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藤沢版 公開:2011年12月2日 エリアトップへ

「共生共存」に必要なもの デスク・レポート

政治

公開:2011年12月2日

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 ▽11月11日、C―X(シークロス)にオープンした湘南最大級の商業施設テラスモール湘南。オープン初日には行列を作り、12万人もの人が訪れた。運営する住商アーバン開発(株)が掲げる初年度の売上げ目標は約400億円。これは07年度の藤沢市の商業統計4000億円強(最新データ)の10%に相当する。

 ▽現在辻堂では、辻堂商店会連合会(7商店会加盟)を中心に活動、テラスモールオープンの3年ほど前から月1回、住商側との話し合いを進めてきた。商店会側は「ただでさえシャッター通りが増えてきているのに、近隣に大型施設ができると商店街に人が通らなくなるのでは」との不安の声に、住商側からは「何万人ものお客さんを集めるから、商店街に引っ張る努力をしてほしい」との意見交換が行われてきた。

 ▽藤沢市では、地元商店会への支援策として、辻堂駅周辺商店街活性化事業費を08年から10年の3年間で計約600万円交付。辻堂商連では新しい取り組みとして、辻堂の歴史を探訪するスタンプラリーなどを開催してきた。

 ▽実際にテラスモールがオープンし、影響を良くも悪くも受けているという。3000人もの雇用があり、営業後に従業員らが商店街の飲食店を訪れ、潤いを与えているのも確か。一方で、281のテナントを有するため、モール内で全て事足りてしまうのも実情である。商店街へ人を呼び込み、回遊してもらうという当初の見込みは外れている。

 ▽どの地域でも、大型商業施設と地元商店街との「共生共存」は難しいと言われる。ならば、商店街はどうやって生き残ればよいのか。高齢化が進む辻堂にとって「売り手」と「買い手」というドライな関係で終わってはいけない。商店街ならではの信頼関係をさらに深め、かゆいところに手が届くような商売がさらに必要となってくるだろう。顧客の流出を最小限に食い止めるには、各商店が信頼関係をキーワードに、真剣に取り組んでいかなければならない。

 ▽来春フィットネスクラブが、来秋には徳洲会病院が完成する。市の想定する人口2300人、就労10000人のエリアとなるC―X。チャンスはある。さらなる行動力がカギだ。「共生共存」へ向け、まず一歩踏み出してほしい。
 

鎌倉市交通安全対策協議会

初詣に合わせて鎌倉駅周辺の交通規制を行います。鎌倉への初詣は電車・バスをご利用ください。

https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsuu_anzen/nennmatsu.html

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