江戸風ツリーハウス完成 長後で上條さんらが手作り
長後在住の上條喜靖さん(70)がこの夏、自身が所有する長後の土地に高さ4mのツリーハウスを完成させた。江戸時代をテーマに、窯付きの工房や門扉、垣根も手作りされ、その秘密基地のような空間は、道行く人の目を楽しませている。
「江戸時代、庶民がゆったりと暮らしていた長屋のように、人が自然と集まってくるような空間が作りたかった」と、4月から自宅近くにツリーハウス作りを始めた上條さん。都内の工芸高校で版画や製本指導などを行う傍ら、一人で作業を進めてきた。そんな姿を見た近所の綿引(わたびき)力さん(70)が「面白そう」と自然と手伝うようになり、2人がかりで約5カ月かけて完成させた。上條さんは「昔からツリーハウス作りが夢だった。夢中になって作業をして、汗をかいて、とても気分が良いよ」と爽快に笑う。
高さ4mの茶室と工房
2人は立ち木をそのまま活用し、約4mの高さに2畳ほどのツリーハウスを建築。材料には、建て壊しになった古家の建具や、信州の養蚕農家で使われていた蚕棚などを再利用した。
竹のはしごを登って小屋に入ると、江戸風情を感じさせる和の空間が広がる。和紙や藍染めの布が貼付されているほか、障子戸や藁戸、天窓からは自然豊かな風景を楽しむことができる。「ここは茶室として利用したり、集めた骨董品を飾りたい」と上條さんは嬉しそうに語る。また、トタン張りの小屋も江戸時代風にリメイクし、6畳ほどの工房に。和本や豆本を作るアトリエとして利用するという。土間には焼き窯を作り、焼き鳥やピザを焼き、集った人と交流を図れる工夫も。
ツリーハウスは通りから自由に見学できるほか、在廊中に限っては一般公開されている。
■アクセス「長後駅」西口徒歩20分。または西口「綾瀬車庫」行バスで「並塚」下車で市営長後住宅方面へ。
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