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保土ケ谷区版 公開:2013年3月7日 エリアトップへ

「かながわ女性防災」の代表を務める 戸川 優子さん 川島町在住

公開:2013年3月7日

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主婦の気配りを防災に

 ○…「日中に災害が発生した時は、家にいることの多い主婦が地域防災の原動力に」との思いから立ち上げられた「かながわ女性防災」。発足当時からメンバーを牽引し続け10年以上。女性のアイデアを活かした災害対策に取り組み、出前講座や防災イベントへの協力など、各地を精力的に飛び回る。

 ○…きっかけとなったのは阪神淡路大震災。防災活動に主婦の視点を取り入れようと、県全域から関心の高い女性が集まり、震災の翌年から立ち上げ準備を始めた。当時から「くぬぎ台団地」の自治会で防災訓練等に携わっていたこともあり、代表に就任。正式発足の2000年以降、主婦ならではのアイデアを活かした防災グッズの開発などに取り組んできた。「メンバーが色んな知識やアイデアを持ち寄ってくれる。私はみんなの力を借りてまとめているだけ」と謙遜しながらも「妊婦さんや子ども連れのお母さん、高齢者など災害弱者の方には、女性ならではの細かな気付きや心配りが活かせるはず」と言葉に力を込める。

 ○…団体での活動、自治会、主婦業など忙しく動き回る中で、リラックスの時間になっているのが幼い頃から大好きな絵画。月に2回ほど教室に足を運び、水彩画や油絵を楽しんでいるという。その特技を活かし作成したのが「防災紙芝居」。避難所に向かうまでの出来事などを可愛らしい絵で説明した手作りの紙芝居は、出前講座でも活用され、子ども達にも好評だ。

 ○…女性防災の活動は全てメンバーのボランティアのため、最近では資金繰りや人員不足も課題に。それでも「できる人がやるしかない。私自身が防災については勉強しておきたいという思いもあるので」と強い信念を見せる。「防災活動はエンドレス。永遠に疎かにできないし、必要でなくなることも無い」。優しく強い女性達のリーダーとして、地域を災害から守るため走り続ける―。

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