藤沢市川名の「ネットワークプランニングサービス(株)(砂川健太代表取締役)」は昨年11月、東日本大震災で甚大な津波被害に見舞われた岩手県釜石市へ、自立型の防災用モニタリングカメラシステム「環境戦士見守朗(みまもろう)」の寄贈を決定し、12月18日から設置工事に取りかかっている。「見守朗」は、港町である釜石市の今後の復興の様子を、リアルタイムで全国に配信していく。
「環境戦士 見守朗」は、モバイル通信回線・ネットワークカメラ・太陽光・風力発電が一体化した電力供給、電話線不要の完全自立型モニタリングカメラシステム。ゲリラ豪雨などによって生じる山間部での地滑りや河川水位の急激な上昇など、環境変化をいち早くキャッチし、自然災害予防や減災に役立つ。
同社は、2011年11月に開催された「第12回湘南ビジネスコンテスト」での審査員復興支援賞受賞をきっかけに、釜石市へ同製品の寄贈を決定。藤沢市弥勒寺の(有)広沢鉄工建設ら4社から賛同を得て、太陽光パネルやリチウムバッテリー、風力、支柱といった部品を無償で提供してもらった。「4社とも被災地視察の経験があることから、快く引き受けてくれた。見守朗の寄贈は、協力企業の被災地復興への熱い思いがあって実現した」と同社。
昨年9月から、寄贈先である釜石市役所の危機管理課職員らと設置候補場所を5カ所ほど視察。「魚河岸」地区や、防潮堤と湾口を一望できる高台の津波避難所「浜町避難道路」への設置を決めたという。「魚河岸地区は、『魚河岸地区の復興なくして、釜石の復興なし』といわれる特別な場所。ここに設置できて嬉しい」と砂川代表は話す。
「環境戦士 見守朗」は高さ約5・5m、幅約1・5m×1・2m。現在は、太陽光パネルなどの設置が完了。2月中にカメラが取り付けられ、3月11日にお披露目、稼動開始となる予定。釜石市の防災はもちろんのこと、復興の様子をリアルタイムで発信し、全国に伝えていく。映像はインターネットで随時配信される。砂川代表は「被災地は、10年から20年の長いスパンで見守っていく必要がある。今後は、あまりメディアに取り上げられてない地域に見守朗を設置していきたい」と話した。
同社は02年4月に設立。ソフトウェア開発やデザイン、PCサポートなどを行っている。昨年7月から、藤沢市内でも同製品を稼動させている。
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