峰沢町のファミリーマート横浜国立大学東店(手島博店長)で、近隣に位置する横浜市立ろう特別支援学校高等部に通う守沢結愛さん(1年)と川口穂菜美さん(3年)が、アルバイトとして勤務している。
毎朝、学童誘導を行うなど同校と日頃から交流があった手島店長は、授業見学で垣間見た生徒の「集中力」に感銘を受け、「レジ以外は全てできるはず。バイトを探す生徒の力になれば」と高等部から2人のアルバイト採用を検討し、昨年同校に提案した。
昨年10月から働く守沢さんは、過去にファストフード店のアルバイト募集に応募をしたものの、聴覚の問題から不採用に。教員に相談し、同店を紹介された。「はじめは不安だったけど、自分でできる仕事だから楽しい」と笑顔を見せる。守沢さんの話を学校で聞き、今年1月から働く川口さんは「皆優しく、良い環境。働くことが楽しい」という。
2人を雇用したことで、「親身に教えようと従業員の意識が変わり、店の雰囲気も明るくなった」と話す手島店長は、研修前から従業員らに「健常者と同じように扱う」ことを呼びかけ、「密なコミュニケーション」をはかることに重点を置いた。
従業員らは助けを求める手話だけ把握し、現在もボディランゲージと筆談でコミュニケーションをとっている。客への説明は、レジに貼った1枚のポスターのみ。「溶け込んで働いており、クレームが出たことは1度もない」という。
研修を担当したマネージャーの阿武雅史さんは「居場所を確保するためには自分たちの優れた部分を」と考え、通常は3日で終わる検品や品出しの作業を1週間かけて丁寧に指導した。「明るく、集中力があり、質の良い人材。今回の採用はプラスに働いた」という。
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