東日本女子駅伝大会を制した「神奈川」7区で区間2位となった 森田 詩織さん 保土ケ谷中学校出身
勇気を与えるランナーに
○…11月11日、福島県で行われた第28回東日本女子駅伝。出場した17チームの頂点に立った「神奈川」は大会新記録で優勝。この大舞台で7区(4・0Km)を任され、区間2位となる12分56秒の走りをみせた。「(駅伝で)先頭で襷をもらうことがなかったので心配でしたけど自分でも意外なほど平常心で走れました。絶対12分台で走りたいと思っていたので良かったです」。レースが終わりテレビで観戦していた友達から「顔が強ばっていたよ」と言われ「内心緊張していたのかな」と笑顔がこぼれた。
〇…大会は全9区間(42・195Km)。中学生から実業団までの選手が名を連ね、チーム神奈川は現在通っている荏田高校の先輩でロンドン五輪にも出場した吉川美香選手(パナソニック)がアンカーを務めた。「吉川さんは憧れの選手。強くて、優しい、素晴らしい人だなと改めて思いました。今大会でも『福島の人たちに元気を与えられるような走りをしよう』と声を掛けられ、身が引き締まりました」と振り返る。
〇…双子の妹。姉の香織さんも保土ケ谷中学校から都筑区にある同校へ進学。1時間かかる通学も、部活も、家の中でも一緒。とても仲良しにみられるそうだが、「小さなことでよくケンカしますよ」と苦笑い。それでも姉は「一番分かり合える存在」であり、お互いを切磋琢磨できる良きライバルと認める。小学生の時から姉妹で走る楽しさを知り、中学から本格的に競技を始めると、メキメキと力をつけ中距離2種目で全国大会に出るまでに成長した。「怪我が多くて走ることが嫌になることもありますけど気づくとまた走っているんです。やっぱり好きなんだなって思いますね」
○…夢は五輪出場。良きライバルである姉とともに、二人三脚で練習に励む日々がこれからも続く。「みんなに勇気を与えられるようなランナーになりたい」。凛とした眼差しでそう力強く語った。
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