港南区 人口減少と高齢化進む 市人口動態
横浜市はこのほど、2013年と14年の1月1日を比較した13年中の人口動態と14年1月1日時点の年齢別人口を発表した。港南区の人口は13年中に1063人減少する一方、65歳以上の高齢化率は初めて25%を突破するなど、人口減少と高齢化が改めて浮き彫りとなった。
市全体の人口動態をみると、6223人増加し、370万3258人となった。
行政区別に見ると、人口は市内18区のうち9区で増加、9区で減少した。
人口の増加率が最も高かったのは、港北区の1・23%(4112人増)で、次いで鶴見区の1・21%(3346人増)、都筑区の0・9%(1864人増)だった。一方、減少率が最も高かったのは金沢区の0・74%(1523人減)で、次いで栄区の0・63%(785人減)だった。港南区は3番目に高い0・49%(1063人減)で、21万7782人となっており、人口減少傾向は続いている。
横浜北部は人口が増加し、南部は人口が減少する「北増・南減」の傾向も変わらなかった。原因の1つとして、北部は転入・南部は転出による社会的要因がある。横浜北部は都心へのアクセスの良さや、マンションの建設で、ファミリー層を中心に注目されていることが背景にある。一方、南部では高度経済成長期に建設された大型団地の住人が高齢化し、その子どもたちが親元を離れて転出するケースが多いという。
高齢化率25%超
一方、年齢別人口をみると、市全体の平均年齢が44・44歳に対し、港南区は46・04歳と市内で5番目に高かったほか、65歳以上の高齢化率も市全体の22・1%に対し、昨年より1・2ポイント増の25・3%と初めて25%を突破した。
港南区役所発行の「データブック港南」によると、高齢化率は年々上昇し、2035年の高齢化率は36・3%と推計している。
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