狩場町の育生会横浜病院(長堀優院長)が3月から公募していた同院の象徴ともいえる「モノレール」の愛称が「ごんたん」に決まった。
丘の上に建つため、来院者の足として国道1号線の病院入口から病院玄関までの坂道を走るモノレールは「鉄道好き」を公言する碓井貞彦理事長が発案し、1995年に設置された。
来院者のみならず、子どもたちにも開放するうちに、地域の住民らにも愛される存在となったモノレールに愛称をつけようと同院では3月から公募を開始。153通の応募が寄せられた。
院内の広報委員会が行った一次選考で34候補に絞り込み、理事長や院長らが最終選考を行った結果、保土ケ谷区境木本町に暮らす内田玉男さん(72)と港北区に暮らす齋藤智行さん(50)が応募した候補名「ごんたん」を愛称として採用することを満場一致で決定。内田さんも齋藤さんも同院が位置する国道1号線の権太坂にちなみ、この愛称を考案した。
毎日、乗車するバスからモノレールを見ているという内田さんは「育生会横浜病院は孫の出産時にお世話になった病院。その時、モノレールを使って、孫に会いに行った思い出がある。そのモノレールに自分が考えた愛称が採用され、とても嬉しい」と喜びを語った。
一方、齋藤さんはさまざまな公募に挑戦している。作品が採用されたのは今回が初めてで、「自分が暮らす横浜で、自分が考えた名前が採用されて嬉しい。育生会のモノレールに乗ったことはないが、一度、病院を訪れて実際に乗ってみたい」と話した。
グッズ製作も検討
担当者は「愛称をつけていただき終わりではなく、より多くの方に親しんでいただけるようしていきたい」と今後、乗り場への看板の設置やグッズ製作なども検討していきたいとしている。また、秋に開かれる地域交流イベントの中で2人を表彰する予定だという。
1日50人ほどが利用
「ごんたん」は20年以上前の車両であるため、故障時に当時の部品調達が難しいなど課題はあるものの、1日平均50人近い利用者がある。3年前には全国各地の珍しい光景を紹介するテレビ朝日の人気番組「ナニコレ珍百景」でも取り上げられ、137mの坂道を時速4Kmで走行する姿が話題を呼んだ。
碓井理事長は「当院が権太坂にあることと結びつき、ゆるキャラのような温かみのあり、地域の皆様に長く可愛がってもらえる愛称だと思う」と話している。
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