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羽田空港や新幹線「新横浜駅」からのアクセスも良い横浜市鶴見区駒岡。周囲の自然も豊かなこの郊外の一画に、日本のモノづくりを65年間支えてきた企業がある。
日東発条株式会社。近隣住民には赤茶色い2棟建てビルの会社として馴染みも深いのではないだろうか。同社は1959年に創業し、駒岡の本社のほか中国にも2カ所の拠点を持ち、金属丸線ワイヤーを用いたスプリングの製造・加工の専門メーカーとして、顧客の多様化するニーズに高い技術と品質で応え続けてきた。
身近な文房具から電気製品、自動車に工業製品など、生活や仕事のあらゆるモノに組み込まれているバネ。例えば、1台の自動車には約4,000点のバネ関連部品が使われているとされ、バネがなければ車ができないとも言われている。同社は自動車や事務機器等の精密スプリング、フォーミング加工やスパイラル製造で、日本のモノづくりを"縁の下の力持ち"として支えてきた。
創業者が世界最高齢の金属細工師としてギネス世界記録認定に
そんな同社にこのほど嬉しいニュースが飛び込んできた。創業者の尾上芳充氏が2024年9月16日、95歳の誕生日を迎えたと同時に、世界最高齢の金属細工師「Oldest smith」としてギネス世界記録認定された。
95歳になった今も毎朝8時前に出勤し、社長業だけでなくバネ作り職人として現場で製造を手掛ける。職人と共に汗を流し、試作品の製造などにも積極的に取り組む尾上氏。「ただこの仕事が好きで続けてきただけ。こんな賞をもらえたのは、支えてくれる従業員と家族のおかげ」と照れながら笑顔で語る。戦時中の学生時代にバネ工場で働き始め、戦後、複数の工場で技術を磨き、55年に「尾上発条製作所」を都内で創業。鶴見に移転し、59年に同社を設立した。
創業当初は苦労もあったが、その技術力の高さから㈱リコーに「優良品質協力工場」としても認められ、事業が軌道に乗った。その後は、中国の深圳と無錫の2カ所に工場を立ち上げるなど海外進出も果たしている。この10月からは会長に退き、尾上浩太郎氏に社長を譲る形になる。「これで安心して現場仕事に集中できる。100歳まで頑張るよ」と笑顔で語る。
複雑化するニーズに最新設備で応え、数量の少ない受注にも熟練工が対応
㈱リコー及び関連会社、㈱カーメイト、キヤノン㈱、藤倉航装㈱など、幅広い顧客に長年支持されてきた同社。多様化、複雑化する顧客のニーズに対応するために最新設備を積極的に導入してコストダウンを追求。時代と共に複雑化するバネの世界で、「技術の追求に終わりはない」と熟練工たちが不断の努力を続けている。
また、数量の少ない受注の要望には、熟練工による手巻き対応により段取り工数を削減。マシンのみで不可能な加工を要する要望にも、旋盤・フライス・その他金属加工マシンを揃え、独自開発したツールで加工対応を図っている。尾上社長は「うちにしかできない技術がある」と胸を張る。注文は1個からでも対応し、一般仕様製品でも数千個単位の注文ならば翌日発送にも対応。キーエンス社製の画像測定機など最新機器も積極的に導入している。
正社員を募集! 未来の"職人"を育てる取組みも
昨年からはバネ作りの魅力を伝えようとYouTubeチャンネルも開設。様々なバネを加工する様子や、同社のアットホームな雰囲気を伝え、評判を呼んでいる。
https://www.youtube.com/@user-ex2ed5vf1t/featured
また、同社では、日本のモノづくりの将来を担う正社員も募集。仕事内容や詳細など詳細は下記リンクから参照を。
「『バネと言ったら日東発条』となれるように」
創業65周年を迎え、さらなる発展と日本のモノづくりへの貢献を目指す同社。「『バネと言ったら日東発条』となれるよう、我が社にしかない技術で社会に貢献していきたい」と話す尾上社長。横浜・鶴見が誇る、日々の生活を"縁の下"で支える企業の未来に期待だ。