全国消防救助技術大会で全国1位となった、北消防署救助隊員の 橋本 翔吾さん 辻堂東海岸在住 27歳
強い気持ちで立ち向かう
○…全国から消防士の代表が集う消防救助技術大会。ロープブリッジ渡過という種目で全国1位に輝いた。高さ7m、水平に張られた20mのロープを往復し、スピードや姿勢、技術の正確さを競う競技。51人の代表選手の中で唯一人15秒台のタイムを記録した。勝因は「練習通りにやれた結果」と謙虚に話しつつも「藤沢市消防局の歴代の先輩方と肩を並べることができて嬉しい」と喜びを笑顔で語る。
〇…高校3年の夏。熱中していた野球部の大会が終わり、将来を考え始めた。「消防士っぽいよね」。同じ野球部で苦楽をともにした友人からの一言がきっかけで消防士を志すことに。入隊して最初の半年間の寮生活が今でも忘れられないという。「教官から叱咤激励を受けながら、社会で働くことの厳しさ、仲間やチームワークの大切さを学んだ」と振り返る。3年目で自ら志願して進んだ道は、災害の最前線で体を張る救助隊。「人を助けたい、人の役に立ちたい」。そんな熱い思いで、藤沢北地区の火災や災害、交通事故などから市民の命を守っている。
〇…全国技術大会へは初出場。ロープブリッジ渡過は個人種目で、プレッシャーを一人で背負う。緊張しながらスタートラインに立ったときに先輩から「最後に勝つヤツは、一番気持ちが強いヤツだ」と激励を受けた。「あの言葉で、よしやってやろうという気持ちになれた」とプレッシャーを跳ね除け全国1位に。「日頃の業務にもつながる」と大会以来、その言葉を心に刻んでいる。
〇…鎌倉市で生まれ育つ。小学2年から野球を始め、今でも消防士の野球チームのエースとして活躍している。23歳で結婚し2児のパパ。最近、念願のマイホームを購入した。休みの日は庭いじりが息抜きなのだとか。入隊して10年目「まだまだ若手」と謙遜するが「競技で培った気持ちの強さでどんな災害にも立ち向かっていける消防士になりたい」と決意を語った。
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