プロ野球ドラフト会議で中日など3球団からドラフト1位指名を受けた 東海大甲府高校3年生 高橋 周平さん 善行出身 17歳
「恩返し」のフルスイング
○…高校通算71本塁打の打力に、甲子園未出場の高校生としては史上最多の3球団が1位指名で競合。会議の様子は校長室で見守った。「緊張と不安でいっぱいだった。名前が呼ばれてほっとしました」と率直に話す。抽選の結果、中日ドラゴンズが交渉権を獲得。「中日は守備が堅い印象。バッティングをアピールしてレギュラーに食い込んでいけたら」と力強い。
○…善行小、善行中出身。
8歳離れた兄の影響もあり、物心つく前からボールとバットが遊び道具だった。小学1年から善行野球スポーツ少年団で野球を始め、中学では硬式野球の湘南クラブボーイズに所属。「練習はとにかくハードで守備や走塁など基礎を叩き込まれた。自分の原点です」と懐かしむ。中学卒業後は、野球に集中する環境を求め単身、東海大甲府高校(山梨県)へ。技術を磨いた。
○…180cm、85kgのがっしりとした体格には風格すら漂うが、「気分転換は買い物。休日にはよく服を買いに行きます」と素顔は今時の高校生。藤沢では南口周辺やOPAなどによく出かけた。好きな音楽は長渕剛の「STAY DREAM」。また、人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」に興じる一面も。「対戦は熱くなっちゃいますね」。
○…「今のベストHR(ホームラン)」と話すのは日本代表として臨んだ9月の「第9回アジアAAA野球選手権」決勝・韓国戦の一打。外角速球をとらえた打球はバックスクリーンに飛び込んだ。「自分のスイングができれば木製バットでも関係ない。身体の近くでとらえて、押し込むイメージ」と身振りを交えて語る。大舞台での活躍が自信を深めた。
○…好きな言葉は「恩返し」。両親をはじめ、たくさんの人の支えがあった。「一人でここまで来たわけじゃない。みんなの気持ちに応えるためには活躍することが一番」。頼もしいまなざしは新しいステージを見据えた。
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