「命を守る大切さ」を胸に 見澤由郎新消防長にインタビュー
3月11日の東日本大震災を受け、市民の防災意識が高まっている。4月1日に新消防長に就任した見澤由郎氏に話を聞いた。
―就任に当たっての抱負を
まずは東日本大震災で被害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。また亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
この震災で、人の命を守る大切さを改めて痛感した。この思いを胸に1年間職務をまい進していきたい。災害も複雑多様化し、迅速的確に対応するには、知識・体力・決断力を結集し、消防職員一丸となってさらに高いモチベーションで進めていくことが必要だ。
―今回の震災でどんな問題が浮かび上がったか
市長も言っている通り、防災計画と津波ハザードマップの改善、防災無線の増設を進め、市民の避難誘導等の対策をもう一度見直したい。また今年度は新総合計画のスタートの年なので、実行に向け積極的に展開していきたい。
―震災を踏まえ、市民に伝えたいことは
従来の津波に対する考え方をもう一度改め、自らが行動できるよう家庭内で防災会議を開いてもらいたい。激しい揺れを感じた時や、津波・大津波警報が出たら、すぐに一時避難場所(津波の場合3階以上の建物)へ行けるようにもう一度確認をしてほしい。自分の安全が確保できたら、近隣の高齢者や災害弱者の安否確認を。地域の防災訓練にはぜひ参加を。地域力で災害に立ち向かうよう、普段から意識してもらいたい。
―家庭でできる震災対策は
被害を最小限にするために、家具の転倒防止と、家族の避難場所の確認、電池の備蓄と懐中電灯の用意、断水対策のために風呂の残り湯を翌朝まで残しておくことも必要。
―6月から住宅用火災警報器の設置が義務化されるが
2月現在で普及率は64%。死者を伴う火災は全国的にも相次いでおり、特に住宅火災で高齢者の死者が高い割合を占めている。火災警報器が作動しすぐに119番をしたおかげで、被害が小さくて済んだケースが何件もある。普及率100%を目指し積極的にPRしていきたい。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
鎌倉市交通安全対策協議会初詣に合わせて鎌倉駅周辺の交通規制を行います。鎌倉への初詣は電車・バスをご利用ください。 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsuu_anzen/nennmatsu.html |
<PR>