横浜国立大学「常盤祭」の実行委員長を務める 馬場 信次さん 横浜国立大学3年 20歳
2万人の笑顔のために
○…3日間で約2万人が来場する同大学の一大イベント「常盤祭」。企画や運営を担当する実行委員120人をまとめる代表として学校側との調整や外部との交渉に尽力している。「各委員がよく働いてくれているので、僕は大したことはしてないんですよ」と謙遜しながらも、周囲からの信頼は厚い様子。
○…昨年までも実行委員として関わってきた学園祭。終了後のアンケートには毎年「通路が狭くて歩きづらい」と「大物芸能人を呼んでほしい」という2つの意見が目立っていたという。この声を活かし、今年はブースの配置を変更。通路の拡充を図った。苦労したのは”大物”ゲストの確保。担当委員と協力し、スケジュールや交渉の都合で二転三転しながらも、アイドルグループ「ベリーズ工房」の出演を決定させた。苦労の甲斐あって、学内での事前評判や前売り券の売れ行きも上々。順調に準備が進む中、唯一気にかかっているのが天候。「実は雨男で。天気が悪かったら僕のせいだとみんなに言われてるんです」と意外な心配の種を困った表情で打ち明けた。
○…実行委員に入ったきっかけは中学時代の生徒会での経験。「自分達が頑張ったことで楽しんでもらえた時に、裏方って面白いと思えた」という。経営学部在籍。大規模なイベントではハプニングも多いため「もしここで何か起きたら誰がどう動くかなど、先を読んで広い視野で見る力をつけられたかなと思う。まだ先のことは分からないけど、この経験を仕事でも活かせたら」と将来の展望を語る。
○…今年のイベントテーマは「秋赤音(あきあかね)」。秋の赤い空に音楽や笑い声が響くように、との意味が込められているのだとか。「来て下さった方に楽しんでもらって初めて成功と言える。裏方としてしっかりその楽しみを支えたい」。120人の仲間とともに、秋空の下に輝く来場者の笑顔を見る瞬間を、今から心待ちにしている。
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