勝海舟の書 地域文化財に 永野小所蔵の3点が登録
今年120周年を迎えた横浜市立永野小学校が所蔵する勝海舟の書など3点が、11月22日に横浜市地域文化財に登録された。
地域文化財とは、地域の人々が大切に守ってきた地域の歴史を知る上で必要な資料。今回登録されたのは、勝海舟が永野小の前身である「永谷学校」と揮毫した書のほか、同小の学校沿革史と、関係する書簡などの明治から昭和までの資料計3点。学校の設立経緯などを詳細に伝えるこれら資料群は、近代学校教育を知る歴史資料として貴重なもの。
資料群のうち、海舟の書は永谷地域の寺子屋で教師を務めていた平野玉城(ひらのぎょくじょう)が、1879年に新築された永谷学校落成記念として師である海舟に依頼したもの。玉城は永谷学校でも教師を務め、地域教育の立役者として地域住民から慕われており、その没後には上永谷にある寺院、貞昌院に墓碑が作られた。この書は1947年に永野小学校と校名が変更された以降も、現在まで校長室に飾られている。
沿革史は明治期から書き加えながら作成されたもので、寺子屋から学制発布以降の永谷学校設立、永野小となる経緯と当時の職員名が記されている。
書簡は海舟の書の由来について記されており、1956年に玉城の孫から当時の永野小の校長宛に送られたもの。この書簡には玉城の顔写真も同封されていて、沿革史にあわせて綴じられている。
永野小の岡田克己校長は「海舟は依頼されると気軽に書を書いていたよう。貴重な資料として認められ、嬉しく思う」と話していた。
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