「全ほどスリッパ卓球選手権大会」の頂上決戦大会が11月12日、相鉄線和田町駅前の広場で開かれ、川島町に暮らす会社員・森山泰年さん(50)が初代王座についた。
区内8つの商店街で開かれた予選会の上位入賞者らで競われたこの日の頂上決戦には16人が参加。1分を超えるラリー合戦を繰り広げる好ゲームも数多くみられる中、権太坂富士見台商店会大会の覇者である森山さんと、大和市から洪福寺松原商店街大会に参戦し、勝ち進んできた会社員・矢島冬吾さん(30)の2人が決勝戦に駒を進めた。
攻撃的なプレースタイルの森山さんと粘り強いレシーブでトーナメントを勝ち上がってきた矢島さんとの対戦を、集まった100人を超える観衆が固唾を呑んで見守った。
この激しい攻防戦を制した森山さんは選手権開幕戦の上星川商店会大会に出場したものの1回戦で敗退。翌日の権太坂富士見台商店会大会に再エントリーし頂上決戦行きを決めた。
2カ月半、週に3度ほど2人の子どもを連れ、スポーツセンターなどで「特訓」を重ね迎えたこの日は、ホームセンターなどで買い求めたスリッパの中から「エースラケット」を手に初戦から自身のスタイルを貫き、決勝戦でもスマッシュがさく裂。136人が参加した選手権大会を制し保土谷王座についた。
スリッパを持つ特製の優勝トロフィーを手にした森山さんは「上星川大会1回戦で敗退し、挫折からのスタートだった」と会場を笑わせながらも、「来年、強い人を待ってます」と王者らしいコメントで締めくくった。大会を主催した実行委員会の工藤圭亮委員長は「各商店街とも多くの人に集まっていただき賑わいを生み出すことができた。近い将来、市内18区で大会を開き、区の代表者が覇権を競う横浜王座決定戦を開くことができるようになれば」と今後を展望した。
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