みなみマート(茅ヶ崎駅前分譲)=茅ヶ崎市共恵1の8の3=が8月下旬にかけて閉店する。46年の歴史に一度幕を閉じ、9月上旬から取り壊しを開始。2015年中に1階部分が店舗、上階は住居の14階建ての新ビルに建て替わる予定だ。
高度経済成長が続く1967年9月に開店したみなみマート。茅ヶ崎の発展と共にあり続けた名物ショッピングセンターが、今月歴史に一つの区切りをつける。
みなみマートは神奈川県住宅供給公社によって、当時その地にあった桑田佳祐さんの父・久司さんが支配人を務めた映画館「大黒館(後の国際劇場)」と、近隣の商店(平和堂、くまじ他)が協力し、茅ヶ崎駅前の再開発を目的に建てられた。1、2階部分は複数の小規模店舗が集まる商業施設で、日本におけるショッピングモールの先駆けだった。また3階から6階の住宅は湘南海岸や富士山が一望できたという。「開店当初は父が店を切り盛りしていて、自分は高校生でした。イベントも盛んでしたね」と当時を振り返るのは、くまじの岩澤きよみさん(62)。
みなみマートは茅ヶ崎駅南口の賑わいの一つとなった。しかし築46年が経過し、建物の老朽化や耐震性の問題があり、8年程前から建て替えの話が浮上。ビル全体の管理組合の茅ヶ崎駅前分譲管理組合理事長・庭屋恵一さん(77)は「所有者全員の方に賛成を頂きたいと考え、話し合いを進めてきましたが、結果は95%の方の賛成で建て替えを進めることになりました。協力頂き感謝しています」と話す。住民はそれぞれ、新ビルに移り住む、移り住まない等の選択をしている。
現在店舗は順次閉店しており、8月末に完全閉店。9月上旬から取り壊しが始まり、2015年中の建替完了を目指している。新ビルは1階が店舗、2階から14階は住居となる。設計・施工は(株)安藤・間(はざま)、デベロッパーは相鉄不動産(株)。平和堂の篠田和夫さん(65)は「長い間親しんでもらい感謝の気持ちでいっぱい。湘南の海をイメージした新たな建物が、街並に貢献できれば」と話していた。
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