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緑あるまちづくりの推進等を目的に毎年開催されている国内最大級の緑のイベント、全国都市緑化フェア。今年度は市制100周年を迎えた川崎市が開催地で、「全国都市緑化かわさきフェア」として秋・春の2会期にわたり「富士見公園」「等々力緑地」「生田緑地」の3会場で実施。10月19日〜11月17日に行われた秋会期では、子どもから高齢者まで90万人以上の人々が様々な企画や活動、展示等を通し、花や緑に触れる機会になった。

こうした大規模イベントの運営は、大手企業が委託先となることも多いが、今回、緑化フェアの行催事を企画・運営しているのは、地域に根ざした事業で活動する川崎市民3人が緑化フェアを盛り上げるため手を取り、設立したTribute Kawasaki(トリビュートかわさき)合弁会社だ。
中心となる3人は、トビラ株式会社(中原区)代表の伊早坂遥さんと、株式会社カリヨン・カンパニー(高津区)代表の平松あずささん、NPO法人カワサキミュージックキャスト(中原区)理事長の反町充宏さん。普段、伊早坂さんはイベントの企画・制作やデザイン、飲食店経営、平松さんは音楽教室の運営、反町さんは音楽イベントの企画・制作の事業等を各々手がけ、いずれも地域に密着した活動を続けている。
3人が緑化フェアに携わることになったのは、昨春、委託業者募集の市のプロポーザルを知った伊早坂さんが「川崎の住民であり、地元事業者でもある私たちが手を取り合うことで、より市民主体、総参加のイベントにできないか」と、知り合いだった2人に声をかけたことがきっかけ。ぞれぞれの信頼関係から急ピッチで会社を設立しプロポーザルに向け、地元民ならではのアイデアと機動力で組織体制多数の企画案を打ち出し、最高得点で受託に至った。

大規模なイベントだけに進行や財務の管理も重要なため、ファイナンシャルマネジメントとして建築・不動産事業等を行うジェクト株式会社(中原区)に協力を求め、大規模事業の財務のアドバイスを得ながら遂行してきたという。
企画、運営、施工、運搬、出演者まで自分たちで。地元ネットワーク生かし実現

「緑化フェアは市制100周年という節目の催しでもあり、特別な行事。メンバーそれぞれが、これまでの活動で地域の団体や人と関わっており『ここはこの人に関わってほしい』という人がたくさんいた。そうした地域の人々との繋がりを生かして春会期も幅広く市民の方に参加してもらえるようにしていきたい」と伊早坂さんは意気込みを語る。
ステージに立つ出演者も有名な人だけでなく、地域への思いを胸に活動するダンサーや子育て世代の母親、地元の高校生、大学生など。反町さんも「市は『市民総参加』を掲げていて、我々も本当にそれを目指してきた」と思いを話す。

企画、運営、施工、運搬も「多くの地域の人の協力があり、チームを組んで自分たちで形にすることができた」と平松さん。

5年後、10年後も「忘れられない光景」を作る
緑化フェアにあたり、メンバーたちが意識してきたのは「5年後、10年後も『忘れられない光景』を作ること」だ。各々の得意分野である芸術性や音楽性をコンテンツに取り入れることで、来場者の心に残るシーンを作り上げることに自信があった。「それだけは諦めたくなかった」と3人は語る。

その一例が、11月16日に生田緑地で実施した「Green TARO Night」。日が暮れると、芸術家・岡本太郎の「母の塔」に幻想的な映像を投影し、生演奏やお酒なども楽しめる非日常空間に。緑化に関心のある人にとどまらず多くの人々が訪れた。

ジェクト(株)の代表・市川功一さんも「とても印象的なシーンだった。2,000人以上の来場があったようなので、初めて生田緑地を訪れた人にも魅力を知ってもらえる機会になったと思う」と話す。
3月22日から、春開催スタート
春開催は3月22日(土)〜4月13日(日)。メンバーたちは現在、様々な企画を準備中。生田緑地ではさらにグレードアップした「TARO Night」、富士見公園では夜の公園を楽しむ「ナイトガーデンマーケット」や花畑の中での「メインガーデンパフォーマンス」、等々力緑地では桜の開花時季のライトアップや、多様な文化と共生する川崎らしい屋台が並ぶ「アジア&沖縄DAY」等、見どころ満載。
3人は「川崎市民の皆さんのイベント。川崎をよく知るチームtributeのメンバーが総力をあげて行催事を企画しています。この春しか経験できない緑化フェアに、ぜひ来てください」と呼びかけた。
