場に通じる階段に、視覚障がい者が安全に歩行できるように警告ブロック(点字ブロック)が設置された。視覚障がい者団体から川崎市議会に請願が出ていたもので、3月末、地下駐車場へ向かう階段9カ所で工事が完了した。

 「川崎アゼリア」は、市などが出資する川崎アゼリア(株)が運営する広さ約5万6400平方メートル、約150店舗が軒を連ねる地下商店街。JR川崎駅から市役所方面へのルートでもあり、平日でものべ約27万人の往来がある。

 しかし構内にほとんど点字ブロックが整備されておらず、川崎市視覚障害者福祉協会はかねて同社に「点字ブロックが点在するだけで、つながっていない」と指摘のうえ、JR川崎駅や市役所への主要な動線をつなぐ誘導ブロックの設置を求めてきた。また、地下駐車場へ降りる階段手前に警告ブロックがなかったため、視覚障がい者が階段踊り場まで転落する事故もあった。

 協会は昨年10月に川崎市議会に「アゼリア地下街の点字ブロック等の整備に関する請願」を提出。全会一致で採択された。これを受けて市側も点字ブロック整備を支援する「整備負担金」2100万円を2025年度予算に計上。同社は「緊急性が高い」との判断から、まず商店街フロアから地下駐車場に降りる階段の手前9カ所に警告ブロックを設置した。

 同社の担当者は、「今後は市役所やJR、京浜急行の川崎駅をつなぐ点字ブロックの設置について、視覚障がい当事者の方々の意見を取り入れながら検討を続けていく」と話している。

調達協議会のメンバーと江口政喜さん(中央)

まもなく緑化フェア終幕 祭典支えた「裏方」たち 生産者「無理だと思った」

 川崎市で4月13日まで開催の「第41回全国都市緑化かわさきフェア」では、秋開催と合わせて累計約500種類もの花が会場を彩ってきた。華やかなイベントの裏では、苦労して花を育てた生産者や、数万株の花を同時に管理するチームなど、多くの「裏方」たちが祭典を支えていた。

 今回の緑化フェアは川崎市制100周年を記念し、これまで定番だった春開催に先立つ秋開催も加わった。そのため全会期を通して必要な花の量が多く、生産者たちは初めての品種に挑戦したり、開花時期を調整したりする必要があった。

 高津区の花卉農家、武笠康浩さんは、秋開催に向け9月にガーデンシクラメンを1740株、春開催の準備のため11月下旬にパンジーを3万株納品した。ガーデンシクラメンは7月から育て始めたが、連日40度を超える酷暑から苗を守るため、遮光カーテンなどで工夫したという。それでも「何度も『無理!』と思った」と武笠さん。パンジーやビオラも展示デザインに合わせた色彩を持つ種類と株数が指定されたため、難しい対応の連続だったという。

10万株が一堂に

 「かわさきフェア植物調達協議会」の植物調達実務統括部長を務める江口政喜さん(56)によれば、緑化フェアの全期間で必要となった花の量は約38万株。春開催だけで約12万6千株が、3会場のイベントや設営デザインに応じて植栽された。

 これらの花苗は市内を中心とした神奈川県全域と、千葉県や埼玉県から集められた。すべてをいったん等々力緑地会場に隣接する「バックヤード」で集約し、多種多様な花を適切に管理したうえで、3会場のイベント設営の時期に合わせて正確に届けることが、調達協議会の任務だった。

 バスケットコート1面分ほどのバックヤードに、一時は最大約10万株の花苗が集まった。混乱を避けるためにトレーや苗の入れ物に、品種と「行き先」が分かるシールを貼って管理した。

 江口さんが「最も難しかった」と語るのが、寒さ対策だ。バックヤードも場所によって温度が異なり、花の種類ごとに耐寒性も異なる。「昨年のクリスマスイブの朝なんてマイナス5・8度。花苗の天敵は『霜』。メンバーで夜な夜な動画で霜について学び、対策を練った」。ビニールシートや木材などで「軒」を作り、苗を霜から守ることができたそうだ。

 緑化フェア成功のために、人知れず汗を流し続けた裏方たち。江口さんはこう振り返る。「生産者や造園業者などの職人気質の方々が協力して作業を続けたことで、横のつながりが生まれた。これは今回のフェアが残した宝物の一つだと思う」

アロマで心も体も元気 いきいきセンターで講座

 アロマテラピーを学ぶ講座が5月15日、6月19日、7月17日の全3回、宮前いきいきセンター(宮崎)で開かれる。

 講座内容は、5月が「春のダルさをスキッとさせるアロマオイル作り」、6月が「目の疲れ、睡眠ケアに役立つアイピロー作り」、7月が「頭皮も体も心もケアする爽やかスプレー作り」。対象は川崎市内在住の60歳以上で、定員10人。教材費として2000円が必要。

 申し込みは、受講を希望する本人が同センター窓口で4月18日(金)まで。

 (問)同センター【電話】044・877・9030

ベトナムでの川崎フロンターレサッカースクール

GO!GO!!フロンターレ

スポーツ庁長官から感謝状

 サッカーJ1・川崎フロンターレがこのほど、スポーツ庁が実施するスポーツ国際交流・協力事業「SPORT FOR TOMORROW」で、室伏広治同庁長官から感謝状を受け取った。

 スポーツを通じた国際交流などを行った団体に贈られるもの。同クラブは他団体と共同で主催する「ベトナム日本国際ユースカップU-13」での活動が評価された。同カップ戦は両国のジュニアユース世代が交流し、サッカーを通じて友情を育む貴重な機会を提供している。

 ベトナムでの活動は2013年、ビンズン省で開催された「東急ビンズンガーデンシティカップ2013」にトップチームが参加し、国際親善試合を行ったことから始まる。その後、同国の子どもたちを対象としたサッカー教室の開催や、川崎フロンターレU-13のベトナム遠征など、サッカーを通じた交流活動を継続的に実施している。2025年12月には、7回目となる同カップ戦が開催される予定。

画像はいずれも川崎フロンターレ