「第13回『このミステリーがすごい!』大賞」で優秀賞に輝いた辻堂ゆめさん(22・辻堂元町在住)がこのほど、長編小説『いなくなった私へ』((株)宝島社)を刊行。初の現役学生の受賞者として作家デビューを果たした。
宝島社の主催する「『このミステリーがすごい!』大賞」は、最優秀賞にあたる「大賞」と、それに次ぐ「優秀賞」があり、辻堂さんは昨年10月に応募作「夢のトビラは泉の中に」で優秀賞に選ばれた。選考委員からは「作者がまだ二十代はじめという年齢とは思えないほど十分に書けている」(吉野仁氏)など高い評価を受け、出版にあたってタイトルを変更し、2月にデビュー作として発売された。
辻堂さんは八松小から明治中、湘南高校出身で、ペンネームの「辻堂」は愛着ある地元、辻堂にちなんでつけたものだ。「高校時代の友人をはじめ、地元の人が受賞や本の出版を喜んでくれている。とても嬉しいし、この街に住んでいて良かったと思う」と語る。
今後は3月25日に東京大学法学部を卒業し、通信関係の一般企業に入社する予定。すでに宝島社の編集部とともに次回作の構想も練っており、兼業作家として活動していくという。
辻堂さんは「小説を書くことが好きで、息抜きでもあるので両立に不安はない。社会人として人生経験を積み、より良い作品を生み出していきたい」と語った。
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